2試合制の代表戦は勝手が違う…/原ゆみこのマドリッド
2025.03.23 23:00 Sun
「これはもう、カオスとしか言いようがないわね」そんな風に私が目をパチクリさせていたのは金曜日、ヨーロッパの3月の各国代表戦週間はネーションリーグ準々決勝とA、B、C、Dリーグのグループ3位と2位によるリーグ昇降格プレーオフの2試合対戦だけ。それに該当しない国はてっきり親善試合でもしているものと思いきや、実は2026年W杯予選が始まっていたのに気づいた時のことでした。いやあ、本当はこの新展開、初出のネーションズリーク準々決勝をプレーしているスペインがもしもオランダに負けたら、4、5日、8日にファイナルフォーが予定されている6月のインターナショナルウィークは何をするんだろうと思った時点で、疑念を解消しておくべきだったんですけどね。
一方、4チーム編成のグループのW杯予選は6月開始となるんですが、スペインに関しては、ネーションリーグ・ファイナルフォー進出が叶わなければ、その6月から5チーム編成グループで予選をスタート。ドイツかイタリアで開催されることが決まっているファイナルフォーに行った場合、4チーム編成グループで9月から始めることになるのだとか。こうもややこしくなると、とりわけマドリーやバルサなどでは各国代表選手たちの間で話がかみ合わなくなったりするんじゃないかと思いますが、まあ、それはそれ。今は木曜にあったスペインのネーションズリーグ準々決勝1stレグがどうだったか、お伝えしていくことにすると。
ちなみにリーガ28節が終わった翌月曜、招集された選手たちがラス・ロサス(マドリッド近郊)にあるサッカー協会施設で合宿に入ったスペインだったんですが、日曜最後のトリを飾ったメトロポリターノでのアトレティコvsバルサ戦が首位争いの激しい試合だったせいか、初期メンバーにかなりの被害を与えてしまってねえ。私が2-4の逆転負けという悲惨な結果に打ちのめされながら、家路を辿っている間には途中交代したカサドー、そしてイニゴ・マルティネスもヒザを痛めたという情報が代表に届き、早くもアレイチェ・ガルシア(レバークーゼン)とU21から昇格のハイセン(ボーンマス)の追加招集が発表に。翌日、合宿所に顔出ししたブライアン・サラゴサ(オサスナ)もヘタフェ戦で負傷していたため、即直帰しちゃったんですよ。
いやあ、開始9分にはジャマル(バルサ)がハト(アヤックス)から敵陣エリア外右でボールを奪い、クラブの先輩のペドリにパス。そこからゴール前にいたニコ・ウィリアムス(アスレティック)に繋がって、クルリと体を回した彼が先制ゴールを決めた時には、さすが昨夏のユーロ王者。これは楽勝に違いないと思ったファンも多かったはずかと。それが時間が経過するにつれ、ええ、デ・ラ・フエンテ監督も後で、「Tenemos que recuperar nuestras sensaciones que después de tantos meses sin estar juntos cuesta/テネモス・ケ・レクペラール・ヌエストラス・センサシオネス・ケ・デスプエス・デ・タントス・メセス・シン・エスタル・フントス・クエスタ(何カ月も集まることがなかった後は苦労する、チームとしての感覚をウチは取り戻さないといけない)」と言っていたんですけどね。
トロトロしているうちにスペインはエリア付近に追い込まれ、28分にはジャスティン・クライファールト(ボーンマス)のラストパスをガプコ(リバプール)に決められてしまったから、ビックリしたの何のって。悪いことは重なって、やっぱりアトレティコ戦後のバルサは大殺界なんでしょうか。ル・ノルマン(アトレティコ)と一緒に先発したCBクバルシも40分には足首を痛め、急遽、19才のハイセンがデビューを余儀なくされたとなれば、いえ、1-1で始まった後半1分、ククレジャ(チェルシー)がフリムポング(レバークーゼン)を逃し、その折り返しのパスが、エリア内に何人もいたスペイン人選手たちの間を奇跡のように通過。ラインデルス(ミラン)に勝ち越しゴールを奪われてしまったのは、別にハイセンのせいではないんですけどね。
でもねえ、ユーロやW杯ではないものの、これはトーナメントフェーズに入った大会なんですよ。下手に初戦で負けて、マドリーのCL決勝トーナメントじゃあるまいし、日曜の2ndレグで根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)を目指すなんてこと、2部Bのクラブを率いた後、U世代代表監督になったデ・ラ・フエンテ監督には未知の世界では?とりあえず、2-1にされた後、21分にはジャマル、ペドリ、そしてラス・ロサス合宿中のインタビューで昨夏、アトレティコを出たのを後悔していると告白。まったく精彩がなかったモラタ(ガラタサライ)をダニ・オルモ(バルサ)、オジャルサバル(レアル・ソシエダ)、アジョセ(ビジャレアル)へと、シメオネ監督流3人一斉交代で流れを変えにかかったスペインだったんですが…。
転機が訪れたのは36分、ハトがル・ノルマンに乱暴なタックルをかけて一発退場したことで、いやもう、その時はアトレティコのDFがケガさせられたんじゃないかと、私も気が気ではなかったんですけどね。直後にオランダのクーマン監督がやはり、昨夏までアトレティコにいた代表出戻りのデパイ(コリンチャンス)をデ・リフト(マンチェスター・ユナイテッド)に代え、守り固めに入ったのと同時に、デ・ラ・フエンテ監督はファビアン・ルイス(PSG)に代え、ミケル・メリーノ(アーセナル)を投入。するとこれがバッチリ当たったんです!
いえ、スペインの同点ゴールを見るには後半ロスタイムまで待たないといけなかったんですけどね。48分、ニコのシュートはGKフェルブルッヘン(ブライトン)に弾かれたものの、丁度、ゴール前に詰めていたメリーノが撃ちこんで、土壇場で引き分けをゲットしたんですから、根性あるじゃないですか。うーん、ユーロ準々決勝ドイツ戦でも延長戦で決勝ゴールを挙げていたメリーノは、その夏にソシエダからプレミアリーグに渡り、私も知らなかったんですが、アルテタ監督の下ではMFながら、FWをやっているそうで、すでに6得点を記録。
要は今季、マジョラルが回復するまで、まっとうなFWがいなかったヘタフェでボランチのウチェがCFをしていたようなことを、ずっと高いレベルのチームでやっているんですが、スペイン代表にとっては有難い伏兵でも、4月にCL準々決勝でアーセナルと当たるマドリーにとってはかなり脅威になる?おかげで何とか2-2と引き分けたスペインは、翌金曜にはロッテルダムから、2ndレグの開催地、バレンシアに移動。メスタジャにラス・ロサスとは比べ物にならない3万人のファンを集め、公開練習を行ったんですが、このセッションにはモラタが体調不良でホテルから出られず。ル・ノルマンも個別メニューでランニングしかしてなかったんですが、幸い前日練習には2人も参加できることに。
ただ、デ・カイプのミックスゾーンでニコは「Seguro de que en España les vamos a pintar la cara/セグロ・デ・ケ・エン・エスパーニャ・レス・バモス・ア・ピンタル・ラ・カラ(スペインでボクらは絶対、大勝する)」と言っていたものの、どうもそこまで私は自信が持てなくてねえ。というのもフリムポングについていけないククレジャが、先日のコパ・デル・レイ準決勝1stレグでジャマルにまったく歯が立たず、以降、ビッグマッチの先発から姿を消したアトレティコのガランと重なってしまうからで、だからって、グリマルド(レバークーゼン)の方が守備的にいいかと言われても、それはわからず。
現在、守備陣は負傷でカルバハル、ラポール(アル・ナスル)、ビビアン(アスレティック)がおらず、レ・ノルマンを除くと、クバルシの代わりに追加招集されたマリオ・ヒラ(ラツィオ)にしてもA代表は初めてと、経験に欠けているのが難なんですが、まあ、ここは皆で協力して、オランダのアタッカーたちを止めるしかないかと。ちなみにスペインの攻撃陣ではフェランが回復し、ええ、バレンシア出身で、バレンシアのカンテラ育ちなのもあって、ちゃっかり前日記者会見に駆り出されていたんですけどね。
彼も直前のアトレティコ戦で2得点と乗っていますから、ここはモラタの代わりにCFをやってもらうのも悪くない?そんなネーションズリーグ準々決勝2ndレグは日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)にキックオフ。スペインが勝った場合、準決勝はフランスvsクロアチア戦の勝者となるため、そちらも気にしておきたいところです。
そして週末はマドリッドのチームたちも連休を取っているんですが、一応、近況を伝えておくと、16人もの大量選手を各国代表に派遣しているマドリーは、今週はずっと、トップチームの元気な選手がルーカス・バスケスとバジェホしかおらず、RMカスティージャとの合同練習を実施。来週末の兄弟分ダービー、レガネスとのホームゲームまでには、ビジャレアル戦でケガをしたフラン・ガルシアが回復してくれるのをアンチェロッティ監督は祈っているよう。南米組からは、こちらはW杯予選一本なんですが、コロンビア戦でビニシウスがロスタイムにブラジルを2-1に導くゴールを挙げたという朗報もありましたっけ。
逆にウルグアイのバルベルデはアトレティコのヒメネスと共に、フリアン・アルバレス、ジュリアーノ、モリーナ、コレア、その日は不出場だったデ・パウルとアトレティコ勢が群れをなしているアルゼンチンに1-0で負けてしまったんですが、まあこちらもあと1試合ありますからね。来週木曜に延期されていたオサスナ戦を入れられたバルサ程ではありませんが、どちらも29節が土曜試合となっているマドリッドの両雄は、南米出向組の帰還時のお疲れ具合も心配かと。
え、それで傷心の中、水曜からマハダオンダで練習を再開して、土曜から月曜午後6時までのお休みに入ったアトレティコは何か進展があったのかって?うーん、こちらも各国代表に10人行っているんですが、嬉しいことにフランス代表を引退したグリーズマンと今回、6月にはクラブW杯に出るため、それと重なるU21ユーロを視野に入れたサンティ・デミア監督から呼ばれなかったバリオスがお留守番組になってくれてねえ。2人共、激戦続きで、尽き欠けていたエネルギーを補充できるのは何より有難いところ。
ただ、コケはまだチーム練習に復帰していないんですけどね。もっとも代表戦明けはすでにCLから敗退したため、コパ準決勝2ndレグが入るぐらいで、ミッドウィークには余裕ができますしね。キャプテンには完全に回復してから、グリーズマン同様、アトレティコ最後のシーズンになるかもしれない今季の残りをしっかりプレーしてもらいたいものですが、果たしてどうなることやら。ちなみに例によって、弟分3チームに関しては代表戦期間中のニュースがほとんどないんですが、ヘタフェが8連休しているって噂は本当なんでしょうか。
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それもまた、きっと親善試合だろうと呑気に構え、木曜は準々決勝1stレグのオランダvsスペイン戦はもちろんのこと、モドリッチ率いるクロアチアがエムバペ、チュアメニ、カマビンガを擁するフランスに2-0と勝っていたり、リュディガーのドイツはイタリアに1-2の逆転勝ち。更にプレーオフの方では、代表監督が代わって、クルトワが久々に戻ったベルギーがウクライナに3-1と負けている横で、スロベニアのオブラクは無失点でスロバキアとスコアレスドロー、ギュレルが出場停止だったトルコはハンガリーに3-1で勝ち、最近、レアル・マドリーの試合にも出るようになってきた、長期負傷明けのアラバがオーストリア代表にも復帰して、セルビアと1-1で分けている試合などを、気楽に追っていた自分はあまりに考えなしだったかと。そう、選手たちの過重労働を無視して、今はどこの組織も公式戦の数を増やして、収入を増やすことに熱を上げている時代ですからね。参加国が32から48に増えたアメリカ・カナダ・メキシコ3カ国共同開催超大型W杯ではヨーロッパの出場枠も3つ増えて16国となり、実は知らない間に12の予選グループも決定。うち半分の5チーム編成グループではこの3月から予選が始まり、金曜はアルバニアと対戦したイングランドが、ベリンガムが先制点のアシストをして、2-0と勝っていたり、ポーランドもレバンドフスキのゴールでリトアニアに1-0と勝利。ちなみにリーガ28節が終わった翌月曜、招集された選手たちがラス・ロサス(マドリッド近郊)にあるサッカー協会施設で合宿に入ったスペインだったんですが、日曜最後のトリを飾ったメトロポリターノでのアトレティコvsバルサ戦が首位争いの激しい試合だったせいか、初期メンバーにかなりの被害を与えてしまってねえ。私が2-4の逆転負けという悲惨な結果に打ちのめされながら、家路を辿っている間には途中交代したカサドー、そしてイニゴ・マルティネスもヒザを痛めたという情報が代表に届き、早くもアレイチェ・ガルシア(レバークーゼン)とU21から昇格のハイセン(ボーンマス)の追加招集が発表に。翌日、合宿所に顔出ししたブライアン・サラゴサ(オサスナ)もヘタフェ戦で負傷していたため、即直帰しちゃったんですよ。
月曜の恒例の公開練習の後、火水と協会施設のグラウンドで真剣なセッションをこなし、水曜夕方にはロッテルダムに移動したチームだったんですが、デ・カイプ(フェイエノールトのホーム)であったデ・ラ・フエンテ監督の前日記者会見では、更にバルサ勢のフェラン・トーレスも痛みを抱えていることが発覚。1stレグをお休みすることになったんですが、どちらにしろ、総勢26人の大所帯ですからね。試合当日には、加えてマドリーでのスピード出世で初招集となったアセンシオ、ジェレミー・ピノ(ビジャレアル)もフェランと一緒にベンチ外になったところ…。
いやあ、開始9分にはジャマル(バルサ)がハト(アヤックス)から敵陣エリア外右でボールを奪い、クラブの先輩のペドリにパス。そこからゴール前にいたニコ・ウィリアムス(アスレティック)に繋がって、クルリと体を回した彼が先制ゴールを決めた時には、さすが昨夏のユーロ王者。これは楽勝に違いないと思ったファンも多かったはずかと。それが時間が経過するにつれ、ええ、デ・ラ・フエンテ監督も後で、「Tenemos que recuperar nuestras sensaciones que después de tantos meses sin estar juntos cuesta/テネモス・ケ・レクペラール・ヌエストラス・センサシオネス・ケ・デスプエス・デ・タントス・メセス・シン・エスタル・フントス・クエスタ(何カ月も集まることがなかった後は苦労する、チームとしての感覚をウチは取り戻さないといけない)」と言っていたんですけどね。
トロトロしているうちにスペインはエリア付近に追い込まれ、28分にはジャスティン・クライファールト(ボーンマス)のラストパスをガプコ(リバプール)に決められてしまったから、ビックリしたの何のって。悪いことは重なって、やっぱりアトレティコ戦後のバルサは大殺界なんでしょうか。ル・ノルマン(アトレティコ)と一緒に先発したCBクバルシも40分には足首を痛め、急遽、19才のハイセンがデビューを余儀なくされたとなれば、いえ、1-1で始まった後半1分、ククレジャ(チェルシー)がフリムポング(レバークーゼン)を逃し、その折り返しのパスが、エリア内に何人もいたスペイン人選手たちの間を奇跡のように通過。ラインデルス(ミラン)に勝ち越しゴールを奪われてしまったのは、別にハイセンのせいではないんですけどね。
でもねえ、ユーロやW杯ではないものの、これはトーナメントフェーズに入った大会なんですよ。下手に初戦で負けて、マドリーのCL決勝トーナメントじゃあるまいし、日曜の2ndレグで根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)を目指すなんてこと、2部Bのクラブを率いた後、U世代代表監督になったデ・ラ・フエンテ監督には未知の世界では?とりあえず、2-1にされた後、21分にはジャマル、ペドリ、そしてラス・ロサス合宿中のインタビューで昨夏、アトレティコを出たのを後悔していると告白。まったく精彩がなかったモラタ(ガラタサライ)をダニ・オルモ(バルサ)、オジャルサバル(レアル・ソシエダ)、アジョセ(ビジャレアル)へと、シメオネ監督流3人一斉交代で流れを変えにかかったスペインだったんですが…。
転機が訪れたのは36分、ハトがル・ノルマンに乱暴なタックルをかけて一発退場したことで、いやもう、その時はアトレティコのDFがケガさせられたんじゃないかと、私も気が気ではなかったんですけどね。直後にオランダのクーマン監督がやはり、昨夏までアトレティコにいた代表出戻りのデパイ(コリンチャンス)をデ・リフト(マンチェスター・ユナイテッド)に代え、守り固めに入ったのと同時に、デ・ラ・フエンテ監督はファビアン・ルイス(PSG)に代え、ミケル・メリーノ(アーセナル)を投入。するとこれがバッチリ当たったんです!
いえ、スペインの同点ゴールを見るには後半ロスタイムまで待たないといけなかったんですけどね。48分、ニコのシュートはGKフェルブルッヘン(ブライトン)に弾かれたものの、丁度、ゴール前に詰めていたメリーノが撃ちこんで、土壇場で引き分けをゲットしたんですから、根性あるじゃないですか。うーん、ユーロ準々決勝ドイツ戦でも延長戦で決勝ゴールを挙げていたメリーノは、その夏にソシエダからプレミアリーグに渡り、私も知らなかったんですが、アルテタ監督の下ではMFながら、FWをやっているそうで、すでに6得点を記録。
要は今季、マジョラルが回復するまで、まっとうなFWがいなかったヘタフェでボランチのウチェがCFをしていたようなことを、ずっと高いレベルのチームでやっているんですが、スペイン代表にとっては有難い伏兵でも、4月にCL準々決勝でアーセナルと当たるマドリーにとってはかなり脅威になる?おかげで何とか2-2と引き分けたスペインは、翌金曜にはロッテルダムから、2ndレグの開催地、バレンシアに移動。メスタジャにラス・ロサスとは比べ物にならない3万人のファンを集め、公開練習を行ったんですが、このセッションにはモラタが体調不良でホテルから出られず。ル・ノルマンも個別メニューでランニングしかしてなかったんですが、幸い前日練習には2人も参加できることに。
ただ、デ・カイプのミックスゾーンでニコは「Seguro de que en España les vamos a pintar la cara/セグロ・デ・ケ・エン・エスパーニャ・レス・バモス・ア・ピンタル・ラ・カラ(スペインでボクらは絶対、大勝する)」と言っていたものの、どうもそこまで私は自信が持てなくてねえ。というのもフリムポングについていけないククレジャが、先日のコパ・デル・レイ準決勝1stレグでジャマルにまったく歯が立たず、以降、ビッグマッチの先発から姿を消したアトレティコのガランと重なってしまうからで、だからって、グリマルド(レバークーゼン)の方が守備的にいいかと言われても、それはわからず。
現在、守備陣は負傷でカルバハル、ラポール(アル・ナスル)、ビビアン(アスレティック)がおらず、レ・ノルマンを除くと、クバルシの代わりに追加招集されたマリオ・ヒラ(ラツィオ)にしてもA代表は初めてと、経験に欠けているのが難なんですが、まあ、ここは皆で協力して、オランダのアタッカーたちを止めるしかないかと。ちなみにスペインの攻撃陣ではフェランが回復し、ええ、バレンシア出身で、バレンシアのカンテラ育ちなのもあって、ちゃっかり前日記者会見に駆り出されていたんですけどね。
彼も直前のアトレティコ戦で2得点と乗っていますから、ここはモラタの代わりにCFをやってもらうのも悪くない?そんなネーションズリーグ準々決勝2ndレグは日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)にキックオフ。スペインが勝った場合、準決勝はフランスvsクロアチア戦の勝者となるため、そちらも気にしておきたいところです。
そして週末はマドリッドのチームたちも連休を取っているんですが、一応、近況を伝えておくと、16人もの大量選手を各国代表に派遣しているマドリーは、今週はずっと、トップチームの元気な選手がルーカス・バスケスとバジェホしかおらず、RMカスティージャとの合同練習を実施。来週末の兄弟分ダービー、レガネスとのホームゲームまでには、ビジャレアル戦でケガをしたフラン・ガルシアが回復してくれるのをアンチェロッティ監督は祈っているよう。南米組からは、こちらはW杯予選一本なんですが、コロンビア戦でビニシウスがロスタイムにブラジルを2-1に導くゴールを挙げたという朗報もありましたっけ。
逆にウルグアイのバルベルデはアトレティコのヒメネスと共に、フリアン・アルバレス、ジュリアーノ、モリーナ、コレア、その日は不出場だったデ・パウルとアトレティコ勢が群れをなしているアルゼンチンに1-0で負けてしまったんですが、まあこちらもあと1試合ありますからね。来週木曜に延期されていたオサスナ戦を入れられたバルサ程ではありませんが、どちらも29節が土曜試合となっているマドリッドの両雄は、南米出向組の帰還時のお疲れ具合も心配かと。
え、それで傷心の中、水曜からマハダオンダで練習を再開して、土曜から月曜午後6時までのお休みに入ったアトレティコは何か進展があったのかって?うーん、こちらも各国代表に10人行っているんですが、嬉しいことにフランス代表を引退したグリーズマンと今回、6月にはクラブW杯に出るため、それと重なるU21ユーロを視野に入れたサンティ・デミア監督から呼ばれなかったバリオスがお留守番組になってくれてねえ。2人共、激戦続きで、尽き欠けていたエネルギーを補充できるのは何より有難いところ。
ただ、コケはまだチーム練習に復帰していないんですけどね。もっとも代表戦明けはすでにCLから敗退したため、コパ準決勝2ndレグが入るぐらいで、ミッドウィークには余裕ができますしね。キャプテンには完全に回復してから、グリーズマン同様、アトレティコ最後のシーズンになるかもしれない今季の残りをしっかりプレーしてもらいたいものですが、果たしてどうなることやら。ちなみに例によって、弟分3チームに関しては代表戦期間中のニュースがほとんどないんですが、ヘタフェが8連休しているって噂は本当なんでしょうか。
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国際サッカー連盟(FIFA)は4日、最新のFIFAランキングを発表した。 2025年最初の発表となった今回のランキング。3月には2026年北中米ワールドカップ(W杯)予選やUEFAネーションズリーグ、CONCACAFネーションズリーグなどが行われた。 前回のランキングが発表された2024年12月以降、世界中で245試合の国際試合が実施。ランキングには大きな変動があった。 日本代表は、3月のW杯予選でバーレーン代表に勝利してW杯出場を決定。サウジアラビア代表とは引き分けに終わった中、15位をキープすることとなった。 上位では、2位のフランス代表と3位のスペイン代表が入れ替わることに。また、6位のポルトガル代表と7位のオランダ代表も入れ替わっている。また、11位以下はウルグアイ代表、コロンビア代表、クロアチア代表、モロッコ代表となっていたが、クロアチア、モロッコ、ウルグアイ、コロンビアに並びが変更となっている。 <h3>◆全体ランキング トップ30</h3> ()内=前回順位 1.アルゼンチン(1) 2.スペイン(3)[↑] 3.フランス(2)[↓] 4.イングランド(4) 5.ブラジル(5) 6.オランダ(7)[↑] 7.ポルトガル(6)[↓] 8.ベルギー(8) 9.イタリア(9) 10.ドイツ(10) 11.クロアチア(13)[↑] 12.モロッコ(14)[↑] 13.ウルグアイ(11)[↓] 14.コロンビア(12)[↓] 15.日本(15) 16.アメリカ(16) 17.メキシコ(19)[↑] 18.イラン(18) 19.セネガル(17)[↓] 20.スイス(20) 21.デンマーク(21) 22.オーストリア(22) 23.韓国(23) 24.エクアドル(24) 25.ウクライナ(25) 26.オーストラリア(26) 27.トルコ(28)[↑] 28.スウェーデン(27)[↓] 29.ウェールズ(29) 30.カナダ(31) <h3>◆アジア ランキング</h3> ※北中米W杯アジア最終予選出場国 15.日本(15)※⭐︎ 18.イラン(18)※⭐︎ 23.韓国(23)※ 26.オーストラリア(26)※ 55.カタール(48)※[↓] 57.ウズベキスタン(58)※ 58.サウジアラビア(59)※ 59.イラク(56)※[↓] 62.ヨルダン(64)※[↑] 65.UAE(63)※[↓] 77.オマーン(80)※[↑] 84.バーレーン(81)※[↓] 93.シリア(95)[↑] 94.中国(90)※[↓] 99.タイ(97)[↓] 101.パレスチナ(101)※ 103.キルギス(107)※[↑] 104.タジキスタン(104) 109.ベトナム(114)[↑] 112.レバノン(112) 118.北朝鮮(115)※[↓] 123.インドネシア(127)※[↑] 127.インド(126)[↓] 131.マレーシア(132)[↑] 134.クウェート(134)※ 2025.04.03 17:50 Thu3
オランダが3度追いつく粘りも王者スペインがPK戦制してベスト4進出! 準決勝ではフランスと対戦【UNL】
UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のファイナルズ・準々決勝2ndレグ、スペイン代表vsオランダ代表が23日に行われ、延長戦までもつれ込んだ一戦は2戦合計5-5で終了。その後、PK戦を5-4で制したスペインが準決勝進出を決めた。 敵地で行われた初戦を2-2のドローに持ち込んだスペイン。わずかながらのアドバンテージを持ち帰ったホームゲームでは先発4人を変更。負傷のクバルシに代えてハイセンを起用したほか、ペドロ・ポロ、ペドリ、モラタに代えてミンゲサ、ダニ・オルモ、オヤルサバルが起用された。 対してホームで一時逆転も先勝を逃したオランダは、敵地での勝利を目指した一戦で先発1人を変更。サスペンションのハトの代役に追加招集のマートセンを起用した。 立ち上がりから拮抗した展開となったが、思わぬ形で早い時間帯にスコアが動く。6分、ボックス内でルーズボールに反応したオヤルサバルがDFファン・ヘッケと交錯。微妙な判定ながらもスペインにPKが与えられる。これをオヤルサバルが自ら右隅へ蹴り込んで8分の先制点とした。 幸先よく先制に成功したスペインは直後にもラミン・ヤマルのスルーパスに抜け出したオヤルサバルがゴールネットを揺らすが、惜しくもオフサイド判定。さらに、13分にはボックス左に抜け出したニコ・ウィリアムズが決定的なシュートを放ったが、ここはGKフェルブルッヘンのビッグセーブに遭う。 何とか連続失点を回避したオランダは徐々にボール保持でイーブンに持ち込んだが、リードを得たスペインがあえて持たせて前線のスピードを活かしたカウンターを狙っている印象もあり、なかなか効果的な攻めを見せられない。 前半半ばから終盤にかけて試合は膠着状態に陥ったが、全体的にスペインがうまくゲームコントロール。2戦合計3-2で試合を折り返した。 後半も拮抗した展開が続いたが、オランダが早い時間帯に追いつく。53分、ボックス内での競り合いの際にDFル・ノルマンからホールディングのファウルを受けたデパイが微妙な判定ながらPKを獲得。これをデパイ自ら豪快にゴール左上に蹴り込んだ。 この直後にはデパイが鋭いミドルシュートでGKウナイ・シモンにファインセーブを強いるなど、アウェイチームが俄然勢いを出すが、スペインもヤマルやニコのシュートで応戦。よりオープンな展開のなかでゴールを目指し合う。 そんななか、67分にはスペインの鮮やかなロングカウンターがスコアを動かす。自陣中央を持ち上がったヤマルが左サイドで背後を狙うニコへスルーパスを通す。中央にドリブルで切り込んだニコが冷静に自身の背後へクロスしたオヤルサバルへラストパス。1本目の左足シュートはGKフェルブルッヘンのセーブに遭うが、撥ね返りをへディングでゴール左隅へ流し込んだ。 この直後に殊勲のオヤルサバルを下げてフェラン・トーレスを投入したスペイン。これに対してオランダは78分に3枚替えを敢行。ヘールトライダ、クライファート、ガクポに代えてマレン、シャビ・シモンズ、ラングを投入。フリンポンを右サイドバックに移してより攻撃的な布陣に変更した。 すると、オランダのこの交代策が見事に機能。79分、左サイドを起点とした崩しからカウンタープレスの形でラングがボックス付近でボール奪取。ペナルティアークのシャビ・シモンズが絶妙なラストパスをボックス左のマートセンに繋ぐと、アストン・ビラDFが鋭い左足シュートをゴール右隅に突き刺し、値千金の代表デビューゴールを奪った。 これで2戦合計4-4のイーブンとなった試合はホームのスペインがよりリスクを冒してゴールを目指したが、90分間で勝負を決めるゴールを奪うことはできず。準決勝の行方は延長戦以降の戦いに委ねられた。 延長戦の前半ではスペインがポロ、オランダがブロビーと交代カードを切っていくが、試合は膠着。だが、103分にはラ・ロハの若きエースが決定的な仕事を果たした。ハーフウェイライン手前の最後尾でボールを持ったハイセンが狙いすました浮き球フィードを前線に供給。これを絶妙なファーストタッチで収めてボックス内に持ち込んだヤマルがカットインから完璧な左足シュートをゴール左隅に突き刺した。 このゴラッソで勝負ありかに思われたが、オランダが驚異の粘りで三度追いつく。延長後半立ち上がりの108分にボックス内に抜け出したシャビ・シモンズがGKウナイ・シモンに倒されてPKを獲得。これをシャビ・シモンズ自らゴール右隅に突き刺した。 その後、両者は最後までゴールを目指し合ったが、延長後半終了間際のマレンの決定的なシュートはGKウナイ・シモンの好守に阻まれた。この結果、延長戦でも決着は付かずにPK戦へ突入となった。 そのPK戦では4人目でオランダがラング、スペインがヤマルの失敗したなかでサドンデスに突入。6人目では先攻のオランダのマレンの右を狙ったシュートをGKウナイ・シモンが見事にセーブすると、後攻のスペインはペドリが冷静に右隅へ蹴り込んで決着。 オランダとの激闘を制した王者スペインは6月に行われる準決勝でフランス代表と対戦する。 スペイン代表 3-3(PK:5-4) オランダ代表 【スペイン】 ミケル・オヤルサバル(前8[PK]、後22) ラミン・ヤマル(延前13) 【オランダ】 メンフィス・デパイ(後9[PK]) イアン・マートセン(後34) シャビ・シモンズ(延後3[PK])】 <span class="paragraph-title">【動画】激闘!スペインvsオランダの強豪対決</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="kDfIgfuRrmM";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.03.24 07:41 Mon4
「彼らは我々よりも運が良かった」敵地で善戦もPK戦で屈したクーマン監督はチームの奮闘称える
オランダ代表のロナルド・クーマン監督が、PK戦の末に敗れたスペイン代表との激闘を振り返った。 オランダは23日、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のファイナルズ・準々決勝2ndレグでスペインと対戦し、延長戦までもつれ込んだ一戦は2戦合計5-5で終了。その後、PK戦を4-5で落とし、無念のベスト8敗退となった。 ホームでの1stレグを2-2のドローで終えていたなか、敵地での大一番に臨んだオランダ。FWメンフィス・デパイのPK、DFイアン・マートセンの代表初ゴールによって2度のビハインドを追いついて90分の戦いを終了。延長戦でも先行される厳しい展開となったが、MFシャビ・シモンズのPKで追いついてPK戦まで持ち込んだ。 しかし、そのPK戦ではFWノア・ラングがクロスバー、FWドニエル・マレンがGKウナイ・シモンに止められて無念の敗退となった。 同試合後、クーマン監督は少しの運が結果を分けたと激闘を振り返った。オランダ『ESPN』が伝えている。 「ウナイ・シモンが我々のチャンスを2、3回防いだが、我々のゴールキーパーもスペインのチャンスを2、3回防いだ。細かい点が勝敗を分けた。フットボールのせいでも、激しさのせいでもない。彼らは我々よりも運が良かった」 さらに、「スペインのこのピッチで3ゴールを決めるのは大きなこと」と敵地で奮闘したチームを称えている。 「両チームともファイナルフォーに進出すべきだと思うが、それは不可能だ」 「私はチームをとても誇りに思っている。彼らは3回ビハインドを追いついた。文句は言えないし、戦わなければならない」 その後も、敵将ルイス・デ・ラ・フエンテ監督の意見に賛同する形で、2つの素晴らしいチームによる素晴らしい試合で、個々の才能が豊かだったとスペクタクルな内容を好意的に受け止めた。 2025.03.24 11:45 Mon5