アルゼンチン1部でのインフルエンサー選手起用が物議…対戦相手は「フットボールに対する敬意の欠如」と不快感露わ
2024.11.12 17:30 Tue
デポルティボ・リエストラのファン
プリメーラ・ディビシオン(アルゼンチン1部)でインフルエンサーの選手起用が大きな物議を醸している。アルゼンチン『Diario Olé』が伝えている。“スプリーン”の愛称で知られるイバン・ブハジェルク(24)は、YouTubeで800万人の登録者とInstagramで500万人以上のフォロワーを抱える、南米で人気のあるストリーマーとして知られる。
そのブハジェルクは、デポルティボ・リエストラとメインスポンサーを務めるエナジードリンク会社の両方を所有するビクトル・スティンファレ氏のアイデアから、2カ月前にデポルティボ・リエストラと契約。先週からチームトレーニングに参加していた。
そして、11日に行われたデポルティボ・リエストラvsベレス・サルスフィエルドではスタメンに名を連ねてプロデビュー。しかし、キックオフから1分も経たない内に交代となり、ボールタッチも一度もなかった。
試合自体は1-1のドローで終了し、交代枠を使った以外にブハジェルクの起用が試合に影響を与えることはなかったが、メインスポンサーであるエナジードリンク会社の宣伝目的で神聖な公式戦が使われたこともあり、両チームの選手たちからは憤りを示した。
一方、ブハジェルクをチームメイトとして迎え入れる形となったキャプテンのFWミルトン・セリスは、試合後に記者団に対して経緯を説明。また、ブハジェルクの実力について問われると、「ストリーマーとして、彼はナンバーワンだ」とアマチュアレベルでは十分な実力の持ち主であるとの見解を示した。
また、上層部のごり押しでインフルエンサーの起用を余儀なくされたクリスティアン・ファビアーニ監督は、「契約上の問題でプレーすることになったと彼に伝えた。クラブは宣伝に大きく依存している」と、ベレスのグスタボ・キンテロス監督に対して、事前に起用の経緯を伝えていたという。
なお、ブハジェルクにとって今回の試合はデビュー戦であり、引退試合になっている。
フレンドリーマッチやチャリティーマッチなどであれば、こういった企画も大きな問題にはならないが、公式戦という真剣な勝負の場での商業主義に傾き過ぎた今回の企画に否定的な意見が殺到したのは致し方ないところだ。
そのブハジェルクは、デポルティボ・リエストラとメインスポンサーを務めるエナジードリンク会社の両方を所有するビクトル・スティンファレ氏のアイデアから、2カ月前にデポルティボ・リエストラと契約。先週からチームトレーニングに参加していた。
試合自体は1-1のドローで終了し、交代枠を使った以外にブハジェルクの起用が試合に影響を与えることはなかったが、メインスポンサーであるエナジードリンク会社の宣伝目的で神聖な公式戦が使われたこともあり、両チームの選手たちからは憤りを示した。
前半終盤にPKで先制点を決めたベレスのFWブライアン・ロメロは、「今日起きたことはフットボールに対する敬意の欠如であり、社会や一生懸命努力する子供たちに対する間違ったメッセージだ。フットボールはそういうものではない。挑戦して失敗し、また挑戦するものだ」と、対戦相手の対応に対して不快感を露わにした。
一方、ブハジェルクをチームメイトとして迎え入れる形となったキャプテンのFWミルトン・セリスは、試合後に記者団に対して経緯を説明。また、ブハジェルクの実力について問われると、「ストリーマーとして、彼はナンバーワンだ」とアマチュアレベルでは十分な実力の持ち主であるとの見解を示した。
また、上層部のごり押しでインフルエンサーの起用を余儀なくされたクリスティアン・ファビアーニ監督は、「契約上の問題でプレーすることになったと彼に伝えた。クラブは宣伝に大きく依存している」と、ベレスのグスタボ・キンテロス監督に対して、事前に起用の経緯を伝えていたという。
なお、ブハジェルクにとって今回の試合はデビュー戦であり、引退試合になっている。
フレンドリーマッチやチャリティーマッチなどであれば、こういった企画も大きな問題にはならないが、公式戦という真剣な勝負の場での商業主義に傾き過ぎた今回の企画に否定的な意見が殺到したのは致し方ないところだ。
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