アトレティコ・マドリーは17日、ラ・リーガ第25節で
ラス・パルマスと対戦し5-0で完勝した。
公式戦2連敗中の4位アトレティコ(勝ち点48)が、前節バレンシアに完勝した8位ラス・パルマス(勝ち点35)をホームに迎えた一戦。
ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・1stレグのインテル戦を控えるアトレティコは、前節から先発を6人変更。グリーズマン、デ・パウル、ヴィツェルら一部主力をベンチに置き、アンヘル・コレア、サウール、ヒメネスらを先発で起用した。
アンヘル・コレアとマルコス・ジョレンテを2トップに据えたアトレティコは、12分に相手のミスからチャンスを迎える。GKからのパスを受けたキリアン・ロドリゲスがトラップをミスすると、こぼれ球を敵陣で拾った拾ったアンヘル・コレアが相手GKの上を越すループレシュートを狙ったが、これは枠の上に外れた。
徐々に主導権を握るアトレティコは15分、左サイドから仕掛けたリーノの折り返しを中央のアンヘル・コレアがフリック。これはカルドナにクリアされたが、相手選手に当たったルーズボールをボックス中央右で拾ったM・ジョレンテが難なくゴールネットを揺らした。
先制したアトレティコは、20分にも前線からのハイプレスをかけたアンヘル・コレアがDFココからボールを奪うと、ボックス左からの折り返しをM・ジョレンテがワンタッチシュートで流し込んだ。
前半半ば以降は一進一退の展開が続く中、アトレティコは前半終了間際にチャンス。45分、右からのロングスローをボックス中央で収めたアンヘル・コレアがヒールパスで落とすと、これを受けたリーノに決定機が訪れたが、シュートはGKバジェスの好セーブに防がれた。
2点のリードで前半を終えたアトレティコは、後半開始早々に追加点を奪う。47分、右クロスのクリアボールをペナルティアーク手前のコケが頭で繋ぐと、ゴール前に抜け出したアンヘル・コレアが右足ボレーでゴールネットを揺らした。
さらに57分には、ボックス左深くアンヘル・コレアとのパス交換でボックス内に侵入したリーノがシュートシーンでマルビンに後方から倒されると、オンフィールドレビューの末にアトレティコにPKが与えられる。このPKをアンヘル・コレアがゴール左に決めた。
4点リードとなったアトレティコは、直後にM・ジョレンテ、コケ、リーノ、モリーナに代えてデパイ、リケルメ、デ・パウル、ヴィツェルを投入する4枚替えを敢行。
その後は膠着状態が続いたが、アトレティコは87分にリケルメのパスをペナルティアーク内で受けたデパイが右足一閃。強烈なシュートがゴールに突き刺さった。
結局、試合はそのまま5-0でアトレティコが完勝。公式戦3試合ぶりの勝利を飾ったアトレティコが、週明けのインテル戦に弾みを付けている。
今夏の移籍が既定路線とみられていたスペイン代表のFWアルバロ・モラタ(31)だが、ここにきてアトレティコ・マドリー残留を希望しているようだ。移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏が報じている。
昨シーズンはシーズン前半から中盤まで相棒アントワーヌ・グリーズマンと共に鉄板2トップとして順調にゴールを重ねたモラタ。しかし、今年に入って徐々に序列が低下すると、終盤戦はゴールからも遠ざかり、尻すぼみの形でシーズン終了を迎えた。
これにより、今夏の退団の可能性が高まり、アル・カーディシーヤFCらサウジアラビアからの高額オファーに加え、自身と家族が帰還を望むとされるセリエAのローマやユベントス、ミラン行きも取り沙汰された。
また、モラタは先日のスペイン『El Larguero』で、「アトレティコの誰とも話していないけど、クラブが8人ものストライカーを獲得したがっていることは僕も把握している。明らかに僕は今後のアトレティコにおいて優先されていない」、「僕はいま31歳で、10月には32歳だ。プレーできないならアトレティコを去る。僕に関する報道もよく知っているし、クラブの考えもわかっている。だから僕もハッキリものを言う」と、クラブをけん制するコメントも残しており、残留の可能性は低いと思われた。
しかし、ロマーノ氏の最新の報道によると、モラタはアトレティコに来シーズンも同クラブに残る意向を伝えたという。さらに、クラブとディエゴ・シメオネ監督も同選手の残留希望を認識していると伝えている。
イタリアのクラブから好条件のオファーが届くか、コルチョネロスの前線補強の進捗次第で状況が大きく変わる可能性はあるものの、モラタの去就はより複雑なものとなっている。
2024.07.02 21:25 Tue
