VARがまさかの誤審、堂安だけじゃなく中山雄太のズヴォレも被害、残り2節で最下位転落

2022.05.10 12:49 Tue
Getty Images
優勝を争うPSVが誤審によって勝ち点を奪われるという悲劇があったが、同じ日に違う試合でも悲劇が起きていた。
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日本代表MF堂安律が所属するPSVは勝ち点差「4」で首位のアヤックスを追いかけている状況。そのアヤックスが引き分けたことで、勝利すれば勝ち点差が「2」に縮まるところだった。3位のフェイエノールトと対戦したPSVは前半で2点のリード。しかし、1-2で迎えた後半アディショナルタイムにハンドを取られPKを与えると、2-2で試合を終えて勝ち点差を詰めることができなかった。
しかし、オランダサッカー連盟(KNVB)は主審のPKの判定が誤信だったと認め、VARが覆すべきだったと語った。

誤審で勝敗が左右されることとなったが、勝ち点が戻ってくるわけではないが、同様の被害が同じエールディビジで発生。またしても日本人選手が被害を受けた。
それは日本代表DF中山雄太が所属するズヴォレ。下位に低迷しており、熾烈な残留争いを繰り広げている。

勝ち点26で位置していた残留プレーオフに臨む16位に位置していたズヴォレは、降格圏17位ヴィレムⅡ、最下位のスパルタ・ロッテルダムと勝ち点で並んでいる状況だった。

そのズヴォレはユトレヒトと対戦。0-1とリードを許した中、迎えた41分にヘルファネ・カスタネールがクロスに合わせて同点ゴールを決める。しかし、このプレーがオフサイドと判定。VARのチェックも入り、ゴールは取り消された。なお、その後に追いついて1-1の引き分けに終わっている。

しかし、KNVBのスポークスパーソンは「VARによって、オフサイドラインが誤って描かれ、ヘルファネ・カスタネールのゴールが誤って認められなかった。ズヴォレにとっては、非常に迷惑な話だと思う」とコメントした。

このゴールが決まっていれば試合展開が変わっていたと考えられ、ズヴォレが勝っていたかはわからないが、影響がゼロとは言えない。

さらに悲劇的なのは、残留を争っていたヴィレムⅡとスパルタ・ロッテルダムが揃って勝利を収めたこと。これによりズヴォレは最下位に転落し、残り2節での逆転残留を目指す必要が出てきた。

シーズン最終盤の大事な時期に、PSVの試合と続けて誤審が発生。さらにVARが導入されていながらもミスだが、「1試合ではレフェリーとVARを判断しない。一連の戦いで判断している」と、審判に処分は下らないとのこと。割を食ったのは両チームだけとなった。

なお、ズヴォレは残留を争うスパルタ・ロッテルダムと次節対戦。最終節は、PSVとの対決となる。



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