デビュー戦フル出場で落ち着いた立ち振る舞いの藤田譲瑠チマ「やらないといけないことがたくさんある」と課題を口に

2022.07.20 14:20 Wed
©超ワールドサッカー
日本代表のMF藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)がデビュー戦から一夜明け、試合を振り返った。

19日、日本代表はEAFF E-1サッカー選手権2022の初戦で香港代表と対戦。藤田は中盤の一角で先発出場し、日本代表デビューを飾った。
スタメンには多くの横浜FMの選手が起用された中、藤田は90分間のフル出場。チームメイトとの連係も良いところがあり、チームの軸としてプレーを見せていた。

デビュー戦を振り返り「90分間通して自分の中では納得いくプレーはできなくて、結果は6-0というものでしたけど、個人的にはもっとやらないといけないことがたくさんあるなと感じた試合でした」とコメント。全く満足はできていないという。

具体的には「球際のところであったり、セカンドボールを拾ったり、ボールを奪った後のパス、ファーストプレーのところで相手に奪われたりするシーンがあったので、そこは直さないと自分達の攻撃の時間を失います。攻撃ではもっと簡単に前に出すところ、テンポを作って正確なパスを出すところ、相手をもっと困らせるシーンは作れたと思います」と語り、攻守にわたってまだまだやれることがあると振り返った。
チームとしては初めてやる選手も多く、調整期間がほとんどない中での試合となったが「準備期間も全員が揃ったのは前日練習が初めてで、その中でのサッカー感が合わない、距離感が合わないというのはあったと思いますが、球際はセカンドボールからのパスは自分の部分なので、個人としての課題かなと思います」とコメント。チームとしての問題もありながら、個人でまだまだできる部分はたくさんあると語った。

高みを目指す上で、課題を口にしている藤田だが、代表デビュー戦とは思えない落ち着いたプレーを見せていた。「年齢が上の人にも気負うことないのは自分の良いところでもあると思います。マリノスでプレーするときも日本代表でも緊張感はそんなに変わらなかったです」とコメント。「今までやってきたことを今まで通りやれればと思って試合に入れました。そういう部分では落ち着いて試合に入れました」と、緊張や気負いというのは全然なかったという。

東京ヴェルディの下部組織で育ち、その後トップに昇格。徳島ヴォルティスへの移籍を経て、横浜FMでプレーしている。自身の成長については、「ヴェルディ時代に比べれば、自分のプレーがどんどんアグレッシブになっているなと思いますし、ヴェルディ時代はアンカーのポジションでどっしり構えることが多かったですが、マリノスでは前に顔を出すシーンが増えたと思います」と語り、プレーエリアや前に出る部分は大きく変わったとした。

森保一監督からは「試合が終わってから、デビューおめでとうと言われました。あとは、まだまだこれから頑張るようにと言われました」と語り、監督からはさらに要求されたようだ。

一定のパフォーマンスをフル出場で見せた藤田だが、W杯メンバー入りにはまだまだ高いハードルがある。「W杯(メンバー)に入るという大きな目標を達成することも大事ですが、目の前の試合に集中するのが一番です。目の前の試合で持ち味である攻撃のテンポを出すプレーや守備では一対一の強さ、セカンドボールを拾うということを全面的に出したいと思います」と語り、まずは今大会に集中していきたいと意気込んだ。

そんなかでは前半のプレーを反省。「前半は自分自身も反省しているところで、攻めている時に立ち位置が低いなと感じていました」と語り、「前半は右からも左からもクロスが多かったと思いますが、自分が10m、20m前にいればセカンドボールをもっと拾えたとハーフタイムに思っていたので、意識して前のポジションを取りました」と、後半はしっかりと修正できたとのこと。今後の試合ではスタートから意識してプレーするはずだ。

また、後半に脇坂泰斗(川崎フロンターレ)が入ったことで活性化したが「一緒にやってみて、立ち位置が相手の三角形の間に立ったり、ギャップで受けるのがすごく上手いので、そこから前に向いて外に出したりしたのは相手も嫌だったと思います」と脇坂のポジショニングに言及。「後半の最後の方には、ボールを受けて(宮市)亮くんとワンツーしたシーンもあったんですけど、あのスピード感で簡単にやっているなと思いました。相手もワンツーしてくると思っていなくて、相手の隙を突くプレーを自分もしたいなと思います」と、相手の予測を上回るプレーを見せていきたいとした。

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引退の岡崎慎司氏、シント=トロイデンのアンバサダーに就任…日本におけるマーケティング活動などをサポート

シント=トロイデンは17日、元日本代表FWの岡崎慎司氏がクラブのアンバサダーに就任すると発表した。今後、7月1日からクラブとファン・サポーター、スポンサー企業との絆を深める活動や、日本におけるマーケティング活動をサポートしていく。 岡崎氏は滝川第二高校から2005年に清水エスパルス入りし、シュツットガルト、マインツ、レスター・シティ、マラガ、ウエスカ、カルタヘナ、シント=トロイデンでプレー。レスターでは“奇跡のプレミアリーグ制覇”にレギュラーとして貢献した。 通算119キャップを刻み、歴代3位の50得点をマークする日本代表でも2010年の南アフリカ大会からワールドカップ(W杯)に3大会連続で出場。代名詞のダイビングヘッドなどで活躍したストライカーだが、今季限りでの現役引退を表明していた。 ジュピラー・プロ・リーグのシント=トロイデンは1924年に創立のベルギークラブで、2017年11月に合同会社『DMM.com』が経営権を取得。今季は岡崎氏のほか、鈴木彩艶、小川諒也、伊藤涼太郎、山本理仁、藤田譲瑠チマがプレーした。 2024.06.17 15:20 Mon

U-23日本代表主将の藤田譲瑠チマ、完勝も反省の言葉が口を突く 「もう少し強度高くやっていかないと」

U-23日本代表は現地時間11日、U-23アメリカ代表との国際親善試合を2-0で白星で飾った。 アメリカ遠征で同じくパリ五輪に出場するU-23アメリカと連戦のU-23日本。7日に非公開で1試合目を戦った後、11日に国際親善試合として再戦し、藤尾翔太&細谷真大の両ストライカーによるゴールで勝利した。 試合展開としてもU-23日本優勢で進み、内容の伴った勝利だが、アンカーとしてフル出場のシント=トロイデンMF藤田譲瑠チマはフラッシュインタビューで、個人としても、チームとしても反省の言葉が口を突いた。 「勝てたのは良かったけど、自分自身は奪った後のワンプレー目がミスになるシーンが多かったので直したい。チームとしてももう少し強度高くやっていかないと、オリンピックは難しいかなと思うし、オリンピックで修正できたらと思う」 自身が惜しいミドルを放った場面も「ああいったところで決めきれないと、きつくなる試合展開も多くなる。そこらへんは直していきたい」と述べ、自身の出来を改めて厳しく評価した。 五輪行きのアピールはこれが最後となり、あとは7月3日のメンバー発表を待つのみ。五輪に向けては「まずは自チームに戻って良い準備をして、最高のパフォーマンスで呼ばれるように頑張っていきたい」と語った。 2024.06.12 13:55 Wed

大岩ジャパンが五輪メンバー発表前最後の実戦でU-23アメリカを下す! 藤尾翔太&細谷真大の両ストライカーがゴール【国際親善試合】

U-23日本代表は日本時間12日にカンザスシティでU-23アメリカ代表との国際親善試合に臨み、2-0で勝利した。 パリ五輪メンバー発表前最後の活動でアメリカ遠征のU-23日本代表。同じく五輪に出場するU-23アメリカとは7日にも非公開で試合し、連戦となる。[4-3-3]のシステムを用いた大岩剛監督は小久保玲央ブライアンを最後の砦とし、最終ラインに右から半田陸、西尾隆矢、高井幸大、大畑歩夢を起用。中盤は藤田譲瑠チマをアンカー役に山本理仁と荒木遼太郎をインサイドハーフに置き、前線に三戸舜介、藤尾翔太、斉藤光毅を並べた。 U-23日本の選手からすれば、最後のアピール場となるなか、5分に左サイドハーフの斉藤がボックス右に仕掛け、中央にクロスを上げようとすると、相手のハンドを誘ってPKのチャンス。これを藤尾が右足でゴール左に沈め、U-23日本が6分に先制する。 16分にも斉藤が右足ミドルで迫り、随所に鋭い攻めを繰り出すなか、25分に山本理仁の脳しんとうによる交代で川崎颯太がピッチに。それにも動じず、うまく試合を進め、40分にもロングカウンターから好機を作り、荒木のお膳立てから藤田がゴールに近づく。 前半アディショナルタイムこそカウンターからピンチを迎えたU-23日本だが、その場面も小久保の鋭い飛び出しで凌ぎ、試合を折り返すと、その後半から平河悠、細谷真大を投入。U-23アメリカが前重心となるなか、U-23日本も次のゴールを目指していく。 そのU-23日本は51分の荒木が直接FKで迫れば、67分の藤田も際どい右足ミドルを放っていったなか、68分に佐藤恵允を送り込むと、69分にボックス右から縦に仕掛けた三戸の折り返しが相手DF、そしてGKに当たってこぼれ球に。細谷が押し込んだ。 突き放しに成功した後、関根大輝と佐野航大も立て続けに送り出し、半田を左サイドバックに回してみたりと試しの色も濃くしたU-23日本だが、最後まで攻守に隙なく、五輪メンバー発表前最後の実践を白星締め。18選手に絞られるメンバー発表は7月3日に行われる。 U-23アメリカ代表 0-2 U-23日本代表 【U-23日本】 藤尾翔太(前6[PK]) 細谷真大(後24) ◆出場メンバー GK 小久保玲央ブライアン DF 半田陸 西尾隆矢 高井幸大 大畑歩夢(→77分 関根大輝) MF 山本理仁(→25分 川崎颯太) 藤田譲瑠チマ 荒木遼太郎(→68分 佐藤恵允) FW 三戸舜介(→81分 佐野航大) 藤尾翔太(→HT 細谷真大) 斉藤光毅(→HT 平河悠) 2024.06.12 11:00 Wed

パリ五輪メンバー発表前最後の一戦! 大岩ジャパンがU-23アメリカ代表戦のスタメン発表

大岩剛監督率いるU-23日本代表は現地11日に行われるU-23アメリカ代表との国際親善試合に先立ち、スターティングメンバーを発表した。 アメリカ遠征中のU-23日本。7日にも非公開で対戦したU-23アメリカとの再戦では藤田譲瑠チマらが先発。松木玖生や佐野航大らはサブに回った。 パリ・オリンピックメンバー発表前最後の一戦となるこのU-23アメリカ戦。選手たちにとっては結果とともに、最後のアピールチャンスとなる。 試合はアメリカのチルドレンズ・マーシー・パークで行われ、日本時間9時5分にキックオフだ。 ◆先発 GK 1.小久保玲央ブライアン DF 2.半田陸 3.西尾隆矢 21.大畑歩夢 22.高井幸大 MF 7.山本理仁 8.藤田譲瑠チマ 14.三戸舜介 18.斉藤光毅 FW 9.藤尾翔太 13.荒木遼太郎 ◆ベンチ GK 23.鈴木彩艶 12.野澤大志ブランドン DF 4.関根大輝 5.チェイス・アンリ 15.鈴木海音 16.内野貴史 MF 6.川﨑颯太 10.佐藤恵允 11.佐野航大 17.松木玖生 20.平河悠 25.松村優太 FW 19.細谷真大 2024.06.12 08:50 Wed

五輪OA枠に遠藤航が内定?/六川亨の日本サッカーの歩み

一部スポーツ紙の報道によると、パリ五輪のOA(オーバーエイジ)枠にリバプールの遠藤航が内定したとのことだった。実現すれば16年のリオ五輪、21年の東京五輪に続き3大会連続しての五輪出場になる。もちろん日本サッカー史上初めての出来事である。 確かにアメリカ遠征のメンバー発表の席上で、山本昌邦NTDは「交渉をしたくても監督が代わるチームもある」と話していた。リバプールはクロップ監督が今シーズン限りで勇退し、来シーズンはフェイエノールトのスロット監督が就任する。パリ五輪出場は遠藤本人の強い希望もあったそうだ。 過去にも五輪に複数回出場した選手はいた。28年ぶりの出場となった96年アトランタ五輪とその4年後のシドニー五輪には、中田英寿と松田直樹が連続して出場している。2人ともOA枠ではなく、2大会とも23歳以下での出場は、彼らの早熟ぶりを示している。 04年アテネ五輪に出場し、12年のロンドン五輪にOA枠で出場したのがDFのオールラウンダー徳永悠平だった。その12年ロンドン五輪に出場して4位になり、21年の東京五輪にOA枠で出場したのが酒井宏樹だ。 そして北京五輪は3戦3敗に終わったものの、12年ロンドン五輪と21年東京五輪の2大会にOA枠で出場したのが吉田麻也である。遠藤より一足早く3大会の出場を果たしたが、16年リオ五輪はA代表の活動を優先したため3大会連続とはならなかった(出場していれば4大会連続の可能性もあった)。 こうして過去の例を振り返ると、DFの選手が多いことがわかる。やはり大岩ジャパンでも同様に、若い選手はなかなか所属チームで出場機会をつかめないためOA枠の力を借りなければならないのだろう。果たしてCBにOA枠として谷口彰悟や板倉滉が呼ばれるのかどうか、こちらも興味深いところである。 遠藤に関して言えば、中盤のアンカーが本職だが最終ラインでの起用も考えられるだけに“うってつけ”のOAと言えるだろう。中盤で藤田譲瑠チマや松木玖生とのユニットは、かなり守備強度の高い組合せになる。あるいは遠藤とチマでターンオーバーを採用するか。残るOA枠の人選次第で様々な組合せが考えられるので、交渉の成り行きを見守りたい。その気になるメンバー18人は7月3日に発表予定だそうだ。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.06.11 11:30 Tue

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「クセ強いな」「真剣な顔で受け答えしてるの草」東京V戦控える久保建英、“解説”の菅原由勢が投げかけた質問は? 久保は「初めまして」と反応

東京ヴェルディとの試合を行うために来日したレアル・ソシエダ。28日には試合前日のトレーニングを行った。 25日にラ・リーガ最終節を戦い、27日に来日。ハードなスケジュールの中での来日となったが、選手たちはリラックスムードでトレーニングに臨んだ。 トレーニング前にはメディアの取材にイマノル・アルグアシル監督、そして日本代表MF久保建英らが応対。その中で、珍しい人物からの質問が巻き起こった。 そこにいたのはAZでプレーする日本代表DF菅原由勢。6月の北中米ワールドカップ予選に向けたメンバーにも選ばれている菅原は、東京Vvsソシエダの特別解説と独占放送する『ABEMA』で務めることとなる。 練習場に現れた菅原は自ら挙手。「ABEMA TVの解説の菅原と申します」と挨拶。普段から仲の良いはずだが久保は「初めまして」と挨拶を返した。 菅原は何を質問するかと思いきや「喋りがいつも達者なのに、ちょっと呂律が回っていない部分もあって、やはり時差ボケを感じられていますか?」と質問。久保は「時差ボケもそうですけど、ちょっと久しぶりの日本で興奮してあまり寝られなかったというのもあるかもしれないです」と回答。菅原は「まだまだ若いっすね」と返答していた。 ファンは「真剣な顔で受け答えしてるの草」、「解説が楽しみ」、「菅原面白いな」、「クセ強いな」とコメント。2人の仲の良い部分が垣間見れることとなった。 <span class="paragraph-title">【動画】“解説者”菅原由勢が久保建英に質問したことは?</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">(@RealSociedad_JP) <a href="https://twitter.com/RealSociedad_JP/status/1795390922873766333?ref_src=twsrc%5Etfw">May 28, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.28 23:15 Tue

南野拓実や清水梨紗らも参加! 「JFA×KIRIN キリンファミリーチャレンジカップ」が開催、子供からお年寄りまで251名が参加

26日、高円宮記念JFA夢フィールドにて「JFA×KIRIN キリンファミリーチャレンジカップ」が開催された。 キリンホールディングス株式会社と日本サッカー協会(JFA)が共同で開催したイベント。「年齢、性別、サッカー経験や障がいの有無にかかわらず、大人も子どもも一緒に楽しめる」ウォーキングフットボールイベントとして、「キリンファミリーチャレンジカップ」を開催した。 イベント当日は0歳〜70代まで、合計251名の方が参加。イベントには、日本代表MF南野拓実(モナコ)、MF中村敬斗(スタッド・ランス)、なでしこジャパンDF清水梨紗(ウェストハム)、U-23日本代表GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)もゲストとして参加した。 イベントでは、ウォーミングアップを兼ねて、EXILE TETSUYAさん監修のもとJFAが開発した「クラッキ!ダンス」を選手や参加者全員で実施。その後に実際の試合を行った。 251名が32チームに分かれて参加。5人制でGKなしのウォーキングフットボールを実施。幅広い年代で構成されたそれぞれのチームが思い思いのゴールパフォーマンスを考え、ゴール後には渾身のパフォーマンスを披露していた。 ゲスト参加した選手たちは、イベントを終えてそれぞれコメントしている。 南野は今回のイベントについて「子どもから大人まで皆さんで、サッカーを通じて楽しい時間を共有できたことはとても良かったです。自分も皆さんからパワーをもらいました」とコメント。中村は「さまざまな方と交流ができて、コミュニケーションをはかれたのでとても楽しい時間を過ごせました」と振り返った。 清水は「年代問わず家族全員で参加できるなど、いつものサッカーにはない楽しさがあったので、自分も楽しみながらプレーができました」と感想を述べ、小久保は「小さい子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで、一つになって楽しむことができたので、いつものサッカーとは違う感覚でプレーできました。皆さんからエネルギーをもらえたのでとても楽しかったです」と、多くの人と交流したことでパワーをもらえたとした。 改めて、今回のイベントについて南野が振り返り、全国的に広がってほしいとした。 「キリンさんが行っているこのイベントは、いろいろな方たちとボールを通じて触れ合える、素晴らしい企画だと思います」 「ウォーキングフットボールという色々な年齢の方とプレーができる、素晴らしいアイデアだと思うので、これがどんどん全国に広まっていけば良いと思いますし、今後も機会があれば自分も参加させていただきたいと思います」 <span class="paragraph-title">【写真】「JFA×KIRIN キリンファミリーチャレンジカップ」の様子</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/jfa20240528_tw0.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/jfa20240528_tw1.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/jfa20240528_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/jfa20240528_tw3.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/jfa20240528_tw4.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/jfa20240528_tw5.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 写真:JFA 2024.05.28 21:15 Tue

「僕も納得」パリ五輪の派遣なしに久保建英が言及、イマノル監督は「クラブの判断」と自身の関与はないとしながらも「休みを与えられる。非常にありがたい」と安堵

29日、東京ヴェルディと対戦するレアル・ソシエダが前日トレーニングを行った。 26日にラ・リーガ最終節を行ったソシエダ。6位でフィニッシュし、来シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得。シーズン最後の試合として来日し、国立競技場で東京Vと対戦。イマノル・アルグアシル監督と日本代表MF久保建英がトレーニング前にメディアの取材に応じ、パリ・オリンピックについて語った。 久保はパリ・オリンピック世代の1人だが、オリンピックは招集に強制力が無い大会であり、国際サッカー連盟(FIFA)のルールとしてクラブは派遣義務はない。そして、ソシエダは久保を派遣しないことを決断した。 オリンピックに関しては、東京オリンピックに出場していた久保。今回のパリ・オリンピックに出られないことについて言及した。 「そもそもみんなで話して決まった結論なので、特に僕からは。僕がどうしても行きたかったとかそういう話しもないですし。クラブが大前提として、難しいよっていうので僕も納得してるって感じですね」 メダルを目指すU-23日本代表としては久保がいるかいないかでは大きな違いもあるが、1つ上の世代や日本代表に入ってからはこの世代で久保はプレーしていないのも事実。いないことももちろん想定されての活動を続けてきた。 また、イマノル監督は今回オリンピックに派遣しないことについては「私は何も言っていない。クラブの判断だ」とコメント。自身は決断には関与していないとした。 一方で、クラブが派遣しないことを決めたことにより、新シーズンに向けては良い影響もあると語った。 「クラブにとっても非常にありがたいことで良い影響がある。シーズンを通して激しい試合があり、疲労が溜まってしまうシーズンだったので、今回休みをもらえるということはクラブにも良い影響がある」 「彼の直向きさ、休むことを必要としないという心構えがあるので、疲労は懸念しなければいけない」 「今回オリンピックに出場しないことが決まっているというのは、クラブとしてはしっかりと休みを与えることになるため、良いプレシーズンを迎えられると思う」 今シーズンはコンディション面で苦しむ場面もあった久保だが、6月の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選が終われば休暇に入ることができる。新シーズンさらに躍動するため、英気を養ってもらいたいものだ。 <span class="paragraph-title">【動画】来日した久保建英らソシエダの選手たち</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="es" dir="ltr"><a href="https://t.co/RPJb7Fh4d4">pic.twitter.com/RPJb7Fh4d4</a></p>&mdash; Real Sociedad Fútbol (@RealSociedad) <a href="https://twitter.com/RealSociedad/status/1795146116675129808?ref_src=twsrc%5Etfw">May 27, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.28 19:25 Tue

日本代表メンバー発表も伊東純也と三笘薫の名前は……/六川亨の日本サッカー見聞録

6月6日のアウェー・ミャンマー戦と11日の広島でのシリア戦に臨む日本代表26人が昨日24日に発表された。すでに2次予選は突破が決まっているため、国内組を中心にチームを作るプランもあったかもしれないが、森保一監督は海外組も含めてほぼベストメンバーを招集した。何事にも万全を期す、森保監督らしい人選と言える。 GKの前川黛也、大迫敬介、谷晃生の3人は順当なところ。3人とも今シーズンのJ1リーグで実力を証明している。鈴木彩艶と小久保怜央ブライアンはしばらく五輪に専念という事情もある。これまでの出場数では大迫がリードしているが、前川と谷には高いレベルでのポジション争いを期待したい。 DF陣については、パリ五輪のOA枠候補として名前のあがっている板倉滉と町田浩樹、谷口彰悟だが、「現段階で森保監督にOA枠について伝える状況ではない。できればU-23の話は(メンバー発表の)30日にまた発表させていただきます」と山本昌邦NTDは話すにとどめた。 長友佑都に関しては、3月の北朝鮮戦に続いての招集だが、その理由は当時と変わらないだろう。森保監督は「まずはプレーヤーとして選んだ」と言うものの、彼のファイティングスピリットとムードメーカーとしての精神的支柱を期待しての招集だろう。 逆に右SBの主力選手と思われていた毎熊晟矢がメンバー外になった。その理由を森保監督は「コンディションを見ながら決めさせていただいている。代表は約束された絶対な場所ではない」と明かした。1月のアジアカップで精彩を欠いた菅原由勢の奮起を期待する部分もあるのではないだろうか。 攻撃陣では北朝鮮戦で復帰し決勝ゴールを決めた田中碧に続き、ラツィオで復活した鎌田大地の復帰も明るい材料と言える。3月に続いての代表となる小川航基も楽しみな存在だ。上田綺世とのポジション争いに期待したい。 一方で残念なのは、まだ負傷が癒えていない三笘薫と、スピードスター伊東純也の招集が見送られたことだ。負傷の三笘は仕方ないとして、伊東に関しても「結論から言うと3月と状況が変わらないし、彼のために招集しませんでした。彼がスタッド・ランスでプレーしているところは日頃から確認していて、確実に戦力になるのは評価している。ただ3月と同じで、代表として来る場合、彼にプレッシャーがかかることが起こりえる」と、サッカー以外で注目を集めてしまうことを懸念しての招集断念であると話した。 彼ら2人の代わりと期待されているのが相馬勇紀であり前田大然、中村敬斗だろうが、まだ絶対的な存在にはなれていない。ここらあたりが森保ジャパンの悩ましいところであり、アジアカップでベスト8止まりに終わった一因ではないだろうか。 最後に久保建英と鈴木唯人に関しては「長い時間をかけてU-23(パリ五輪)の招集をクラブとやりとりしてきました。その中で鈴木と久保はFIFAルールで招集できない。クラブができない」(山本NTD)ということから、招集に強制力のあるA代表の活動に専念するようになった。 リーグ戦とカップ戦に加え、久保はCLも戦っただけに、オフをしっかり取って休養することも必要だろう。6月の2試合は、いわば消化試合のようなもの。くれぐれもケガには細心の注意を払ってもらいたい。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.05.25 18:00 Sat

J1首位・町田初の日本代表選手誕生! 2年3カ月ぶり招集のGK谷晃生「町田を代表してプレーしてきます」

FC町田ゼルビアから史上初となる日本代表選手が誕生した。 24日、日本サッカー協会(JFA)は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選のミャンマー代表戦、シリア代表戦に臨む日本代表メンバーを発表した。 9月から始まるアジア最終予選に向けた大事な2試合。すでに2次予選を突破している中、FC町田ゼルビアのGK谷晃生が2023年2月以来の復帰となった。 ガンバ大阪時代に招集を受けていた谷。東京オリンピック世代でもあり、日本の守護神候補でもあった中、2023年8月にベルギー2部のデンデルへ期限付き移籍。今年1月に町田へ期限付き移籍で加入することとなった。 町田では正守護神となり、ここまで明治安田J1リーグで14試合に出場。チームはリーグ最少タイの11失点で、初のJ1挑戦ながら首位に立っている。 チームの首位に大きく貢献している谷は、クラブを通じてコメントしている。 「昨年の3月以来のSAMURAI BLUE(日本代表)メンバーに選出していただき非常に嬉しく思うと共に、より危機感と責任感を持って取り組んでいきたいです」 「そして家族・チームメイトやスタッフ・チーム関係者含め沢山の方々へ改めて感謝をしたいと思います。FC町田ゼルビアからSAMURAI BLUE(日本代表)への選出が初めてということで、町田を代表してプレーしてきます」 2024.05.24 18:10 Fri

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【2022年カタールへ期待の選手vol.110】欧州関係者が「E-1最大の収穫」と認めた大型FW。近未来の代表1トップへ飛躍を!/町野修斗(湘南ベルマーレ/FW)

「この(EAFF)E-1選手権は集まった時からチームとして優勝を目指していたので、まず目標を達成できたこと、そして、個人としての3ゴールとしての目標を達成したことを嬉しく思っています」 27日に豊田で行われた韓国との優勝決定戦。この大一番でダメ押しとなる3点目をゲットし、3-0の勝利とタイトル獲得の原動力となった町野修斗(湘南)は安堵感を吐露した。 後半27分のゴールシーンは藤田譲瑠チマ、西村拓真、小池龍太という横浜F・マリノス勢の連携から右サイドを攻略する形から生まれたもの。最前線に飛び込んだ町野は押し込むだけでよかったが、「『中で待っているからね』とリュウ君と話をしていたので、狙い通りのゴールだった」と意思疎通を重ねた成果だったことを明かした。 年代別代表経験ゼロのストライカーが短期間でここまでの適応力を発揮するとは、森保一監督も驚いたに違いない。今季開幕時点では全くの無印だった男が、4カ月後に迫った2022年カタールワールドカップ(W杯)への挑戦権を得たのは確かだろう。 新星FWの経歴を改めて振り返ってみると、99年生まれの町野は三重県伊賀市出身。中学生までは地元のクラブチームに所属し、大阪・履正社高校へ。林大地(シント=トロイデン)や田中駿汰(札幌)は2つ上の先輩に当たる。そういう環境の中で1年から試合に出場。横浜のスカウトの目に留まり、2018年にはマリノス入りを果たした。 しかしながら、ウーゴ・ヴィエイラらがひしめく名門で18歳の大型FWが出番を得られるほど甘くない。案の定、リーグ戦出場ゼロに終わり、2019年にはJ3のギラヴァンツ北九州へレンタルに赴く。そこで町野を鍛えたのが、小林伸二監督(現SD)だ。 「J3へ移籍した時には『見返してやる』っていう気持ちでした。基本的な走るところだったり、戦うところ、攻守の切り替えをかなり積み上げることができた」と本人も言うように、原点回帰を図れたのが大きかった。 1年目はJ3で8ゴールを挙げてJ2昇格に貢献し、2年目の2020年はJ2で7ゴールと着実に実績を残すことに成功。その活躍に目を付けた湘南ベルマーレが獲得オファーを出す。かつて自身も点取屋だった坂本紘司強化部長も壮大なスケールとポテンシャルを感じ取ったからこそ、補強に踏み切ったのだろう。 2021年から完全移籍でJ1参戦を果たした町野。しかしながら、湘南での1年目は4ゴールと突出した結果は残せなかった。チーム内でもウェリントン、大橋祐紀らと横一線の状況で、スタメンに定着できたとは言い難かった。 その序列は今季開幕前も同じ。「今季J1・5位」という大目標を掲げた湘南にしてみれば、誰が得点源になるのかは最重要テーマに他ならなかった。山口智監督も当初は新戦力の瀬川祐輔やウェリントン、大橋らを使い回しながら打開策を探っていたが、町野は開幕2戦目のサガン鳥栖戦、4節目の京都サンガ戦でゴール。一歩リードし始めた。 流れに拍車がかかったのが、5月21日のヴィッセル神戸戦だ。アンドレス・イニエスタが最後の最後に直接FKを決めながら認められず、主審に詰め寄った乱戦で、町野は2ゴールをゲット。勝利請負人として大仕事を果たす。続く5月25日の川崎フロンターレ戦でも2発を叩き出し、一気に勢いに乗った。その後、FC東京や京都からもゴールし、6月末時点では8ゴール。E-1選出が有力視されるところまで急浮上した。 ところが、7月2日の名古屋グランパス戦の終了間際に右足首負傷。松葉杖をついて帰る羽目になり、代表入りに黄信号が灯った。森保監督も「1トップの選考が難しくなった」とコメントするなど、動向が懸念された。が、ケガは軽傷で済み、すぐに公式戦に復帰。今回のE-1でのブレイクにつなげた。 このように町野は要所要素で運にも恵まれ、「ポスト大迫勇也(神戸)最右翼」というポジションを勝ち得るところまで来たのである。 「E-1は東アジアの大会。世界基準で見るとどうしてもレベル的には落ちるが、その中で今後への大きな可能性を示したのは町野だ。185センチの長身でスピードと技術があり、いろんな仕事をこなせるし、今後が楽しみ」と欧州在住の日本人関係者も高く評価。2022年シーズン終了後の海外移籍の可能性も出てきたと言っていい。 ただ、その前にカタールW杯があることを忘れてはいけない。森保監督も「9月の欧州遠征にE-1組の何人かを連れていきたい」という意向を示しており、MVPの相馬勇紀(名古屋)や町野は有力候補ということになる。 22歳の大型FWが限られた枠に本当に食い込もうと思うなら、7月30日のジュビロ磐田戦から再開されるJ1でさらなる結果を残すことが肝要だ。もちろん大迫のコンディション次第という部分もあるが、彼がコンスタントにゴールを奪い、名実ともにJリーグトップの地位を勝ち得れば、大舞台への道が開けてこないとも限らないのだ。 「優勝はもう過去の話。Jリーグで自分が持ち味を出してチームを勝利に導くことが、W杯や代表招集につながってくる」と本人もギラギラした野心を押し出している。そういう部分は非常に頼もしい。ここから劇的な成長曲線を描くことを大いに期待したい。<hr>【文・元川悦子】<br/><div id="cws_ad">長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。</div> 2022.07.30 15:15 Sat

優勝したからやっと注目が集まったE-1選手権で知っておくと面白いのは!? の巻/倉井史也のJリーグ

いやぁ面白かったですね、E-1選手権。優勝したいけど盛り上げなきゃいけないから……そうだ!! 中国戦に引き分けておこう!! という森保一監督の狙いがピッタリ(ウソ)。 ただ、この大会はインターナショナルマッチデーには開催されないのでリーグ戦のやりくりとか大変なんですよ。つーか、アジアそのものが、アジアカップどこでやるか、たとえば中東が開催国だと冬開催になるし、東アジアだったら真冬には開催できないし、開催国が決まるまで各国のリーグが日程組めないとか大変なんですけど、しかも東アジア選手権はアジアカップやオリンピックやACLや各種大会の予選なんかを避けながら日程組まなきゃいけないって、マジ複雑な方程式を解きながら開催されてるんですけどね。 そもそも今回は中国が開催権を返上したのでいきなり日本でやることになってほとんどプロモーションもなかったし、2年ごとにやってたのが新型コロナウイルスの影響で3年目になったし、となると、来年また開催? 韓国でやって中国が返上して、その次が日本の番だからまた日本開催? それともまた1回休み? みたいな、こっからまたいろんな話がありそうです。 ともあれ、これまで9回の大会が開催されていて、そのうち7回で日本は得点王を出してるわけですね。今年も相馬勇紀と町野修斗の2人が3得点で得点王になってるわけですが、これまでの大会の日本の得点王と、そのときの所属チームがその年にどんな順位だったか気になりません? つーことで調べてみました。 2003年(第1回)久保竜彦(横浜FM:J1リーグ両ステージ優勝) 2005年(第2回) 2008年(第3回)山瀬功治(横浜FM:9位) 2010年(第4回)玉田圭司(名古屋:優勝) 2013年(第5回)柿谷曜一朗(C大阪:4位) 2015年(第6回)武藤雄樹(浦和:1stステージ優勝) 2017年(第7回) 2019年(第8回)小川航基(水戸:J2 7位) おお、なんと得点王を出しているチームは過去6人のうち3人までが優勝に絡んでいる。これは今年の相馬や町野にとってもいいニュースじゃないですか。 ちなみに、このE-1選手権の前身は1990年代に開催されていたダイナスティカップ。その第2回大会、日本は韓国を破って初めて国際公式大会で優勝しました。そのときの監督はハンス・オフトで、その後日本代表チームは順調に力をつけ、1994年アメリカワールドカップアジア最終予選を戦うためにカタール・ドーハに旅立ったのでした。そしてそのチームにはプレーヤーだった森保監督が……なんつう歴史もあるんですよね。 <div id="cws_ad"><hr>【倉井史也】</br>試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。</div> 2022.07.30 15:00 Sat

日韓戦で改めて感じたこと/六川亨の日本サッカー見聞録

さて日韓戦である。日本は“国内組"にもかかわらず3-0と快勝し、2度目の優勝を果たした。そして、これほど覇気のない韓国を見るのも初めてだった。 1980年代の半ばまで、日本も韓国も中東勢の壁を突破できずに国際舞台から遠ざかっていた。そんな中で「日韓定期戦」は両国の実力を推し量る、絶好の機会でもあった。そして当時の「日韓戦」で、韓国の選手はゴールを決めても喜んだりはしなかった。 どちらかというと“怒り"に近い表情で、「ざまぁ見ろ」とか「この野郎」という感情に近かった印象がある。それだけ日本に対する悪感情が残っていたのだろう。 それが変わったのが、85年のメキシコW杯アジア最終予選の日韓戦あたりだった。2度目のW杯出場を果たすと、88年には自国で五輪も開催した。日本より一足早くW杯の常連になったことで、自信を深めたのかもしれない。 ところがEAFF E-1選手権での日本戦では、決定機を1度も作れず完敗した。韓国メディアは、日本のU-23代表とU-16代表が同じく3-0で快勝し、大学選抜の対戦でも日本が5-0で大勝したことを引き合いに出し、警鐘を鳴らす記事もあった。 とはいえ、韓国にはこれまで散々煮え湯を飲まされてきただけに、そう簡単に日本がレベルアップしたとは思えない。日本が“国内組"だったことで、W杯へ対するモチベーションが高かったのに比べ、韓国はロシアW杯の登録メンバーがいたし、最終予選を戦った選手が14人も含まれている。 日本戦での勝敗がカタール行きを決めるわけでもなければ、今大会は5回も優勝している。優勝したからといって、高額なボーナスが出るわけではない。兵役が免除されることもない。選手からすれば、「まずはケガをしないこと」が最優先されてもおかしくはなかっただろう。 一方の日本にとってはどんなメリットがあったのか。宮市亮が右膝前十字じん帯を断裂したのは残念でならないが、一日も早い復帰を期待したい。 今大会は1戦目と3戦目に横浜F・マリノス、2戦目はサンフレッチェ広島の選手を中心に起用し、香港戦と韓国戦は勝利を収めた。かつてJSL(日本サッカーリーグ)時代の終盤は読売クラブと日産が日本代表の主力を務めたこともあった。しかし昨今は“海外組"が主力を務めるようになり、さらに代表選手を招集できる日数も限られたため、どの国も代表チームの強化に苦慮している。 森保一監督は今大会を総括して、「今回は国内組だけでした。ドイツがブラジルW杯で優勝したときは、バイエルンの選手が中心になりました。いつか日本もそうなるかもしれません」と話した。 果たしてそんな日が来るのかどうか。そこで一つ試したいことがある。“海外組"を中心とした日本代表と、“国内組"の横浜F・マリノスと川崎フロンターレを中心とした日本代表との対戦である。チームとしてどちらが機能するか。この試合なら、観客動員も少しは見込めるのではないだろうか。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2022.07.30 14:30 Sat

有言実行の3ゴール! 町野修斗は前を見続ける「明日の練習から全力でW杯にアピール」

日本代表のFW町野修斗(湘南ベルマーレ)が、EAFF E-1サッカー選手権の優勝を喜んだ。 27日、E-1サッカー選手権の最終戦で日本は韓国代表と対戦。ここまで1勝1分けの日本は、2連勝の韓国に勝利しなければ優勝はない状況。大会4連覇を目指す相手には、初戦の香港代表戦のメンバーを中心に送り出した。 先発した町野は1分も経たずにあわやという強烈なオープニングシュートを放ったが、これは相手GKがセーブ。試合後に町野は「立ち上がりのシュートは決めたかった」と、この一髪を決めたかったとした。 惜しいシュートから入った日本。その後も押し込み、ゴールに迫るシーンはあったが得点は奪えない。第2戦の中国代表戦ではそのまま90分を終えてしまっただけに、焦りも見えそうな中、韓国にカウンターで攻められる部分でもしっかりと対処。前半をゴールレスで終えたが、後半に3ゴールを記録。3-0で勝利を収め、逆転で優勝を達成。韓国の4連覇を阻み、4大会ぶりの優勝を成し遂げた。 町野はこの試合で3点目を記録。横浜FMの選手が繋いだボールを最後押し込んだ。得点シーンについては「試合前から右サイドはマリノスの選手が多くて、ニアゾーンというか、龍くん(小池龍太)が受けた位置を取るのが特徴だと話していて、中で待っているという話も試合前にしていました」と、打ち合わせしていた形でもあると語り、「思い通り、狙い通りのゴールだったと思っています」と、狙った形からのゴールになったとした。 その町野は大会前に「3点取りたい」と目標を掲げていた。初戦の香港戦で2ゴールを記録していた中、この試合で1ゴールを記録し有言実行。宣言通りの結果に「有言実行することができて嬉しかったです」と喜んだ。 チームとしての連係も上がっていた中、この韓国戦については「足元に強く来るというのが韓国の分析であって、背後に抜け出そうというのが前日からトライしていたところで、そこを要求できていました」と語り、「チームとしてのクオリティはかなり上げられたと思います」と、分析した結果をピッチでも出せたとコメント。ただ、負ければバッシングを受けるというプレッシャーのある中での試合だったが、「勝たなければいけない状況だったので、気持ちの面も体の面もキックオフに向けて高まっていくような感じでした」と語り、しっかりと準備ができた状態で臨めていたと丹下。 香港戦よりも余裕のあるプレーが見えた町野。「自信はかなり持ってやれましたし、僕が決めて勝つというイメージがかなりできていたので、それが自信になったと思います」と、ポストプレーや繋ぎのところ、背後への動きと、自信があったという。 優勝した点については「このE1選手権は集まった当初から目標は優勝だったので、まずは優勝できたこと、個人の目標も3ゴールで、目標を達成できたことは嬉しく思っています」と2つの目標達成を喜ぶ結果に。かつてはJ3でのプレーも経験した中で、日本代表で3ゴールを記録するまでに成長したが、「基本的な走るところ、戦うところ、攻守の切り替えであったりは北九州の時に積み上げてきたものですし、それをもう一段階レベルアップしたのが湘南という感じです」と、これまで在籍したクラブで積み上げた成果だとした。 この先に目指すのはカタール・ワールドカップ(W杯)となるが「優勝は過去というか、次のJリーグで自分の持ち味を出して勝利に導くことが、ワールドカップであったり、代表の招集につながると思うので、明日の練習から全力でワールドカップへのアピールに向けて頑張っていきたいですし、やらなければいけないこともたくさんE-1で見つかったので、トライしていきたいと思います」と、すでに気持ちを切り替え、前を見て進んでいく町野。日本の前線に新たな風を吹かせてくれそうな予感もある。 <span class="paragraph-title">【動画】横浜FMのホットライン開通で最後は湘南・町野修斗!忍者ポーズも</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://t.co/RJIKqTjpym">https://t.co/RJIKqTjpym</a> <a href="https://t.co/iTKR872t1Q">pic.twitter.com/iTKR872t1Q</a></p>&mdash; フジテレビサッカー (@cxfootball) <a href="https://twitter.com/cxfootball/status/1552261248469053442?ref_src=twsrc%5Etfw">July 27, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.07.28 00:05 Thu

「凄く嬉しい」3度目の正直、日本代表で初優勝喜ぶ森保一監督、アピールした選手は「候補に入る選手は何人も」

日本代表の森保一監督が、EAFF E-1サッカー選手権優勝を振り返った。 27日、E-1サッカー選手権の最終戦で日本は韓国代表と対戦した。 ここまで1勝1分けの日本は、2連勝の韓国に勝利しなければ優勝はない状況。大会4連覇を目指す相手には、初戦の香港代表戦のメンバーを中心に送り出した。 選手1名が新型コロナウイルス(COVID-19)の陽性判定を示すなど、試合前にもドタバタした日本だったが、モチベーション高く試合に入り、開始1分に満たないところで町野修斗(湘南ベルマーレ)が強烈なシュートを浴びせるなどした。 0-0のゴールレスで終わった中国代表戦同様にチャンスを作りながらもゴールが奪えない日本。時折カウンターで韓国に攻め込まれるシーンもありながら、前半はゴールレスで折り返す。 後半に入っても日本が主導権を握ると、59分に藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)のクロスを相馬勇紀(名古屋グランパス)がヘディングで合わせて先制に成功。すると63分には相馬のCKから佐々木翔(サンフレッチェ広島)が豪快にヘッドで決めてリードを広げる。 さらに72分には横浜F・マリノスの選手たちが連係プレー。完璧なパスワークで崩すと、最後は町野が決めて3-0で勝利。韓国の4連覇を阻むとともに、森保ジャパンとしての初タイトルを獲得した。 試合後の記者会見で森保監督は「このE-1選手権に関して、選手たちは集まってきた時から優勝を目標にしようと日々努力をしてくれていました」とコメント。「初めて組む選手も多い中、この短期間でチームが機能したのは、間違いなく選手たちがオンザピッチ、オフザピッチでコミュニケーションをとり、視線を合わせてくれたこと」と、選手同士が連係を高め合ってくれたことが結果に繋がったとした。 また、「選手たちが同じ画を持てるようにコーチ陣が最善の努力をしてくれたと思います」とコーチ陣も称賛。「コーチ陣が代表経験の浅い選手たちをサポートしてくれて、チームが機能することができました」と、感謝のコメントを残した。 韓国戦については「今日の試合に関しては、我々は勝たなければいけない中、選手たちがプレッシャーの中で動じることなく、慌てることなく、魂込めて入りのところから我々が勝つんだと。球際を制し、ハードに戦い、得点を3つしたテクニックの部分を出せたのは良かったと思います」と選手たちのメンタリティとパフォーマンスを称賛。「選手たちが自分たちの価値を示す、価値をあげる、Jリーグ、国内サッカーの価値を示す、価値をあげる、この大会の優勝とともに、価値を上げるという部分は志を持って戦ってくれたと思います」と、強い気持ちを持ち、目標である結果を掴んだことを称賛した。 メンバーを大きく入れ替えながら3試合を戦った日本。香港戦、中国戦、韓国戦と徐々にチームとしての力をあげていった印象がある。特に無失点で大会を終えたことに森保監督は「3試合無失点で終えたのは、前線からGKまでしっかり守備の意識を持って戦うということ。攻撃では今日は3点を取れ、全員が攻撃に関わるという意識でやってくれたと思います」とコメント。「中国戦から韓国戦への改善というよりも、香港戦から中国戦は得点は奪えなかったですが攻守にレベルアップできたと思いますし、中国戦から韓国戦は攻守ともに連係連動のクオリティが上がっていると私は捉えています」と、1試合ずつ着実に成長していると感じているとした。 前半はチャンスを作りながらも我慢の試合展開となったが、「今日の試合はゴールを奪う、ゴールを守るというサッカーの原理原則の中、ボールを奪い合うというところから魂を込めていこうと言っていました」と、基本的なところをしっかりやる気持ちを持っていたとし、「韓国も攻撃的なチームで、デュエルに勝って、カウンター攻撃、サイドからの攻撃を仕掛けるというところで、前半から相手を上回れていたと思います」と、ゴールこそなかったが、前半から良いサッカーができていたと手応えを語った。 また、「前半は相手もフレッシュですし、早いテンポの中で試合をしている中で、ボールをロストしてしまったり、このパスが通ればビッグチャンスを作れるという部分の最後の甘さがあったところでチャンスを作れませんでしたが、画はあっていて、粘り強くやっていたので、後半は良い形で揺さぶりながらクロスからの得点につなげてくれたと思っています」と、ミスがある中でゴールが生まれなかったが、徐々にアジャストしていった結果が後半の先制ゴールにつながったとした。 さらに「セットプレーに至るまでの流れも、主導権を持ってくれていましたし、3点目に関してはこの活動の中で、トップに当ててから3人目の動きで崩すという形は選手たちがトレーニングでやったこと、ミーティングで何度も画を合わせたことを得点という形で表現してくれたと思います。やり続けたことが相手が落ちてきた時に上回って行けたんだと思います」と、トレーニングやミーティングを通して選手たちの理解度が深まった結果が最後のゴールだったと振り返った 初招集や久々の招集となった選手が多かった中、カタール・ワールドカップ(W杯)に向けてのアピールの場だった今大会。メンバー入りについて森保監督は「ワールドカップのメンバーの候補に入る選手は何人もいたと思います」と、気になる選手はいたとした。 ただ「選ぶかどうかは視察を重ねて、これまでの活動とワールドカップに向けてというところ、選手の情報をさらに集めて決めていきたいと思っています」と、この先のリーグ戦でのパフォーマンスをしっかりと見守っていくとした。 今大会は結果として全選手がピッチに立つことに。出場時間に差はあるが、トレーニングだけでなく試合のピッチでもアピールする場を提供した。森保監督は「全選手を先発で使うことはできませんでしたが、出場時間に差があってもE-1という国際経験の中で、勝利を目指しながら経験を積んで結果を掴み取りながらチャレンジしていきたいと思っていたところでは、みんながアピールする時間があってよかったと思っています」と、それぞれが自分の力を出す機会を与えられて良かったとした。 9月の欧州遠征にも呼びたい選手はいるとした森保監督。改めて、優勝したことについては「率直に言って、凄く嬉しいです」と語った森保監督。「選手、スタッフと努力したことが結果として優勝になったことは嬉しいです」とそれぞれの努力の結果を喜んだ。ただ、「カタールW杯で目標としていることを達成することが最大の目標なので、まだまだ喜びを爆発させることにはならないです」と、浮かれることなく、しっかりと残り4カ月の準備をしたいとした。 そして今大会は久々に日本代表の試合で「声出し応援」が解禁された。その点については「サポーターの声出し応援の後押しで、本当にゲームの中で苦しい時に一踏ん張りできたと思います」とし、「気持ちが上がって選手はプレーできると思います」と、効果はあるという。 また「私自身は厳しい戦いですが、楽しむという気持ちになりますし、戦うメンタリティ、モチベーションを上げてくれるのは、サポーターの声出し応援だと感じさせてもらいましたし、サポーターの皆さんの応援に感謝したいです」と、改めて感謝。ただ、「コロナ禍は続いているので、コロナの制限が緩くなっていく、徐々に解除されていくことは素晴らしいことだと思いますが、依然として感染対策はしっかりしながら、普通の日常生活に早く戻れる日が来ると良いなと思っています」と、まだまだ感染に気をつけながらも、いつか元のようにみんなが声を出せる日が戻ることを最後に願った。 2022.07.27 23:48 Wed

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