乾途中出場のエイバルはアスレティックとの自治州ダービーでドロー! 武藤はケガで招集外《ラ・リーガ》

2021.03.20 23:59 Sat
Getty Images
ラ・リーガ第28節、アスレティック・ビルバオvsエイバルが20日にエスタディオ・サン・マメスで行われ、1-1のドローに終わった。なお、エイバルのMF乾貴士は71分から途中出場し、FW武藤嘉紀は招集外となった。

10戦未勝利で降格圏の19位に低迷するエイバル(勝ち点22)と、11位のアスレティック(勝ち点34)によるバスク自治州ダービー。

1-3で敗れた前節のビジャレアル戦では乾が左サイドハーフで4試合ぶりの先発出場を果たした一方、武藤はリーグ12戦ぶりに出場機会なしに終わった。格上相手のダービーでは乾がベンチスタートとなり、武藤は足首のケガで招集外となった。
試合は立ち上がりから押し気味に進めていたホームチームが圧巻のゴールで先手を奪う。9分、相手陣内右サイド深くでのスローインの流れからデ・マルコスがマイナスのクロスを供給すると、ファーサイドでフリーとなっていたユーリが左足の豪快なダイレクトボレーをゴール右隅に叩き込んだ。

古巣対戦ユーリのスーペルゴラッソによって早くもビハインドを背負ったエイバルだが、すぐさま反発力を見せる。17分、相手陣内左サイドでウナイ・ロペスに執拗に圧力をかけたキケ・ガルシアがボックス付近でボールを奪い切ってそのままボックス内に持ち込み絶妙なコントロールシュートをゴール右隅に突き刺した。
相手のミスを突いて追いついたエイバルは以降も高いプレー強度を維持して互角以上に渡り合う。それでも、27分にはボックス右に抜け出したアスレティックのエースFWイニャキ・ウィリアムズに先に2点目のチャンスが訪れるが、これはシュートを枠の右に外してしまう。

一方、前半終盤にかけて流れを掴んだアウェイチームは37分、ディオプから右サイドでパスを受けたブライアン・ヒルが圧巻のドリブル突破で3人のDFを手玉に取ってボックス内でシュートまで持ち込むが、左足のシュートはパワー不足でGKウナイ・シモンに難なくキャッチされた。

1-1で折り返した後半、先に動いたのはアスレティック。失点に絡んだウナイ・ロペスに加え、ベスガを下げてベンセドールとダニ・ガルシアを投入し、ピボーテ2枚をそっくり入れ替えた。

すると、後半に入って攻撃のギアを上げたホームチームは50分、ボックス左でムニアインが折り返したボールにデ・マルコスが身体を投げ出す泥臭いシュートを枠に飛ばすが、ここはGKドミトロビッチの見事な右足のセーブに遭う。さらに、54分にはFKの二次攻撃からベレンゲルが枠のわずか左に外れる際どいシュートを放った。

以降は行ったり来たりのオープンな展開が続くが、エイバルも粘りの守備で2失点目を許さない。そういった流れの中、71分にはケビン・ロドリゲスに代わって乾が最初の交代カードとして投入された。その乾は投入直後は左ウイング、ペドロ・レオン投入後は2トップの一角でプレーした。

試合終盤にかけては引き分けを意識するエイバルに対してアスレティックがよりリスクを冒して前に出たが、エイバルの集中した守備を最後まで崩し切るまでには至らず。白熱の自治州ダービーは痛み分けのドローに終わった。

11戦ぶりの勝利を逃したエイバルだが、格上相手に勝ち点1を持ち帰るまずまずの結果となった。

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