スペイン撃破のモロッコ、試合後にはイスラム教ならではの光景がピッチに広がる 試合中にも観客からの大歓声
2022.12.07 19:05 Wed
モロッコ代表の選手たちがアッラーに感謝した。モロッコは6日、カタール・ワールドカップ(W杯)のラウンド16でスペイン代表と対戦。0-0のまま120分の戦いを終えると、PK戦を3-0で制し、史上初のベスト8進出を決めた。
前半はほぼスペインの攻撃を封じ、後半以降も粘り強く耐えたモロッコだが、試合後には同国ならではの光景がピッチに広がることに。選手やスタッフたちはゴールライン際に並んで跪くと、手と顔も地面につけて平伏し、神に感謝していた。
モロッコでは国民の多くがイスラム教徒。この祈りはスジュードと呼ばれるもので、イスラム教の礼拝姿勢の1つだ。
同じくイスラム教徒がほとんどであるカタールで行われている今大会。スペイン戦でもモロッコサポーターの大声援があったが、“アトラスの獅子”の躍進はどこまで続くだろうか。
前半はほぼスペインの攻撃を封じ、後半以降も粘り強く耐えたモロッコだが、試合後には同国ならではの光景がピッチに広がることに。選手やスタッフたちはゴールライン際に並んで跪くと、手と顔も地面につけて平伏し、神に感謝していた。
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