【プレミアリーグ第29節プレビュー】FAカップ並行開催で変則日程に…トップ4争いで重要な一節に
2024.03.16 12:00 Sat
先週末に行われた第28節は全世界注目のリバプールとマンチェスター・シティの首位攻防戦がドローに終わった結果、ブレントフォードにしぶとく勝ち切ったアーセナルがリバプールを得失点差で上回って首位に浮上。三つ巴の覇権争いはさらに熾烈を極める形となった。
4位のアストン・ビラは前節、ホームで行われたトッテナムとのシックスポインターに0-4で完敗。リーグ連勝が「3」でストップした。[5-3-2]へのシステム変更で臨んだ前半は相手の攻撃をうまく封じることに成功したが、後半立ち上がりに一瞬の隙やミス絡みで連続失点。さらに、MFマッギンのラフプレーによる一発退場で窮地に立たされると、後半終盤にはさらに2ゴールを奪われてしまい、ライバルに得失点差でも上回れる厳しい敗戦となった。
暫定ながら依然として2ポイント差を付けており、来シーズンからのチャンピオンズリーグ(CL)のレギュレーション変更によって5位でも出場権獲得の可能性はあるが、トップ4維持へこれ以上の取りこぼしは許されない状況だ。敵地に乗り込む難敵ハマーズとの一戦に向けては、直近に行われたカンファレンスリーグ(ECL)のアヤックス戦で見事な4-0の快勝を収めてベスト8進出を決定。しっかりとスパーズ戦からリバウンドメンタリティを示したが、同試合では先制点を決めた主砲ワトキンスが負傷。リーグ3試合出場停止のマッギンと共に不在が濃厚となり、ディアビやロジャーズ、デュランといった代役を担う選手たちのパフォーマンスが重要となるはずだ。
これでリーグ連勝がストップした一方、直近のELフライブルク戦では1stレグを0-1で落としていた中、MFクドゥスの2ゴールを含め5ゴールを挙げる5-0の快勝によって逆転でのベスト8進出を決定。良い流れで今回のホームゲームに臨めるはずだ。対戦相手同様に中2日と厳しい日程での戦いとなるが、負傷者の復帰によって各ポジションに強力な交代カードを有しており、総力戦で勝ち切りたい。
ウェストハムのアシストを期待しつつ、今節での4位浮上を目指すトッテナムは、フルアムとのアウェイ開催のダービーに臨む。前述のアストン・ビラ戦では苦戦傾向にある5バック攻略に手を焼いたが、MFマディソンの復帰後初ゴールを皮切りにブレナン・ジョンソン、ソン・フンミン、ヴェルナーと3人のアタッカー陣の畳みかけるゴールで最終的には4点を奪って完勝した。
3連勝を狙う一戦ではアストン・ビラ戦で負傷したDFファン・デ・フェンが不在となるが、負傷明けのFWリシャルリソンが復帰予定。2戦連発中のヴェルナーやジョンソンの好調コンビに加え、タフに戦えるストライカーの復帰によって攻撃の破壊力を増す。その自慢の攻撃陣の活躍で打ち勝つ展開に持ち込みつつ、ファン・デ・フェンの代役として加入後初スタメンが予想されるDFドラグシンの活躍も期待したいところ。アストン・ビラ戦では途中出場で安定したパフォーマンスを見せたが、先発出場は2カ月ぶりとなるため、センターバックに運動量と多くのスプリントが求められるポステコグルー監督のスタイルにおいて体力面の部分は懸念材料。完全覚醒のFWムニスを筆頭にブロヤ、アダマ・トラオレ、イウォビら相手のアタッカー陣に対峙する中、ディフェンスリーダーのロメロらのサポートも重要となりそうだ。
DF橋岡大樹を擁する18位のルートン・タウンは、3ポイント差で17位に位置するノッティンガム・フォレストとの残留争い直接対決に臨む。
1-1のドローに終わった先週末のクリスタル・パレス戦では途中出場となった中、3バックの左で安定したパフォーマンスを披露した橋岡。ただ、ミッドウィーク開催となった第17節延期分のボーンマス戦では同じポジションで初スタメンを飾ったが、チームが3-0で折り返した後半に3失点に絡んで68分にベンチへ下げられる厳しい出来に。チームも後半終盤の失点で3点差を引っくり返される衝撃的な逆転負けを喫し、2分け5敗の7戦未勝利と泥沼の状況だ。ボーンマス戦の出来を考えれば、橋岡のスタメン落ちは濃厚だが、チームがリードする状況であれば本職のウイングバックでの守備固めでの投入の可能性は十分にあるはず。ここで汚名返上のパフォーマンスを見せたい。
19位のバーンリーと15位のブレントフォードによるボトムハーフ同士の対戦は、バーンリーが2024年初勝利となる11試合ぶりの白星を、ブレントフォードは先月10日のウォルバーハンプトン戦以来、6戦ぶりの白星を目指して戦うことになる。
◆プレミアリーグ第29節
▽3/16(土)
《24:00》
バーンリー vs ブレントフォード
ルートン・タウン vs ノッティンガム・フォレスト
《26:30》
フルアム vs トッテナム
▽3/17(日)
《23:00》
ウェストハム vs アストン・ビラ
▽未定
アーセナル vs チェルシー
クリスタル・パレス vs ニューカッスル
マンチェスター・ユナイテッド vs シェフィールド・ユナイテッド
ウォルバーハンプトン vs ボーンマス
エバートン vs リバプール
ブライトン vs マンチェスター・シティ
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インターナショナルマッチウィークの中断前の一節となる第29節は、FAカップ準々決勝との並行開催となり、アーセナルvsチェルシーのロンドン・ダービーを始め上位3チームを含む6カードが延期となる変則日程での開催となる。そういった中で開催される今週末の4カードでは7位のウェストハムと4位のアストン・ビラの上位対決、5位のトッテナムが12位のフルアムと対峙するロンドン・ダービーと、トップ4争いに注目が集まる。暫定ながら依然として2ポイント差を付けており、来シーズンからのチャンピオンズリーグ(CL)のレギュレーション変更によって5位でも出場権獲得の可能性はあるが、トップ4維持へこれ以上の取りこぼしは許されない状況だ。敵地に乗り込む難敵ハマーズとの一戦に向けては、直近に行われたカンファレンスリーグ(ECL)のアヤックス戦で見事な4-0の快勝を収めてベスト8進出を決定。しっかりとスパーズ戦からリバウンドメンタリティを示したが、同試合では先制点を決めた主砲ワトキンスが負傷。リーグ3試合出場停止のマッギンと共に不在が濃厚となり、ディアビやロジャーズ、デュランといった代役を担う選手たちのパフォーマンスが重要となるはずだ。
一方、逆転でのトップ4は厳しいものの、地力でのヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得へ勝ち点3が必要なウェストハム。前節は下位に沈むバーンリー相手にホームで2点を先行される厳しい展開となったが、FWイングスの後半アディショナルタイムの土壇場弾によって辛くも2-2のドローで敗戦を回避した。
これでリーグ連勝がストップした一方、直近のELフライブルク戦では1stレグを0-1で落としていた中、MFクドゥスの2ゴールを含め5ゴールを挙げる5-0の快勝によって逆転でのベスト8進出を決定。良い流れで今回のホームゲームに臨めるはずだ。対戦相手同様に中2日と厳しい日程での戦いとなるが、負傷者の復帰によって各ポジションに強力な交代カードを有しており、総力戦で勝ち切りたい。
ウェストハムのアシストを期待しつつ、今節での4位浮上を目指すトッテナムは、フルアムとのアウェイ開催のダービーに臨む。前述のアストン・ビラ戦では苦戦傾向にある5バック攻略に手を焼いたが、MFマディソンの復帰後初ゴールを皮切りにブレナン・ジョンソン、ソン・フンミン、ヴェルナーと3人のアタッカー陣の畳みかけるゴールで最終的には4点を奪って完勝した。
3連勝を狙う一戦ではアストン・ビラ戦で負傷したDFファン・デ・フェンが不在となるが、負傷明けのFWリシャルリソンが復帰予定。2戦連発中のヴェルナーやジョンソンの好調コンビに加え、タフに戦えるストライカーの復帰によって攻撃の破壊力を増す。その自慢の攻撃陣の活躍で打ち勝つ展開に持ち込みつつ、ファン・デ・フェンの代役として加入後初スタメンが予想されるDFドラグシンの活躍も期待したいところ。アストン・ビラ戦では途中出場で安定したパフォーマンスを見せたが、先発出場は2カ月ぶりとなるため、センターバックに運動量と多くのスプリントが求められるポステコグルー監督のスタイルにおいて体力面の部分は懸念材料。完全覚醒のFWムニスを筆頭にブロヤ、アダマ・トラオレ、イウォビら相手のアタッカー陣に対峙する中、ディフェンスリーダーのロメロらのサポートも重要となりそうだ。
DF橋岡大樹を擁する18位のルートン・タウンは、3ポイント差で17位に位置するノッティンガム・フォレストとの残留争い直接対決に臨む。
1-1のドローに終わった先週末のクリスタル・パレス戦では途中出場となった中、3バックの左で安定したパフォーマンスを披露した橋岡。ただ、ミッドウィーク開催となった第17節延期分のボーンマス戦では同じポジションで初スタメンを飾ったが、チームが3-0で折り返した後半に3失点に絡んで68分にベンチへ下げられる厳しい出来に。チームも後半終盤の失点で3点差を引っくり返される衝撃的な逆転負けを喫し、2分け5敗の7戦未勝利と泥沼の状況だ。ボーンマス戦の出来を考えれば、橋岡のスタメン落ちは濃厚だが、チームがリードする状況であれば本職のウイングバックでの守備固めでの投入の可能性は十分にあるはず。ここで汚名返上のパフォーマンスを見せたい。
19位のバーンリーと15位のブレントフォードによるボトムハーフ同士の対戦は、バーンリーが2024年初勝利となる11試合ぶりの白星を、ブレントフォードは先月10日のウォルバーハンプトン戦以来、6戦ぶりの白星を目指して戦うことになる。
◆プレミアリーグ第29節
▽3/16(土)
《24:00》
バーンリー vs ブレントフォード
ルートン・タウン vs ノッティンガム・フォレスト
《26:30》
フルアム vs トッテナム
▽3/17(日)
《23:00》
ウェストハム vs アストン・ビラ
▽未定
アーセナル vs チェルシー
クリスタル・パレス vs ニューカッスル
マンチェスター・ユナイテッド vs シェフィールド・ユナイテッド
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エバートン vs リバプール
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トッテナムのウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールが、チームメイトへの差別発言で長期出場停止の処分がくだされた。 イングランドサッカー協会(FA)は18日、ベンタンクールに対し、7試合の出場停止処分を下した。また、10万ポンド(約2000万円)の罰金処分も下されている。 問題が起きたのは今年6月。ベンタンクールはウルグアイ『Canal 10』の番組「Por La Camiseta」に出演。司会者のラファ・コテロ氏から選手のユニフォームを求められたが、その際の反応が問題となった。 ベンタンクールは「ソニー(ソン・フンミン)の? みんな同じように見えるから、ソニーの従兄弟かもしれないよ」とコメント。チームメイトであるFWソン・フンミンに対して、韓国人は似たような顔をしているからというジョークを口にしたつもりだったが、これが大きな問題に発展した。 悪質な人種差別として捉えられたこの発言。FAは9月にベンタンクールを告発。処分は決定されていなかったが、相当な期間になると予想されており、正式に7試合に決定した。 FAは「ロドリゴ・ベンタンクールはこの容疑を否定したが、独立規制委員会はそれが証拠であると判断し、聴聞会の後に彼に制裁を課した」と発表している。 今回の出場停止により、ベンタンクールはマンチェスター・シティ、フルアム、ボーンマス、チェルシー、サウサンプトン、リバプールとカラバオ・カップ準々決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦で出場停止に。ヨーロッパリーグ(EL)の試合は出場が可能となる。 なお、この問題はすでにソン・フンミン本人に謝罪し、受け入れられており2人の間に問題はなし。ただ、FAはこの発言について「国籍、人種、民族的起源に言及したとされ、FA規則E3.2に基づく「悪質な違反」に該当する」としていた。 2024.11.18 21:18 Mon3
久保建英に注目? プレミアリーグクラブが欲しいウインガーに最適な人材か
レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英(23)は、1月の移籍市場でプレミアリーグクラブの補強候補として考えられているようだ。 ソシエダの攻撃を今シーズンも牽引している久保。ラ・リーガでは13試合に出場し3ゴールを記録。ヨーロッパリーグ(EL)でも3試合でプレーしている。 一方で、イマノル・アルグアシル監督が率いるソシエダは今シーズンは不調を極めている状況。なかなか結果がついてこない。 その久保に対し、イギリス『フットボール・ロンドン』があるクラブの補強候補の筆頭だと報道。それは、アンジェ・ポステコグルー監督が率いるトッテナムだ。 トッテナムは今シーズンのプレミアリーグでここまで5勝1分け5敗の10位。直近の公式戦は連敗中であり、台所事情も厳しい。 トッテナムが最も求めているとされるのが右のウインガー。その候補として久保が挙げられ、久保が完全に解決するとしている。 ウインガーはFWウィルソン・オドベールが負傷中。ソン・フンミン、ティモ・ヴェルナー、マイキー・ムーア、ブレナン・ジョンソン、デヤン・クルゼフスキがウイングのポジションでプレーが可能。ただ、どの選手も決め手にかけるという。 一方で、久保は問題視されていること全てを解決するとのこと。久保が持っているスピードと、ドリブルの能力、そして個で打開できる力、献身的な守備とポステコグルー監督の求める力を持ち合わせている。 何か具体的な動きはここまではないものの、プレミアリーグでトップを争いたいのであれば、久保クラスの大きな契約を結ぶ必要があるとの見方が強く、1月にも獲得を狙いたいと伝えられている。 2024.11.19 20:37 Tue4
ベン・デイビスがベンタンクール長期出場停止に言及…「これで一線を画し、先に進む」
トッテナムのウェールズ代表DFベン・デイビスが、チームメイトへの差別発言で長期出場停止を科されたウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールの一件について語った。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。 イングランドサッカー協会(FA)は18日、ベンタンクールに対し、7試合の出場停止処分を下した。また、10万ポンド(約2000万円)の罰金処分も下されている。 問題が起きたのは今年6月。ベンタンクールはウルグアイ『Canal 10』の番組「Por La Camiseta」に出演。司会者のラファ・コテロ氏から選手のユニフォームを求められたが、その際の反応が問題となった。 ベンタンクールは「ソニー(ソン・フンミン)の? みんな同じように見えるから、ソニーの従兄弟かもしれないよ」とコメント。チームメイトであるFWソン・フンミンに対して、韓国人は似たような顔をしているからというジョークを口にしたつもりだったが、これが大きな問題に発展。 クラブ内では即座にソン・フンミン本人へ謝罪を行い、内部での懲戒処分も完了し、問題はすでに解決された。ただ、FAはこの発言について「国籍、人種、民族的起源に言及したとされ、FA規則E3.2に基づく「悪質な違反」に該当する」とし、約5カ月後に前述の処分を下した。 イギリス『テレグラフ』によると、プレミアリーグのライバルクラブも衝撃を受けたとされる厳しい処分が下されたなか、UEFAネーションズリーグのアイスランド代表戦の前日会見に出席したベン・デイビスは、処分決定後にトッテナムの選手として初めてこの一件に言及。 両選手の間、クラブ内部でかなり前に問題が解決されたなか、このタイミングでの処分に違和感を覚えながらも、クラブとしてこういった問題と真摯に向き合いつつ、前に進みたいと語った。 「今朝、おそらく他のみんなと同じようにニュースを読んだ。スパーズの内部で処理されていたのに、今はクラブ外でも処理されているように感じたよ」 「グループとして、トッテナムのチームとして、僕らは全員、この問題と一線を画し、先に進んだと思うけど、最終的には、こうした事柄はこれまでと同じほど真剣に検討する必要があると認識することが重要だと思う。僕とチームに関しては、これで一線を画し、先に進むよ」 2024.11.19 08:15 Tue5