冨安健洋が右ヒザ手術を報告「待ってくれている人たちのため、ピッチに戻り恩返しする」「それらを胸に復帰に向けてやっていきます」
2025.02.19 06:30 Wed
ヒザの手術を明かした冨安
アーセナルの日本代表DF冨安健洋が右ヒザの手術を受けたことを報告した。
先日にドバイで行われたトレーニングにも参加しておらず、手術の可能性が伝えられていたなか、冨安は現地時間18日に自身のインスタグラムを通じて手術を受けたことを報告した。
「報告が遅くなってしまいましたが、数日前に右膝の手術を受け、既に復帰に向けてリハビリを開始しています!」
「またスタジアムでお会いしましょう!」
2023年にもヒザを手術している冨安。アーセナルに加入してから、安定感あるパフォーマンスでファンの信頼を得て、ミケル・アルテタ監督も左右のサイドバックで起用するなど信頼を置いていたが、ケガがキャリアの邪魔をする形となっている。
1月にはアルテタ監督が「トミはピッチでいくつかのことをこなしたが、今は長期の負傷であり、どれだけ早く回復し、どう反応するか見極める必要がある」と、ピッチへの復帰に前向きなコメントをしていたが、悲観的な見方が今は強まっているという。
冨安とアーセナルの契約は2026年夏まで。長期離脱となれば、夏に売却もできない状況となるが、アーセナルの選手として再びピッチに立つ姿が待ち遠しいものだ。
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アーセナルで4シーズン目を迎えた冨安だったが負傷によりシーズン序盤から欠場が続くと、2024年10月に復帰。サウサンプトン戦で6分間プレーした。しかし、この試合のみの出場で再び負傷。ヒザの負傷が長く続き苦しいシーズンとなっている。「報告が遅くなってしまいましたが、数日前に右膝の手術を受け、既に復帰に向けてリハビリを開始しています!」
「ファン、サポーターの皆さんにはこの半年、自分の状況を僕の方から伝える事が出来なかったこと、申し訳なく思っています。たくさん言いたい事はありますが!今はただ待ってくれている人達がいるという事、そしてその人達の為にまたピッチに戻りピッチ上で恩返しをする事。それらを胸に復帰に向けてやっていきます!!」
「またスタジアムでお会いしましょう!」
2023年にもヒザを手術している冨安。アーセナルに加入してから、安定感あるパフォーマンスでファンの信頼を得て、ミケル・アルテタ監督も左右のサイドバックで起用するなど信頼を置いていたが、ケガがキャリアの邪魔をする形となっている。
1月にはアルテタ監督が「トミはピッチでいくつかのことをこなしたが、今は長期の負傷であり、どれだけ早く回復し、どう反応するか見極める必要がある」と、ピッチへの復帰に前向きなコメントをしていたが、悲観的な見方が今は強まっているという。
冨安とアーセナルの契約は2026年夏まで。長期離脱となれば、夏に売却もできない状況となるが、アーセナルの選手として再びピッチに立つ姿が待ち遠しいものだ。
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プレミアリーグ第24節、アーセナルvsマンチェスター・シティが2日にエミレーツ・スタジアムで行われ、ホームのアーセナルが5-1で圧勝した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は負傷欠場となった。 1試合未消化の首位チームを6ポイント差で追う2位のアーセナル(勝ち点47)。前節はウォルバーハンプトン相手に1-0で競り勝って大きな勝ち点3を手にしたアルテタのチームは、続くチャンピオンズリーグ(CL)でもジローナに2-1の勝利。きっちり3位でのラウンド16ストレートインを決めた。良い流れで臨んだ天敵とのホーム開催の大一番では先発7人を変更。守護神ラヤやサリバ、ライスが復帰し、3トップは右からマルティネッリ、ハヴァーツ、トロサールの並びとなった。 対する4位のシティ(勝ち点41)は前節、チェルシーとのビッグマッチに3-1で逆転勝利。さらに、逆転でのプレーオフ進出へ勝ち点3必須のCLクラブ・ブルージュ戦では同じく先制を許す難しい展開となったが、再び3-1の逆転勝利を収めて敗退の危機を脱した。その2つの逆転勝利の勢いに乗って敵地へ乗り込んだ一戦では先発3人を変更。コンディションの問題でベンチ外の守護神エデルソンに代えてオルテガを起用し、デ・ブライネとギュンドアンに代えてマーモウシュ、サヴィオが起用された。 首位快走のリバプールを追うガナーズと、熾烈なトップ4争いに身を置くシティズンズによる重要な上位対決は開始早々に動く。 2分、前線からプレスを仕掛けたアーセナルがボックス手前でストーンズから横パスを受けたアカンジを囲んでライスがパスカット。このこぼれを引き取ったハヴァーツがボックス左で折り返したボールを、ウーデゴールがコースを狙った左足シュートでゴールネットへ流し込んだ。 チェルシー戦を彷彿とさせる拙い入りでいきなりのビハインドを背負ったシティは、以降もホームチームの圧力に晒される。7分にはボックス右に抜け出したマルティネッリにチップキックでゴールネットを揺らされるが、ここはオフサイド判定で事なきを得た。 15分を過ぎた辺りからボールを保持して徐々に相手陣内でのプレーを増やし始めたシティ。23分にはマーモウシュの左CKをグヴァルディオルがドンピシャのヘッドで合わすが、こはGKラヤの驚異的なセーブとクロスバーを叩く。この直後にはマーモウシュがDF2枚を鋭いカットインでかわしてポケットに走り込むサヴィオにラストパスを通すが、左足シュートはサイドネットを叩く。 一方、立ち上がり以降は相手にボールを持たせながらカウンター主体の戦いで追加点を目指すアーセナル。26分にはGKオルテガから縦パスを受けたコバチッチをライスが潰し、こぼれをペナルティアーク付近で受けたハヴァーツにビッグチャンスが舞い込むが、ここはコースを狙いすぎた結果、枠の右へ外してしまい、痛恨の決定機逸となった。 互いに決定機を作り合った前半半ばを経て試合は徐々にシティペースに。より安定した保持でアーセナルを深い位置まで押し込むと、波状攻撃でゴールへ迫ったが、サヴィオ、コバチッチのボックス内での際どいシュートはGKラヤが好守で阻んだ。 結局、アーセナルの1点リードで折り返した試合は後半も同じ22人でスタート。立ち上がりは拮抗した展開となったが、続けざまにスコアが動く。 まずは55分、右サイド深くでサイドチェンジを受けたヌネスがタメを作ってフォーデン、サヴィオと繋ぐと、サヴィオがボックス右で巧みな反転から上げた柔らかなクロスをファーでDFサリバの前に入ったハーランドがゴール右隅へヘディングシュートを流し込んだ。 この同点ゴールで一気にシティペースかに思われたが、直後の57分にはフォーデンの自陣での不用意な横パスをカットしたトーマスがペナルティアーク付近まで運んで右足を一閃。これがDFストーンズの背中に当たって大きくコースが変わってゴール左隅の完璧なコースに突き刺さった。 同点に追い付かれてからわずか2分で勝ち越したホームチームは、畳みかける攻めを見せる。62分、左サイドで押し込んだ形からライスの横パスをハーフスペースで受けたルイス=スケリーがそのままボックス内に侵入。細かい右への運びでシュートコースを作り出し、利き足とは逆の右足シュートを右隅へ飛ばすと、GKオルテガの手をはじいたボールがゴールネットに吸い込まれた。 18歳の見事なプレミアリーグ初ゴールで一気に点差を広げたアーセナルは完全に試合の流れを掌握。これに対してジリ貧のシティはマーモウシュ、フォーデンを諦めてマカティー、デ・ブライネを同時投入。しかし、この交代策も流れを変える一手とはならず。 76分には右のマルティネッリの突破から仕掛けたロングカウンターでボックス右でパスを受けたハヴァーツが見事なカットインからの左足シュートをゴール左隅に突き刺し、前半の決定機逸を見事に払拭した。 さらに、試合終盤にメンバーを入れ替えたガナーズは後半終了間際の93分には右サイドでライスからのサイドチェンジを受けた途中出場のヌワネリがジローナ戦の再現かのような左足のコントロールシュートをゴール左隅に突き刺し、この日のゴールショーを締めくくった。 この結果、天敵シティを5-1で粉砕したアーセナルがリーグ連勝を飾り、リバプールとのリーグタイトルレースに踏みとどまる勝ち点3を奪取。一方、敵地で惨敗のシティは逆転での5連覇が絶望的となった。 アーセナル 5-1 マンチェスター・シティ 【アーセナル】 マルティン・ウーデゴール(前2) トーマス・パルティ(後12) マイルズ・ルイス=スケリー(後17) カイ・ハヴァーツ(後31) イーサン・ヌワネリ(後48) 【マンチェスター・C】 アーリング・ハーランド(後10) 2025.02.03 03:45 Mon5
ラウンド16でレアルvsアトレティコの“マドリードダービー”実現、首位通過のリバプールはPSGと対決【UCL】
21日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)2024-25のラウンド16組み合わせ抽選会が実施された。 今シーズンから新フォーマットとなったCLは、各チームが8試合を異なるチームと戦う1つのリーグ方式に。上位8チームがラウンド16にストレートインとなり、9位から24位の16チームがプレーオフでラウンド16を目指した。 そのプレーオフではマンチェスター・シティvsレアル・マドリーというビッグマッチが組まれ、2戦合計6-3でマドリーが勝ち上がり。その他、パリ・サンジェルマン(PSG)やバイエルン、ドルトムント、フェイエノールト、ベンフィカ、PSV、クラブ・ブルージュが勝ち上がった。 日本人選手では、ラウンド16にMF遠藤航(リバプール)、FW上田綺世(フェイエノールト)、DF伊藤洋輝(バイエルン)が勝ち上がり。DF冨安健洋のアーセナルも勝ち上がっているが、冨安はヒザの手術により今シーズンはプレーできず、CLでの出番は無くなっている。 ラウンド16では、プレーオフを勝ち上がったマドリーとアトレティコ・マドリーの“マドリードダービー”が実現。さらに、その結果プレーオフを勝ち上がった伊藤のバイエルンと昨季のブンデスリーガ王者であるレバークーゼンの対戦が決まった。 また、上田のフェイエノールトはインテルと対戦が決定。そしてプレーオフから勝ち上がったPSGは遠藤のリバプールと対戦が決定した。 なおラウンド16は3月4日、5日、11日、12日に開催。準々決勝は4月8日、9日、15日、16日、準決勝は4月29日、30日、5月6日、7日、決勝は5月31日に開催される。 <h3>◆ラウンド16</h3> ※左が1stレグホーム 【1】ーパリ・サンジェルマン(15位) vs リバプール(1位) 【2】ークラブ・ブルージュ(24位) vs アストン・ビラ(8位) 【3】ーレアル・マドリー(11位) vs アトレティコ・マドリー(5位) 【4】ーPSV(14位) vs アーセナル(3位) 【5】ーフェイエノールト(19位) vs インテル(4位) 【6】ーバイエルン(12位) vs レバークーゼン(6位) 【7】ードルトムント(10位) vs リール(7位) 【8】ーベンフィカ(16位) vs バルセロナ(2位) <h3>◆準々決勝</h3> ※左が1stレグホーム 【9】ー【1】の勝者 vs 【2】の勝者 【10】ー【4】の勝者 vs 【3】の勝者 【11】ー【5】の勝者 vs 【6】の勝者 【12】ー【7】の勝者 vs 【8】の勝者 <h3>◆準決勝</h3> ※左が1stレグホーム 【13】ー【10】の勝者 vs 【9】の勝者 【14】ー【11】の勝者 vs 【12】の勝者 <h3>◆決勝</h3> 【13】の勝者 vs 【14】の勝者 <span class="paragraph-title">【動画】解説者が早速ラウンド16をプレビュー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="s-QNxM9XrhY";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.02.21 20:25 Friアーセナルの人気記事ランキング
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「アルテタのような時間はない」アルテタ監督を羨むアモリム監督、アーセナルとユナイテッドを比較「別のクラブだ」
マンチェスター・ユナイテッドのルベン・アモリム監督が、アーセナル戦を前にミケル・アルテタ監督について語った。 今シーズン途中にエリク・テン・ハグ監督の後任として指揮官に就任したが、チームは立て直せず。現在も14位に位置している。 9日にアーセナルとのプレミアリーグを控える中、アモリム監督はアルテタ監督について語った。 アルテタ監督は、2019年12月にウナイ・エメリ監督の後任として古巣アーセナルの監督に就任。このシーズンのFAカップでいきなりタイトルを獲得すると、その後もアカデミー育ちの選手の起用や、ゲームプランに即した補強を重ねてチームは2年連続で2位と優勝を争うまでに復権した。 タイトルこそ1つしか獲得していないが、低迷期が続いたチームを復活させ、チャンピオンズリーグ(CL)の舞台にも戻したアルテタ監督。アモリム監督は、自分にはそのような時間は与えられないだろうと語った。 「私にはアルテタのような時間は残されていない」 「アーセナルは別のクラブだと感じている。その点では、これは別のクラブだ。アルテタがその問題に対処した方法は、誰にとってもインスピレーションとなる」 アーセナルが長期政権を築いたアーセン・ヴェンゲル監督退任後に苦しい時期を過ごしたのと同様に、ユナイテッドもサー・アレックス・ファーガソン監督の退任後に苦戦。さらに、度重なる指揮官交代と、狙いの定まらない補強の結果浮上できず。さらに赤字が膨らみ、現在は財政面でも大きな問題を抱えるようになってしまった。 優勝争いは程遠い位置にいるユナイテッドだが、アーセナル戦は別の意味を持つはず。しっかりと戦えるか注目だ。 2025.03.07 23:50 Fri2
キミッヒのアーセナル行きはない? ドイツではバイエルン残留か移籍ならPSGとの見解…近日中に決断
バイエルンのドイツ代表MFジョシュア・キミッヒ(30)の去就が騒がしい中、ドイツ『ビルト』によるとアーセナル行きはないという。 今シーズン限りでバイエルンとの契約が切れるキミッヒ。クラブとの契約交渉を行っていた中、破談に終わり退団が濃厚と報じられていた。 しかし、バイエルン側はまだ話し合いは行われているとし、キミッヒも「決定は間違いなく近いうちに、遅くとも(3月の)インターナショナルマッチウィーク前には出ると思う」とコメントしていた。 バイエルンに残留する可能性も十分にある中、関心を寄せているのはアーセナル。しかし、『ビルト』によればアーセナル行きはないとのこと。代わりに、すでに具体的なオファーを受けているパリ・サンジェルマン(PSG)を選ぶ可能性があるという。 2024年夏にもPSGはキミッヒの獲得に動いていたが、バイエルンに残ることを決断していた。 子供が4人いるキミッヒにとっては、移籍の決断には家族の問題も絡んでくることに。バイエルンは4年契約を提示しているともされ、まだ悩ましいところだろう。 『ビルト』の主張によれば、バイエルンに残るか、移籍するのであればPSGとされているが、キミッヒはどのような選択をするのか注目だ。 2025.03.06 22:45 Thu3
ユナイテッド奮闘の赤の名門対決は白熱ドロー…守護神ラヤ躍動のアーセナルは敗戦回避も逆転優勝絶望的に【プレミアリーグ】
プレミアリーグ第28節、マンチェスター・ユナイテッドvsアーセナルが9日にオールド・トラッフォードで行われ、1-1のドローに終わった。なお、アーセナルのDF冨安健洋は負傷欠場となった。 現在、14位のユナイテッドはリーグ前節でイプスウィッチ・タウンに3-2の劇的勝利。だが、FAカップ5回戦ではフルアムにPK戦の末に敗れて連覇の可能性が消滅し、続くヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16初戦ではレアル・ソシエダとのアウェイゲームを1-1のドローで終えた。週明けにホームでのリターンレグを控えるなか、公式戦3戦ぶりの白星を目指した名門対決ではソシエダ戦から先発2人を変更。サスペンションのドルグ、ホイルンドに代えてリンデロフ、エリクセンを起用した。 対する2位のアーセナルは前節、ノッティンガム・フォレストとの上位対決で痛恨のゴールレスドロー。首位との暫定勝ち点差が13ポイントに広がり、逆転優勝は非常に厳しい状況となった。それでも、チャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16初戦ではPSVとのアウェイゲームで歴史的な7-1の圧勝。ホームでの2ndレグを前にベスト8進出を決定的なモノにした。今節先に試合を行ったリバプールの勝利によって勝ち点3必須のアウェイゲームでは先発1人を変更。ルイス=スケリーに代えてカラフィオーリを起用した。 注目の名門対決は戦前の予想通り、ホームのユナイテッドがボールの主導権を譲ってローブロックで構え、引き込んでカウンターを狙う形でスタート。リーグ直近2試合の反省を活かしたいアーセナルは、ボールを動かしながらアタッキングサードでアクションを見せていく。 そして、10分のメリーノの左足シュートを皮切りにボックス付近でウーデゴールやトーマス、トロサールと足を振っていく。だが、中央を固める相手を揺さぶり切れず、得意のセットプレーも撥ね返され、攻撃が停滞していく。 これに対して守備は狙い通りも、攻撃はガルナチョの突破力を活かしたロングカウンター一辺倒のユナイテッド。幾度か相手を引っくり返そうなシチュエーションはあったものの、攻撃をフィニッシュで終わることができない。 予想以上に堅い展開が続きゴールレスでのハーフタイム突入が濃厚かに思われたが、ユナイテッドがホームチームの意地を見せる。前半アディショナルタイム、ロングボールを起点にガルナチョの仕掛けで得たペナルティアーク付近でのFK。キッカーのブルーノ・フェルナンデスが壁の上をギリギリ越える絶妙なシュートをゴール右に突き刺した。 主将ブルーノの見事な直接FKによるゴールでホームチームの1点リードで折り返した後半。アモリム監督は前半幾度も足を気にしていたヨロを諦め、古巣対戦のDFヘヴンをプレミアリーグデビューさせる。 後半も集中した入りを見せると、右サイド深くに侵攻したガルナチョのグラウンダークロスから続けて良い形も作り出した。さらに、54分には前線のザークツィーの体を張ったキープから左サイドのダロトが左サイドを駆け上がって正確なクロスを供給。これをボックス右にフリーで走り込んだマズラウィが右足ダイレクトでゴール左へ蹴り込むが、これはGKラヤの右足を使った圧巻のセーブに阻まれ、2点目のチャンスを逃した。 一方、ビハインドを追うアーセナルは58分、ヌワネリとカラフィオーリを下げて負傷明けのマルティネッリとルイス=スケリーを同時投入。ここからよりリスクを冒して前に出ていく。 すると、74分には相手陣内右サイドでタメを作ったウーデゴールのスルーパスに抜け出したティンバーがドリブルでボックス内に侵入。マズラウィ、ブルーノを引き付けてボックス中央のライスに繋ぐと、イングランド代表MFの狙いすました右足シュートがゴール左隅に決まった。 これで1-1の振り出しに戻ったなか、追いついたアーセナルはトーマスを下げてティアニーを投入。トロサールを最前線、ティアニーを左ウイング、メリーノをインサイドハーフに配置換えした。一方、追いつかれたユナイテッドはエリクセンとザークツィーに代えてコリアー、ホイルンドを同時投入した。 追いついた勢いと地力ではアウェイチームが上回るが、ホームチームもロングカウンターだけでなく要所で前から奪いに行く姿勢を打ちだし、名門対決に相応しい見応え十分の攻防が試合終盤に繰り広げられる。 押し込むアーセナルがトロサール、ウーデゴールのボックス付近でのシュートでゴールに迫れば、ユナイテッドもショートカウンターからホイルンドがゴールに迫った。 さらに、後半アディショナルタイムにはユナイテッドの主将に勝ち越しのチャンスが訪れる。ボックス中央でマズラウィの右からの折り返しに反応したブルーノが枠の左へダイレクトシュートを蹴り込んだが、ここはGKラヤが圧巻のセーブ。さらに、浮き球の形でゴール方向に向かったボールも驚異的なリカバリーでかき出した。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、注目の名門対決は1-1のドロー決着。アーセナルは敵地で敗戦こそ回避もこれでリーグ3戦未勝利となり、首位リバプールとの暫定勝ち点差が15ポイントに広がった。 マンチェスター・ユナイテッド 1-1 アーセナル 【マンチェスター・U】 ブルーノ・フェルナンデス(前47) 【アーセナル】 デクラン・ライス(後29) 2025.03.10 03:46 Mon4
【プレミアリーグ第28節プレビュー】赤の名門対決に、3位フォレストvs4位シティの上位対決
先週のミッドウィーク開催となった第27節では首位リバプールがニューカッスルとのEFLカップ前哨戦を勝利し、4位のマンチェスター・シティがトッテナム・ホットスパーとの上位対決に勝利。一方で3位のノッティンガム・フォレストと2位のアーセナルの直接対決は痛み分けに終わって、マージ―サイドの雄がタイトルレースを独走する形となった。 先週末にFAカップ5回戦、ミッドウィークにヨーロッパのラウンド16初戦が開催され、週明けにはラウンド16第2戦が開催される過密日程のさなかで実施される第28節。 今節はマンチェスター・ユナイテッドvsアーセナルの赤の名門対決に、ノッティンガム・フォレストvsマンチェスター・シティの上位対決に大きな注目が集まる。 14位のユナイテッドはリーグ前節でMFドルグの退場がありながらもイプスウィッチ・タウンに3-2の劇的勝利を収めた。ただ、FAカップ5回戦ではフルアムにPK戦の末に敗れて連覇の可能性が消滅。続くヨーロッパリーグ(EL)ではレアル・ソシエダとのアウェイでの初戦を1-1のドロー。FWザークツィーのゴールで先制に成功したが、不運な形で与えたPKを決められて先勝を逃した。 ホーム開催のアーセナル相手のビッグマッチは本来であれば軽視できない一戦だが、ヨーロッパ出場圏内、降格圏と勝ち点差が開く現状において優先すべきは週明けの2ndレグ。今回の一戦に向けては中盤を中心に負傷明けの選手数名が復帰できる見込みだが、古巣対戦のFWチド・オビの抜擢など大幅なメンバー入れ替えも想定される。 対するアーセナルはフォレスト戦で痛恨のゴールレスドローとなり、首位との暫定勝ち点差が13ポイントに広がり、逆転優勝の可能性はほぼ潰えた。それでも、チャンピオンズリーグ(CL)ではPSVとのアウェイゲームをMFウーデゴールの2ゴールなどで、CLノックアウトフェーズのアウェイゲーム新記録となる7ゴールを挙げて7-1の圧勝。ホームでの2ndレグを前にベスト8進出を決定的なモノにした。 手負いの赤い悪魔のホームに乗り込む今回の一戦では、リーグ逆転優勝へわずかな望みを繋げるべく、現状のベストメンバーを送り込んで勝利を目指す。 今季ワーストのリーグ3戦未勝利の3位フォレストは、ひとまず前節のアーセナル戦で連敗をストップ。続くFAカップではPK戦までもつれ込んだイプスウィッチとの接戦をモノにし、ひとまず悪い状況から脱した。第2集団の追い上げによって一時安泰と思われたCL出場権争いで痺れる展開を強いられたなか、今回のホームゲームでは1ポイント差の4位チーム撃破を目指す。 対するシティは前節、前後半で主導権が大きく入れ替わったスパーズとの強豪対決を復帰のFWハーランドのゴールで1-0の勝利。後半の戦い方に関して課題は残したものの、ひとまず公式戦連敗の悪い流れを止めた。続くFAカップでもリバプール撃破のプリマスに3-1の逆転勝利。MFオライリーが殊勲の2ゴールを挙げている。中6日と休養十分で臨む一戦では主力のコンディション改善の見込まれ、難所から勝ち点3を持ち帰る準備は整っている。 首位のリバプールは前節、ニューカッスル相手にMFソボスライ、MFマク・アリスターのゴールによって2-0の快勝。直近のCLではパリ・サンジェルマン(PSG)とのアウェイゲームで1-0の先勝。相手にシュート28本枠内シュート9本を打たれるなど防戦一方の戦いを強いられるも、守護神アリソンが鬼神のごとき圧巻のパフォーマンスを披露。ゴールにカギをかけると、後半終盤に投入されたMFエリオットがファーストタッチでゴールを陥れる値千金の仕事をみせ、望外の結果を手にした。ただ、アンフィールドでのリターンマッチへ気が抜けない状況は変わらず、最下位のサウサンプトンとのホームゲームでは大幅なメンバー変更も想定。FWヌニェスやエリオット、MF遠藤航辺りにも出番が訪れるかもしれない。 対戦相手のセインツは前節チェルシーに0-4の完敗。そのなかで先発出場のDF菅原由勢はほぼフル出場でまずまず奮闘を見せており、タフなアンフィールドでの首位との一戦でもスタメンのチャンスは十分にありそうだ。 セインツ戦で公式戦連敗を「3」でストップした5位のチェルシーは、直近のカンファレンスリーグ(EL)でもコペンハーゲンとのアウェイゲームに2-1の勝利。アドバンテージを得てホームでのリターンレグを迎えることになった。リーグ戦でもトップ4返り咲きのチャンスが出てきたなか、今節は降格圏に沈む19位のレスター・シティ相手に連勝を目指す。コペンハーゲン同様にメンバーの入れ替えが見込まれるが、ここ数試合ゴールから遠ざかるMFパーマーの活躍に期待したい。 公式戦5連勝と絶好調の8位ブライトン&ホーヴ・アルビオンは、9位のフルアムとの1ポイント差のトップハーフ対決に挑む。直近のFAカップでは延長戦までもつれ込んだニューカッスルとの激闘に2-1で勝利。その試合でMF三笘薫が軽傷を負っていたが、直前のトレーニングで復帰を果たしており、スタメンか途中出場かはわからないが、試合に絡める可能性は高そうだ。 また、公式戦2連敗と再び苦境に陥る13位のトッテナムは、7位のボーンマスとのタフな一戦で連敗ストップを狙う。リーグ前節のシティ戦はある意味で許容できる敗戦となったが、ヨーロッパリーグ(EL)のAZとの初戦ではMFベリヴァルのオウンゴールという不運はあったものの、枠内シュート0本に終わる体たらく。ホームでのリターンレグの逆転に向けてある程度のターンオーバーを採用する見込みだが、難敵チェリーズ相手にAZ戦へ繋がるパフォーマンスを見せたい。 その他ではCLでクラブ・ブルージュに3-1で先勝した10位のアストン・ビラ、MF鎌田大地を擁する12位のクリスタル・パレス、来週のEFLカップ決勝へ状態を上げたい6位のニューカッスルの試合にも注目したい。 《プレミアリーグ第28節》 ▽3/8(土) 《21:30》 ノッティンガム・フォレスト vs マンチェスター・シティ 《24:00》 ブライトン vs フルアム クリスタル・パレス vs イプスウィッチ リバプール vs サウサンプトン 《26:30》 ブレントフォード vs アストン・ビラ 《29:00》 ウォルバーハンプトン vs エバートン ▽3/9(日) 《23:00》 チェルシー vs レスター・シティ トッテナム vs ボーンマス 《25:30》 マンチェスター・ユナイテッド vs アーセナル ▽3/10(月) 《29:00》 ウェストハム vs ニューカッスル 2025.03.08 13:51 Sat5