ブライトンがホームで意地の勝利も主力温存で逃げ切ったローマが8強入り【EL】

2024.03.15 07:09 Fri
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ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・2ndレグ、ブライトンvsローマが14日にブライトン&ホーヴ・コミュニティ・スタジアムで行われ、ホームのブライトンが1-0で勝利した。この結果、2戦合計1-4としたローマの準々決勝進出が決定した。なお、ブライトンのMF三笘薫は負傷欠場となった。

先週にスタディオ・オリンピコで行われた1stレグはホームのローマが4-0の先勝を収めた。

敵地で厳しい大敗を喫した中、ホームで奇跡の逆転突破を目指すデ・ゼルビのチームは、1-0で競り勝ち公式戦5試合ぶりの白星を挙げたノッティンガム・フォレスト戦から先発5人を変更。バレバやモデル、ファーガソンに代えてララナ、ギルモア、ウェルベックが起用された。
一方、大きなアドバンテージを手にして敵地へ乗り込む形となったデ・ロッシ率いるローマは、2-2のドローに終わった直近のフィオレンティーナ戦から先発7人を変更。負傷でメンバー外のルカクの代役にアズムン、ディバラに代えてバルダンツィを起用するなど、前線や両サイドバックを完全に入れ替えてきた。

試合は戦前の予想通り、逆転突破へ大量ゴールが必要なブライトンが立ち上がりから猛攻を仕掛けていく。これに対して、後ろ重心のローマはボックス付近に人数をかけて攻撃を撥ね返しながらアズムンを起点としたロングカウンターでフィニッシュまで持ち込む。
ホームチームの攻勢が続く中、22分にはローマに決定機。右サイドを起点に深い位置まで運ぶと、チェリクの折り返しがDFに当たって浮き球となったところをアズムンがバイシクルシュートでゴール左隅に流し込む。だが、このゴールはDFファン・ヘッケへのファウルを取られて認められず。

前半半ばから終盤にかけては引き続きブライトンが押し込むも、試合自体は膠着。球際での攻防が目立つ状況においてやや荒れ始めてイエローカードカードも増えていく。そういった中、37分には左サイドでタメを作ったエストゥピニャンから足元にボールを受けたウェルベックがペナルティアーク左から見事な右足のコントロールシュートをゴール右上隅の完璧なコースに突き刺し、前半の内にゴールをこじ開けた。

ブライトンの1点リードも、2戦合計スコアでは依然としてローマが3点のアドバンテージを持って臨んだ後半。早い時間帯のゴールがほしいホームチームは引き続きリスクを冒して前に出る。

53分にはエンシソとララナを下げてアンス・ファティとブオナノッテ、61分にはエストゥピニャン、ランプティの両サイドバックを下げてイゴール、ファーガソンを同時投入。[3-5-2]のより攻撃的な布陣でゴールをこじ開けにかかる。

一方、自陣深くで相手の攻撃を受け止めながらロングカウンターで同点を目指すローマ。59分にはスピナッツォーラがハーフウェイライン付近からの鮮やかな中央突破でボックス内に侵入し、シュートまで持ち込むが、これは惜しくも左ポストを叩いた。

その後、ローマはザレフスキを下げてセンターバックのジョレンテを下げて[5-3-2]の守備的な布陣にシフト。相手の布陣と合わせる形で逃げ切り態勢に入った。

後半終盤にかけてはブライトンが決死の猛攻を仕掛けたが、GKスヴィラールを中心に高い集中力を見せたローマの堅守を前に後半はゴールをこじ開けることはできず。この結果、ブライトンがホームで意地の勝利を挙げたものの、1stレグの大きなアドバンテージを活かしたローマがしたたかにベスト8進出を決めた。

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ローマが今夏最初の補強! レバンテで最年少デビューのU-17スペイン代表DFを獲得

ローマは1日、レバンテからU-17スペイン代表DFブバ・サンガレ(16)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2027年6月30日までの3年となる。 マリ人の両親の下、スペインで生まれ育ったサンガレは、レバンテのカンテラへ加入。スペインの世代別代表に名を連ねる右サイドバックは、昨年12月6日に行われたコパ・デル・レイのアモレビエタ戦でクラブ最年少記録となる16歳4カ月でのファーストチームデビューを飾った。 攻守両面でスケールの大きさを感じさせる逸材は、ローマにとって今夏最初の補強選手となったが、当面はプリマヴェーラが主戦場となる。 <span class="paragraph-title">【動画】ローマ加入が決まったサンガレ</span> <span data-other-div="movie"></span> <div id="cws_ad"><blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="es" dir="ltr"> Benvenuto alla Roma, Buba Sangaré! <a href="https://twitter.com/hashtag/ASRoma?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ASRoma</a> <a href="https://t.co/2eyMVN3msy">pic.twitter.com/2eyMVN3msy</a></p>&mdash; AS Roma (@OfficialASRoma) <a href="https://twitter.com/OfficialASRoma/status/1807762608042152272?ref_src=twsrc%5Etfw">July 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2024.07.02 14:52 Tue
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ローマ保有の『フリードキン』が仏4部のASカンヌを買収…かつてジダンら輩出も長らく低迷

ローマのオーナーを務めるアメリカのコンソーシアム『フリードキン・グループ』が、フランス4部のASカンヌを買収した。 『フリードキン・グループ』はアメリカにおける『トヨタ自動車』のメジャーディーラーの1つ、『Gulf States Toyota Distributors』を経営するコンソーシアム。 2020年8月にはセリエAのローマを買収し、昨シーズンのヨーロッパ・カンファレンスリーグ制覇など、名門復活に向けてクラブの立て直しを図っている。 その『フリードキン・グループ』は、昨年からアメリカ『ゴールドマン・サックス』からの打診を受けてカンヌ買収交渉を開始していた。 そして、26日にすべての手続きが完了し、ローマの現副会長であるライアン・フリードキン氏がクラブの新会長に任命された。 フリードキン氏はプレスリリースを通じて、歴史あるクラブの新会長に就任した喜びを語っている。 「このような伝説的なフットボールクラブに加入でき、エキサイティングな時を過ごしている」 「カンヌとフランスのこの地域は常に私たちの心の中で特別な場所を占めてきました。私の家族にドラゴンズの伝統を継承する機会を与えてくれたダビド・リナール市長と(前会長である)アニー・コートデに感謝したい」 「クラブがさらなるリーグ昇格に向けて競争力を発揮できるように、そしてサポーターと街に誇りを持ってもらえるよう、できる限りのことをしていきたいと思っている」 カンヌは1902年に創設された歴史のあるクラブで、ジネディーヌ・ジダンやパトリック・ヴィエラというフランス代表のレジェンドを輩出。 しかし、近年は財政難の影響もあって低迷が続き、2014年には慢性的な負債を理由に7部へ強制降格。現在はフランス4部にあたるナシオナル2に所属している。 一方、『フリードキン・グループ』にとってはローマに続く2クラブ目の保有クラブとなる。 2023.06.27 21:41 Tue
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モウリーニョ解任のローマに“レジェンド”デ・ロッシが帰還! 監督就任に「この感動は言葉では言い表せない」

ローマは16日、新監督にダニエレ・デ・ロッシ氏(40)が就任することを発表した。 契約期間は2024年6月30日までの残りシーズンとなる。 デ・ロッシ新監督は、ローマ育ちでアカデミー出身者。2002年にファーストチームに昇格すると、2019年7月にボカ・ジュニアーズに移籍するまでプレー。ローマ時代には2007年、2008年にはコッパ・イタリアで優勝。2007年にはスーペル・コパも制し、フランチェスコ・トッティ氏が引退してからはキャプテンとしてチームを支えた。 引退後はイタリア代表のテクニカルコーチを務め、2021年のユーロ優勝に貢献。2022年10月から2023年2月まではSPALで指揮を執っていたが、半年でわずか3勝に終わり解任されていた。 ローマでは公式戦通算616試合に出場し63ゴール。18年間プレーしたクラブに監督として復帰することとなったデ・ロッシ新監督は、クラブを通じてコメントしている。 「ローマのテクニカル面でのリーダーシップの責任を私に託してくれたフリードキンファミリーに感謝したい。私としては、今からシーズン終了までの間に待ち受ける試練に立ち向かうため、日々の犠牲を払い、自分の中にある全てを捧げる必要があると思っている」 「ベンチに座ることができる感動は言葉では言い表せない。私にとってローマがどんな存在であるかは、誰もが知っているが、我々全員を待っている仕事は既に引き受けた」 「我々には時間がなく、選択肢もない。競争力を持ち、目標のために戦い、達成しようとすることがスタッフと私が自分たちに与える唯一の優先事項だ」 ローマは16日、4シーズン目を迎えていたジョゼ・モウリーニョ監督を解任。就任1年目の2021-22シーズンはヨーロッパ・カンファレンスリーグで優勝。2022-23シーズンはヨーロッパリーグで決勝に進むも、セビージャにPK戦の末に敗れて準優勝。今シーズンはリーグ戦で序盤から調子が上がらず、14日に行われたセリエA第20節でミランに敗れ、3戦未勝利となっており、9位と苦しんでいた。 2024.01.16 22:15 Tue

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