【プレミアリーグ第28節プレビュー】優勝争い左右の首位攻防戦! トップ4争うシックスポインターも
2024.03.09 12:00 Sat
先週末に行われた第27節はダービーを制したマンチェスター・シティを含めリバプール、アーセナルの3強が揃って勝利。トップ4争いではアストン・ビラ、トッテナムが勝利を飾った一方、マンチェスター・ユナイテッドが厳しい勝ち点逸となった。
一方、2位のシティは前節、前述のダービーに3-1で逆転勝利。開始早々にFWラッシュフォードにスーパーゴールを決められたが、慌てることなく押し込み続けると、後半にMFフォーデンの見事な2ゴールにFWハーランドがトドメの3点目を挙げて地力の差を見せつけた。リーグ3連勝で1ポイント差を維持したグアルディオラのチームは、直近のチャンピオンズリーグ(CL)で一部主力を温存した中、DFアカンジとFWアルバレス、ハーランドの3ゴールでコペンハーゲンを退けて3-1の完勝。危なげなくベスト8進出を決め、今回の大一番に弾みを付けた。
その2強の潰し合いを期待しつつ、8連勝での首位浮上も視野に置く3位のアーセナルは、15位のブレントフォードとのホームゲームに臨む。前節は最下位のシェフィールド・ユナイテッド相手に前半キックオフから圧倒すると、MFウーデゴールの先制点を皮切りに前半だけで5ゴールを奪取。早々に相手の心を折ると、流し気味の後半にもDFホワイトがダメ押しのゴールを挙げて6-0の圧勝。FWマルティネッリ、FWサカらの負傷は気がかりも、MFトーマスら負傷明けの選手も同試合で試運転をこなした。
その優勝争いと共に注目を集める4位争いでは4位のアストン・ビラと、1試合未消化で5ポイント差を追う5位のトッテナムによるシックスポインターが行われる。
年明け以降はやや調子を落としたものの、直近はボトムハーフのフルアム、フォレスト、ルートン・タウンを相手に3連勝を飾ったアストン・ビラ。直近のルートン戦では2点リードを追いつかれる拙い試合運びとなったが、後半終盤のDFディーニュのゴールで劇的な3-2の勝利を収めた。ただ、ミッドウィークに行われたカンファレンスリーグ(ECL)のアヤックスとの敵地での初戦は0-0のドロー。一部ポジションでターンオーバーは行ったものの、消耗度が高い攻防を繰り広げており、今回の上位対決へコンディション面で若干の不安を抱える。
一方、トッテナムは約2週間ぶりとなった前節のクリスタル・パレスとのダービーに3-1で逆転勝利。ウォルバーハンプトン戦で喫した痛恨の敗戦を払しょくした。圧倒的にボールを握りながらもグラスナー率いる新生イーグルスの堅牢な守備ブロックに大苦戦したが、FWヴェルナーの加入後初ゴールで追いつくと、DFロメロ、FWソン・フンミンとリーダーグループのゴールによって突き放し、貴重な勝ち点3を手にした。前回対戦は主力センターバックにMFマディソンら中盤の主力不在によって逆転負けを喫したが、FWリシャルリソンを除きフルスカッドで戦える今回の一戦は中2日の過密日程のホームチームにリベンジを果たし、勝ち点差を縮めたい。
ダービー敗戦によってリーグ連敗となった6位のマンチェスター・ユナイテッドは、16位のエバートン相手にリーグ連敗ストップを狙う。ダービーではラッシュフォードの鮮烈なゴールで先制するところまでは良かったが、以降は押し込まれ続けた中で耐え切れずに厳しいシーズンダブルを喫する形となった。これで逆転でのトップ4は絶望的な状況だが、わずかな望みを繋ぐためにホームできっちり勝ち切りたい。勝ち点剥奪処分が「6」に軽減されたことで順位を上げたものの、リーグ10戦未勝利のトフィーズとの一戦では前回対戦で圧巻のオーバーヘッドでのゴールを記録したFWガルナチョやMFメイヌーといった若手の奮起に期待したい。
そのユナイテッドと共にヨーロッパ出場権を争う8位のニューカッスルと、11位のチェルシーはマンデーナイトに重要な直接対決に臨む。ニューカッスルは前節、ウォルバーハンプトン相手にFWイサクとFWゴードンらのゴールで3-0の快勝を収め、アーセナル戦で喫した大敗をきっちり払しょくしている。一方、チェルシーは前節、不調のブレントフォード相手に2-2のドローに持ち込むのが精いっぱいだった。さらに、DFコルウィル、DFチルウェルの負傷に加え、ウイルス感染のMFギャラガーがこの一戦に間に合うか微妙という厳しい状況だ。
DF橋岡大樹を擁する18位のルートンは、14位のクリスタル・パレスとのアウェイゲームで連敗ストップと共に6試合ぶりの白星を目指す。なお、FAカップのシティ戦で新天地デビューを飾った橋岡は前節のアストン・ビラ戦での途中出場でプレミアリーグデビュー。3バックの左という予想外の起用となったが、強豪相手に安定した守備を見せる上々のデビュー戦となった。この活躍によって今節では初スタメンも期待されるところだ。
その他ではMF三笘薫が不在となる9位のブライトンが17位のフォレストと、復調で7位に浮上したウェストハムが降格圏の19位バーンリーと対戦する。
◆プレミアリーグ第28節
▽3/9(土)
《21:30》
マンチェスター・ユナイテッド vs エバートン
《24:00》
ボーンマス vs シェフィールド・ユナイテッド
クリスタル・パレス vs ルートン・タウン
ウォルバーハンプトン vs フルアム
《26:30》
アーセナル vs ブレントフォード
▽3/10(日)
《22:00》
アストン・ビラ vs トッテナム
《23:00》
ブライトン vs ノッティンガム・フォレスト
ウェストハム vs バーンリー
《24:45》
リバプール vs マンチェスター・シティ
▽3/11(月)
《29:00》
チェルシー vs ニューカッスル
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熾烈な三つ巴の優勝争いが繰り広げられる中、今節は首位のリバプールと2位のマンチェスター・シティが1ポイント差で対峙する、全世界注目の首位攻防戦が開催される。リバプールは前節、ノッティンガム・フォレストと敵地で対戦。超過密日程によってメンバーを入れ替えて臨んだ中、相手の堅守速攻に手を焼いて攻撃が停滞。それでも、後半にMF遠藤航、FWヌニェス、MFソボスライら主力を投入すると、引き分け濃厚と見られた後半最終盤のラストプレーでヌニェスが値千金のゴールを記録し、苦しみながらもリーグ4連勝。首位キープで大一番を迎えることになった。また、直近に行われたヨーロッパリーグ(EL)のスパルタ・プラハ戦は多くの主力を起用した中、ヌニェスの2ゴールの活躍などで5-1の圧勝。DFコナテの負傷交代が唯一ネガティブなものとなったが、主力のプレータイムをコントロールしつつ、FWサラーも戦列に復帰して上々の動きを見せ、運命の一戦へ準備万端だ。その2強の潰し合いを期待しつつ、8連勝での首位浮上も視野に置く3位のアーセナルは、15位のブレントフォードとのホームゲームに臨む。前節は最下位のシェフィールド・ユナイテッド相手に前半キックオフから圧倒すると、MFウーデゴールの先制点を皮切りに前半だけで5ゴールを奪取。早々に相手の心を折ると、流し気味の後半にもDFホワイトがダメ押しのゴールを挙げて6-0の圧勝。FWマルティネッリ、FWサカらの負傷は気がかりも、MFトーマスら負傷明けの選手も同試合で試運転をこなした。
週明けには逆転突破を目指すCLのポルト戦という重要なゲームが控えており、若干のターンオーバーも想定されるが、攻守両面で隙のない現状のパフォーマンスを鑑みれば、難所シティ・グラウンド・スタジアムから勝ち点3を持ち帰る可能性は高い。なお、DF冨安健洋の出場の可否は現時点では五分五分の状況だ。
その優勝争いと共に注目を集める4位争いでは4位のアストン・ビラと、1試合未消化で5ポイント差を追う5位のトッテナムによるシックスポインターが行われる。
年明け以降はやや調子を落としたものの、直近はボトムハーフのフルアム、フォレスト、ルートン・タウンを相手に3連勝を飾ったアストン・ビラ。直近のルートン戦では2点リードを追いつかれる拙い試合運びとなったが、後半終盤のDFディーニュのゴールで劇的な3-2の勝利を収めた。ただ、ミッドウィークに行われたカンファレンスリーグ(ECL)のアヤックスとの敵地での初戦は0-0のドロー。一部ポジションでターンオーバーは行ったものの、消耗度が高い攻防を繰り広げており、今回の上位対決へコンディション面で若干の不安を抱える。
一方、トッテナムは約2週間ぶりとなった前節のクリスタル・パレスとのダービーに3-1で逆転勝利。ウォルバーハンプトン戦で喫した痛恨の敗戦を払しょくした。圧倒的にボールを握りながらもグラスナー率いる新生イーグルスの堅牢な守備ブロックに大苦戦したが、FWヴェルナーの加入後初ゴールで追いつくと、DFロメロ、FWソン・フンミンとリーダーグループのゴールによって突き放し、貴重な勝ち点3を手にした。前回対戦は主力センターバックにMFマディソンら中盤の主力不在によって逆転負けを喫したが、FWリシャルリソンを除きフルスカッドで戦える今回の一戦は中2日の過密日程のホームチームにリベンジを果たし、勝ち点差を縮めたい。
ダービー敗戦によってリーグ連敗となった6位のマンチェスター・ユナイテッドは、16位のエバートン相手にリーグ連敗ストップを狙う。ダービーではラッシュフォードの鮮烈なゴールで先制するところまでは良かったが、以降は押し込まれ続けた中で耐え切れずに厳しいシーズンダブルを喫する形となった。これで逆転でのトップ4は絶望的な状況だが、わずかな望みを繋ぐためにホームできっちり勝ち切りたい。勝ち点剥奪処分が「6」に軽減されたことで順位を上げたものの、リーグ10戦未勝利のトフィーズとの一戦では前回対戦で圧巻のオーバーヘッドでのゴールを記録したFWガルナチョやMFメイヌーといった若手の奮起に期待したい。
そのユナイテッドと共にヨーロッパ出場権を争う8位のニューカッスルと、11位のチェルシーはマンデーナイトに重要な直接対決に臨む。ニューカッスルは前節、ウォルバーハンプトン相手にFWイサクとFWゴードンらのゴールで3-0の快勝を収め、アーセナル戦で喫した大敗をきっちり払しょくしている。一方、チェルシーは前節、不調のブレントフォード相手に2-2のドローに持ち込むのが精いっぱいだった。さらに、DFコルウィル、DFチルウェルの負傷に加え、ウイルス感染のMFギャラガーがこの一戦に間に合うか微妙という厳しい状況だ。
DF橋岡大樹を擁する18位のルートンは、14位のクリスタル・パレスとのアウェイゲームで連敗ストップと共に6試合ぶりの白星を目指す。なお、FAカップのシティ戦で新天地デビューを飾った橋岡は前節のアストン・ビラ戦での途中出場でプレミアリーグデビュー。3バックの左という予想外の起用となったが、強豪相手に安定した守備を見せる上々のデビュー戦となった。この活躍によって今節では初スタメンも期待されるところだ。
その他ではMF三笘薫が不在となる9位のブライトンが17位のフォレストと、復調で7位に浮上したウェストハムが降格圏の19位バーンリーと対戦する。
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