ファティの鮮烈弾にコウチーニョが今季初弾! 終盤アグエロデビューのバルセロナがクラシコに弾みを付ける逆転勝利《ラ・リーガ》
2021.10.18 06:00 Mon
ラ・リーガ第9節、バルセロナvsバレンシアが17日にカンプ・ノウで行われ、ホームのバルセロナが3-1で逆転勝利した。
現在、1試合未消化ながら9位のバルセロナ(勝ち点12)が、8位のバレンシア(勝ち点12)をホームで迎え撃った名門対決。前節、敵地ワンダ・メトロポリターノで昨季王者アトレティコ・マドリーに0-2のスコアで完敗したバルセロナ。インターナショナルマッチウィーク期間でのクーマン監督の解任には至らなかったものの、現体制は崖っぷちの状況だ。
そういった中、チャンピオンズリーグ(CL)のディナモ・キエフ戦を挟んで、次節にレアル・マドリーとの今季最初のエル・クラシコを控えるブラウグラナは、4戦未勝利とやや失速するバレンシア相手に白星奪還を目指した。
2試合のベンチ入り禁止処分が解けたクーマン監督はアトレティコ戦から先発4人を変更。負傷のアラウホに代えて出場停止明けのエリック・ガルシアを起用したほか、ミンゲサ、コウチーニョ、ニコ・ゴンサレスに代えてジョルディ・アルバ、セルジ・ロベルト、今季初先発のアンス・ファティを復帰させた。さらに、アグエロが加入後初のベンチ入りを果たしている。
右サイドにセルジ・ロベルト、デストを縦に並べた[4-3-3]の布陣で臨んだバルセロナは、開始2分にボックス左で仕掛けたファティがニア下を狙ったファーストシュートを放っていきなりカンプ・ノウを沸かす。
ゴラッソを叩き込まれていきなり暗雲垂れ込むバルセロナだったが、今季初スタメンの新10番が圧巻の個人技でこれを払しょくして見せる。13分、相手陣内左サイドで仕掛けたファティが一度中央のデパイの足元に当てて短いリターンを受けると、これを抑えの利いた見事な右足のコントロールシュートでゴール右下隅へ突き刺した。
1-1のイーブンに戻った試合はここから拮抗した展開に。追いついたバルセロナがボールの主導権を握り、アルバとファティに加え、デパイを起点とした左サイドでの仕掛けで幾度か惜しい場面を作り出す。対するバレンシアも粘り強く守りながら狙いとするカウンターを仕掛けていき、25分にはゴンサロ・ゲデスが枠のわずか右に外れる鋭いシュートも放った。
均衡が保たれたままハーフタイム突入かに思われたが、バルセロナが前半終盤に逆転に成功する。39分、ボックス中央でキープしたデパイからショートパスを受けたアルバがすかさずグラウンダーの折り返しを入れると、これに飛び込んだファティがDFガヤに後方から倒されてPKを獲得。これをキッカーのデパイがゴール右隅へ強烈なシュートで突き刺し、41分の勝ち越しゴールとした。
ファティとデパイのコンビで2点を奪い、前半のうちに試合を引っくり返したバルセロナは、後半立ち上がりに早速ゴールに迫る。50分、ボックス左でデストからボールを引き取ったファティがニア下へ鋭いシュートを飛ばすが、これはGKシレッセンの好守に遭う。
一方、3失点目を免れたバレンシアも反撃を開始。53分には惜しくもオフサイドとなったものの、ソレールが左ポストを叩くシュートを放てば、57分にはゲデスがGKテア・シュテーゲンにファインセーブを強いる強烈なミドルシュートを放った。
序盤以降、バレンシアに押し返されるバルセロナは殊勲のファティを下げてコウチーニョ、70分過ぎにはガビとセルジ・ロベルトを下げてニコ、ミンゲサをピッチへ送り込んでいく。79分には絶好のカウンターチャンスが訪れるが、右サイドで背後へ抜け出したデストはスピードに乗った状態でボールをコントロールし切れず、ボックス内に持ち込んだもののフィニッシュには至らず。
散発ながらバレンシアに決定機まで持ち込まれる場面もあり、依然として緊迫感漂うカンプ・ノウだが、伏兵の会心のゴールで決着をつける。85分、相手を押し込んだ中でボックス右に飛び込んだデストが粘ってボールをキープし、ゴール前でフリーのコウチーニョへ丁寧に折り返す。コウチーニョはややボールタッチでバタついたものの、右足の反転シュートをゴールネットへ流し込み、待望の今季初ゴールとした。
これで勝利を確信したクーマン監督はデストに代えてアグエロをデビューさせ、前がかる相手に対してカウンターから4点目に迫りながら危なげなく試合をクローズ。そして、ファティの活躍光ったバルセロナは次節クラシコに弾みをつける3-1の逆転勝利を収めた。
現在、1試合未消化ながら9位のバルセロナ(勝ち点12)が、8位のバレンシア(勝ち点12)をホームで迎え撃った名門対決。前節、敵地ワンダ・メトロポリターノで昨季王者アトレティコ・マドリーに0-2のスコアで完敗したバルセロナ。インターナショナルマッチウィーク期間でのクーマン監督の解任には至らなかったものの、現体制は崖っぷちの状況だ。
そういった中、チャンピオンズリーグ(CL)のディナモ・キエフ戦を挟んで、次節にレアル・マドリーとの今季最初のエル・クラシコを控えるブラウグラナは、4戦未勝利とやや失速するバレンシア相手に白星奪還を目指した。
右サイドにセルジ・ロベルト、デストを縦に並べた[4-3-3]の布陣で臨んだバルセロナは、開始2分にボックス左で仕掛けたファティがニア下を狙ったファーストシュートを放っていきなりカンプ・ノウを沸かす。
だが、その直後にゴールをこじ開けたのはアウェイのバレンシア。5分、右CKの流れからクリアボールに反応したガヤがペナルティアーク手前から強烈な低弾道の左足のミドルシュートをゴール左隅に突き刺した。
ゴラッソを叩き込まれていきなり暗雲垂れ込むバルセロナだったが、今季初スタメンの新10番が圧巻の個人技でこれを払しょくして見せる。13分、相手陣内左サイドで仕掛けたファティが一度中央のデパイの足元に当てて短いリターンを受けると、これを抑えの利いた見事な右足のコントロールシュートでゴール右下隅へ突き刺した。
1-1のイーブンに戻った試合はここから拮抗した展開に。追いついたバルセロナがボールの主導権を握り、アルバとファティに加え、デパイを起点とした左サイドでの仕掛けで幾度か惜しい場面を作り出す。対するバレンシアも粘り強く守りながら狙いとするカウンターを仕掛けていき、25分にはゴンサロ・ゲデスが枠のわずか右に外れる鋭いシュートも放った。
均衡が保たれたままハーフタイム突入かに思われたが、バルセロナが前半終盤に逆転に成功する。39分、ボックス中央でキープしたデパイからショートパスを受けたアルバがすかさずグラウンダーの折り返しを入れると、これに飛び込んだファティがDFガヤに後方から倒されてPKを獲得。これをキッカーのデパイがゴール右隅へ強烈なシュートで突き刺し、41分の勝ち越しゴールとした。
ファティとデパイのコンビで2点を奪い、前半のうちに試合を引っくり返したバルセロナは、後半立ち上がりに早速ゴールに迫る。50分、ボックス左でデストからボールを引き取ったファティがニア下へ鋭いシュートを飛ばすが、これはGKシレッセンの好守に遭う。
一方、3失点目を免れたバレンシアも反撃を開始。53分には惜しくもオフサイドとなったものの、ソレールが左ポストを叩くシュートを放てば、57分にはゲデスがGKテア・シュテーゲンにファインセーブを強いる強烈なミドルシュートを放った。
序盤以降、バレンシアに押し返されるバルセロナは殊勲のファティを下げてコウチーニョ、70分過ぎにはガビとセルジ・ロベルトを下げてニコ、ミンゲサをピッチへ送り込んでいく。79分には絶好のカウンターチャンスが訪れるが、右サイドで背後へ抜け出したデストはスピードに乗った状態でボールをコントロールし切れず、ボックス内に持ち込んだもののフィニッシュには至らず。
散発ながらバレンシアに決定機まで持ち込まれる場面もあり、依然として緊迫感漂うカンプ・ノウだが、伏兵の会心のゴールで決着をつける。85分、相手を押し込んだ中でボックス右に飛び込んだデストが粘ってボールをキープし、ゴール前でフリーのコウチーニョへ丁寧に折り返す。コウチーニョはややボールタッチでバタついたものの、右足の反転シュートをゴールネットへ流し込み、待望の今季初ゴールとした。
これで勝利を確信したクーマン監督はデストに代えてアグエロをデビューさせ、前がかる相手に対してカウンターから4点目に迫りながら危なげなく試合をクローズ。そして、ファティの活躍光ったバルセロナは次節クラシコに弾みをつける3-1の逆転勝利を収めた。
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
イニエスタ氏に指導者転身の動き ドバイでコーチライセンス講習に
元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ氏に指導者転身の動きだ。 今月8日にバルセロナで始まり、ヴィッセル神戸、エミレーツ・クラブ、そしてスペイン代表で彩った現役キャリアに別れを告げたイニエスタ氏。それから1週間が経ったばかりだが、早くも次のキャリアに歩みを進めるという。 スペイン『マルカ』によると、イニエスタ氏はアジアサッカー連盟(AFC)が進めるAFCのB級ライセンス取得のため、12日からドバイで講習に参加。アジアの有名な元選手たちとともに、3カ月間のプログラムに励むようだ。 学んでいく内容はトレーニングのトレンドをはじめ、攻守のプレー原則と方法や、個人および、集団のチーム戦術、ゲームメソッドの構築とさまざま。試合分析や、回復プロセス、栄養学なども学びのテーマとなる模様だ。 現時点でこれといって将来を決めているわけでなく、家族との時間やフットボール以外のビジネスにも取り組む見通しというイニエスタ氏だが、指導者の第一歩を踏み出している。 2024.10.15 23:17 Tue2
「ほぼ準備はできていた」バルサFWハフィーニャはイタリア代表だった人生も? 現在はブラジル代表で主軸に「幸運だった」
バルセロナのブラジル代表FWハフィーニャが、イタリア代表としてプレーしていたキャリアがあったことを明かした。 ポルトガルのヴィトーリア・ギマランイスでプロキャリアをスタートさせたハフィーニャはスポルティングCP、スタッド・レンヌ、リーズ・ユナイテッドでプレー。2022年7月にバルセロナへと完全移籍で加入した。 今シーズンはラ・リーガで32試合に出場し16ゴール11アシストを記録。チャンピオンズリーグ(CL)でも13試合で12ゴール9アシストを記録しており、公式戦52試合で31ゴール25アシストと50ゴール以上に絡む活躍を見せている。 バルセロナは3冠の可能性も残っている中で、バロンドール受賞に最も近いとされるハフィーニャだが、ジャーナリストであるイサベラ・パリアリさんのYouTubeに出演。意外な事実を明かし、イタリア代表としてプレーしていた可能性を語った。 「イタリア代表への招集を受け入れるところだった。ほぼ準備はできていた。でもパスポートが届かなかったので、幸運だった」 「イタリア代表から電話があった。ジョルジーニョ(アーセナル)は、いつだって電話をくれた。イタリアのスタッフが僕のために素晴らしいプロジェクトを用意してくれていて、本当に感銘を受けた」 「でも同時に、心の奥底ではブラジル代表のユニフォームを着られるという1%の希望がまだ残っていた。そして幸運なことに、イタリアのパスポートが間に合わなかったんだ」 ハフィーニャはブラジルとイタリアの2つの国籍を保有。父親もブラジル人でありながら、イタリアのパスポートを持っていた。 アーセナルのMFジョルジーニョやウェストハムのDFエメルソン・パルミエリのように、ブラジル人ながらイタリア代表でプレーする可能性も十分にあったが、手続の問題でなれずにいた。 その後リーズでの活躍が認められ、2021年10月にブラジル代表デビュー。イタリア代表を逃してから1年後に心の底にあった夢を叶え、現在では主軸としてプレーしている。 2025.05.05 23:05 Mon3
浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!
▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu4
