「1本は絶対にチャンスが来ると思っていた」開幕スタメンの清水DF高木践、決勝アシストに繋がるロングフィードは「完璧なタイミングで来てくれた」

2025.02.16 21:26 Sun
清水のDF高木践
©超ワールドサッカー
清水のDF高木践
清水エスパルスのDF高木践が、自身のアシストや勝利を振り返った。
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昨シーズンのJ2を制し、今シーズンはJ1に挑む清水。16日には2023シーズンのJ2昇格プレーオフ決勝でも対戦した東京ヴェルディとの開幕節に臨み、1-0の勝利を収めた。プロ1年目の昨シーズンはJ2で13試合を戦ったなか、今シーズンは開幕からスタメン入り。右サイドバックとしてプレーし、40分には裏抜けからFW北川航也のヘディング弾をアシストした。
試合後には「J1初舞台で緊張していましたが、初戦で勝てて良かったです」と述べ、アシストシーンも回想。DF蓮川壮大のロングフィードにタイミング良く抜け出したが、「壮大くんに入った時に、来てくれと願っていて」と舞台裏を明かしている。

「(蓮川が)トラップした瞬間に裏へ抜け出そうと決めていて、すごく良いボールが来てくれた」
「GKもこっちになびいていたと思うし、しっかりと航也くんもみえていたので、丁寧なボールを出すだけでした。航也くんが決めてくれて良かったと思います」

「自分は守備の選手で、攻撃のバリエーションがあまりまだない選手ですが、足のスピードという部分ではすごく自信を持っています。90分を通して1本は絶対にチャンスが来ると思っていたので、完璧なタイミングで来てくれたという印象です」

一方、国立での決戦は「入る寸前まで緊張していた」とのこと。プレッシャーを跳ね除けて大舞台で活躍して見せた22歳は、IAIスタジアム日本平で行われる第2節のアルビレックス新潟戦に向け、さらに気を引き締めている。

「まだ1試合終わっただけですし、去年はあまり試合に絡めなかったので、ここからしっかりと継続させるためにもっともっと練習から高め合っていきたいです。(新潟戦は)ホームでできるので、絶対に勝って終わりたいと思います」



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「守備の方はパーフェクトに近い」J1開幕戦で東京Vにリベンジの清水、秋葉忠宏監督は決勝点挙げた北川航也の起用に「2023シーズンのストーリーが…」

清水エスパルスの秋葉忠宏監督が、J1開幕戦の勝利を振り返った。 昨シーズンのJ2リーグを制し、2022シーズン以来のJ1復帰を果たした清水。16日にはJ1開幕節を迎え、国立競技場で東京ヴェルディと対戦した。 2023シーズンのJ1昇格プレーオフ決勝を戦った因縁の相手でもあるなか、40分にはDF高木践が右サイドを抜け出し、クロスにFW北川航也が合わせて先制。この1点を最後まで守り抜き、東京V相手にリベンジを果たすと同時に開幕戦白星を手にした。 完封に成功した秋葉監督。試合後には「我々には2023シーズンまでのストーリーがあるなかで…」と前置きしつつ、勝利を喜んだ。 「サポーター・ファミリーとともに、このヴェルディさん相手に、聖地国立で、いろんなストーリーがあるなかでしっかりと勝ちきってみせた」 「同じ轍を踏まずに、一分の隙も見せず勝ちきってみせた。この選手のタフさ、精神力、ここまで鍛え上げたスタッフを含めて、我々にとっては非常に価値のある、非常に意味のある試合だったなと思います」 また、内容も振り返り「1つのビッグセーブを含め、守備の方はパーフェクトに近い形」とチームのパフォーマン スを称賛。一方で、追加点を奪えなかった攻撃面の課題も口にしている。 「アタックの方は我々らしくもっとゴールに迫ってシュートを打つ、もっとたくさん点を取る。もちろん開幕で贅沢は言えませんが、守備のところが見せられただけに、アタックのところは改善する余地があるなと思っています」 「もっともっと我々らしく3点、4点、5点取る。そして失点をしない。そういうフットボールを2年間かけてやってきていますので、来週の新潟とのホームゲームで思いっきりやる」 「我々の聖地はアイスタ(IAIスタジアム日本平)ですから、さらに攻守に磨きをかけて、オレンジで一色になるスタジアムで連勝できるように。また1週間素晴らしい準備をして、一分の隙も見せることなく、あと37試合戦えるようにやっていきたいと思います」 さらに、具体的な改善点については、「シュートシーンが少なかった」「背後にもっと行けるんじゃないかと思っていた」とのこと。選手の攻撃性能を最大限活かしたいとも語った。 「あとは仕掛けるシーン。我々だったらもっと出せると思います。能力が高い選手、特長のある選手がいますから、もっともっとストロングを活かさせるというところ」 「縦パスも入っていましたし、(ピッチの)半分はある程度すんなり越えていましたから、いかにもう一度揺さぶるかというところ。少し縦に急ぎすぎたり、もう一個深く入っていくというところが足りなかったので、揺さぶりと深く入っていくところは、また少し修正をかけたいなと思っています」 また、1トップにはドウグラス・タンキや新戦力のアフメド・アフメドフではなく、北川航也を選んだ指揮官。結果的に決勝ゴールを挙げる活躍を見せたが、心情的な背景もあったと明かしている。 「なかなか選手には言いづらいですけど、2023シーズンのストーリーがありましたから、あの悔しい思いをした選手たちがやってくれるのではないかという思いがありました」 「いろんなことを淘汰して考えたなか、もちろんタンキとかアフメドがスタートということも考えられましたけど、いろんなことをトータル的に考えた」 「もちろん感情的な部分だけではなくて、トレーニングの姿勢だとか、トレーニングのパフォーマンスなど、いろいろなものを考えた。90分間どうマネジメントするのか、その後の交代カードは誰が効くのか、誰を嫌がるのか、ビハインドの時、勝っている時。いろんなことを想定したなかで、北川航也がキャプテンであり、ベストだなと思いましたから、航也で思い切ってスタートしました」 一方、秋葉監督はこれがJ1で初の指揮。「全く自分自身心配はしていなかった」と心境を明かし、初勝利を喜んでいる。 「口だけにならずに、証明できて、1つ勝つことができた。これでみなさんに悪いことを言われなくなると思いますので、また頑張っていきたいなと思います」 <span class="paragraph-title">【動画】しっかり走り込んだ北川航也の一撃!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/%E8%93%AE%E5%B7%9D%E5%A3%AE%E5%A4%A7?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#蓮川壮大</a> の完璧なフィードから一気にチャンス!<br>キャプテン <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%8C%97%E5%B7%9D%E8%88%AA%E4%B9%9F?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#北川航也</a> が仕留めた<br><br> ゴール動画 <br> 明治安田J1リーグ 第1節<br> 東京Vvs清水<br> 0-1<br> 40分<br> 北川 航也(清水)<a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/xojjfI5VmT">pic.twitter.com/xojjfI5VmT</a></p>&mdash; Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1891022019166454067?ref_src=twsrc%5Etfw">February 16, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.02.16 20:12 Sun
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「1本は絶対にチャンスが来ると思っていた」開幕スタメンの清水DF高木践、決勝アシストに繋がるロングフィードは「完璧なタイミングで来てくれた」

清水エスパルスのDF高木践が、自身のアシストや勝利を振り返った。 昨シーズンのJ2を制し、今シーズンはJ1に挑む清水。16日には2023シーズンのJ2昇格プレーオフ決勝でも対戦した東京ヴェルディとの開幕節に臨み、1-0の勝利を収めた。 プロ1年目の昨シーズンはJ2で13試合を戦ったなか、今シーズンは開幕からスタメン入り。右サイドバックとしてプレーし、40分には裏抜けからFW北川航也のヘディング弾をアシストした。 試合後には「J1初舞台で緊張していましたが、初戦で勝てて良かったです」と述べ、アシストシーンも回想。DF蓮川壮大のロングフィードにタイミング良く抜け出したが、「壮大くんに入った時に、来てくれと願っていて」と舞台裏を明かしている。 「(蓮川が)トラップした瞬間に裏へ抜け出そうと決めていて、すごく良いボールが来てくれた」 「GKもこっちになびいていたと思うし、しっかりと航也くんもみえていたので、丁寧なボールを出すだけでした。航也くんが決めてくれて良かったと思います」 「自分は守備の選手で、攻撃のバリエーションがあまりまだない選手ですが、足のスピードという部分ではすごく自信を持っています。90分を通して1本は絶対にチャンスが来ると思っていたので、完璧なタイミングで来てくれたという印象です」 一方、国立での決戦は「入る寸前まで緊張していた」とのこと。プレッシャーを跳ね除けて大舞台で活躍して見せた22歳は、IAIスタジアム日本平で行われる第2節のアルビレックス新潟戦に向け、さらに気を引き締めている。 「まだ1試合終わっただけですし、去年はあまり試合に絡めなかったので、ここからしっかりと継続させるためにもっともっと練習から高め合っていきたいです。(新潟戦は)ホームでできるので、絶対に勝って終わりたいと思います」 <span class="paragraph-title">【動画】蓮川壮大のフィードに抜け出し決勝点アシスト!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/%E8%93%AE%E5%B7%9D%E5%A3%AE%E5%A4%A7?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#蓮川壮大</a> の完璧なフィードから一気にチャンス!<br>キャプテン <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%8C%97%E5%B7%9D%E8%88%AA%E4%B9%9F?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#北川航也</a> が仕留めた<br><br> ゴール動画 <br> 明治安田J1リーグ 第1節<br> 東京Vvs清水<br> 0-1<br> 40分<br> 北川 航也(清水)<a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/xojjfI5VmT">pic.twitter.com/xojjfI5VmT</a></p>&mdash; Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1891022019166454067?ref_src=twsrc%5Etfw">February 16, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.02.16 21:26 Sun
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【J1注目プレビュー|第1節:東京Vvs清水】2年前のPO決戦が再現、オリジナル10の国立開幕

【明治安田J1リーグ第1節】 2025年2月16日(日) 14:00キックオフ 東京ヴェルディ(6位/2024) vs 清水エスパルス(J2・優勝/2024) [国立競技場] <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/jleague20250216_1.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <h3>◆2年目のJ1、あくまでもチャレンジャー【東京ヴェルディ】</h3> 2024シーズン、16年ぶりにJ1の舞台へと舞い戻った東京Vはピッチ上で若き戦士たちが躍動。チームの戦い方を磨き続け、自分たちの戦い方を見せ続けた結果、6位という成績を残した。 久々のJ1の舞台で躍動した緑の戦士たち。期限付き移籍の選手が支えた中、新シーズンに向けてはFW木村勇大、FW染野唯月、DF林尚輝、FW山見大登が完全移籍に切り替え。主軸のほとんどが残留し、戦力もしっかりと上積みができた。 城福浩監督が率いて4年目を迎える今シーズン。スタートは国立から。相手は2年前のJ1昇格プレーオフ決勝で、同じ国立の舞台でぶつかった清水だ。最後の1枠をかけた熱戦は東京Vに軍配があがったが、その再戦とはJリーグも素晴らしい演出を行ったものだ。 一足先にJ1に戻った東京Vだが、驕りはない。城福監督はあくまでもチャレンジャーとして試合に臨むと明言。「我々が受けて立つようなことは絶対ない」と、しっかりと清水に向き合っていくとした。 2年前のように東京Vが勝利を収め、良いスタートを切れるのか注目だ。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:マテウス DF:宮原和也、千田海人、谷口栄斗 MF:松橋優安、森田晃樹、齋藤功佑、翁長聖 FW:山見大登、福田湧矢 FW:木村勇大 監督:城福浩 <h3>◆3年ぶりのJ1、2年前のリベンジを【清水エスパルス】</h3> 2023シーズンのJ1昇格プレーオフ決勝で敗れ、1年でのJ1復帰を逃した清水。悔しさを胸に戦った2024シーズンは、見事にJ2で優勝し、3年ぶりにJ1の舞台に戻ってきた。 目の前でJ1への切符を逃した悔しさを胸に1年間戦ってきたイレブン。そして、開幕戦の相手は同じ国立で同じ東京Vに決定。燃えないわけがない。 当時の悔しさを知る秋葉忠宏監督の下、その悔しさを覚えている選手もいる。一方で、オフには多くの選手がチームを去り、新たな選手がやってきた。リセットされたと認識した方がプラスかもしれない。選手の入れ替えがあった中で、どのような戦いを見せるのか注目となる。 気負いは無用。ただ、熱く燃える心は持っているはず。あくまでもJ1昇格組として、チャレンジャー精神を忘れずにファイトできるか。冷静と情熱の間で、いかに準備して来たものを出せるのかがカギとなるだろう。リスタートの一戦を笑顔で終えたい。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:沖悠哉 DF:高木践、住吉ジェラニレショーン、蓮川壮大、 山原怜音 MF:宮本航汰、宇野禅斗 MF:中原輝、乾貴士、カピシャーバ FW:ドウグラス・タンキ 監督:秋葉忠宏 2025.02.16 10:55 Sun
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東京VのDF千田海人、加入後初の開幕スタメンで清水との国立決戦へ「受けに回るのではなく、自分たちのサッカーを」

東京ヴェルディのDF千田海人が、加入後3年目で初となる開幕スタメンが期待される清水エスパルス戦へ意気込む。 2024シーズンは明治安田Jリーグ第9節の川崎フロンターレ戦で待望のJ1デビューを飾った千田。以降は夏場に一度序列を下げたものの、後半戦は3バックの中央で主軸を担いリーグ戦27試合に出場し、16年ぶりにJ1を戦ったチームの6位フィニッシュに大きく貢献した。 昨年10月に30歳を迎え、今シーズンはフィールドプレーヤーで唯一の30代となるディフェンスリーダーの一人は、「ここ数年は取れてないので、取りたい」と加入後初ゴールへの渇望、より激しさを増すポジション争いに向けた個人としての成長に加え、よりチームにポジティブな影響を与えることを目標に掲げる。 「この若いチームの中で、自分自身のスキルとか、そういった部分ではすでに学び方はわかっていますし、そこに終わりはない。逆に、何かもっと新しいところで若いチームだからこそ、今までよりもっと空気を変えられるような、そういうことができるようにもうちょっとやりたいなと思います。もう少し声でチームの雰囲気とか方向性とかを良い方向に変えていけるようにできたらなと思っています」 「(試合中も)そこは自分もやらなければいけないですし、常に自分とか(齋藤)功佑とか(翁長)聖とかが出ているわけではなく、(深澤)大輝とかも声を出せるけど、もっと中盤とか、声を出せる選手がいないときに、誰が声を出すのかとなったときに、少しでも声をかける選手を増やしていく。それは小さいことかもしれないけど、1年間戦うにあたって大事。自分もそうですし、チームの中でそういう雰囲気、そういうことをやらなければいけないんだよ、という雰囲気を作っていきたいです」 そういったより強い責任感もあって、沖縄でのキャンプ後には「去年はJ1での1年目で結構みんなやれて、それが自信になればいいですけど慢心になったら、このチームは若いし崩れるのは早い」と、トレーニングや練習試合での“緩み”への危機感も語っていた。 それでも、千田は開幕を間近に控えるなかで「いい準備ができている」とフィジカル、メンタル面を含めてチームの仕上がりへの自信を口に。 「キャンプから帰ってきてから2週間ぐらいかけて、チームがキャンプで出た課題とかをしっかり修正してきましたし、試合に向けての緩さ的なところをちょっと心配していましたけど、この間の練習試合の前ぐらいから、それが徐々に抜けてみんな緊張感を持ってやっています。今は緩さが感じられない練習がやれているので、いい準備ができているかなと思います」 チームとしていい状態で臨む16日の国立競技場での今季開幕戦では、2023シーズンのJ1昇格プレーオフ決勝で激闘を演じた清水と激突。 東京Vとしては1-1の劇的ドローに持ち込んで16年ぶりのJ1への切符を手にした歓喜の一戦となったが、千田にとってはその歓喜の瞬間をピッチの上で味わうことができなかった悔しさがあったことも事実。加えて、東京V加入後の2シーズンはいずれも開幕戦でベンチ外となっており、個人として出場を渇望する一戦だ。 「もちろんあのピッチでやりたいなと思っていました。また舞台は違いますけど、目の前の1試合ではありますけど、いろいろそういう思いも汲み取ってやれればなと。今年は開幕スタメンを目指してやってきたので、いい形で最初の試合を終えられればと思います」 「(5万人以上の来場が見込まれる国立決戦…)そういう舞台もそうですし、ああいう景色でサッカーをやるのを目指してずっとプロ入ってからやってきたので、それも楽しみながらしっかりと結果を求めてやりたい」 「(清水は)J2にいてもJ1みたいなタレントでしたし、去年1年間戦ってきてかなり自信をつけてきて、いろいろ思い入れもあると思います。国立での試合は立ち上がりから強い気持ちを出しくると思うので、自分たちはしっかりそれを受けに回るのではなく、自分たちのサッカーをやればいいかなと思います」 J1昇格組ながらMF乾貴士、FW北川航也に加え、FWアフメド・アフメドフら強力な新戦力を前線に加えた清水は強敵となるが、守護神マテウスやDF谷口栄斗らとともに緑の強固な壁を築く背番号5がその前に立ちはだかる。 2025.02.15 19:30 Sat
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“超野心的”な目標掲げる東京Vの今季初陣は不完全燃焼の黒星…「清水さんのストーリーのなかでゲームをやってしまった」

“超野心的”な目標を掲げ、2025シーズンの開幕を迎えた東京ヴェルディだが、昨シーズン同様に国立での開幕戦を敗戦で終えることになった。 東京Vは16日、国立競技場で行われた明治安田J1リーグ開幕節で清水エスパルスと対戦し、0-1の敗戦を喫した。 2023シーズンのJ1昇格プレーオフ決勝で相まみえた両雄による因縁深き一戦は、5万2541人の大観衆の前で幕を開けた。 キックオフから数分は開幕戦特有の硬さも見受けられた東京Vだったが、時間の経過とともにボールの主導権を握った。ただ、ミドルブロックで構える清水に対して、全体的な動きの量や変化に乏しく流れのなかではリズムを作れず。それでも、セットプレーからいくつか際どいシーンも作った。 昨季も前半に関しては無失点を最優先にリスクを冒す形は多くなく、リーグトップクラスの運動量と“バトンを繋ぐ”というチームスタイルを武器に、後半勝負の展開も目立った。それゆえにここまでの戦いはある意味想定内だった。 ただ、 37分にMFマテウス・ブエノの捨て気味のミドルシュートで清水にファーストシュートを許すと、少しずつ勢いづいた相手に押し返される。そして、40分には最後尾のDF蓮川壮大に制限をかけ切れず、余裕を持って蹴らせたフィードに反応したDF高木践に背後を取られてボックス右から折り返しを許すと、ゴール前で完全にフリーにしたFW北川航也にヘディングシュートを決められ、先制点を献上。戦前に城福浩監督は相手サイドバックの攻撃参加を警戒する発言をしており、よりダメージを負う失点となった。 ハーフタイムに積極的に交代カードを切ることも多い指揮官だが、後半も同じメンバーを選択。ハーフタイムの修正によって立て直しが十分と判断したが、緊張感からの解放や先制点を奪ったことによる精神的な余裕もあったか、明らかに強度を増したアウェイチームの勢いに苦戦。 守護神マテウスの好守で2失点目は回避したが、思い描いた後半の入りとはならず。これを受け、FW山見大登とMF福田湧矢の両シャドーと左のMF松橋優安を下げてFW染野唯月、MF平川怜、MF新井悠太を3枚替えで投入。染野とFW木村勇大を最前線に配した[3-5-2]に変更した。 清水の3バックへの変更による素早い対応も効いていたが、この試合ではチームの強みでもある運動量とインテンシティで優位に立てる後半半ば以降の攻防で優位性を出せず。逆に、球際の勝負やセカンドへの反応で劣勢を強いられた結果、焦りからくるイージーミスも重なって攻撃が停滞。終盤の[4-4-2]への変更も劇的な効果を生むことなく、0-1での敗戦となった。 横浜F・マリノスに後半終盤の連続失点で1-2の逆転負けを喫した昨季は、チームの志向するスタイルを全面に押し出した上で、経験不足や相手のクオリティに屈した感のある敗戦だったが、今季開幕戦での敗戦は清水のリベンジに懸ける強い想いやハードワークを褒めるべき部分はありながらも、消化不良の感は否めなかった。 勝負は水物であり、経験豊富な指揮官は結果だけを見て一喜一憂するタイプではないが、「今季のヴェルディが何を示したいのか」という所信表明をすべく臨んだ開幕戦におけるパフォーマンスは納得がいくものとはならなかった。 「この試合の特別感というものを、我々も相手に下回らないようにというか、相手を上回れる準備をしてきたつもりですけれど、局面の戦いを含めて清水さんのストーリーのなかでゲームをやってしまったというのは、我々にとって本当に悔しいことですし、僕の準備の至らなさなのかなと反省しています」 2023シーズンの2敗1分けという直接対決の戦績、相手クラブの経営規模、戦前の会見での「我々が受けて立つようなことは絶対ない」という発言。今週の準備期間での選手たちの姿勢を見る限り、チームに昨季J1での6位という驕りや、対戦相手を軽視するような雰囲気はなかったことは断言できる。 それでも、指揮官は「このカードが決まったときに、主役が清水であってはいけないと思っていました。そこは我々のホームなので。メンタル的に清水の選手たちが120%の力を出してくるであろうことは容易に想像がつくことで、我々がJ1に先に上がったから迎え撃つみたいな試合になっては、局面のところで勝てないと思っていました。今日の清水さんのサポーターの数しかり、バスが入ってくるときのオレンジの囲み方しかり。この試合の特別感をはねのけるほどの準備を自分ができなかった」と、勝つための準備が不十分だったと悔しさを滲ませた。 また、城福監督が「今日は特に真ん中の背骨のところ」と攻撃面の苦戦の一因として挙げたセンターラインの攻防の当事者となったボランチの2選手も、指揮官の指摘に同意。 キャプテンのMF森田晃樹は「相手の方が(セカンドボールに対する)準備が早かったと思いますし、そこに対する球際とか、周りの反応というのも僕たちの方が遅かった。今日に関しては守備でも攻撃でも、なかなかそういう際の場面で負けてしまって、なかなかゲームの流れに乗れていなかったという印象は、僕個人として感じています」と反省の弁を述べた。 同じくMF齋藤功佑も「自分たちが目指すところである戦うところや球際、セカンドボールだったりという局面の部分で勝ち切れない。マイボールにし切れないシーンが課題」、「今日は単調な攻撃が多かったかなと。試合の流れ的に背後を狙ってセカンドボールを拾うという時間帯は大事ですけど、“へそ”と言われている中盤の部分を使いながら相手を揺さぶったり、相手を困らせながら攻撃していくというシーンが少なかったかなと感じています」と、攻守両面での課題を口にした。 東京Vにとって今回の開幕戦は結果・内容ともに受け入れがたいものとなったことは間違いないが、昨季も厳しい開幕5戦未勝利、幾つかの屈辱的な敗戦を経験するごとに、その悔しさを新たな血肉として力に変えてきた。 齋藤も「これを本当にいい機会にするというか、僕らが去年戦ってきた強度だったり、モチベーションの部分。この舞台の厳しさというのをもう1回再確認して、気を引き締めようというところは全員で確認できた」と試合後のやり取りを明かし、チームとしてバウンスバックを誓った。 22日に控える次節は湘南ベルマーレとの開幕戦を0-1で落とした鹿島アントラーズと対戦。ホーム開幕戦で鬼木達新体制での初勝利を目指す難敵を相手に、ヴェルディらしさ全開のパフォーマンスと勝ち点3を期待したいところだ。 2025.02.17 06:30 Mon

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