2試合制の代表戦は勝手が違う…/原ゆみこのマドリッド

2025.03.23 23:00 Sun
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「これはもう、カオスとしか言いようがないわね」そんな風に私が目をパチクリさせていたのは金曜日、ヨーロッパの3月の各国代表戦週間はネーションリーグ準々決勝とA、B、C、Dリーグのグループ3位と2位によるリーグ昇降格プレーオフの2試合対戦だけ。それに該当しない国はてっきり親善試合でもしているものと思いきや、実は2026年W杯予選が始まっていたのに気づいた時のことでした。いやあ、本当はこの新展開、初出のネーションズリーク準々決勝をプレーしているスペインがもしもオランダに負けたら、4、5日、8日にファイナルフォーが予定されている6月のインターナショナルウィークは何をするんだろうと思った時点で、疑念を解消しておくべきだったんですけどね。

それもまた、きっと親善試合だろうと呑気に構え、木曜は準々決勝1stレグのオランダvsスペイン戦はもちろんのこと、モドリッチ率いるクロアチアがエムバペ、チュアメニ、カマビンガを擁するフランスに2-0と勝っていたり、リュディガーのドイツはイタリアに1-2の逆転勝ち。更にプレーオフの方では、代表監督が代わって、クルトワが久々に戻ったベルギーがウクライナに3-1と負けている横で、スロベニアのオブラクは無失点でスロバキアとスコアレスドロー、ギュレルが出場停止だったトルコはハンガリーに3-1で勝ち、最近、レアル・マドリーの試合にも出るようになってきた、長期負傷明けのアラバがオーストリア代表にも復帰して、セルビアと1-1で分けている試合などを、気楽に追っていた自分はあまりに考えなしだったかと。

そう、選手たちの過重労働を無視して、今はどこの組織も公式戦の数を増やして、収入を増やすことに熱を上げている時代ですからね。参加国が32から48に増えたアメリカ・カナダ・メキシコ3カ国共同開催超大型W杯ではヨーロッパの出場枠も3つ増えて16国となり、実は知らない間に12の予選グループも決定。うち半分の5チーム編成グループではこの3月から予選が始まり、金曜はアルバニアと対戦したイングランドが、ベリンガムが先制点のアシストをして、2-0と勝っていたり、ポーランドもレバンドフスキのゴールでリトアニアに1-0と勝利。
一方、4チーム編成のグループのW杯予選は6月開始となるんですが、スペインに関しては、ネーションリーグ・ファイナルフォー進出が叶わなければ、その6月から5チーム編成グループで予選をスタート。ドイツかイタリアで開催されることが決まっているファイナルフォーに行った場合、4チーム編成グループで9月から始めることになるのだとか。こうもややこしくなると、とりわけマドリーやバルサなどでは各国代表選手たちの間で話がかみ合わなくなったりするんじゃないかと思いますが、まあ、それはそれ。今は木曜にあったスペインのネーションズリーグ準々決勝1stレグがどうだったか、お伝えしていくことにすると。

ちなみにリーガ28節が終わった翌月曜、招集された選手たちがラス・ロサス(マドリッド近郊)にあるサッカー協会施設で合宿に入ったスペインだったんですが、日曜最後のトリを飾ったメトロポリターノでのアトレティコvsバルサ戦が首位争いの激しい試合だったせいか、初期メンバーにかなりの被害を与えてしまってねえ。私が2-4の逆転負けという悲惨な結果に打ちのめされながら、家路を辿っている間には途中交代したカサドー、そしてイニゴ・マルティネスもヒザを痛めたという情報が代表に届き、早くもアレイチェ・ガルシア(レバークーゼン)とU21から昇格のハイセン(ボーンマス)の追加招集が発表に。翌日、合宿所に顔出ししたブライアン・サラゴサ(オサスナ)もヘタフェ戦で負傷していたため、即直帰しちゃったんですよ。
月曜の恒例の公開練習の後、火水と協会施設のグラウンドで真剣なセッションをこなし、水曜夕方にはロッテルダムに移動したチームだったんですが、デ・カイプ(フェイエノールトのホーム)であったデ・ラ・フエンテ監督の前日記者会見では、更にバルサ勢のフェラン・トーレスも痛みを抱えていることが発覚。1stレグをお休みすることになったんですが、どちらにしろ、総勢26人の大所帯ですからね。試合当日には、加えてマドリーでのスピード出世で初招集となったアセンシオ、ジェレミー・ピノ(ビジャレアル)もフェランと一緒にベンチ外になったところ…。

いやあ、開始9分にはジャマル(バルサ)がハト(アヤックス)から敵陣エリア外右でボールを奪い、クラブの先輩のペドリにパス。そこからゴール前にいたニコ・ウィリアムス(アスレティック)に繋がって、クルリと体を回した彼が先制ゴールを決めた時には、さすが昨夏のユーロ王者。これは楽勝に違いないと思ったファンも多かったはずかと。それが時間が経過するにつれ、ええ、デ・ラ・フエンテ監督も後で、「Tenemos que recuperar nuestras sensaciones que después de tantos meses sin estar juntos cuesta/テネモス・ケ・レクペラール・ヌエストラス・センサシオネス・ケ・デスプエス・デ・タントス・メセス・シン・エスタル・フントス・クエスタ(何カ月も集まることがなかった後は苦労する、チームとしての感覚をウチは取り戻さないといけない)」と言っていたんですけどね。

トロトロしているうちにスペインはエリア付近に追い込まれ、28分にはジャスティン・クライファールト(ボーンマス)のラストパスをガプコ(リバプール)に決められてしまったから、ビックリしたの何のって。悪いことは重なって、やっぱりアトレティコ戦後のバルサは大殺界なんでしょうか。ル・ノルマン(アトレティコ)と一緒に先発したCBクバルシも40分には足首を痛め、急遽、19才のハイセンがデビューを余儀なくされたとなれば、いえ、1-1で始まった後半1分、ククレジャ(チェルシー)がフリムポング(レバークーゼン)を逃し、その折り返しのパスが、エリア内に何人もいたスペイン人選手たちの間を奇跡のように通過。ラインデルス(ミラン)に勝ち越しゴールを奪われてしまったのは、別にハイセンのせいではないんですけどね。

でもねえ、ユーロやW杯ではないものの、これはトーナメントフェーズに入った大会なんですよ。下手に初戦で負けて、マドリーのCL決勝トーナメントじゃあるまいし、日曜の2ndレグで根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)を目指すなんてこと、2部Bのクラブを率いた後、U世代代表監督になったデ・ラ・フエンテ監督には未知の世界では?とりあえず、2-1にされた後、21分にはジャマル、ペドリ、そしてラス・ロサス合宿中のインタビューで昨夏、アトレティコを出たのを後悔していると告白。まったく精彩がなかったモラタ(ガラタサライ)をダニ・オルモ(バルサ)、オジャルサバル(レアル・ソシエダ)、アジョセ(ビジャレアル)へと、シメオネ監督流3人一斉交代で流れを変えにかかったスペインだったんですが…。

転機が訪れたのは36分、ハトがル・ノルマンに乱暴なタックルをかけて一発退場したことで、いやもう、その時はアトレティコのDFがケガさせられたんじゃないかと、私も気が気ではなかったんですけどね。直後にオランダのクーマン監督がやはり、昨夏までアトレティコにいた代表出戻りのデパイ(コリンチャンス)をデ・リフト(マンチェスター・ユナイテッド)に代え、守り固めに入ったのと同時に、デ・ラ・フエンテ監督はファビアン・ルイス(PSG)に代え、ミケル・メリーノ(アーセナル)を投入。するとこれがバッチリ当たったんです!

いえ、スペインの同点ゴールを見るには後半ロスタイムまで待たないといけなかったんですけどね。48分、ニコのシュートはGKフェルブルッヘン(ブライトン)に弾かれたものの、丁度、ゴール前に詰めていたメリーノが撃ちこんで、土壇場で引き分けをゲットしたんですから、根性あるじゃないですか。うーん、ユーロ準々決勝ドイツ戦でも延長戦で決勝ゴールを挙げていたメリーノは、その夏にソシエダからプレミアリーグに渡り、私も知らなかったんですが、アルテタ監督の下ではMFながら、FWをやっているそうで、すでに6得点を記録。

要は今季、マジョラルが回復するまで、まっとうなFWがいなかったヘタフェでボランチのウチェがCFをしていたようなことを、ずっと高いレベルのチームでやっているんですが、スペイン代表にとっては有難い伏兵でも、4月にCL準々決勝でアーセナルと当たるマドリーにとってはかなり脅威になる?おかげで何とか2-2と引き分けたスペインは、翌金曜にはロッテルダムから、2ndレグの開催地、バレンシアに移動。メスタジャにラス・ロサスとは比べ物にならない3万人のファンを集め、公開練習を行ったんですが、このセッションにはモラタが体調不良でホテルから出られず。ル・ノルマンも個別メニューでランニングしかしてなかったんですが、幸い前日練習には2人も参加できることに。

ただ、デ・カイプのミックスゾーンでニコは「Seguro de que en España les vamos a pintar la cara/セグロ・デ・ケ・エン・エスパーニャ・レス・バモス・ア・ピンタル・ラ・カラ(スペインでボクらは絶対、大勝する)」と言っていたものの、どうもそこまで私は自信が持てなくてねえ。というのもフリムポングについていけないククレジャが、先日のコパ・デル・レイ準決勝1stレグでジャマルにまったく歯が立たず、以降、ビッグマッチの先発から姿を消したアトレティコのガランと重なってしまうからで、だからって、グリマルド(レバークーゼン)の方が守備的にいいかと言われても、それはわからず。

現在、守備陣は負傷でカルバハル、ラポール(アル・ナスル)、ビビアン(アスレティック)がおらず、レ・ノルマンを除くと、クバルシの代わりに追加招集されたマリオ・ヒラ(ラツィオ)にしてもA代表は初めてと、経験に欠けているのが難なんですが、まあ、ここは皆で協力して、オランダのアタッカーたちを止めるしかないかと。ちなみにスペインの攻撃陣ではフェランが回復し、ええ、バレンシア出身で、バレンシアのカンテラ育ちなのもあって、ちゃっかり前日記者会見に駆り出されていたんですけどね。

彼も直前のアトレティコ戦で2得点と乗っていますから、ここはモラタの代わりにCFをやってもらうのも悪くない?そんなネーションズリーグ準々決勝2ndレグは日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)にキックオフ。スペインが勝った場合、準決勝はフランスvsクロアチア戦の勝者となるため、そちらも気にしておきたいところです。

そして週末はマドリッドのチームたちも連休を取っているんですが、一応、近況を伝えておくと、16人もの大量選手を各国代表に派遣しているマドリーは、今週はずっと、トップチームの元気な選手がルーカス・バスケスとバジェホしかおらず、RMカスティージャとの合同練習を実施。来週末の兄弟分ダービー、レガネスとのホームゲームまでには、ビジャレアル戦でケガをしたフラン・ガルシアが回復してくれるのをアンチェロッティ監督は祈っているよう。南米組からは、こちらはW杯予選一本なんですが、コロンビア戦でビニシウスがロスタイムにブラジルを2-1に導くゴールを挙げたという朗報もありましたっけ。

逆にウルグアイのバルベルデはアトレティコのヒメネスと共に、フリアン・アルバレス、ジュリアーノ、モリーナ、コレア、その日は不出場だったデ・パウルとアトレティコ勢が群れをなしているアルゼンチンに1-0で負けてしまったんですが、まあこちらもあと1試合ありますからね。来週木曜に延期されていたオサスナ戦を入れられたバルサ程ではありませんが、どちらも29節が土曜試合となっているマドリッドの両雄は、南米出向組の帰還時のお疲れ具合も心配かと。

え、それで傷心の中、水曜からマハダオンダで練習を再開して、土曜から月曜午後6時までのお休みに入ったアトレティコは何か進展があったのかって?うーん、こちらも各国代表に10人行っているんですが、嬉しいことにフランス代表を引退したグリーズマンと今回、6月にはクラブW杯に出るため、それと重なるU21ユーロを視野に入れたサンティ・デミア監督から呼ばれなかったバリオスがお留守番組になってくれてねえ。2人共、激戦続きで、尽き欠けていたエネルギーを補充できるのは何より有難いところ。

ただ、コケはまだチーム練習に復帰していないんですけどね。もっとも代表戦明けはすでにCLから敗退したため、コパ準決勝2ndレグが入るぐらいで、ミッドウィークには余裕ができますしね。キャプテンには完全に回復してから、グリーズマン同様、アトレティコ最後のシーズンになるかもしれない今季の残りをしっかりプレーしてもらいたいものですが、果たしてどうなることやら。ちなみに例によって、弟分3チームに関しては代表戦期間中のニュースがほとんどないんですが、ヘタフェが8連休しているって噂は本当なんでしょうか。

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スペイン代表はもうドイツにいる…/原ゆみこのマドリッド

「随分、扱いが違ったもんだ」そんな風に私が驚いていたのは月曜日、ユーロのためにベルリンから75km離れたベースキャンプ地、ノイルピーン入りしたクロアチア代表チームが町の中央広場に設けられたステージに立ち、4000人ものファンの歓迎を受けている映像をお昼のニュースで見た時のことでした。いやあ、確かに数日前、クロアチア人の友だちと話した時にもドイツ在住の同胞は多いとは聞いていたんですけどね。対して前日日曜夜、ドナウエッシンゲンにある宿泊所、デア・エシュベルクホフに到着した際は折しも大雨に見舞われたせいもあり、ホテル前でスペインのチームバスを待っていたファンは数十人といったところ。 飛行機が降り立ったシュツットガルト空港には結構な数のファンを滑走路に入れて、盛り上がっている風を呈していたんですが、それでもとてもクロアチアの応援に駆けつけたファンの数には太刀打ちできず。ええ、チームが現地入りする1日前には、先乗りTVレポーターがドナウエッシンゲンの町でその辺の人に代表メンバーの写真を見せて、知っている選手がいるかと尋ねても全然、わからないという答えが多かったですしね。確かに翌月曜、宿舎に近いSVアーセンの練習場での初日一般公開セッションでは見学に来た500人のファンが小さなスタンドに収まりきらなかったそうですが、それもクロアチアの初日セッションに比べると多勢に無勢。いやこれ、両者が初戦での激突するスタジアムの応援勢力図に影響しない? まあ、そんなことはともかく、ユーロ前最後となったスペインの親善強化試合がどうだったかをお伝えしていくことにすると。先週水曜のアンドラ戦で5-0と大勝した彼らは金曜午前中にラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会施設での最後の練習を終え、いやあ、その直後に発表された29人から、26人に本大会参加メンバーを絞ったリストでは、オリンピックに専念することになった17才のクバルシ(バルサ)、アレイス・ガルシア(ジローナ)、そしてジョレンテ(アトレティコ)が落選しちゃったんですけどね。その3人を即時解放して、チームはマジョルカ島のパルマに飛び、土曜にはサン・モイシュ(マジョルカのホーム)で北アイルランド戦を迎えたんですが…。 うーん、地元にリーガ1部チームも2部チームすらないバダホスでは、会場がバダホスCF(RFEF3部/実質5部に今季降格)のホーム、ヌエボ・ビベロのキャパが小さいのもあって、スタンドを超満員にしたスペインだったんですが、この試合はかなり空席が目立ってねえ。それでもこの日はちゃんと国歌斉唱もあり、スタメンリピートはモラタ(アトレティコ)とペドリ(バルサ)だけ。かなりユーロ用の布陣に近づいたデ・ラ・フエンテ監督のチームが開始2分、FKから、北アイルランドのバラード(サンダーランド)にヘッドで先制されるという、冷や水を浴びせられてしまったから、ビックリしたの何のって。 それからもしばらくはル・ノルマン(レアル・ソシエダ)がイエローカードをもらったり、プライス(リエージュ)にダブルチャンスを与えたりと挙動が怪しかったため、やっぱり、アマチュア選手ばかりだったアンドラには大きな顔ができても、プレミアリーグでプレーするクラスの選手がいるチーム相手にはすぐ粗が出てしまうのかと、私も暗澹たる気分になったものでしたが、いやいや、とんでもない。12分にはペドリがエリア外からゴールを決めて、同点にしてくれたんですから、有難いじゃないですか。 おかげですっかり落ち着いたスペインは18分、ヘスス・ナバス(セビージャ)のクロスから、とうとうモラタが頭で勝ち越し点をゲット。ようやくゴール日照りを脱してくれたのには、彼に大いに肩入れしているデ・ラ・フエンテ監督もホッとしたことかと思いますが、24分にお水休憩があった後もスペインは止まらず。ええ、29分にはククレジャ(チェルシー)からボールをもらったニコ・ウィリアムス(アスレティック)がエリア内左奥から折り返し、それを再びペドリがゴールに。 いやあ、彼の場合は18才だった2021年の夏にユーロと東京オリンピックを梯子したせいもあって、その後、何度も負傷。今季もようやくシーズン終盤になって、調子が上がってきたため、まさに当時のオリンピック担当だったデ・ラ・フエンテ監督も今回、初めてA代表に招集することができたという経緯があったんですけどね。曰く、「Pedri tenía que encontrarse con Pedri/ペドリ・テニア・ケ・エンコントラールセ・コン・ペドリ(ペドリが、ペドリと出逢わないといけなかった)。監督は選手に自信を与えることができるが、まずは選手が一歩踏み出さないといけないからね」そうで、ペドリの復調はユーロに向けて、何よりの朗報だったかと。 実際、当人もこの2ゴールには、「Con el gol se ha visto que ha quedado atrás la lesion/コン・エル・ゴル・セ・ア・ビストー・ケ・ア・ケダードー・アトラス・ラ・レシオン(このゴールで負傷がもう過去のものになったのがわかったはず)」と手応えを感じていたようですしね。ええ、代表に来られなかった期間には何度もデ・ラ・フエンテ監督から、電話で励ましてもらったみたいですし、この夏もパリ・オリンピックがあるんですが、今回はペドリも梯子は考えず、ユーロオンリーで頑張ってもらいたいものです。 そしてスペインは35分にも、今度はジャマル(バルサ)がエリア内送ったボールをファビアン(PSG)が押し込んで、とうとう4点目を取ってしまったんですが、21才のニコといい、16才のジャマルといい、若い2人のサイドアッターはかなりいい線いっている気が。といっても中心になってゴールを決めるCFが冴えているかどうかというのもありますけどね。4-1で始まった後半のモラタは敵DFにゴール前で倒されながら、またしても主審がペナルティを取ってくれないのに怒って、8分にはオジャルサバル(レアル・ソシエダ)と交代。 そのオジャルサバルに再び、ジャマルがアシストして、15分に5点目が入ったところでスペインは打ち止めに。ええ、彼もアンドラ戦でキャリア初というハットトリックを達成して、この日のゴールで2試合4得点。あとはユーロに取っておいてもらいたいですからね。その後はミケル・メリーノ(レアル・ソシエダ)やホセル(レアル・マドリー)らが途中出場したものの、スコアは5-1のまま動かず、スペインは2試合連続のgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)勝利を祝うことになりましたっけ。 え、てことはユーロでもゴールがガンガン入るスペインを期待してもいいのかって?いやあ、話はそう簡単ではなく、ええ、グループリーグ初戦、土曜の午後6時(日本時間翌午前1時)から、ベルリンのオリンピック・スタジアムで当たるクロアチアも同日、いわゆる強豪と見なされるポルトガルとの親善試合にモドリッチ(マドリー)のPKとブドミル(オサスナ)のゴールで1-2と勝って、いい感じで調整を進めていますからね。おまけに昨年夏のネーションズリーグ・ファイナルフォー決勝でそのクロアチアを倒し、2012年ユーロ以来のタイトルを獲得したスペインとはいえ、その時も0-0で延長戦に突入。最後はPK戦でやっと勝ったという有り様でしたから、おそらく相手のリベンジ願望度はかなり高いかと。 といっても今回も6グループ中、成績上位の3位4チームまでが決勝トーナメントに進むという激甘ユーロですからね。その後、イタリア、アルバニアと続くスペインが3引分けとかで終わっても16強対決には進めるんじゃないかと。北アイルランド戦を済ませたスペインはその日はパルマに連泊、日曜夕方にシュットガルトに向けて出発し、もうユーロで敗退or優勝するまで、戻って来ず。ただ、それがどうも今回はラス・ロサス滞在中にメディアデー以外、普段の合宿では毎日あった記者会見を含め、マスコミ対応がまったくなかったため、まだ選手のインタビューとかも全然、目にしていないんですよ。 ドイツのベースキャンプでは練習以外、他にやることもなく、時間がたっぷりあるため、その辺はこれからイロイロ、出て来ることになりそうですが…何か、デ・ラ・フエンテ監督になってからは、ルイス・エンリケ前監督時代のようにチーム全員でゲームしに行ったり、外食したりということもなく、1日から、合宿に入った選手など、もう缶詰状態がかなりの長期に。今週も土曜のまで、ずっとセッション続きですし、一体、いつお休みがもらえるんですかね。 一方、各国代表選手以外、すでにバケーションに入っているマドリッドのクラブに関しては、ええ、マドリーなど、大量にユーロやコパ・アメリカに参加するチームに選手を派遣していますからね。自ずから、入ってくる関連情報もやれ、日曜のメキシコとの親善試合でビニシウスがエンドリック(パルメイラスから移籍)にラストパスを送り、そのヘッドで2-3としたブラジルが勝ったとか、同じくカナダとの親善試合ではヒザの打撲のせいで、終盤だけの出場となったエムバペ(同PSG)がカマビンガからスルーパスを受け、シュートを撃ったものの、ブロックされてしまうことに。おかげでフランスは0-0の引分けに終わったとか、要は来季の新チームのコンビネーション育成が着々と進行していることを強調するようなニュースが多かったんですが、どちらにしろ、彼らのプレシーズン練習が始まるのは7月15日と遥か先のことですからね。 おまけにユーロやコパ・アメリカに行く選手は自分のチームが敗退してから、1カ月の休暇をもらうため、それこそ、優勝候補に挙げられる国の代表だと、合流が恒例のアメリカツアー中の8月になる場合も。それは7月11日からプレシーズン練習が始まるアトレティコも同様で、いえ、オブラク(スロベニア)やヒメンス(ウルグアイ)なんかは戻りも早いかもしれないものの、ビッツェル、フェルメーレン(ベルギー)、グリーズマン(フランス)、そしてデ・パル、モリーナ、コレア(アルゼンチン)らはかなり戻って来るのが遅いのでは? ただ、月曜になって、伝わってきた話なんですが、アトレティコのプレシーズンはロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)でのキャンプから始まって、まあ、今季限りでフィジカルコーチのプロフェ・オルテガが退団してしまいましたからね。恒例通り、”地獄の”という形容詞をつけていいのかは今時点ではわかりかねますが、そこで1週間過ごした後、中国の成都市へ行き、PSGとインテルとの親善試合ツアーをやる予定だったのが、どうやら現地との調整が上手くできず、流れるかもしれないのだとか。 その後予定の香港での地元チームとの試合は決まっているらしいんですが、今は中国での2試合ができない場合の代替地を探しているそうで、候補はインドネシア…いやあ、そんな暑いところに行くくらいなら、またロス・アンヘレスでのキャンプを2週間に戻して、後はカランサ杯(カディスの主催する伝統的な夏の親善大会)とか、近場で済ます方がずっといいと思うんですが、こればっかりはねえ。何にしろ、昨季はお隣さん比べ、体力の消耗が異常に早いチームを見せられてきた身としては、プレシーズンにはじっくりフィジカルトレーニングができる環境を選んでほしいとか言えません。 2024.06.11 20:30 Tue

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