競った大会が悪かった…/原ゆみこのマドリッド
2025.03.15 23:30 Sat
「早く気持ちを切り替えなくちゃいけないのよね」そんな風に私が自分を奮い立たせていたのは金曜日、リーガ28節のビジャレアル戦前記者会見でアンチェロッティ監督が話しているのをお昼のニュースで見た時のことでした。いやあ、またしてもアトレティコが悲劇的な結末に終わったCL16強対決マドリーダービー2ndレグの後、もちろん、選手たちはプロですから、そこら辺はしっかりしていると思いますけどね。ただ、あれだけメトロポリターノで声をからして、120分以上、チームを応援したにも関わらず、運命は変えられないと悟ったファンたちは、いくらリーガ首位争いの大事なゲームだとて、中3日で日曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのバルサ戦に立ち向かえる?
おまけにフリック監督のチームは前節のオサスナ戦当日にチームドクターの突然死があって、その試合が延期に。近しい職場の人物を亡くして、選手たちも落ち込んでいたものの、火曜のCLベンフィカ戦2ndレグでは見事に3-1で勝利して、総合スコア4-1で準々決勝進出決めると同時に、勝利を故人に捧げていますからね。単純に中日だけでも向こうが1日多いだけでなく、アトレティコは延長戦で大いに消耗。90分で力尽きたデ・パウルなど、金曜の練習にも姿を見せていなかった程で、更にPK戦で負ける原因となったフリアン・アルバレスが、「アトレティコでは信じられないような不幸が起きる」事実に気づいて、打ちのめされていたら、かなり困ったことになりそうな。
いえまあ、アトレティコより1日早く、土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)にはラ・セラミカで、今季はヨーロッパの大会がなく、体力的に有利な5位のビジャレアルに挑まないといけないお隣さんも大変なんですけどね。もっともそこは十八番の大会であるCLで勝ち抜け、Decimosexta(デシモセスタ/16回目のCL優勝のこと)を目指して、準々決勝でアーセナルと戦えるようになった精神的な高揚で、選手たちは何とかなっちゃうのかもしれませんが、ダービーではメンディが太ももを負傷し、全治3週間になるという逆境も。
加えて、メトロポリターノで勝利が決まった瞬間、とても120分以上、プレーしたばかりとは思えない猛ダッシュでピッチを半周していた彼らですが、実はアセンシオやエムバペなどはそれぞれ、各所に痛みを抱えながら、最後までプレーしたなんてことも。先週末のラージョ戦に続いて、今季初めて、2試合連続で先発したモドリッチもかなりお疲れのはずですしね。この土曜でようやく、年明けから続いた10週間の週2試合ペースが途切れるとはいえ、1年以上ぶりの代表招集となったGKクルトワ(ベルギー)、昨年9月以来となるエムバペ(フランス)、スペイン代表初招集のアセンシオらを筆頭に大部分の選手たちには来週、お国の奉公があるため、全然休めないのが辛いところ。
何にしろ、首位のバルサと2位のマドリーは勝ち点差なし、3位のアトレティコは1差とあって、今節の結果次第で、どのチームが各国代表戦週間中、順位表の頂点にいられるのかが決まることになるんですが、リーガはその後、10試合もありますからね。すでにマドリーダービーは終わったものの、クラシコ(伝統の一戦)は5月上旬ですし、それまでは三つ巴の戦いが続きそうな気がしないでもないんですが…。
そう、いつもとは逆の左側を陣地にして、アトレティコボールのキックオフだったんですが、何とたった29秒で総合スコアをイーブンにするゴールが生まれたから、ビックリしたの何のって。デ・パウルが右側から入れたボールをジュリアーノはスルーしたものの、ゴール前に突っ込んで来たギャラガーが決めてくれたんですが、そういえば、彼らはコパ・デル・レイ準決勝バルサ戦1stレグでも開始1分でフリアン・アルバレスが先手を取っていましたからね。要はやる気満々でピッチに入った時には速攻ゴールを奪う力があるくせに、どうして先週の1stレグではしなかった?
ただ、そのバルサ戦では6分にもグリーズマンが決めて、さくさく2点リードしたアトレティコだったんですが、うーん、シメオネ監督もロドリゴとブライムに守備の穴を突かれ、ゴールを入れられた1stレグの反省をして、左サイドをリノとガランから、ギャラガーとレイニウドに変更。それ以上に全員で協力して、しっかり守ることを重視していたせいか、以降の攻撃はカウンター中心となり、かなりの時間、自陣にこもることにはなったんですけどね。
それでもフリアンやグリーズマンなどのシュートはあったんですが、ことごとくGKクルトワにセーブされてしまってはねえ。逆にマドリーの方はボールを持っていても、ほとんど撃ってこなかったため、1-0でハーフタイムに入った時はもしや、後半は今季自慢の途中出場選手の一発が発現。2014年のCL決勝から続く、この大会でお隣さん相手に4連敗という黒歴史を塗り替えることができるんじゃないかと、私も淡い期待を抱かなくもなかったんですが…。
後半もまたフリアンがクルトワにシュートを弾かれて始まったんですが、いやあ、それまで何もしてなくても、やっぱりエムバペは他とは違うんですね。アンチェロッティ監督に先取り交代されて、チュアメニとモドリッチがカマビンガとルーカス・バスケスに代わった後の25分、ヒメネスがマークを外されて、エリア内に入られてしまったため、必死で止めようとして相手にすがりついたラングレがペナルティを取られてしまったから、さあ大変!その瞬間、私も涙目になって、ビニシウスがPKを蹴るのを眺めていたところ、いやまさか、あんなとんでもないところにボールが飛んで行くとは、え?もしかして、アトレティコに神様が味方してくれてる?
ただねえ、もうこうなったら、さっさとセルロートとコレアを入れて、勝ち越し点を奪いに行くだろうという私の思いと裏腹に、何故かこの日はシメオネ監督の腰が重かったんですよ。その点だけは、後でかつての恩師を「Estoy harto siempre de ese victimismo, siempre llorar por cosas así/エストイ・アルト・シエンプレ・デ・エセ・ビクティミスモ、シエンプレ・ジョラール・ポル・コーサス・アシー(いつも被害者意識で、いつもそういうことで泣いているのに自分はウンザリしてる)」と批判して、注目を浴びていたクルトワの「Si vas ganando 1-0 en el primer minuto y no buscas el segundo ahí está el fallo de su Partido/シー・バス・ガナンドー・ウノ・セロ・エン・エル・プリメール・ミヌート・イ・ノー・ブスカス・エル・セグンド・アイー・エスタ・エル・ファジョ・デ・ス・パルティードー(最初の分に1-0で勝っていながら、2点目を取りに行かないところに彼の試合のミスがあった)」という言葉に同意かも。
いや、実際、それを3本のparadon(パラドン/スーパーセーブ)で邪魔をしてくれたのはクルトワなんですが、だってえ、マドリーが更に32分にはロドリゴをブライムに、38分には、こちらはメンディの負傷による不可抗力とはいえ、フラン・ガルシアに代えても、アトレティコはずっとスタメンのままだったんですよ。おまけにとうとう40分にリノがギャラガーと代わった時も、44分にグリーズマンとジュリアーノが下がり、待望のセルロートとコレアが入った時も、ピッチを出る選手は完全に時間稼ぎのノロノロ歩調。まさに延長戦に入ることが目的としか思えなかったんですが、でも一体、それは何のため?
ええ、デ・パウルを疲労で続行不可となる後半ロスタイムまで引っ張ったのも謎ですしね。ここでモリーナが入り、シメオネ監督の狙い通り、試合が延長戦に入ると、イエローカードをもらっていたラングレもル・ノルマンと交代に。延長戦前半にはレイニウドも倒れ、最後はアスピリクエタが負傷回復後、初出場となったんですが、やっぱりどちらのチームも疲れていたんですかね。最初の15分こそ、セルロートのヘッドなどもあったものの、後半はどちらもほとんどチャンスがなく、刻一刻とPK戦が接近。その頃から、2016年のミラノでのCL決勝が私の頭にはチラついてくることに。
それが、PK戦でそれまで全員入れた後、4人目のファンフランがポストに弾かれ、マドリー5人目のクリスチアーノ・ロナウドに優勝を持っていかれた当時以上のショッキングな事件が起きるんですから、本当にアトレティコのツキのなさは奥が深い。そう、その日はそれぞれ第1キッカーのエムバペとセルロートが成功した後、第2キッカーのベリンガムとフリアンもボールがゴールに入ったんですけどね。何と蹴る時体勢を崩したフリアンが右足で蹴る前、軸足の左足でボールに触れていたとして、VAR(ビデオ審判)に確認を頼んだ主審により、2度蹴りによるPK成功取り消しになってしまうって、何なんでしょう。
いえまあ、それでも第3キッカーのバルベルデとコレアが決めた後、第4キッカーのルーカス・バスケスをGKオブラクが弾いてくれたため、奇しくもファンフランと同じマドリーのカンテラーノ(下部組織出身の選手)だったジョレンテがゴールバーに当ててしまわなければ、イーブンでいられたんですけどね。結局、最初は第5キッカーにエンドリックを選んだものの、「Vi la cara de Endrick y dijimos: ‘Mejor Rüdiger"/ビ・ラ・カラ・デ・エンドリック・イ・ディヒモス:メホール・リュディガー(エンドリックの顔を見たら、リュディガーの方がいいということになった)」(アンチェロッティ監督)ドイツ人CBがマドリーの勝利を決めるPKを沈め、4-2でアトレティコは負けてしまいましたっけ。
いやあ、試合後のミックスゾーンではユニ姿のまま連れ出されたオブラクも、これで自身がマドリーにPK戦で負けたのが3度目になることもあってか、「Estamos desesperados/エスタモス・デセスペラード(ボクらは絶望している)」と嘆いていたんですけどね。この日は完全にアトレティコの方が試合内容で上回っていただけに、こうなるともう、マドリー相手のCL戦での彼らは呪われている、もしくはマドリーがCLで人知を超える強運を持っているとしか思えないかと。
それとは別に、やはり世間で一番の論点になっていたのは、フリアンのPKゴールが取り消されたのは正しかったかどうか。というのも確実に彼の左足が蹴る前にボールに触れていることがわかる映像がなく、ええ、シメオネ監督も記者会見では、「Que levante la mano quien vea que tocó la pelota dos veces Julián!/ケ・レバンタ・ラ・マノ・キエン・ベア・ケ・トコ・ラ・ペロータ・ドス・ベセス・フリアン(フリアンが2度ボールを蹴ったのを見た者は手を挙げてくれ)」とかなりエキサイトしてアピールしていたんですけどね。滅多にないことのため、その件ばかりが注目されてしまうのもわかるんですが、おかげで本来なら、一番の戦犯であるはずのジョレンテがまったく責められなかったのは、当人にとってはラッキーだった?
そんな感じでCLマドリーダービーは幕を閉じたんですが、一応、この週末のマドリッドの弟分チームたちの予定も伝えておくと、こちらは揃って日曜試合で、レガネスはブタルケでベティスと、ラージョはエスタディオ・バジェカスでレアル・ソシエダと対戦。どちらも木曜にヨーロッパの大会があって、疲れているチームが相手なんですが、コンフェレンスリーグ16強対決ビトリア・ギマラエス戦2ndレグで0-4と大勝し、ヤビエロニア(ポーランド)との準々決勝に進んだベティスはリーガもマドリー戦勝利を含む3連勝中と現在、極めて好調。
金曜にアラベスがラル・パルマスと引き分けたため、同じ勝ち点で並ばれて、降格圏の18位に落ちてしまったボルハ・ヒメネス監督のチームには難しい試合になりそうですが、15位のエスパニョール以下は最下位のバジャドリーを除いて、ほぼ団子状態ですからね。勝ち点1でも稼げれば、レッドゾーンからは逃れられるはずですが、こればっかりはねえ。一方、ラージョの相手ソシエダはEL16強対決マンチェスター・ユナイテッド戦2ndレグでジャッジに恵まれず、オールド・トラフォードで4-1と負けて敗退が決定。この試合のため、サン・セバスティアンには帰らず、マドリッドに直行という慌ただしさもあるため、前節はサンティアゴ・ベルナベウで善戦したイニゴ・ペレス監督のチームが4試合ぶりの白星を掴むいい機会になるかも。
そしてヘタフェはエル・サダルで14位のオサスナと顔を合わせるんですが、何せボルダラス監督のチームは前節、頭がCLマドリーダービーでいっぱいだったアトレティコにコリセウムで初勝利を挙げて、気分を良くしていますからね。現在、降格圏とは勝ち点7差の12位と安全な位置にいますし、プレッシャーを感じずにプレーできるため、いい結果を持って帰って来ることを期待しています。
おまけにフリック監督のチームは前節のオサスナ戦当日にチームドクターの突然死があって、その試合が延期に。近しい職場の人物を亡くして、選手たちも落ち込んでいたものの、火曜のCLベンフィカ戦2ndレグでは見事に3-1で勝利して、総合スコア4-1で準々決勝進出決めると同時に、勝利を故人に捧げていますからね。単純に中日だけでも向こうが1日多いだけでなく、アトレティコは延長戦で大いに消耗。90分で力尽きたデ・パウルなど、金曜の練習にも姿を見せていなかった程で、更にPK戦で負ける原因となったフリアン・アルバレスが、「アトレティコでは信じられないような不幸が起きる」事実に気づいて、打ちのめされていたら、かなり困ったことになりそうな。
いえまあ、アトレティコより1日早く、土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)にはラ・セラミカで、今季はヨーロッパの大会がなく、体力的に有利な5位のビジャレアルに挑まないといけないお隣さんも大変なんですけどね。もっともそこは十八番の大会であるCLで勝ち抜け、Decimosexta(デシモセスタ/16回目のCL優勝のこと)を目指して、準々決勝でアーセナルと戦えるようになった精神的な高揚で、選手たちは何とかなっちゃうのかもしれませんが、ダービーではメンディが太ももを負傷し、全治3週間になるという逆境も。
何にしろ、首位のバルサと2位のマドリーは勝ち点差なし、3位のアトレティコは1差とあって、今節の結果次第で、どのチームが各国代表戦週間中、順位表の頂点にいられるのかが決まることになるんですが、リーガはその後、10試合もありますからね。すでにマドリーダービーは終わったものの、クラシコ(伝統の一戦)は5月上旬ですし、それまでは三つ巴の戦いが続きそうな気がしないでもないんですが…。
まあ、そんなことはともかく、水曜のCLマドリーダービー2ndレグがどうだったのかをお伝えしていかないと。先週の1stレグではサンティアゴ・ベルナベウで2-1と負けていたアトレティコだったんですが、チームバスがメトロポリターノに到着した時には、道路周辺が真っ赤になる程の発煙筒と共に大勢のファンがお出迎え。スタンドもお隣さんに負けじと、赤白黄のモザイクでキックオフ前の雰囲気を盛り上げた試合は、予想もしない形でスタートしたんですよ。
そう、いつもとは逆の左側を陣地にして、アトレティコボールのキックオフだったんですが、何とたった29秒で総合スコアをイーブンにするゴールが生まれたから、ビックリしたの何のって。デ・パウルが右側から入れたボールをジュリアーノはスルーしたものの、ゴール前に突っ込んで来たギャラガーが決めてくれたんですが、そういえば、彼らはコパ・デル・レイ準決勝バルサ戦1stレグでも開始1分でフリアン・アルバレスが先手を取っていましたからね。要はやる気満々でピッチに入った時には速攻ゴールを奪う力があるくせに、どうして先週の1stレグではしなかった?
ただ、そのバルサ戦では6分にもグリーズマンが決めて、さくさく2点リードしたアトレティコだったんですが、うーん、シメオネ監督もロドリゴとブライムに守備の穴を突かれ、ゴールを入れられた1stレグの反省をして、左サイドをリノとガランから、ギャラガーとレイニウドに変更。それ以上に全員で協力して、しっかり守ることを重視していたせいか、以降の攻撃はカウンター中心となり、かなりの時間、自陣にこもることにはなったんですけどね。
それでもフリアンやグリーズマンなどのシュートはあったんですが、ことごとくGKクルトワにセーブされてしまってはねえ。逆にマドリーの方はボールを持っていても、ほとんど撃ってこなかったため、1-0でハーフタイムに入った時はもしや、後半は今季自慢の途中出場選手の一発が発現。2014年のCL決勝から続く、この大会でお隣さん相手に4連敗という黒歴史を塗り替えることができるんじゃないかと、私も淡い期待を抱かなくもなかったんですが…。
後半もまたフリアンがクルトワにシュートを弾かれて始まったんですが、いやあ、それまで何もしてなくても、やっぱりエムバペは他とは違うんですね。アンチェロッティ監督に先取り交代されて、チュアメニとモドリッチがカマビンガとルーカス・バスケスに代わった後の25分、ヒメネスがマークを外されて、エリア内に入られてしまったため、必死で止めようとして相手にすがりついたラングレがペナルティを取られてしまったから、さあ大変!その瞬間、私も涙目になって、ビニシウスがPKを蹴るのを眺めていたところ、いやまさか、あんなとんでもないところにボールが飛んで行くとは、え?もしかして、アトレティコに神様が味方してくれてる?
ただねえ、もうこうなったら、さっさとセルロートとコレアを入れて、勝ち越し点を奪いに行くだろうという私の思いと裏腹に、何故かこの日はシメオネ監督の腰が重かったんですよ。その点だけは、後でかつての恩師を「Estoy harto siempre de ese victimismo, siempre llorar por cosas así/エストイ・アルト・シエンプレ・デ・エセ・ビクティミスモ、シエンプレ・ジョラール・ポル・コーサス・アシー(いつも被害者意識で、いつもそういうことで泣いているのに自分はウンザリしてる)」と批判して、注目を浴びていたクルトワの「Si vas ganando 1-0 en el primer minuto y no buscas el segundo ahí está el fallo de su Partido/シー・バス・ガナンドー・ウノ・セロ・エン・エル・プリメール・ミヌート・イ・ノー・ブスカス・エル・セグンド・アイー・エスタ・エル・ファジョ・デ・ス・パルティードー(最初の分に1-0で勝っていながら、2点目を取りに行かないところに彼の試合のミスがあった)」という言葉に同意かも。
いや、実際、それを3本のparadon(パラドン/スーパーセーブ)で邪魔をしてくれたのはクルトワなんですが、だってえ、マドリーが更に32分にはロドリゴをブライムに、38分には、こちらはメンディの負傷による不可抗力とはいえ、フラン・ガルシアに代えても、アトレティコはずっとスタメンのままだったんですよ。おまけにとうとう40分にリノがギャラガーと代わった時も、44分にグリーズマンとジュリアーノが下がり、待望のセルロートとコレアが入った時も、ピッチを出る選手は完全に時間稼ぎのノロノロ歩調。まさに延長戦に入ることが目的としか思えなかったんですが、でも一体、それは何のため?
ええ、デ・パウルを疲労で続行不可となる後半ロスタイムまで引っ張ったのも謎ですしね。ここでモリーナが入り、シメオネ監督の狙い通り、試合が延長戦に入ると、イエローカードをもらっていたラングレもル・ノルマンと交代に。延長戦前半にはレイニウドも倒れ、最後はアスピリクエタが負傷回復後、初出場となったんですが、やっぱりどちらのチームも疲れていたんですかね。最初の15分こそ、セルロートのヘッドなどもあったものの、後半はどちらもほとんどチャンスがなく、刻一刻とPK戦が接近。その頃から、2016年のミラノでのCL決勝が私の頭にはチラついてくることに。
それが、PK戦でそれまで全員入れた後、4人目のファンフランがポストに弾かれ、マドリー5人目のクリスチアーノ・ロナウドに優勝を持っていかれた当時以上のショッキングな事件が起きるんですから、本当にアトレティコのツキのなさは奥が深い。そう、その日はそれぞれ第1キッカーのエムバペとセルロートが成功した後、第2キッカーのベリンガムとフリアンもボールがゴールに入ったんですけどね。何と蹴る時体勢を崩したフリアンが右足で蹴る前、軸足の左足でボールに触れていたとして、VAR(ビデオ審判)に確認を頼んだ主審により、2度蹴りによるPK成功取り消しになってしまうって、何なんでしょう。
いえまあ、それでも第3キッカーのバルベルデとコレアが決めた後、第4キッカーのルーカス・バスケスをGKオブラクが弾いてくれたため、奇しくもファンフランと同じマドリーのカンテラーノ(下部組織出身の選手)だったジョレンテがゴールバーに当ててしまわなければ、イーブンでいられたんですけどね。結局、最初は第5キッカーにエンドリックを選んだものの、「Vi la cara de Endrick y dijimos: ‘Mejor Rüdiger"/ビ・ラ・カラ・デ・エンドリック・イ・ディヒモス:メホール・リュディガー(エンドリックの顔を見たら、リュディガーの方がいいということになった)」(アンチェロッティ監督)ドイツ人CBがマドリーの勝利を決めるPKを沈め、4-2でアトレティコは負けてしまいましたっけ。
いやあ、試合後のミックスゾーンではユニ姿のまま連れ出されたオブラクも、これで自身がマドリーにPK戦で負けたのが3度目になることもあってか、「Estamos desesperados/エスタモス・デセスペラード(ボクらは絶望している)」と嘆いていたんですけどね。この日は完全にアトレティコの方が試合内容で上回っていただけに、こうなるともう、マドリー相手のCL戦での彼らは呪われている、もしくはマドリーがCLで人知を超える強運を持っているとしか思えないかと。
それとは別に、やはり世間で一番の論点になっていたのは、フリアンのPKゴールが取り消されたのは正しかったかどうか。というのも確実に彼の左足が蹴る前にボールに触れていることがわかる映像がなく、ええ、シメオネ監督も記者会見では、「Que levante la mano quien vea que tocó la pelota dos veces Julián!/ケ・レバンタ・ラ・マノ・キエン・ベア・ケ・トコ・ラ・ペロータ・ドス・ベセス・フリアン(フリアンが2度ボールを蹴ったのを見た者は手を挙げてくれ)」とかなりエキサイトしてアピールしていたんですけどね。滅多にないことのため、その件ばかりが注目されてしまうのもわかるんですが、おかげで本来なら、一番の戦犯であるはずのジョレンテがまったく責められなかったのは、当人にとってはラッキーだった?
そんな感じでCLマドリーダービーは幕を閉じたんですが、一応、この週末のマドリッドの弟分チームたちの予定も伝えておくと、こちらは揃って日曜試合で、レガネスはブタルケでベティスと、ラージョはエスタディオ・バジェカスでレアル・ソシエダと対戦。どちらも木曜にヨーロッパの大会があって、疲れているチームが相手なんですが、コンフェレンスリーグ16強対決ビトリア・ギマラエス戦2ndレグで0-4と大勝し、ヤビエロニア(ポーランド)との準々決勝に進んだベティスはリーガもマドリー戦勝利を含む3連勝中と現在、極めて好調。
金曜にアラベスがラル・パルマスと引き分けたため、同じ勝ち点で並ばれて、降格圏の18位に落ちてしまったボルハ・ヒメネス監督のチームには難しい試合になりそうですが、15位のエスパニョール以下は最下位のバジャドリーを除いて、ほぼ団子状態ですからね。勝ち点1でも稼げれば、レッドゾーンからは逃れられるはずですが、こればっかりはねえ。一方、ラージョの相手ソシエダはEL16強対決マンチェスター・ユナイテッド戦2ndレグでジャッジに恵まれず、オールド・トラフォードで4-1と負けて敗退が決定。この試合のため、サン・セバスティアンには帰らず、マドリッドに直行という慌ただしさもあるため、前節はサンティアゴ・ベルナベウで善戦したイニゴ・ペレス監督のチームが4試合ぶりの白星を掴むいい機会になるかも。
そしてヘタフェはエル・サダルで14位のオサスナと顔を合わせるんですが、何せボルダラス監督のチームは前節、頭がCLマドリーダービーでいっぱいだったアトレティコにコリセウムで初勝利を挙げて、気分を良くしていますからね。現在、降格圏とは勝ち点7差の12位と安全な位置にいますし、プレッシャーを感じずにプレーできるため、いい結果を持って帰って来ることを期待しています。
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かつてレアル・マドリーではそのルックスとプレースタイルから貴公子としても愛されたホセ・マリア・グティエレス氏が、自身のキャリアについて語った。スペイン『エル・パイス』が伝えた。 “グティ”の愛称でも親しまれ、マドリーの生え抜きとしてプレー。ファーストチームでは14シーズンを過ごすと、ベシクタシュへと移籍し、2011年11月に現役を引退していた。 引退後は指導者としてのキャリアを歩むと、古巣のマドリーの下部組織でキャリアを積んでいた。U-19にあたるフベニールAで監督を務めていた中、突如とし退団。その後、ベシクタシュのアシスタントコーチに就任すると、2019-20シーズンはアルメリアで監督を務めていた。 現在はフリーのグティ氏だが、監督としてのキャリアを続けていきたい考えを持っているようだ。 『エル・パイス』のインタビューでは、レアル・マドリーを出た後について「別の世界だよ。レアル・マドリーにいるときは、バブルの中にいるような感じだ。そして去った後は、サッカーの現実であっても、元選手の日常生活の現実でもないことに気がつく」とコメント。選手としても指導者としても長らくマドリーで過ごしたグティ氏にとっては、難しい環境もあったようだ。 順調にマドリーで指導者のキャリアを積んでいたグティ氏だが、突如辞任。マドリーを去ったことについて後悔しているかと聞かれると「いや、適切な時期だった。私はフベニールAに2年間いた。1年目はとても良かったが、2年目はあまり良くなかった。もっと大きな挑戦が必要だった」とコメント。「チームは私にカスティージャを任せてくれなかったので、私は去った。レアル・マドリーとカスティージャのベンチは埋まっていたので去ったんだ」と語り、自身がステップアップできないと感じたとのこと。「そこから、自分のキャリアを前進させ続けたいと思った。もし、私がフベニールAにもう1年いたとしたら、一歩後退していただろう」と、マドリーを去ったことは間違いではなかったと語った。 そのグティ氏だが、自身が去った後、現役時代に共にカンテラ、ファーストチームで過ごしたラウール・ゴンサレス氏がカスティージャの監督に就任していた。そのことについては「決して知られていないことだろう。解雇があるから起こることだ。ソラーリはファーストチームに昇格し、カスティージャの監督をラウールに譲った」と語り、そのことが起こった理由は別にあるとコメントした。 「でも、ロペテギがうまくやってそこにいたとしたら、ソラーリはカスティージャにあと2年間いただろう」とコメント。「僕は何をしたか?少年たちを教えるのにあと2年間いたのか?人生において、いつだって自分にとって最善だと思うところに行かなければならない」と語り、その時を待つことができなかったと明かしている。 一方で、マドリーを去ったことで復帰へのドアが閉まったかという質問には「そうだね。今はそう思うよ。私側ではなく、マドリー側のがね」と語り、自身ではなくクラブ側がもう受け入れることはないと考えているようだ。 監督としてのホセ・マリア・グティエレスについて、監督を探しているクラブへ勧める点としては「私は自分の仕事と真摯に取り組むことだけを約束する。選手としていかに才能があったは分かっているけど、彼らがそのグティを見ているのだとしたら、私にとっては不利かもしれない」と語り、「サッカーは固定観念にとらわれ、抜け出すことは難しい。人生を変えようとしても、違うことをしようとしてもね」と、指導者としては現役時代のプレーのような華やかなイメージを持たないでもらいたいと考えているようだ。 2021.02.03 20:34 Wed3
勝っても懸念の種は尽きない…/原ゆみこのマドリッド
「たった3日で雰囲気がガラッと変わったら、そっちの方が怖いよね」そんな風に私が訝っていたのは月曜日。レバンテ戦でミソギは済んだため、ベルナベウのファンはCLモナコ戦でレアル・マドリーを応援してくれるはずという楽観論をスポーツ紙で読んだ時のことでした。 スペイン・スーパーカップ(スーペルコパ)決勝でバルサに負けた後、シャビ・アロンソ監督がサプライズ退任。RMカスティージャから昇格したアルバロ・アルベロア監督の初陣となったコパ・デル・レイのラウンド16では、2部のアルバセテに敗退という最悪な結果が出たせいで、土曜日のホームゲームでは予想通り、スタジアム内にファンのpito(ピト/ブーイング)がこだましていたんですけどね。 それでも後半にマドリーがリードすると、徐々にスタンドは沈静化。最後までしつこくピーピーされていたのは、アロンソ監督体制崩壊の元凶とされているヴィニシウスだけでした。ただ、監督交代により、マドリーのプレーが劇的に良くなった訳ではないですからね。となると、フォンド・スール(南側ゴール裏)に陣取る応援団以外の一般のファンが、そう簡単に怒りを忘れるようには思えないんですが……。でもモナコ戦のキックオフ直後から、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)が始まれば、その限りではなし? ちなみに土曜の試合がどんなだったかというと──、あそこまで徹底したブーイング攻勢にお目にかかるのは本当に久々でした。試合前のアップに選手たちが出て来た途端から始まったんですよ。スタンドにファンが増えるにつれ、そのボリュームも上がる一方で、スタメン紹介で360度スクリーンにベリンガムとヴィニシウスが現れるとテンションはマックスに。当然、選手入場時もブーイングの嵐で、試合が動きだせば、ヴィニシウスがボールを持つ度に集中砲火。過去にはブラジル人のロナウドやクリスチアーノ・ロナウドなんかもブーイングされていたのを目撃はしていたんですけどね。その激しさときたら、とてもじゃないけど比べようがありませんって。 おかげで前半はマドリーの選手たちも委縮してしまったか、得点することはできず。ただ、レバンテの決定力のなさにも助けられて0-0で終わって、幸いだったぐらいなんですけどね。もちろん、ロッカールームに引き上げる時も盛大なブーイングを浴びたマドリーは、後半頭から、カマヴィンガとゴンサロをギュレルとマスタントゥオノに交代。それだけでなく、アルベロア監督の「Teníamos que darle una mayor velocidad a la circulación de balón/テニアモス・ケ・ダールレ・ウナ・マジョール・ベロシダッド・ア・ラ・シルクラシオン・デ・バロン(ウチはボール回しの速度を上げる必要があった)」という指導も良かったんでしょうか。 コパのアルバセテ戦から続いていた『トロトロモード』から少しマシになったかもと思っていれば、56分にはギュレルのスルーパスを追ったエムバペがエリア内でデラに倒され、PKをゲット。まだまだヒザの状態が良くないのですが、それでもこのPKを決めて、マドリーに先制点をもたらしてくれました。これでもう今季30得点って、シーズンはやっと折り返したばかりですからね。1年目の昨季に記録した44得点を大幅に上回る、60得点ぐらいは軽くいっちゃう? これでようやくレバンテの守備の壁に穴を開けたマドリーは65分にも、ギュレルが完璧なCKをエリア内に送り、アセンシオのヘッドで2点目をゲット。リュディガーのケガ、ハイセンの不調により守備の要として頼りにされるようになってきたカンテラーノ(RMカスティージャ出身の選手)はコパで鼻中骨を骨折し、この日はフェイスガード着用でプレーしていたんですが、どうやら頭を使うのに支障はなかったよう。 結局、その後は追加点が入らず、試合は2-0で終わったんですが、おかげで選手たちもそれ以上のブーイングは受けずにピッチで勝利を祝えることに。一番の被害者だったヴィニシウスなど、真っ先に姿を消していましたしね。ぶっちゃけ、私など、モナコ戦では彼を出さなければ、マドリーはもっと平穏にプレーできるんじゃないかと思ったものでしたが、アルベロア監督の意見は真逆でねえ。「Voy a trabajar por mejorar a Vinicius/ボイ・ア・トラバハール・ポル・メホラル・ア・ビニシウス(ビニシウスをより良くするために働く)。彼にはできるだけ多くのボールを渡すよう、チームメートに頼むつもりだ」そうですが、いやあ。 というのもバルサ戦でゴールを挙げるまで、14試合程、無得点が続いていた彼ですからね。ただ、火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのモナコ戦には、アフリカネーションズカップの決勝でPKを失敗したブライムがまだ戻ってきていないだけでなく、ロドリゴもまだケガが治っておらず。ヴィニシウスはチームに必要なんですが、それだと心配なのは場内からのブーイングかと。試合前日会見で話したエムバペなど、「El madridismo está enfadado, pero está con nosotros/エル・マドリディスモ・エスタ・エンファダード、ペロ・エスタ・コン・ノソトロス(マドリーファンは怒っているけど、ボクらと一緒にいる)」と言っていたものの、それもチームが勝ってくれればこそですからね。 一応、相手はリーグ1で4連敗中の9位、CLリーグフェーズも18位と、マドリー優位には見えるものの、ロドリゴ以外にもリュディガー、ミリトン、メンディ、トレントが負傷中、さらにはカレラスも出場停止と、この試合も出られない選手は少なくないし。エムバペが復活したのが何よりとはいえ、果たしてアルベロア監督はモナコにも勝って、ベルナベウを平常状態に戻すことができるのでしょうか。 そして翌日曜日はマドリッド勢の残り3チームの出番だったんですが、連続時間帯開催にされてしまったため、私はコリセウムをパスして、1カ月以上ぶりにメトロポリターノに帰ってくるアトレティコのアラベス戦を見に行くことに。 このところ5試合白星がない弟分のヘタフェも心配ではあったんですけどね。結果的に午後2時からのヘタフェvsバレンシアの決着がついたのは84分、ウグリニッチのスルーパスから、ガジャがvaselina(バセリーナ/ループシュート)で決めたゴールで、惜しくも0-1と負けてしまったんですが、梯子観戦の場合、その頃は私もとうに午後4時15分キックオフのメトロポリターノに移動すべく、スタジアムを出ていたはず。どっちにしろ自分の目で見ることはできなかったかと。 まあ、これで6試合勝っていないことになったボルダラス監督のチームに関しては、先週金曜日から、とうとう緊急補強が始まって、最初に決まったFWサトリアーノ(オリンピック・リヨンからレンタル)は早速バレンシア戦のスタメンに入っていましたし、ボッセリ(リーベル・プレートから移籍)、ザイド・ロメロ(クラブ・ブルージュからレンタル)の2人のCBも次の試合は来週月曜日のジローナ戦とあって、チームに馴染む時間はありますからね。今のところ、降格圏まで勝ち点差2の16位に留まっているため、この先の巻き返しを期待するばかりでしょうか。 その一方で、だんだん雲行きが怪しくなってきたのが、もう1つの弟分のラージョで、アトレティコ戦のすぐ後、午後6時30分からのアウェイゲームでセルタと対戦したんですが、私が近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)にたどり着いた時には40分にカレイラ、54分にはパチャのペナルティでブライアン・サラゴサにPKを決められて、2-0と負けていてねえ。しかもTVで最初に見たシーンが、VAR(ビデオ審判)のモニターチェックでスウェドベリにタックルしたメンディのカードがイエローからレッドに変わり、退場させられるところなんですから、まったくどうしたものか。 結局、人数が少なった後の79分にもハビ・ルエダにゴールを決められて、ラージョは3-0で完敗。せっかくアラベスに負けてコパの重荷がなくなり、カンファレンスリーグ・ラウンド16がやって来る3月まで、リーガに専念して順位を上げる計画がこうも早く頓挫してしまうとは。イニゴ・ペレス監督のチームは降格圏まで勝ち点3差とはいえ、順位は13位と弟分仲間よりは幾分、マシなんですけどね。土曜のエスタディオ・バジェカスでのオサスナ戦で立て直しができるといいんですが、こちらは補強もまだカルロス・マルティン(アトレティコからレンタル)だけと、ほとんど進んでいないのが心配です。 それでホーム・スウィート・ホームに戻って来たアトレティコは思う存分、内弁慶ぶりを見せつけてくれたのかって? いやあ、彼らのシュート精度の不足は相変わらず続いていて、6試合ノーゴールのフリアン・アルバレスなど、オンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)の解説に最近、生まれたお子さんの夜泣きのせいで、眠れていないんじゃないかと言われていた程でねえ。そうはいってもシュートが決まらないのは彼だけでなく、前半アディショナルタイムにはまさに呪われているとしか思えない光景が出現。 フリアンからのラストパスをゴール前でもらったアルマダがシュートを2度続けて、敵DFに跳ね返された後、続いたバリオス、ジュリアーノもブロックされてしまったんですよお。これには場内のファンも頭を抱えるしかなかったんですが、48分、ようやく当たりが出ることに。直前のチャンスを決められなかったセルロートが、今度はバリオスが上げたクロスをフリーでヘッド。これがGKシベラを破ってくれたから、ようやくメトロポリターノも久々のゴールを祝うことができました。その後の彼らは省エネモードに入ってしまったようでね。 最初の3人一斉交代ではジュリアーノ、アルマダ、そしてフリアンをコケ、バエナ、グリーズマンにしたシメオネ監督だったんですが、その後、カルドーソをル・ノルマンに、終盤にはセルロートをモリーナにしたせいで、選手たちが虎の子の1点を守るだけでいいと思い込んでしまった疑いもあるんですけどね。でもだからって、最後はアラベスに攻め立てられて終わるなんてこと、あっていい? それも苦手のCK守備で2度もボジェにヘッドを撃たれ、狙いが外れてくれたから良かったものの、これじゃあ、スタンドからブーイングが聞こえてきたのもムリはなかったかと。 幸い相手には枠内シュートが1本もなかったこともあり、そのまま1-0で逃げ切ることができたアトレティコでしたが、ちょっと振り返ってみると、今年になってからの4試合、彼らは全て1得点留まり。相手がコパのデポルティボ(2部)やこの日のアラベスのように攻撃力がなければ勝てても、スペイン・スーパーカップ準決勝のダービーではお隣さんに2点を取られて負け、年明け試合のレアル・ソシエダ戦でも1-1に追いつかれてドローでしたからね。とりわけ、水曜午後9時にはトップ8入りが懸かったCLガラタサライ戦が苦手のアウェイでやって来るとあって、正直、シュート70本撃って、たった4得点だけという非効率さには不安を覚えるばかりなんですが、こればっかりはねえ。 ただ、日曜日の最後の時間帯にはマドリッドの兄貴分たちに朗報があって、何と首位のバルサがアノエタでレアル・ソシエダに2-1と負け、2位のマドリーとは勝ち点1差に、3位のビジャレアルと同じ勝ち点で並ぶ4位のアトレティコとは8差になったんですよ。それでもリーガで這い上がるのは、シメオネ監督のチームにとって、気の遠くなるような道のりなんですけどね。月曜日の抽選で2月のコパ準々決勝もカルトゥーハでのベティス戦となったため、かなり難易度が上がった気がしますし、とにかく今は冬の市場でガラン(オサスナに移籍)、カルロス・マルティン(ラージョにレンタル)、ギャラガー(トッテナムに移籍)、ラスパドリ(同アタランタ)と4人も減った戦力を早く補充して、1日でも早くフリアンがゴールを取り戻してくれることを願うしかありません。 2026.01.21 17:00 Wed4
名手ファン・デル・ファールトの長男ダミアンがアヤックスと長期契約…世代別オランダ代表に名を連ねる18歳
アヤックスがラファエル・ファン・デル・ファールト氏の長男と長期契約を結んだ。 絶大なタレント性でサッカーファンを魅了した左足の名手、元オランダ代表MFファン・デル・ファールト氏。アヤックスやハンブルガーSV、レアル・マドリー、トッテナム等で活躍した。 その長男は、元日本代表FW高原直泰氏とともにプレーしたハンブルガー時代に生まれた、ダミアン・ファン・デル・ファールト(18)。 少年時代は父親の移籍に伴い、ドイツ、デンマーク等で生活し、2023年にアヤックスのU-18チームへ入団。昨夏U-19チームに昇格し、世代別のオランダ代表にも名を連ねている。 父の古巣でもあるアヤックスとはU-19昇格と同時に新契約を締結も、7日、新たに2029年6月までの契約延長にサイン。近い将来のトップチーム昇格が念頭にあるのは間違いないだろう。 アヤックスのフットボール・ダイレクター(FD)を務めるマリジン・ボイカー氏いわく、ダミアンは父ラファエルと同じく攻撃的MFで、より守備にも協力的な現代型のフットボーラー。 「彼との契約延長を嬉しく思う。ダイナミックな攻撃的MFで、ボックス内への侵入も多い。何より優れたキック精度とテクニックがあり、エネルギッシュなプレッシングも魅力的だ」 「次のステップはヨング・アヤックス(オランダ2部/セカンドチーム)に上がること。今後数年間でさらなる成長があると確信しているよ」 <span class="paragraph-title">【写真/2枚目】ファン・デル・ファールト親子</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="hu" dir="ltr">It’s a ‘Van der Vaart’ thing <br><br>Damián 2029 </p>— AFC Ajax (@AFCAjax) <a href="https://twitter.com/AFCAjax/status/1876698684404207889?ref_src=twsrc%5Etfw">January 7, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.08 14:20 Wed5
