セリエA王者ナポリがヴィオラ撃破で決勝進出! シメオネ先制弾に急遽投入ゼルビンが初ゴール含むドッピエッタ【スーペル・コッパ】
2024.01.19 06:03 Fri
スーペル・コッパ準決勝、ナポリvsフィオレンティーナが18日にサウジアラビアのキングサウード・ユニバーシティスタジアムで行われ、3-0で勝利したナポリが決勝進出を決めた。
前年のセリエA王者とコッパ・イタリア王者による2チーム制から、セリエA2位チーム、コッパ・イタリア準優勝チームを加えた4チーム制に変更されたスーペル・コッパ。その新形式の初陣ではセリエA王者ナポリとコッパ・イタリア準優勝のフィオレンティーナが激突した。
現在、8位と低迷を強いられるものの、直近2連勝と復調気配を示すナポリは、直近のサレルニターナ戦から先発1人を変更。ガエターノに代えてマッツォッキを起用し、[4-3-3]から[3-4-2-1]に布陣を変えてきた。
一方のフィオレンティーナはここまで4位と躍進を見せるが、直近2試合はサッスオーロ、ウディネーゼ相手に1分け1敗と調子は下降気味。この一戦では、直近の試合から先発2人を変更。ラニエリとマンドラゴラに代えてミレンコビッチ、アルトゥールを起用した。
立ち上がりから拮抗した展開が続くなか、より効果的にフィニッシュまで持ち込むナポリがやや優勢に試合を進めていく。9分にはセットプレーの流れからポリターノが強烈な左足のミドルシュートを枠に飛ばすが、ここはGKテラッチアーノの好守に遭う。
相手の見事なチームプレーに屈して先手を奪われたフィオレンティーナはすぐさま反撃を開始。前半半ばから終盤にかけては押し込む形を作り出す。28分にはセットプレーの二次攻撃からベルトランがゴールネットを揺らすが、ここは直前のボナヴェントゥーラのオフサイドを取られてゴールは認められず。
その後、前半終了間際にはボックス右で仕掛けたイコネがDFマリオ・ルイのファウルを誘ってPKを獲得するが、自らキッカーを務めたイコネはGKゴッリーニとの駆け引きを制したものの、肝心のシュートをクロスバーの上に外してしまい、絶好の同点機を逸した。
内容はほぼイーブンも決定力の差が明暗分けた前半を経て試合は後半に突入。前半終盤の流れを踏襲する形で後半立ち上がりもフィオレンティーナが攻勢を仕掛けるなか、50分にはベルトランがチーム最初の枠内シュートを記録した。
この流れで押し切りたいイタリアーノのチームは57分にブレカロ、イコネの両翼を下げてエヌゾラ、ソッティルとフレッシュなアタッカーを投入。だが、チームは徐々に攻め切れなくなり、攻撃が停滞してしまう。
一方、1点リードも決してゲームをコントロールできてはいないナポリ。後半半ばを過ぎてマリオ・ルイ、クワラツヘリア、ポリターノを下げてエスティゴーア、ジエリンスキ、リンドストロームとより守備的なカードを切って逃げ切りを意識した戦い方にシフトした。
ただ、この交代直後にはカユステ、マッツォッキが続けて負傷するアクシデントに見舞われ、ガエターノ、ゼルビンのスクランブル投入を余儀なくされる。だが、結果的にこのアクシデントがマッツァーリのチームに味方する。
84分、右CKの場面でキッカーのジエリンスキが正確なクロスを入れると、中央で競り勝ったディ・ロレンツォのヘディングがファーに流れたところに詰めたゼルビンが左足ワンタッチで押し込み、値千金のトップチーム初ゴールとした。
さらに、ゼルビンは直後の相手キックオフの流れから軽率な横パスを高い位置でカットし、相手陣内を独走。そのままボックス付近まで持ち込んで右足の鋭いグラウンダーシュートを左下隅に突き刺し、瞬く間のドッピエッタを達成した。
これで試合を決めたナポリが3-0のままクローズし、セリエA王者の底力を示した。なお、22日に行われる決勝ではインテルvsラツィオの勝者と対戦する。
前年のセリエA王者とコッパ・イタリア王者による2チーム制から、セリエA2位チーム、コッパ・イタリア準優勝チームを加えた4チーム制に変更されたスーペル・コッパ。その新形式の初陣ではセリエA王者ナポリとコッパ・イタリア準優勝のフィオレンティーナが激突した。
一方のフィオレンティーナはここまで4位と躍進を見せるが、直近2試合はサッスオーロ、ウディネーゼ相手に1分け1敗と調子は下降気味。この一戦では、直近の試合から先発2人を変更。ラニエリとマンドラゴラに代えてミレンコビッチ、アルトゥールを起用した。
立ち上がりから拮抗した展開が続くなか、より効果的にフィニッシュまで持ち込むナポリがやや優勢に試合を進めていく。9分にはセットプレーの流れからポリターノが強烈な左足のミドルシュートを枠に飛ばすが、ここはGKテラッチアーノの好守に遭う。
その後は前から嵌めに行くフィオレンティーナに対して、ナポリが要所でプレスを剥がして局面を変える。すると、22分には自陣左サイドでのパス交換から意表を突く攻め上がりを見せたファン・ジェズスがクワラツヘリアの身体を張った落としを前向きな状態で受けた後、背後を狙うシメオネへ絶妙なグラウンダースルーパスを通す。これでボックス右まで持ち込んだシメオネは腰の捻りを利かせた右足シュートをゴール左隅に突き刺した。
相手の見事なチームプレーに屈して先手を奪われたフィオレンティーナはすぐさま反撃を開始。前半半ばから終盤にかけては押し込む形を作り出す。28分にはセットプレーの二次攻撃からベルトランがゴールネットを揺らすが、ここは直前のボナヴェントゥーラのオフサイドを取られてゴールは認められず。
その後、前半終了間際にはボックス右で仕掛けたイコネがDFマリオ・ルイのファウルを誘ってPKを獲得するが、自らキッカーを務めたイコネはGKゴッリーニとの駆け引きを制したものの、肝心のシュートをクロスバーの上に外してしまい、絶好の同点機を逸した。
内容はほぼイーブンも決定力の差が明暗分けた前半を経て試合は後半に突入。前半終盤の流れを踏襲する形で後半立ち上がりもフィオレンティーナが攻勢を仕掛けるなか、50分にはベルトランがチーム最初の枠内シュートを記録した。
この流れで押し切りたいイタリアーノのチームは57分にブレカロ、イコネの両翼を下げてエヌゾラ、ソッティルとフレッシュなアタッカーを投入。だが、チームは徐々に攻め切れなくなり、攻撃が停滞してしまう。
一方、1点リードも決してゲームをコントロールできてはいないナポリ。後半半ばを過ぎてマリオ・ルイ、クワラツヘリア、ポリターノを下げてエスティゴーア、ジエリンスキ、リンドストロームとより守備的なカードを切って逃げ切りを意識した戦い方にシフトした。
ただ、この交代直後にはカユステ、マッツォッキが続けて負傷するアクシデントに見舞われ、ガエターノ、ゼルビンのスクランブル投入を余儀なくされる。だが、結果的にこのアクシデントがマッツァーリのチームに味方する。
84分、右CKの場面でキッカーのジエリンスキが正確なクロスを入れると、中央で競り勝ったディ・ロレンツォのヘディングがファーに流れたところに詰めたゼルビンが左足ワンタッチで押し込み、値千金のトップチーム初ゴールとした。
さらに、ゼルビンは直後の相手キックオフの流れから軽率な横パスを高い位置でカットし、相手陣内を独走。そのままボックス付近まで持ち込んで右足の鋭いグラウンダーシュートを左下隅に突き刺し、瞬く間のドッピエッタを達成した。
これで試合を決めたナポリが3-0のままクローズし、セリエA王者の底力を示した。なお、22日に行われる決勝ではインテルvsラツィオの勝者と対戦する。
ナポリの関連記事
セリエAの関連記事
記事をさがす
|
ナポリの人気記事ランキング
1
ナポリが6選手の退団を発表! 8年過ごしたポーランド代表MFジエリンスキやレンタル3選手などが契約満了
ナポリは30日、契約満了による6選手の退団を発表した。 クラブとの契約が満了を迎えるのは、ポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキ(30)、ベルギー代表MFレアンデル・デンドンケル(29)、元ドイツ代表MFディエゴ・デンメ(31)、イタリア代表GKピエルルイジ・ゴッリーニ(29)、ポーランド人GKフベルト・イダシャク(22)、コートジボワール代表MFハメド・トラオレ(24)の6人となる。 ジエリンスキは、2016年8月にウディネーゼから完全移籍で加入。8シーズンを過ごし、公式戦364試合で51ゴール46アシストを記録。2023-24シーズンもセリエAで28試合3ゴール2アシストを記録するなど、主軸としてプレーした。なお、インテルへの移籍が濃厚とされている。 デンドンケルは、アストン・ビラから2024年1月にレンタル移籍で加入。セリエAでわずか3試合の出場に終わり、クラブは買い取りオプションを行使せず。トラオレはボーンマスから同じく2024年1月にレンタル移籍で加わり、セリエAで9試合に出場したが、こちらも買い取らないことを決断した。 デンメは2020年1月にRBライプツィヒから完全移籍で加入。4シーズン半の在籍で公式戦92試合に出場し5ゴール4アシスト。今シーズンはほとんど出番がなく、セリエAで2試合、コッパ・イタリアで1試合の出場に終わった。 ゴッリーニは2023年1月にレンタル移籍で加入。2023-24シーズンも引き続きレンタルでの加入となったが、控えGKとなり、公式戦10試合の出場に終わり、アタランタへ戻ることとなった。 また、イダシャクは2022年7月に下部組織から昇格も、ファーストチームでデビューすることなく退団が決定した。 2024.06.30 22:55 Sun2
エース引き留めのためナポリ会長自らドイツへ…去就注目のクワラツヘリアと会談も合意には至らず、それでも大きな一歩か
今夏の去就が大きな注目を集めているナポリのジョージア代表FWクヴィチャ・クワラツヘリア(23)だが、ナポリは手放す気はさらさらないようだ。 ナポリではアタッカーとしてプレーし、セリエAで34試合に出場し11ゴール8アシストを記録。公式戦でも45試合11ゴール9アシストを記録した。 ナポリに移籍するまでは無名に近かったが、2シーズンでその実力を遺憾なく発揮。ビッグクラブからの関心を強く寄せられることとなった。 現在はジョージア代表としてユーロ2024に出場。グループステージ最終節のポルトガル代表戦では、貴重なゴールを記録し、チームのベスト16行きに貢献していた。 イタリア『スカイ・スポーツ』によれば、ユーロを戦っているクワラツヘリアの下へ、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長、スポーツ・ディレクター(SD)のジョバンニ・マンナ氏、幹部のアンドレア・キアヴェッリ氏がドイツへと飛んだという。 新たにアントニオ・コンテ監督を迎えたナポリ。そのプロジェクトには当然クワラツヘリアも入っており、クラブとしても監督としても手放す気はない。 一方で、クワラツヘリアの代理人は今夏の退団を示唆。パリ・サンジェルマン(PSG)などからのオファーはある状況のため、ステップアップを考えているという。 当の本人はポルトガル代表戦後に去就について問われ「コンテ監督は僕が残ると言った?まだわからないけど、リスペクトしている。彼は世界で最高の監督の1人だけど、僕はまだナポリをリスペクトし、愛している。自分の将来についてどう答えるべきかはまだ分からない」と語り、どちらともない回答に留めていた。 ナポリはユーロ開幕前にすでにクワラツヘリアに新たなオファーを出していたが、これは拒否。2度目のオファーのため、そして話し合いのために会長自ら足を運んだが、今回も合意するには至らなかったという。 今はジョージア代表としてユーロに集中しているクワラツヘリア。次は、ユーロ終了後に交渉する予定とのことだが、果たして合意に至る条件を提示できるのか注目だ。 2024.06.28 11:50 Fri3
ジエリンスキのインテル入り目前…セリエA随一のセントラルハーフは3年契約へ
ポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキ(30)のインテル入りが目の前だ。イタリア『カルチョメルカート』が伝える。 早い段階から今夏のインテル入りが確実視されてきたジエリンスキ。 先日自身のSNSでナポリに別れを告げた30歳は、ボールを扱う技術、フリーランニング、運動量、戦術理解度…どれを取ってもセリエA随一のセントラルハーフだ。 このように、年齢的にも脂が乗った選手を移籍金ゼロで獲得できるのが、“マロッタ・マジック”で蘇ったインテルらしさ。 そして、ジエリンスキがけん引するポーランド代表のユーロ2024敗退により、インテルへの正式加入が目の前に。ジエリンスキはインテルと延長オプション付きの3年契約。年俸は450万ユーロ(約7億8000万円)になるとのことだ。 2024.07.04 14:40 Thu4
ナポリがキム・ミンジェの後釜を放出へ...今季1年イタリアへの適応に苦労した23歳ナタン
ナポリがブラジル人DFナタン(23)をレンタル放出か。 ナタンは昨夏のナポリが完全移籍で獲得したセンターバック。キム・ミンジェの後釜にと期待されたことが明白だったが、序盤戦は不安定なプレーに戦術適応への苦労、中盤戦では肩のケガがあり、終盤戦に入るとほとんど起用されなかった。 イタリア『SportItalia』によると、現在ナポリにはナタンのレンタル獲得へブラジル1部・ボタフォゴからオファーが届いているとのこと。資金調達へ売却が望ましいようだが、アントニオ・コンテ新監督がナタンをキッパリ不要と位置付けていることから、協議を前のめりに進めているという。 資金調達...ナポリはレアル・マドリーからU-21スペイン代表DFラファ・マリン(22)の獲得に成功したとされ、アトレティコ・マドリーを去る元スペイン代表DFマリオ・エルモソ(29)との契約交渉にも挑戦中。センターバックを2枚でも3枚でも獲得するつもりだ。 2024.06.21 16:50 Fri5