翁長聖が土壇場同点弾! 初勝利&初連勝懸けた東京Vvs新潟は痛み分け…【明治安田J1第4節】

2024.03.16 18:01 Sat
明治安田J1リーグ第4節の東京ヴェルディvsアルビレックス新潟が16日に味の素スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。
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16年ぶりのJ1昇格を果たしたものの、開幕3試合を1分け2敗の未勝利で終えた東京V。敵地で行われた前節のセレッソ大阪戦は後半半ばに退場者を出しながらも1-1のイーブンで粘ったが、3試合連続で与えた最終盤のPKによる失点で1-2の敗戦となった。味スタでの今季開幕戦での初白星を期す城福浩監督は前節から先発1人を変更。出場停止の稲見哲行に代えて山越康平を起用した。一方、ここまで2勝1敗の5位と好調を継続する新潟。ホーム開幕戦となった前節の名古屋グランパス戦は終始ゲームをコントロールした中、後半終盤に長谷川元希が決めたJ1初ゴールによって1-0の勝利を収めた。松橋力蔵監督は今季初の連勝を目指すこの一戦で先発1人を変更。ベンチ外の小野裕二に代えて谷口海斗を1トップで起用した。
立ち上がりからハイインテンシティの攻防を繰り広げる両者だが、アウェイの新潟が球際の攻防でやや上回りつつ、質の高いボールの循環でペースを掴み始める。

しかし、先にゴールをこじ開けたのはホームの東京V。染野唯月の身体を張ったプレーによってボックス手前中央の好位置でFKを獲得。ここでキッカーの山田楓喜が左足を振り抜くと、壁の上を越えた鋭いシュートがGK小島亨介の手をはじいてゴール左上隅に突き刺さった。
横浜F・マリノスとの開幕戦に続く、山田のホーム2試合連続の直接FKゴールによって早くも動いた試合。以降は早い時間帯の同点ゴールを目指す新潟が好守両面でギアを上げて押し込んでいく。

小見洋太を起点にアタッキングサードでコンビネーションや個人技で相手守備を揺さぶりつつ、安定したボールキープと表裏一体の良い距離感の連動した守備で即時奪回を図る。

一方、先制後は自奪ったボールを繋ぐことができず、防戦一方の展開が続く東京Vだったが、カウンターから続けてビッグチャンスが舞い込む。

まずは22分、深澤大輝からのロングボールを木村勇大が競り勝つと、足を滑らせたDFトーマス・デンに競り勝った染野がヘディングでリターンパス。そのままボックス中央に走り込んだ染野は木村のラストパスを受けてGKと一対一の絶好機を迎えるが、右足のシュートはGK小島のビッグセーブに阻まれる。

続く25分には森田晃樹が自陣から相手陣内まで複数のDFを翻弄する鮮やかなドリブル突破から一気に局面を打開。左サイドの見木友哉にラストパス。見木はボックス左からニア上を狙った強烈な左足シュートを枠に飛ばすが、再び小島の見事なワンハンドセーブにはじき出された。

守護神の圧巻の連続セーブによって流れを引き寄せた新潟は、今度は攻撃陣がゴールで応える。32分、左CKの場面でキッカーの高木善朗が右足インスウィングの高い弾道のボールをファーへ落とすと、DFを振り切った谷口海斗が叩きつけるヘディングで合わせると、DFのゴールカバーも及ばず。ボールがゴールネットを揺らした。

1-1の振り出しに戻った試合は前半終盤にかけてよりオープンな展開に。引き続き新潟がボールの主導権を握ったものの、東京Vも徐々に相手のプレスを回避して良い形でボールを前進。前半終盤には共にセットプレーからゴールに迫ったが、前半のうちに勝ち越しゴールは生まれず。
イーブンで折り返した後半、東京Vはハーフタイムに2枚替え。山越と齋藤功佑を下げて負傷明けで今季初出場の宮原和也を翁長聖と共にピッチへ送り込んだ。

後半は前半終盤からの流れを踏襲する形で拮抗した展開が続く。互いにセットした状態の相手の集中した守備を崩すことができず。ミスを突く形でカウンターからチャンスを窺う。

睨み合いの状況の中で67分には新潟ベンチが動く。高木、谷口、松田詠太郎を下げて太田修介、長谷川元希、長倉幹樹を投入する3枚替えを敢行。すると、この交代策がすぐさま逆転ゴールをもたらす。

69分、東京Vのビルドアップの局面でDF谷口栄斗のバックパスが短くなると、DF林尚輝の集中力の欠如も重なったところで長倉が相手ボックス付近でボール奪取。最後はニア上へ見事な右足シュートを突き刺し、松橋采配的中でしたたかに逆転に成功した。

一方、痛恨のミスから試合を引っくり返された東京Vは木村と山田を下げてプロデビューの食野壮磨、山見大登とフレッシュな選手を前線に投入。だが、勢いづいたアウェイチームの圧力に晒されて押し返すことができない。

それでも、何とか3失点目を与えずに最少得点差を維持したホームチームは土壇場で底力を見せる。90分、中央の見木から正確なサイドチェンジを受けた宮原が相手陣内右サイドから正確なクロスを供給。これを中央に走り込んだ見木が絶妙なワンタッチでファーに流すと、フリーの翁長が左足のワンタッチで左隅に流し込んだ。

その後、アディショナルタイムでは互いに勝負を決める3点目を目指して白熱の攻防を見せたが、2-2のままタイムアップ。この結果、東京Vは初白星を、新潟は今季初の連勝を逃す痛み分けの結果となった。

東京ヴェルディ 2-2 アルビレックス新潟
【東京V】
山田楓喜(前8)
翁長聖(後45)
【新潟】
谷口海斗(前32)
長倉幹樹(後24)

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「彼は残る決断をした」移籍の話もあったキャプテンMF森田晃樹と掴んだ16年ぶりのJ1切符、東京V・城福浩監督は「言葉では説明できない」

J1昇格を果たした東京ヴェルディの城福浩監督が、チームを支えてきたキャプテンMF森田晃樹について語った。 2日、2023J1昇格プレーオフ決勝で東京Vは清水エスパルスと対戦した。 今シーズンのJ2で3位に終わった東京Vと4位の清水の対戦。国立競技場で行われた試合には、5万3264人の大観衆が詰めかけた。 16年ぶりのJ1昇格を目指す東京Vは、1年での復帰を目指す清水と“オリジナル10”同士の意地を懸けた戦いとなった。 試合は前半から清水が攻撃を仕掛けていく展開もゴールレスで折り返すと、63分に東京Vの森田晃樹がハンドを取られてPKを与えてしまうと、チアゴ・サンタナがしっかりと決めて清水が先制する。 1点を追う東京Vはボールこそ握るもフィニッシュまでなかなかいけず。敗退かと思われたが、94分に抜け出した染野唯月に対して高橋祐治がタックル。これがファウルとなりPKを獲得すると、これを染野がしっかりと決めて同点に。そのまま試合は終わり、1-1で終了。年間順位で上位にいたため、16年ぶりのJ1昇格を果たすこととなった。 試合後の記者会見で城福監督は、キャプテンの森田について言及。この試合では清水のPKにつながるハンドをしてしまった中、チームのためにしっかりと1年間戦ってくれたことを称えた。 「このチームは毎年主力が流出しています。去年も私が就任してから夏に2人、冬に4人のレギュラーがいなくなりました」 「もちろん彼も大きな選択を迫られていた冬でした。なぜならばこのチームはそれが当たり前だから。シーズンが終われば主力が居なくなるのが当たり前です。ただ、彼は残る決断をした。彼のキャラクターからしたら、キャプテンに任命されるなんて到底考えらなかったし、発想もできなかった」 「その中でこの1年一緒に格闘してきて、もがいてきて、辛抱強く積み重ねてきて、最後彼と一緒に昇格できたというのは、ちょっと言葉では説明できないです」 シーズン前には移籍の噂もある中で、「ヴェルディをJ1に上げた男になりたい」と残留を決断。アカデミー時代から育ったチームのJ1時代は知らない男だが、ヴェルディファミリーの想いを胸に戦い続け、悲願のJ1昇格を果たし、試合後に涙を流した。 2023.12.02 21:45 Sat

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