【ラ・リーガ第7節プレビュー】今季初のミッドウィーク開催! バスクダービー控えるソシエダは難所メスタージャ攻略目指す

2023.09.26 19:00 Tue
Getty Images
先週末に行われた第6節ではマドリード・ダービーで完敗したレアル・マドリーの開幕連勝が「5」でストップ。代わって昨シーズンの王者バルセロナと進撃のジローナのカタルーニャ勢2クラブが首位と2位に浮上している。

今シーズン初となるミッドウィーク開催となる今節は、次節にバスク・ダービー、来週にチャンピオンズリーグ(CL)第2節を控える8位のレアル・ソシエダが6位のバレンシアのホームに乗り込む一戦に注目。

ソシエダは前節、難敵ヘタフェとホームで対戦。MF久保建英が開始早々にボックス右に抜け出して絶妙な左足のコントロールシュートを流し込み、古巣相手に今季4ゴール目を記録。その後、一度は逆転を許したが、躍動するMFブライス・メンデスが全ゴールを演出する圧巻の活躍をみせ、悩めるFWオヤルサバルのドブレーテなどで最終的に4-3で勝利。公式戦3試合ぶりの白星奪取に成功した。
次節に好調のアスレティック・ビルバオとの今季最初のダービーを控える中で臨む今節は、セビージャやアトレティコ・マドリーを撃破するなど開幕から上々の滑り出しを見せる、バレンシア相手に難所メスタージャ攻略を狙う。次節のダービーを考慮すると、幾つかのポジションでのターンオーバーも想定されるが、替えが利かない日本人エースはヘタフェ戦でフル出場した中でその起用法を注目したい。

開幕節のレアル・マドリー戦での敗戦以降、勝利したすべての試合で複数得点を記録し、4勝1分けの5戦無敗を維持する4位のアスレティックは、ソシエダ戦の敗戦で13位まで順位を落としたヘタフェと対戦。開幕から順調に得点を重ねるエースのイニャキ・ウィリアムズ、FWグルセタらアタッカー陣の活躍で、アウェイ開催のダービーに弾みを付ける勝利を狙う。
レアル・マドリーの開幕連勝ストップによって今季初めて首位に浮上したバルセロナは、16位のマジョルカ相手に6連勝を狙う。前節のセルタ戦では策士ラファ・ベニテスの術中にまんまと嵌って、試合終了まで残り15分を切った段階で2点のビハインドを背負う絶体絶命の窮地に。しかし、チャビ監督の超攻撃的布陣が最終的に功を奏すると、FWレヴァンドフスキのドブレーテに、DFカンセロの値千金の土壇場逆転ゴールによって劇的な3-2の逆転勝利を収めた。

その試合では中盤の要であるMFフレンキー・デ・ヨングが約1カ月の戦線離脱を強いられるアクシデントに見舞われたが、直近のジローナ戦で5失点と守備に問題を抱えるアギーレのチーム相手に、公式戦5戦連発中の主砲を中心とする自慢の攻撃陣の力で押し切りたい。

そのバルセロナに首位の座を奪われた3位のレアル・マドリーは、前節のグラナダ戦で待望のプリメーラ復帰後初白星を挙げた15位のラス・パルマス相手にバウンスバックの勝利を目指す。開幕から公式戦全勝と絶好調だったエル・ブランコだが、前節のアトレティコとのダービーでは1-3の完敗。復帰が見込まれたFWヴィニシウスを直前の体調不良で欠くエクスキューズはあったが、クリスマスツリーへのシステム変更を含むアンチェロッティ監督の失策、ディフェンスラインを中心とする低調なパフォーマンスは敗戦が妥当言えるものだった。この今季初黒星を良い教訓にラス・パルマス戦では本来の力を示したい。

ダービー前は失速も指摘されながらも、宿敵相手に会心の勝利を収めた5位のアトレティコは、11位のオサスナとのアウェイゲームで連勝を狙う。ダービーでは左サイドのFWリーノ、MFサウールを起点にFWモラタとFWグリーズマンの2トップが揃い踏みの3ゴールを挙げ、改めて今季の攻撃の破壊力を示したコルチョネロス。粘り強い守備を信条とし、ビッグクラブにとっても攻略が困難なエル・サダールでの一戦では再びその攻撃陣の爆発に期待したい。

今季の序盤戦において台風の目となっている2位のジローナは、12位のビジャレアルを相手に6連勝を狙う。前節のマジョルカ戦ではFWサヴィオやFWドヴビグといった新戦力の活躍によって5-3の完勝を収めて5連勝を達成した。パチェタ新体制の初陣のアルメリア戦で勝利を収めたものの、以降の公式戦2試合で未勝利というビジャレアルの状態を考えれば、さらなる連勝の可能性は十二分にあるはずだ。

その他では煮え切らない状況が続く17位のセビージャと、今季初勝利を目指すアルメリアの下位対決といったカードにも注目したい。

《ラ・リーガ第7節》
▽9/26(火)
《26:00》
セビージャ vs アルメリア
《28:30》
マジョルカ vs バルセロナ

▽9/27(水)
《26:00》
アスレティック・ビルバオ vs ヘタフェ
ビジャレアル vs ジローナ
レアル・マドリー vs ラス・パルマス
《28:30》
カディス vs ラージョ
バレンシア vs レアル・ソシエダ

▽9/28(木)
《26:00》
グラナダ vs ベティス
セルタ vs アラベス
《28:30》
オサスナ vs アトレティコ・マドリー

バルセロナの関連記事

【ヴィッセル神戸20周年チャリティーマッチ】ヴィッセル神戸 1-3 バルセロナ(7月27日/ノエビアスタジアム神戸) [速報]ヴィッセル神戸が同点に追いつく!!/キーパーが弾いたボールを広瀬陸斗が拾い宮代大聖がゴール!\30周年記念チャリティーマッチヴィッセル神戸 vs FCバルセロナ解説:槙野智章 乾貴士ABE 2025.07.28 06:00 Mon
バルセロナは25日、中止としていたヴィッセル神戸との30周年記念チャリティーマッチ「FRIENDLY MATCH」の『ヴィッセル神戸 vs FC バルセロナ』が開催されることを発表した。 今月27日に予定されていた一戦は、同月24日、『プロモーターによる重大な契約違反』があったとしてバルセロナが公式サイト上で日本 2025.07.25 19:00 Fri
FCバルセロナは24日、27日に開催予定のヴィッセル神戸との試合を中止することを発表した。注目を集めた一戦がまさかの形で中止となると、ファンの間で落胆の声が広がっている。 神戸は7月27日、30周年記念チャリティーマッチ「FRIENDLY MATCH」の『ヴィッセル神戸 vs FC バルセロナ』が予定されていた。 2025.07.24 13:06 Thu
バルセロナのジョアン・ラポルタ会長がハンジ・フリック監督の契約延長に改めて言及した。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。 15日、ラ・リーガ第36節が行われ、バルセロナはアウェイでエスパニョールと対戦。同じ街のライバルであるエスパニョールとのダービーでは勝てばリーグ優勝が決まる中、前半はゴールレスに。それで 2025.05.16 20:20 Fri
バルセロナのスペイン代表MFフェルミン・ロペスが、リーグ制覇を喜んだ。 15日、ラ・リーガ第36節が行われ、バルセロナはアウェイでエスパニョールと対戦した。 同じ街のライバルであるエスパニョールとの対戦。勝てばリーグ優勝が決まる中、前半はゴールレスに。それでも後半に入ると、53分にヤマルが先制ゴール。後半ア 2025.05.16 15:25 Fri

ラ・リーガの関連記事

【ラ・リーガ】マジョルカ 1ー0 アラベス(9月28日/エスタディ・マジョルカ・ソン・モイシ) ジャガー浅野 待望の今季初ゴール#浅野拓磨 味方との見事なワンツーで裏に抜け出し、冷静なフィニッシュこのゴールが決勝弾となり今季未勝利だったチームを初勝利に導くラ・リーガ 第7節#マジョルカ v #アラベスhttps: 2025.09.29 16:00 Mon
ソシエダの日本代表MF久保建英が、ラ・リーガの開幕戦で初ゴールを決めた。鮮烈ゴラッソに、ファンが大歓喜している。 ソシエダはラ・リーガ第1節でバレンシアと対戦。在籍4シーズン目を迎える久保は[4-2-3-1]の右サイドハーフで先発すると、先制を許した直後の60分に圧巻の同点ゴールを叩き込む。 スペイン代表M 2025.08.18 12:30 Mon
新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は、スポーツ・チャンネルDAZNと展開する「ABEMA de DAZN」で、2025年8月より開幕する主要な欧州サッカーリーグにおいて、日本代表選手が所属するクラブを中心とした「欧州リーグ2025-26」の試合を中継することを決定した。 今回の発表によると、リーグ・アン、 2025.08.15 17:21 Fri
バルセロナは25日、中止としていたヴィッセル神戸との30周年記念チャリティーマッチ「FRIENDLY MATCH」の『ヴィッセル神戸 vs FC バルセロナ』が開催されることを発表した。 今月27日に予定されていた一戦は、同月24日、『プロモーターによる重大な契約違反』があったとしてバルセロナが公式サイト上で日本 2025.07.25 19:00 Fri

バルセロナの人気記事ランキング

1

イニエスタ氏に指導者転身の動き ドバイでコーチライセンス講習に

元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ氏に指導者転身の動きだ。 今月8日にバルセロナで始まり、ヴィッセル神戸、エミレーツ・クラブ、そしてスペイン代表で彩った現役キャリアに別れを告げたイニエスタ氏。それから1週間が経ったばかりだが、早くも次のキャリアに歩みを進めるという。 スペイン『マルカ』によると、イニエスタ氏はアジアサッカー連盟(AFC)が進めるAFCのB級ライセンス取得のため、12日からドバイで講習に参加。アジアの有名な元選手たちとともに、3カ月間のプログラムに励むようだ。 学んでいく内容はトレーニングのトレンドをはじめ、攻守のプレー原則と方法や、個人および、集団のチーム戦術、ゲームメソッドの構築とさまざま。試合分析や、回復プロセス、栄養学なども学びのテーマとなる模様だ。 現時点でこれといって将来を決めているわけでなく、家族との時間やフットボール以外のビジネスにも取り組む見通しというイニエスタ氏だが、指導者の第一歩を踏み出している。 2024.10.15 23:17 Tue
2

「ほぼ準備はできていた」バルサFWハフィーニャはイタリア代表だった人生も? 現在はブラジル代表で主軸に「幸運だった」

バルセロナのブラジル代表FWハフィーニャが、イタリア代表としてプレーしていたキャリアがあったことを明かした。 ポルトガルのヴィトーリア・ギマランイスでプロキャリアをスタートさせたハフィーニャはスポルティングCP、スタッド・レンヌ、リーズ・ユナイテッドでプレー。2022年7月にバルセロナへと完全移籍で加入した。 今シーズンはラ・リーガで32試合に出場し16ゴール11アシストを記録。チャンピオンズリーグ(CL)でも13試合で12ゴール9アシストを記録しており、公式戦52試合で31ゴール25アシストと50ゴール以上に絡む活躍を見せている。 バルセロナは3冠の可能性も残っている中で、バロンドール受賞に最も近いとされるハフィーニャだが、ジャーナリストであるイサベラ・パリアリさんのYouTubeに出演。意外な事実を明かし、イタリア代表としてプレーしていた可能性を語った。 「イタリア代表への招集を受け入れるところだった。ほぼ準備はできていた。でもパスポートが届かなかったので、幸運だった」 「イタリア代表から電話があった。ジョルジーニョ(アーセナル)は、いつだって電話をくれた。イタリアのスタッフが僕のために素晴らしいプロジェクトを用意してくれていて、本当に感銘を受けた」 「でも同時に、心の奥底ではブラジル代表のユニフォームを着られるという1%の希望がまだ残っていた。そして幸運なことに、イタリアのパスポートが間に合わなかったんだ」 ハフィーニャはブラジルとイタリアの2つの国籍を保有。父親もブラジル人でありながら、イタリアのパスポートを持っていた。 アーセナルのMFジョルジーニョやウェストハムのDFエメルソン・パルミエリのように、ブラジル人ながらイタリア代表でプレーする可能性も十分にあったが、手続の問題でなれずにいた。 その後リーズでの活躍が認められ、2021年10月にブラジル代表デビュー。イタリア代表を逃してから1年後に心の底にあった夢を叶え、現在では主軸としてプレーしている。 2025.05.05 23:05 Mon
3

浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!

▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu
4

コパ決勝クラシコで2アシスト、優勝に貢献したヤマルはマドリーに「今季彼らは僕らに勝てない」と豪語

バルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルがレアル・マドリーに対して豪語した。 ヤマルは26日に行われたコパ・デル・レイ決勝マドリー戦で先制点と2点目をアシスト。延長戦の末3-2で勝利したチームの優勝に大きく貢献していた。 コパ・デル・レイ決勝での勝利により今季のクラシコの戦績はバルセロナの3戦3勝となった中、ヤマルは試合後のインタビューで「例え1点決められても、2点決められても関係なかった。今季彼らは僕らに勝てない。それが証明された」と豪語。 優勝決定後には派手なサングラスを着用してお茶らけていたヤマル。17歳の言動が来月11日に行われるラ・リーガでの今季最後となるエル・クラシコにどのような影響を与えるだろうか。 2025.04.27 13:00 Sun

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly