【プレミアリーグ第32節プレビュー】ユナイテッドvsリバプール! アーセナルは難敵ブライトン戦
2024.04.06 12:30 Sat
最注目はユナイテッドvsリバプール
ミッドウィーク開催となった第31節は3強が揃って勝ち点3を積み上げて順位の変動はなし。トップ4争いではトッテナムが勝ち点1を積み重ねた一方、アストン・ビラ、マンチェスター・ユナイテッドが敗戦を喫している。
週明けにUEFAコンペティションの準々決勝1stレグを控える中、過密日程での開催となる今節は3強を含む強豪チームの戦いに注目が集まる。そして、最注目は6位のマンチェスター・ユナイテッドと首位のリバプールによる赤の名門対決だ。
ユナイテッドは前節、直近のリーグ戦で12試合無敗の相性が良いチェルシーとアウェイで対戦。前半序盤に2失点を喫する厳しい入りとなった中、FWガルナチョとMFブルーノ・フェルナンデスの2ゴールで前半のうちに試合を振り出しに戻す。さらに、後半半ばには相手のミスを突いてガルナチョの2点目で逆転に成功。だが、逃げ切り濃厚と思われた後半最終盤にPKとショートコーナーからMFパーマーに2ゴールを叩き込まれてまさかの3-4の逆転負け。対ブルーズ13戦ぶりの敗戦によって2戦未勝利のチームはトップ4争いから実質的に脱落となった。
その敗戦から中2日でバウンスバックを図るホームゲームでは、先日のFAカップ準々決勝で奇しくも4-3のスコアで劇的勝利を挙げたリバプールを相手に3戦ぶりの勝利を目指す。ヴァランとエバンスの負傷でディフェンスラインに大きな不安を抱えており、ここ数試合で覚醒の気配を示すFWアントニーやガルナチョといったアタッカー陣の活躍に期待したいところだ。
対するリバプールは前節、アンフィールドで行われたシェフィールド・ユナイテッド戦に3-1で勝利。2連勝で首位を堅持した。前半に相手GKのミスを突いたFWヌニェスのゴールで先制したまでは良かったが、以降は追加点を奪い切れず。不運なオウンゴールから追いつかれた。それでも、MFマク・アリスターのジェラードを彷彿させる鮮烈なスーパーミドルで勝ち越すと、DFロバートソンとFWガクポの途中出場コンビでトドメの3点目を奪ってきっちり最下位相手に勝ち切った。
その首位チームを2ポイント差で追う2位のアーセナルは9位のブライトンとのアウェイゲームで連勝を狙う。前節のルートン・タウン戦では負傷のFWサカに加え、MFライスら一部主力を温存。MFトーマスやMFスミス・ロウ、FWネルソンら控え選手を起用すると、MFウーデゴールとオウンゴールによって2-0の勝利。スミス・ロウらバックアッパー陣の奮闘も光り、実りある勝利となった。
週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン戦を控えていることもあり、再びターンオーバーの可能性もあるが、前々節にリバプールを苦しめた難敵シーガルズに隙を見せれば勝ち点逸の可能性も十分にあるだけに気を引き締めて臨みたい。なお、直近2試合連続途中出場のDF冨安健洋に関してはバイエルン戦でのスタメン起用も期待されており、プレータイムを考慮に入れての起用となるかもしれない。
3位のマンチェスター・シティは週明けにCLのレアル・マドリー戦を控える中、14位のクリスタル・パレス相手に連勝を狙う。前節、アストン・ビラとの上位対決をMFフォーデンの今季2度目のハットトリックの活躍で4-1と快勝したシティズンズは、同試合でFWハーランドやMFデ・ブライネに完全休養を与えることに成功。今回の一戦ではDFウォーカーとDFアケを引き続き欠くものの守護神エデルソンに戦列復帰の可能性。よりプライオリティが高い週明けの一戦に向けて大幅にメンバーを入れ替えるのか、あるいはベストメンバーで早い時間帯に決着を付ける形を選択するのか。指揮官の用兵にも注目したい。
前節、そのシティに完敗した4位のアストン・ビラは、週明けのカンファレンスリーグ(ECL)でリールとの初戦を控える中で15位のブレントフォード相手にバウンスバックの白星を狙う。シティ戦では前半はまずまずのパフォーマンスを見せたが、後半は相手に圧倒される内容となった。リアリストのスペイン人指揮官は後半の比較的早いタイミングで主力を下げて今回の一戦に備える割り切った采配を見せたが、直近2試合でユナイテッドとブライトンと上位相手に勝ち点1ずつを拾っている難敵ビーズ相手にタフな戦いを強いられるはずだ。そういった中、トッテナム戦での愚行退場によって3試合のサスペンションから復帰するMFマッギンの禊の活躍に期待したいところだ。
5位のトッテナムは17位のノッティンガム・フォレスト戦で2戦ぶりの白星と共に4位浮上を目指す。前節のウェストハムとのダービーではFWブレナン・ジョンソンの開始早々のゴールで先制に成功したが、課題のセットプレーから失点。後半は押し込む展開が続いたが、MFマディソンとMFベンタンクールを下げたことでややリズムを失った結果、内容面では妥当と言える1-1のドローに終わった。パフォーマンス自体はそこまで悪くないが、好調時に比べてアタッキングサードでのアイデアや精度、決定力の部分で物足りなさがあり、直近のフルアム戦で6試合ぶりの白星を収めたフォレスト相手に細部へのこだわりを追求したい。なお、同試合は8日開催予定だったが、公共交通機関のストライキの影響で1日前倒しでの開催となりその日程変更の影響も懸念されるところだ。
ユナイテッド戦での会心の勝利によってトップハーフに返り咲いた10位のチェルシーは、最下位のシェフィールド・ユナイテッド相手に連勝を狙う。前述のユナイテッド戦ではMFカイセド、DFバディアシルの失点に直結するミスなど相変わらずパフォーマンスに大きな課題を残したが、パーマーのプレミアリーグ初のハットトリックの活躍で天敵を撃破。今後の巻き返しのきっかけになり得る大きな勝ち点3を挙げた。ただ、そういった試合の後に低調な戦いを見せる不安定さが現状の順位に繋がっているだけに、逆転残留へ後がないブレイズとのアウェイゲームではチームとしてしっかりと戦いたい。
その他では16位のエバートンと19位のバーンリーの残留争い直接対決や、DF橋岡大樹を擁する18位のルートンと12位のボーンマスの一戦。ヨーロッパ出場権獲得を目指す7位のウェストハム、8位のニューカッスルの戦いにも注目だ。
◆プレミアリーグ第32節
▽4/6(土)
《20:30》
クリスタル・パレス vs マンチェスター・シティ
《23:00》
アストン・ビラ vs ブレントフォード
エバートン vs バーンリー
フルアム vs ニューカッスル
ルートン・タウン vs ボーンマス
ウォルバーハンプトン vs ウェストハム
《25:30》
ブライトン vs アーセナル
▽4/7(日)
《23:30》
マンチェスター・ユナイテッド vs リバプール
《25:30》
シェフィールド・ユナイテッド vs チェルシー
《26:00》
トッテナム vs ノッティンガム・フォレスト
週明けにUEFAコンペティションの準々決勝1stレグを控える中、過密日程での開催となる今節は3強を含む強豪チームの戦いに注目が集まる。そして、最注目は6位のマンチェスター・ユナイテッドと首位のリバプールによる赤の名門対決だ。
ユナイテッドは前節、直近のリーグ戦で12試合無敗の相性が良いチェルシーとアウェイで対戦。前半序盤に2失点を喫する厳しい入りとなった中、FWガルナチョとMFブルーノ・フェルナンデスの2ゴールで前半のうちに試合を振り出しに戻す。さらに、後半半ばには相手のミスを突いてガルナチョの2点目で逆転に成功。だが、逃げ切り濃厚と思われた後半最終盤にPKとショートコーナーからMFパーマーに2ゴールを叩き込まれてまさかの3-4の逆転負け。対ブルーズ13戦ぶりの敗戦によって2戦未勝利のチームはトップ4争いから実質的に脱落となった。
対するリバプールは前節、アンフィールドで行われたシェフィールド・ユナイテッド戦に3-1で勝利。2連勝で首位を堅持した。前半に相手GKのミスを突いたFWヌニェスのゴールで先制したまでは良かったが、以降は追加点を奪い切れず。不運なオウンゴールから追いつかれた。それでも、MFマク・アリスターのジェラードを彷彿させる鮮烈なスーパーミドルで勝ち越すと、DFロバートソンとFWガクポの途中出場コンビでトドメの3点目を奪ってきっちり最下位相手に勝ち切った。
対戦相手同様に中2日での厳しい日程となるが、MFカーティス・ジョーンズの復帰に加えて軽傷を抱える中で完全休養を与えられたMF遠藤航らの戦列復帰が見込まれており、チームとしての総合力を示して敵地から勝ち点3を持ち帰りたい。
その首位チームを2ポイント差で追う2位のアーセナルは9位のブライトンとのアウェイゲームで連勝を狙う。前節のルートン・タウン戦では負傷のFWサカに加え、MFライスら一部主力を温存。MFトーマスやMFスミス・ロウ、FWネルソンら控え選手を起用すると、MFウーデゴールとオウンゴールによって2-0の勝利。スミス・ロウらバックアッパー陣の奮闘も光り、実りある勝利となった。
週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン戦を控えていることもあり、再びターンオーバーの可能性もあるが、前々節にリバプールを苦しめた難敵シーガルズに隙を見せれば勝ち点逸の可能性も十分にあるだけに気を引き締めて臨みたい。なお、直近2試合連続途中出場のDF冨安健洋に関してはバイエルン戦でのスタメン起用も期待されており、プレータイムを考慮に入れての起用となるかもしれない。
3位のマンチェスター・シティは週明けにCLのレアル・マドリー戦を控える中、14位のクリスタル・パレス相手に連勝を狙う。前節、アストン・ビラとの上位対決をMFフォーデンの今季2度目のハットトリックの活躍で4-1と快勝したシティズンズは、同試合でFWハーランドやMFデ・ブライネに完全休養を与えることに成功。今回の一戦ではDFウォーカーとDFアケを引き続き欠くものの守護神エデルソンに戦列復帰の可能性。よりプライオリティが高い週明けの一戦に向けて大幅にメンバーを入れ替えるのか、あるいはベストメンバーで早い時間帯に決着を付ける形を選択するのか。指揮官の用兵にも注目したい。
前節、そのシティに完敗した4位のアストン・ビラは、週明けのカンファレンスリーグ(ECL)でリールとの初戦を控える中で15位のブレントフォード相手にバウンスバックの白星を狙う。シティ戦では前半はまずまずのパフォーマンスを見せたが、後半は相手に圧倒される内容となった。リアリストのスペイン人指揮官は後半の比較的早いタイミングで主力を下げて今回の一戦に備える割り切った采配を見せたが、直近2試合でユナイテッドとブライトンと上位相手に勝ち点1ずつを拾っている難敵ビーズ相手にタフな戦いを強いられるはずだ。そういった中、トッテナム戦での愚行退場によって3試合のサスペンションから復帰するMFマッギンの禊の活躍に期待したいところだ。
5位のトッテナムは17位のノッティンガム・フォレスト戦で2戦ぶりの白星と共に4位浮上を目指す。前節のウェストハムとのダービーではFWブレナン・ジョンソンの開始早々のゴールで先制に成功したが、課題のセットプレーから失点。後半は押し込む展開が続いたが、MFマディソンとMFベンタンクールを下げたことでややリズムを失った結果、内容面では妥当と言える1-1のドローに終わった。パフォーマンス自体はそこまで悪くないが、好調時に比べてアタッキングサードでのアイデアや精度、決定力の部分で物足りなさがあり、直近のフルアム戦で6試合ぶりの白星を収めたフォレスト相手に細部へのこだわりを追求したい。なお、同試合は8日開催予定だったが、公共交通機関のストライキの影響で1日前倒しでの開催となりその日程変更の影響も懸念されるところだ。
ユナイテッド戦での会心の勝利によってトップハーフに返り咲いた10位のチェルシーは、最下位のシェフィールド・ユナイテッド相手に連勝を狙う。前述のユナイテッド戦ではMFカイセド、DFバディアシルの失点に直結するミスなど相変わらずパフォーマンスに大きな課題を残したが、パーマーのプレミアリーグ初のハットトリックの活躍で天敵を撃破。今後の巻き返しのきっかけになり得る大きな勝ち点3を挙げた。ただ、そういった試合の後に低調な戦いを見せる不安定さが現状の順位に繋がっているだけに、逆転残留へ後がないブレイズとのアウェイゲームではチームとしてしっかりと戦いたい。
その他では16位のエバートンと19位のバーンリーの残留争い直接対決や、DF橋岡大樹を擁する18位のルートンと12位のボーンマスの一戦。ヨーロッパ出場権獲得を目指す7位のウェストハム、8位のニューカッスルの戦いにも注目だ。
◆プレミアリーグ第32節
▽4/6(土)
《20:30》
クリスタル・パレス vs マンチェスター・シティ
《23:00》
アストン・ビラ vs ブレントフォード
エバートン vs バーンリー
フルアム vs ニューカッスル
ルートン・タウン vs ボーンマス
ウォルバーハンプトン vs ウェストハム
《25:30》
ブライトン vs アーセナル
▽4/7(日)
《23:30》
マンチェスター・ユナイテッド vs リバプール
《25:30》
シェフィールド・ユナイテッド vs チェルシー
《26:00》
トッテナム vs ノッティンガム・フォレスト
マンチェスター・ユナイテッドの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
|
マンチェスター・ユナイテッドの人気記事ランキング
1
“ポピー”を着けられないマティッチがユナイテッド浮上のカギ/編集部コラム
▽日本名では「虞美人草(ぐびじんそう)」や「雛芥子(ひなげし)」と呼ばれる可憐な花。ヨーロッパ原産のケシ科の植物は「ポピー」の名で知られている。 ▽プレミアリーグを観る方やこの時期にイギリスへ行ったことがある方は、ユニフォームや監督の胸元に「ポピー」の花が飾られるのを目にしたことがあるだろう。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181106matic_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽11月11日は、イギリスでは“Remembrance Day(リメンブランス・デイ)”という記念日である。1918年11月11日の11時に第一次世界大戦の戦闘が集結し、イギリス国王のジョージ5世が定めた記念日。「戦没者追悼の日」とも言われ、今年で100年を迎えることになる。 ▽この日が近づくと、プレミアリーグのピッチには多くのポピーの花が咲く。日本で言うところの、「赤い羽根」に近いだろうか。選手たちだけでなく、一般の方も地下鉄の駅などでは募金をするとポピーの花がもらえるのだ。 ▽そんな中、週末に行われたプレミアリーグでは1人の選手の胸にポピーの花がなかった。それは、マンチェスター・ユナイテッドに所属するセルビア代表MFネマニャ・マティッチだ。 ▽かつてはチェルシーでプレーしたマティッチは、2017-18シーズンからかつての師であるジョゼ・モウリーニョ監督の下でプレーしている。そのマティッチは、3日に行われたボーンマス戦に先発出場。90分間プレーした。 ▽ユナイテッドの中盤を支えるマティッチだが、イギリスで通例となっているポピーの花をユニフォームにつけない理由がある。それは、自身が少年期に経験した戦争を思い出してしまうからだという。自身のインスタグラム(nemanjamatic)で明かした。 「僕にとっては、1999年にセルビアの爆撃によって母国が荒廃していた。個人的には、恐怖を抱いた12歳の少年のように、ヴレロに住んでいるような個人的な感情を思い出してしまうんだ」 ▽マティッチの故郷は、旧ユーゴスラビアのシャバツ。現在のセルビア西部に位置する都市だ。旧ユーゴスラビアでは、1998年からコソボ紛争が勃発。そして、翌1999年にNATO軍によって空爆が行なわれた。 ▽第一次世界大戦の終結を記念して定められた“リメンブランス・デイ”。そして、戦没者の象徴とされる「ポピー」を身につけることは、空爆を体験をしているマティッチには難しいことのようだ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181106matic_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽チェルシー同様に、ユナイテッドでもフィルター役を務めるマティッチ。鋭いタックルで相手を封じ、バイタルエリアで壁となるマティッチは、気の利いたプレーでチームを支える。そして、そのプレースタイル同様に、自身の考えを押し付けることはなかった。 「人々がなぜポピーを身につけているのかは十分に理解している。僕はみなさんの権利を完全に尊重するし、紛争のために愛する人を失った人には同情する」 ▽マティッチは、自身が「ポピー」を身につけていない理由を明かす前に、しっかりと戦没者へと敬意を払った。それもまた、空爆を経験しているからだろう。戦争で愛する人を失った人々の悲しみを理解しているからだ。そして続けた。 「これまで僕が行ってきたことを考えると、ユニフォームにポピーを着けることが正しいとは思わない」 「イギリスの誇りの象徴であるポピーを傷つけたり、誰かを怒らせたりはしたくない。ただ、僕たちはそれぞれの育ち方をしているし、示した通り、僕個人の選択だ」 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181106matic_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽誠実に、そして自身の考えをしっかりと説明したマティッチ。その投稿には、多くの反応があり、誠実な対応をしたマティッチへの称賛のコメントも残されている。 ▽マティッチといえば、決して裕福ではない故郷のヴレロでも英雄的な存在。地元の小学校に修繕費を支援したり、苦しんでいる人々の借金を肩代わりしたり、「いたわり」「思いやり」の心をもって活動を行なっている。 ▽苦しいシーズンスタートとなったユナイテッドだが、モウリーニョ監督の腹心であるマティッチの誠実さ、思いやりのあるプレーは、チームに安定感をもたらせ、必ずやチームを浮上させるカギとなるだろう。そして、マティッチもそれを望んでいるようだ。 「僕が説明した理由をみんなが理解してくれることを願っている。そして、僕はこの先に待つ試合でチームをサポートすることに集中できる」 ▽「ポピー」の花言葉は「いたわり」「思いやり」。さながら、中盤でチームのバランスを取りながらプレーし、相手のことを考えて行動し、多くの支持を受けるマティッチを表しているようだ。「ポピー」を着けられなくとも、その心にはポピーの花が咲いているのかもしれない。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2018.11.06 21:30 Tue2
第4審の人種差別発言で中断のPSGvsイスタンブールBBSKが9日に延期…《CL》
8日に開催予定だったチャンピオンズリーグ(CL)グループH最終節のパリ・サンジェルマンvsイスタンブール・バシャクシェヒルが、9日に延期されたようだ。 PSGとイスタンブールBBSKの属するグループHでは、決勝トーナメント進出の可能性を残すPSG、マンチェスター・ユナイテッド、ライプツィヒが勝ち点9で並ぶ大混戦となっていた。 しかし、この大一番で前代未聞の事件が起こる。0-0で迎えた14分、この試合で第4の審判を務めていたルーマニア人審判のセバスティアン・コレスク氏が、イスタンブールBBSKのアシスタントコーチを務めるピエール・アシル・ウェボ氏に対して人種差別的な発言をしたとして試合が中断。数分の話し合いの末、両チームがロッカールームへ戻る事態となった。 フランス『RMC Sport』によれば、試合はそのまま翌日への延期が決定されたとのこと。なお、キックオフは現地時間で9日18時55分(日本時間:26時55分)となったようだ。 また、同時刻開催だったライプツィヒvsマンチェスター・ユナイテッドは、3-2でライプツィヒが勝利。この結果、当該成績でユナイテッドを上回っているPSGの決勝トーナメント進出は決定。イスタンブールBBSKに勝利すればグループ首位での突破が決まる。 2020.12.09 07:45 Wed3
「絶対に謝らない」ハーランド父に復讐したロイ・キーンが“報復”タックルを否定
マンチェスター・ユナイテッドのOBであるロイ・キーン氏が現役時代にアルフ=インゲ・ハーランド氏を負傷させたタックルについて語った。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 キーン氏は、ハーランド氏がリーズ・ユナイテッドに在籍していた1997年にタックルを受けて前十字じん帯損傷の大ケガを負っていた。 しかし4年後、2001年4月21日に行われたマンチェスター・シティとの試合で、ハーランド氏の右ヒザに悪質なタックルを敢行。レッドカードが提示された後にファウルが意図的だったとコメントしたため、5試合の出場停止処分を受けていた。 なお、ハーランド氏はドルトムントに所属するノルウェー代表FWアーリング・ハーランドの実の父親だが、このタックルの影響もあり2年後の2003年に31歳で現役を引退している。 『スカイ・スポーツ』の番組内で、シティにも在籍した元イングランド代表DFマイカ・リチャーズ氏が、キーン氏に現役時代の後悔について質問。話の流れの中で、この件に言及した。 「言わせてもらっていいかな? サッカーのピッチでやったことで後悔したことは一度もない。一度もだ」 「聞いてほしい。私は退場になりチームを失望させた。私は人々と戦っていた。私はピッチの真ん中にいたんだ」 リチャーズ氏が「ハーランド氏を傷づけようとしたわけではないでしょう」と尋ねるとキーン氏はさらに続けた。 「違う。当然だ。だが選手を傷つけようとしたかと言われればそうだ」 「それについては絶対に謝らない。そして人々は私を痛めつけてきた。私は人生で選手をケガさせようとしたことはないが、選手を傷つけようとしたことはある」 「ピッチの真ん中でボールを取りに行けば、誰かが傷つくこと可能性は大いにある」 そう話したキーン氏は、最後に「(君は)私の精神科医みたいだ。胸のつかえが降りたよ」と語っている。 キーン氏は、ハーランド氏個人ではなく対戦相手の“選手”を狙ってのタックルであり、それについての後悔はないと考えているようだ。 <span class="paragraph-title">【動画】ロイ・キーンがハーランド父に繰り出した“悪質”タックル</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/hashtag/OnThisDay?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#OnThisDay</a> in 2001: Roy Keane committed a horror challenge when he studded Alf-Inge Haaland's knee.<a href="https://t.co/eX85rW9hhV">pic.twitter.com/eX85rW9hhV</a></p>— The Sportsman (@TheSportsman) <a href="https://twitter.com/TheSportsman/status/1252565333577269248?ref_src=twsrc%5Etfw">April 21, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.06.11 07:05 Fri4
ラウンド16でポルトと激突のC・ロナウド、11年前に決めたCL史上最高のゴールに脚光
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の組み合わせ抽選会が14日に行われた。 バルセロナvsパリ・サンジェルマンというビッグマッチに注目が集まっているが、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド擁するユベントスは、日本代表FW中島翔哉も所属するポルトとの対戦が決定。 <div id="cws_ad">◆【ベストゴール集】ユベントス100試合出場のC・ロナウドが決めたここまでのベストゴール(ポルト戦のスーパーゴールは記事下部)<div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJ2NXR1dUdmeiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> このカードが決まったことを受け、CLの公式ツイッター(@ChampionsLeague)はC・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドに在籍していた時にポルトと対戦した試合で決めたゴールの動画を公開。懐かしのスーパーゴールに多くの反響が集まった。 C・ロナウドがスーパーゴールを決めた試合は、2009年の4月15日に行われたポルトvsユナイテッドのCL準々決勝2ndレグ。ホームで行われた1stレグを2-2で終え、ポルトにアウェイゴールを2点奪われた不利な状態でこの一戦を迎えたユナイテッドだったが、C・ロナウドが試合開始早々にやってみせる。 6分、ゴールから約37メートルの位置でアンデルソンからパスを受けたC・ロナウドは、相手のマークが甘いとみるや、シュート体勢に入る。そして、そのまま迷いなく右足を振り抜くと、ボールは一直線にゴールへ。弾丸ライナー、レーザービームのように真っ直ぐにゴールネットへと向かったボールは、ゴール左隅へ突き刺さる。卓越したキック力、見事なシュート精度、常人離れした思い切りの良さが、見るもの全てを唖然とさせるゴールを生んだ。 この試合では、C・ロナウドはゴール以外でも大活躍。後方からのロングボールをダイレクトヒールで正確にチームメイトにパスしたり、得意のドリブルで相手DFのファウルを誘発したり…。結局、最後までスコアは変わらなかったものの、ユナイテッドは2戦合計3-2として、準決勝進出を果たしていた。 さらに、この得点はただスーパーゴールと評価されるにとどまらず。2009年末には、この年からFIFAが創設した、年間を通じて最も優れたゴールに贈られる賞「プスカシュ賞」が贈られるなど、CL史上最高のゴールとも言われるほど、素晴らしい評価を得ている。C・ロナウド本人も「どうやって決めたかわからない」と語るほどのゴール。奇跡としか言えない見事なゴールだった。 ラウンド16の日程は、1stレグは2月16日・17日および23日・24日、2ndレグは3月9日・10日および16日・17日とかなり先の予定だが、決勝トーナメントでもスーパーゴールが生まれるのか。今から楽しみで仕方がない。 <div id="cws_ad">◆C・ロナウドのスーパーミドル<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="es" dir="ltr">Ronaldo against Porto = <a href="https://twitter.com/hashtag/UCLdraw?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#UCLdraw</a> | <a href="https://twitter.com/juventusfcen?ref_src=twsrc%5Etfw">@juventusfcen</a> <a href="https://t.co/HJ4PysyDuK">pic.twitter.com/HJ4PysyDuK</a></p>— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) <a href="https://twitter.com/ChampionsLeague/status/1338450358822195200?ref_src=twsrc%5Etfw">December 14, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2020.12.15 21:12 Tue5
