セビージャの来日が突如中止に「各クラブの状況等を多面的に考慮」…鳥栖&札幌も声明「大変残念」

2024.07.23 17:10 Tue
来日予定だったセビージャが中止に
Getty Images
来日予定だったセビージャが中止に
NSN社は23日、『セビージャFCプレシーズンジャパンツアー』の延期を発表した。

今夏も多くのクラブが来日し、ジャパンツアーとしてJリーグクラブと対戦する中、8日にセビージャが来日することが電撃的に発表されていた。

7月30日(火)に札幌ドームで北海道コンサドーレ札幌戦、8月2日(金)に駅前不動産スタジアムでサガン鳥栖戦と対戦することが発表されていた中、スペインでは1試合が開催不可能となったために来日が中止になると報道が出ていたが、正式に来日中止が決定した。
NSN社の発表は以下のとおり。

「この度『セビージャFC プレシーズンジャパンツアー』の延期を決定し、2024年〜2025年内の新たな日程での開催予定になりました事をお知らせします」
「これに伴い、今夏セビージャFCが予定していた北海道コンサドーレ札幌(7月30日)、サガン鳥栖(8月2日)との国際親善試合を断念し、「セビージャFCジャパンツアー」の新たな日程を模索する事になりました」

また、今回の中止の理由についても説明。各クラブの状況を考慮しての決定だという。

「主催者として、現在の各クラブの状況等を多面的に考慮した結果、「セビージャFCジャパンツアー」の延期ならびに、今夏の札幌戦・鳥栖戦の中止という決断に至りました。この度の決断は簡単でありませんでしたが、我々は、このイベントの主催者として、最高の状態で皆様に楽しんで頂けるような興行を行うことが我々の使命だと考えております」

「各クラブのご理解・ご協力の下、今回の決定を受け入れていただきました。我々は引き続き、各クラブや関係者の皆様と良好な関係を保ち、改めて、ファンの皆様により楽しんで頂けるような国際親善試合の準備をしていくことをお約束します」

なお、鳥栖、札幌ともに今回の決定を受け入れると声明を発表しファン・サポーターや関係者へ謝罪。鳥栖の小柳智之代表取締役、札幌の三上大勝GMがそれぞれコメントしている。

◆小柳智之代表取締役(サガン鳥栖)
「サガン鳥栖に関わる全ての皆様。いつもサガン鳥栖の活動において多大なるご支援、ご協力をありがとうございます」

「2015年以来の国際親善試合の開催を佐賀県鳥栖市のホームスタジアムで開催できることを大変光栄に、そしてクラブ全体としても貴重な経験になると思い引き受けさせて頂きましたが、この度主催者であるNSN社様の総合的な判断により今夏の開催を断念したこと、大変残念に思っております」

「今後もクラブ発展の為に国際親善試合にはチャレンジしていきたいですし、またチャンスがあれば是非協力して開催したい考えであります。引き続きご支援、ご協力を宜しくお願い致します」

◆三上大勝GM(北海道コンサドーレ札幌)
「初めて札幌で開催する国際親善試合ということで、クラブにとって歴史的なゲームになると思っていました。また、リーグ戦の中断期間での試合のため、新戦力のテストマッチとすることを想定していました」

「主催のNSN社様による今回の決定は非常に残念でしたが、今後また機会があればぜひ協力して開催したいと考えています」

セビージャの関連記事

ファン・サポーターの行き過ぎた行動が、選手たちをさらに苦しめることになっていたようだ。 セビージャは10日、ラ・リーガ第35節でアウェイでセルタと対戦した。今シーズンは近年にない低迷ぶりとなっており、セルタにも3-2で敗戦。勝ち点38となり残り4試合で降格圏との勝ち点差は「8」の16位に位置している。 そん 2025.05.11 22:45 Sun
セビージャは13日、ホアキン・カパロス氏(69)の新監督就任を発表した。契約期間は今シーズン終了までとなる。 今シーズンここまでラ・リーガ31試合9勝9分け13敗の13位と不振に陥っていたセビージャは13日にガルシア・ピミエンタ監督(50)の解任を発表。クラブは直近で宿敵ベティスとのエル・グラン・デルビでの敗戦を 2025.04.13 22:15 Sun
セビージャは13日、ガルシア・ピミエンタ監督(50)の解任を発表した。 バルセロナ出身でバルセロナのカンテラで指導者キャリアをスタートしたピミエンタ監督は、2022年1月にペペ・メル前監督の後任としてラス・パルマスの新指揮官に就任。クラブをプリメーラ昇格に導く手腕を発揮すると、昇格1年目の昨シーズンは後半戦に失速 2025.04.13 20:11 Sun
セビージャは10日、U-21スペイン代表DFフアンル・サンチェス(21)との契約延長を発表した。新契約は2029年夏までとなる。 2018年7月にセビージャの下部組織に加入したフアンルは、2022年7月にファーストチームに昇格。同シーズンはミランデスにレンタル移籍を経験するも、1年で復帰していた。 フアンル 2025.04.10 18:20 Thu
アトレティコ・マドリーは6日、ラ・リーガ第30節でセビージャとのアウェイ戦に臨み、2-1で逆転勝利した。 前節エスパニョールに引き分けた3位アトレティコ(勝ち点57)は、4日前のコパ・デル・レイ準決勝2ndレグではバルセロナの前にウノセロ敗戦で決勝進出はならなかった。公式戦6試合勝ちがない中、バルセロナ戦のスタメ 2025.04.07 06:30 Mon

ジャパンツアーの関連記事

2024年夏には多くのヨーロッパのクラブが来日した中、2025年夏も世界最高峰のプレーを目にすることができそうだ。 この記事では、ジャパンツアーの試合日程や対戦カード、放送予定、チケット販売情報などをまとめた。 ◆来日クラブ(5/12 時点) 【イングランド】 リバプール(遠藤航) 【スペイン 2025.05.15 12:00 Thu
ヴィッセル神戸は12日、創設30周年を記念したヴィッセル神戸30周年記念チャリティーマッチ「FRIENDLY MATCH」としてバルセロナと対戦することを発表した。 今年がクラブ創設30周年を迎える神戸。神戸市、一般社団法人兵庫県サッカー協会と共にチャリティーマッチを計画。7月27日(日)の19時から、ノエビアス 2025.05.12 15:18 Mon
今夏来日するスタッド・ランスが、モンテディオ山形とも対戦することが決定した。 「スタッド・ランス ジャパンツアー2025」として2年連続来日するスタッド・ランス。日本代表のMF伊東純也、FW中村敬斗、DF関根大輝の3選手が所属している。 すでに柏レイソル、ガンバ大阪との対戦が発表されていた中、J2を戦う山形 2025.05.09 12:20 Fri
Jリーグは10日、今夏来日するリバプールが横浜F・マリノスと対戦することを発表した。 日本代表MF遠藤航が所属するリバプール。今シーズンはプレミアリーグで首位を走り、2019-20シーズン以来2度目のプレミアリーグ制覇が近づいている。 そのリバプールは2005年のクラブ・ワールドカップ(W杯)で来日して以来 2025.04.10 11:15 Thu
昨夏来日し日本代表の伊東純也、中村敬斗、関根大輝が所属するスタッド・ランスが、今夏もジャパンツアーを行うことが決定した。 株式会社ヤスダグループは4日、「スタッド・ランス ジャパンツアー2025」の開催を発表。今夏は2試合が予定され、柏レイソルとガンバ大阪と対戦する。 柏は伊東と関根が所属したクラブで、7月 2025.04.04 17:30 Fri

セビージャの人気記事ランキング

1

昨季のEL制覇は“かりそめ”…衰退するセビージャ、ケガ人も多く37歳S・ラモスを酷使中

セビージャにはケガ人が非常に多い。スペイン『Relevo』が伝えている。 現在セビージャはラ・リーガで5勝9分け11敗の15位に低迷。昨季のヨーロッパリーグ(EL)制覇によってもたらされたチャンピオンズリーグ(CL)もグループステージ最下位で敗退…“お家芸”とも言える「3位→EL参戦→優勝」ルートに進めなかった。 振り返ると、セビージャは昨季から異変が起きている。 21世紀に入ってからラ・リーガで一度も下位(11位〜20位)フィニッシュがなかったにもかかわらず、昨季まさかの12位で、今季もここまで15位に沈む。 昨季序盤戦は2部リーグ降格圏に足を踏み入れるほど低迷し、ホセ・ルイス・メンディリバル監督の途中就任より戦術を「ポゼッション」から「ロングボール&速攻」にチェンジ…大胆な決断が通算7度目のEL制覇をもたらした。 しかし、今思えばこれも“かりそめ”。 メンディリバル登板は劇薬に過ぎず、対戦相手から研究・対策された結果、同監督は今季序盤戦で解任の憂き目に。欧州初指揮の前ウルグアイ代表指揮官、ディエゴ・アロンソ監督が後任となったなか、ラ・リーガ直近4試合で2勝2分けの無敗とはいえ、『Relevo』はある点を不安視する。 そう、セビージャは主力を中心にケガ人が非常に多いのだ。 DFネマニャ・グデリ、DFマルコス・アクーニャ、DFマルコン、DFタンギ・ニアンズ、MFエリク・ラメラ、MFルシアン・アグメ、FWドディ・ルケバキオ、FWマリアーノ・ディアス、FWルーカス・オカンポス アクーニャ、マルコン、マリアーノについては、ここ2〜3週間の間にケガから復帰して数試合で別の箇所を痛めたか再発。17日のバレンシア戦で途中交代した主軸アクーニャは筋断裂だという。 ケガ人の頻発により、37歳DFセルヒオ・ラモスも最終ラインでフル稼働せざるを得ない状況。前半戦は2〜3試合に1試合ベンチスタートだったが、昨年12月以降、出場停止1試合を除いて10試合連続でフル出場中だ。 理想的な11人、またはそれに近い11人を組むこともできない現状では、昨季からの低迷を脱却することも難しいか。少なくとも、もはやセビージャはラ・リーガの第二勢力とは言えない立ち位置にある。 2024.02.21 15:35 Wed
2

守護神ブヌが劇的同点ゴール!セビージャ史上初のGK得点者に

セビージャのモロッコ代表GKヤシン・ブヌが、バジャドリー戦のゴールを振り返った。クラブ公式サイトがコメントを伝えている。 セビージャは20日、ラ・リーガ第28節でバジャドリーと対戦した。直近のリーグ戦で2連勝を収めていたセビージャだが、この日は主導権を握りながらも決めきれない時間が続く。すると44分に、DFジエゴ・カルロスがやや不運な形でPKを取られ、先に失点する展開に。 後半も次々とゴールに迫るものの、FWルーク・デ・ヨングのヘディングシュートがポストを叩くなどゴールが遠い。しかし、このまま3試合ぶりの敗戦かに思われた後半アディショナルタイム、チームの窮地を救ったのが守護神のブヌだった。 CKの流れからFWユセフ・エン=ネシリがエンドラインギリギリのところでマイナスに折り返すと、DFクンデがワンタッチでコースを変えて、最後はブヌが左足のシュートを突き刺した。<div id="cws_ad"><blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">HIGHLIGHTS | Late drama as <a href="https://twitter.com/SevillaFC_ENG?ref_src=twsrc%5Etfw">@SevillaFC_ENG</a> &#39;keeper Bono equalises with the last kick of the game. <br><br> <a href="https://twitter.com/hashtag/RealValladolidSevillaFC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#RealValladolidSevillaFC</a> <a href="https://t.co/RfKacGUsHf">pic.twitter.com/RfKacGUsHf</a></p>&mdash; LaLiga English (@LaLigaEN) <a href="https://twitter.com/LaLigaEN/status/1373407788404252680?ref_src=twsrc%5Etfw">March 20, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> ブヌはセビージャとして初めてゴールを決めたGKに。試合後のインタビューでゴールを振り返ったが、最初は喜びよりも戸惑いがあったようだ。 「状況的に複雑な試合だった。でも僕たちは良いプレーをしていたよ。PKで少し沈んでしまったけど、後半は報われるまで粘り強く戦った」 「ボールが僕のところに転がってきて幸運だったね。ゴールセレブレーションをどうしたらいいかわからなくて、この感情を表すのは難しかった。とても奇妙な気分だね。でも嬉しいよ。同点にできて仲間たちがみんな喜んでくれたからね」 かくいうブヌはゴール直後、ユニフォームを脱いで喜びを表していたが、その後きっちりイエローカードを貰っていた。 2021.03.21 13:40 Sun
3

元デンマーク代表DFケアーが35歳で現役引退…ミランなど欧州各国で活躍の生粋リーダー

元デンマーク代表DFシモン・ケアー(35)が現役引退を発表した。 昨シーズン限りでミランを退団して以降、フリーの状況が続いていたベテランDFは13日、『TV2Sport』でスパイクを脱ぐ決断を下したことを明かした。 「今こそ、この章を閉じるのにふさわしい時だ。これは夏が終わってから決めたのではなく、ユーロ2024の前に考えていた決断だ。昨年の秋、ミラノでの時間が終わりに近づいているかもしれないと気づいたんだ。ただ、自分以外の誰にも何も発表する必要はまったくなかった」 「そこから、多くの要素が将来に影響を与えたんだ。子供たち、家族、代表チーム、そして僕の夢のクラブであるミラン。ユーロ後にこのように終わることになった多くのことがあった。何かが起こるのを待っていたが、まず家族のために、そしてスポーツの面で決断しなければならなかった。ただ、僕は何も後悔していないよ」 母国の名門ミッティランでプロキャリアをスタートしたケアーは、当時セリエAのパレルモで台頭し、ヴォルフスブルク、ローマ、リール、フェネルバフチェ、セビージャ、アタランタ、ミランとヨーロッパ各国の名門クラブを渡り歩いた。 公式戦500試合以上でプレーしてきたなか、獲得タイトルは2021-22シーズンのセリエAのみとタイトルには恵まれなかったが、屈強なフィジカルとプレーリード、正確なフィード能力を武器に各クラブで活躍。とりわけ、ディフェンスラインの統率やチーム全体に波及するリーダーシップは傑出したものだった。 2009年に行われたワールドカップ(W杯)予選のスウェーデン戦でデビューを飾ったデンマーク代表では、通算132試合に出場。長年の相棒であるMFクリスティアン・エリクセンに抜かれたものの、歴代2位の出場数を誇る。 2016年からはDFダニエル・アッガーに代わって8年間に渡ってキャプテンを務め、2010年南アフリカW杯からW杯、ユーロと6大会連続で本大会に出場していた。 2025.01.13 20:08 Mon
4

ベン・イェデルがフランスで初のフットサル&サッカー代表選手に! “キングカズ”とは逆パターン

▽セビージャに所属するFWウィサム・ベン・イェデルがフランス人史上初のフットサルとサッカーの双方での代表選手となった。イギリス『101GREAT GOALS』が伝えた。 ▽先日にサッカーフランス代表に初招集されたイェデルは、23日に行われたコロンビア代表戦で後半に途中投入され、27歳で待望のレ・ブルーデビューを果たした。 ▽しかし、イェデルがレ・ブルーとしてプレーしたのはこれが初めてではなく、2010年にフットサルフランス代表として2試合に出場し1ゴールを記録していた。 ▽ブラジル代表FWネイマールや同MFフィリペ・コウチーニョなどを筆頭にブラジルなど南米では11人制のサッカーを始める前の幼少期にフットサルを通じて、足元の細かい技術などを習得するケースが多い。 ▽ただ、幼馴染であるレスター・シティのアルジェリア代表MFリヤド・マフレズ同様に10代の頃にフランス下部リーグでのプレーを余儀なくされたイェデルは、サッカー選手としてのキャリアに行き詰っていた時期にフットサルフランス代表としてプレー。その後、トゥールズ移籍をキッカケにブレイクを果たし、現在はセビージャで印象的なプレーを披露している。 ▽そのため、サッカー日本代表での輝かしいキャリアを残した後、2012年にフットサル日本代表としてFIFAフットサルワールドカップに参加した“キングカズ”ことFW三浦知良らとは異なる、稀有なケースといえるだろう。 2018.03.25 13:45 Sun
5

リヨンのブルキナファソ代表FWトラオレが人気? ベティスやセビージャら複数クラブが興味

リヨンに所属するブルキナファソ代表FWベルトラン・トラオレ(24)に複数クラブが興味を示しているようだ。フランス『Foot Mercato』が伝えている。 2010年にオセールの下部組織からチェルシーの下部組織へ移籍したトラオレは、2014年1月にトップチームに昇格。しかし、直後にフィテッセへレンタルされると、復帰した2015-16シーズンには定位置を確保できず。翌年の夏にアヤックスへレンタル移籍。 アヤックスでは、エールディビジで24試合9ゴールの成績を残し、ヨーロッパリーグ準優勝にも貢献。この活躍が評価され、2017年の夏にリヨンへ完全移籍を果たすと、在籍3シーズンで公式戦125試合に出場し33ゴール17アシストをマーク。1日にシーズン終了が決定した2019-20シーズンでは、リーグ・アン23試合で1ゴール3アシストを記録していた。 伝えられるところによれば、右ウィングを主戦場とするトラオレには、今夏にウィンガーの移籍が噂されるベティスやセビージャのスペイン勢に加え、レバークーゼンやニューカッスルも興味を示しているという。 リヨンとの契約を2022年まで残すトラオレだが、昨年10月に就任したルディ・ガルシア監督のもとではベンチスタートが増えており、出場機会を求めて今夏に動く可能性は十分にありそうだ。 2020.05.12 08:10 Tue

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly