スパーズが後半3発で新生パレスに鮮やか逆転勝利! ヴェルナー初弾にロメロ&ソンが仕事【プレミアリーグ】
2024.03.03 02:25 Sun
プレミアリーグ第27節、トッテナムvsクリスタル・パレスが2日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが3-1で逆転勝利した。
トッテナムは前節、ウォルバーハンプトンにホームで1-2の逆転負け。格下相手にシーズンダブルを許し、トップ4陥落となった。先週末のチェルシー戦の延期に伴い、2週間ぶりの公式戦に臨んだチームは、グラスナー新監督の初陣でバーンリーに3-0と快勝した13位のパレスとのロンドン・ダービーでバウンスバックの勝利を狙った。
ポステコグルー監督はこの試合で前節から先発3人を変更。負傷のリシャルリソンに代わってヴェルナー、ベン・デイビスに代えて負傷明けのウドジェ、サールに代えてベンタンクールを起用した。
立ち上がりからボールを握って攻め手を窺うトッテナム、メリハリを利かせたプレスからカウンターを狙うパレスという明確な構図の下で試合が進んでいく。
序盤は押し込みながらも攻め切れないホームチームに対して、アウェイチームがより効果的にフィニッシュに持ち込んでいく。
この絶好機を逸したものの、攻撃にリズムが生まれ始めたホームチームはボックス付近でマディソンやソン・フンミンを起点としたコンビプレーで際どいシーンを作り出していく。
前半半ばから終盤にかけても80%を超えるボール支配率を記録するなど相手陣内でハーフコートゲームを継続したトッテナム。だが、パレスのコンパクトな[5-4-1]のブロックを前に“持たされる”形となり、ヴェルナーのビッグチャンス以降は決定機はおろかシュートまで持ち込めない停滞感の中で前半を終えた。
迎えた後半、立ち上がりからよりアタッキングサードでアグレッシブなアクションを示し始めたホームチームは54分に決定機。右サイドで深い位置を取ったクルゼフスキの折り返しをボックス中央のソン・フンミンが右足ダイレクトで合わすが、これは惜しくも右ポストを叩いた。
ホームチームがこのまま押し切りそうな雰囲気も漂っていたが、先にゴールをこじ開けたのはアウェイチーム。59分、ボックス手前の好位置で得たFKの場面でキッカーのエゼが味方の空けたスペースを抜く強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。
今夏の獲得候補として噂されるイーグルスのエースの一撃に屈し、より厳しい状況に追い込まれたトッテナム。失点直後にはソン・フンミンのお膳立てからボックス左でフリーのヴェルナーに決定機が訪れるが、このシュートはGKジョンストンの好守に阻まれる。
逆転に向けて早い時間帯のゴールが必要となるなか、ポステコグルー監督はベンタンクールを下げてブレナン・ジョンソンを投入。[4-3-3]のより攻撃的な布陣で攻勢を強めていく。
すると、ここまで幾つかの決定機を逃してきたドイツ代表FWが名誉挽回の仕事を果たす。77分、右サイド深い位置でボールを回収したジョンソンがDF2枚を抜き去ってボックス右に侵入してグラウンダークロスを供給。これをファーにフリーで走り込んだヴェルナーが冷静に右足ダイレクトで蹴り込んだ。
ヴェルナー待望の加入後初ゴールでスコアをタイに戻したトッテナムは80分、相手陣内右サイドでのスローインの流れからボックス手前右のマディソンが浮き球でゴール前に入れたクロスを攻め残っていたロメロが見事なヘディングシュートでゴール左隅に流し込み、一気に試合を引っくり返した。
逆転に成功したことを受け、殊勲のヴェルナーとマディソンを下げてホイビュア、サールの投入で逃げ切り態勢に入ったトッテナムだったが、88分には前に出てきた相手を引っくり返すカウンターでダメ押しゴールを奪取。ジョンソンのスルーパスで完璧にディフェンスラインの背後を取ったソン・フンミンが冷静にGKとの一対一を制し、お得意様のイーグルス相手に再びのゴールを挙げた。
そして、苦しみながらも新生パレスを逆転で下したトッテナムが、前節のウルブス戦の敗戦を払拭。次節に控える4位のアストン・ビラとの直接対決に弾みを付けた。
トッテナムは前節、ウォルバーハンプトンにホームで1-2の逆転負け。格下相手にシーズンダブルを許し、トップ4陥落となった。先週末のチェルシー戦の延期に伴い、2週間ぶりの公式戦に臨んだチームは、グラスナー新監督の初陣でバーンリーに3-0と快勝した13位のパレスとのロンドン・ダービーでバウンスバックの勝利を狙った。
ポステコグルー監督はこの試合で前節から先発3人を変更。負傷のリシャルリソンに代わってヴェルナー、ベン・デイビスに代えて負傷明けのウドジェ、サールに代えてベンタンクールを起用した。
序盤は押し込みながらも攻め切れないホームチームに対して、アウェイチームがより効果的にフィニッシュに持ち込んでいく。
それでも、序盤の幾つかのピンチを凌いだトッテナムは18分にビッグチャンス。中盤でのベンタンクールのボール奪取からソン・フンミンがすかさず背後へ絶妙なフィードを供給。これに快足を飛ばして抜け出したヴェルナーがGKと一対一となるが、右に持ち出してかわそうとしたところをGKジョンストンに見事な対応で阻まれた。
この絶好機を逸したものの、攻撃にリズムが生まれ始めたホームチームはボックス付近でマディソンやソン・フンミンを起点としたコンビプレーで際どいシーンを作り出していく。
前半半ばから終盤にかけても80%を超えるボール支配率を記録するなど相手陣内でハーフコートゲームを継続したトッテナム。だが、パレスのコンパクトな[5-4-1]のブロックを前に“持たされる”形となり、ヴェルナーのビッグチャンス以降は決定機はおろかシュートまで持ち込めない停滞感の中で前半を終えた。
迎えた後半、立ち上がりからよりアタッキングサードでアグレッシブなアクションを示し始めたホームチームは54分に決定機。右サイドで深い位置を取ったクルゼフスキの折り返しをボックス中央のソン・フンミンが右足ダイレクトで合わすが、これは惜しくも右ポストを叩いた。
ホームチームがこのまま押し切りそうな雰囲気も漂っていたが、先にゴールをこじ開けたのはアウェイチーム。59分、ボックス手前の好位置で得たFKの場面でキッカーのエゼが味方の空けたスペースを抜く強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。
今夏の獲得候補として噂されるイーグルスのエースの一撃に屈し、より厳しい状況に追い込まれたトッテナム。失点直後にはソン・フンミンのお膳立てからボックス左でフリーのヴェルナーに決定機が訪れるが、このシュートはGKジョンストンの好守に阻まれる。
逆転に向けて早い時間帯のゴールが必要となるなか、ポステコグルー監督はベンタンクールを下げてブレナン・ジョンソンを投入。[4-3-3]のより攻撃的な布陣で攻勢を強めていく。
すると、ここまで幾つかの決定機を逃してきたドイツ代表FWが名誉挽回の仕事を果たす。77分、右サイド深い位置でボールを回収したジョンソンがDF2枚を抜き去ってボックス右に侵入してグラウンダークロスを供給。これをファーにフリーで走り込んだヴェルナーが冷静に右足ダイレクトで蹴り込んだ。
ヴェルナー待望の加入後初ゴールでスコアをタイに戻したトッテナムは80分、相手陣内右サイドでのスローインの流れからボックス手前右のマディソンが浮き球でゴール前に入れたクロスを攻め残っていたロメロが見事なヘディングシュートでゴール左隅に流し込み、一気に試合を引っくり返した。
逆転に成功したことを受け、殊勲のヴェルナーとマディソンを下げてホイビュア、サールの投入で逃げ切り態勢に入ったトッテナムだったが、88分には前に出てきた相手を引っくり返すカウンターでダメ押しゴールを奪取。ジョンソンのスルーパスで完璧にディフェンスラインの背後を取ったソン・フンミンが冷静にGKとの一対一を制し、お得意様のイーグルス相手に再びのゴールを挙げた。
そして、苦しみながらも新生パレスを逆転で下したトッテナムが、前節のウルブス戦の敗戦を払拭。次節に控える4位のアストン・ビラとの直接対決に弾みを付けた。
トッテナムの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
|
トッテナムの人気記事ランキング
1
「トッテナム」は禁止、「スパーズ」で…クラブが改めて通達、放送局からも「トッテナム」表記が消える
現在はアンジェ・ポステコグルー監督が指揮し、韓国代表FWソン・フンミンらが所属。かつては戸田和幸氏も在籍したことがあるトッテナム・ホットスパーだが、クラブは「トッテナム」と呼ばれることを望んでいない。 チーム名は「トッテナム・ホットスパー」。愛称は「スパーズ」として知られているが、「トッテナム」と称されることも多い。 「トッテナム」と言えば、「トッテナム・ホットスパー」と誰もが考える状況。イギリス『スカイ・スポーツ』もプレミアリーグの順位表などを伝える時には「Tottenham(トッテナム)」とこれまで表記してきた。しかし、ここにきて「Spurs(スパーズ)」の表記に変更されていた。 『The Athletic』によると、2月10日、クラブからプレミアリーグの放送局に通達があったとのこと。「トッテナム・ホットスパーの名称変更」というメールが届いたという。 「トッテナム・ホットスパーはクラブ名に関して説明を行った。クラブは主にトッテナム・ホットスパーとして知られるよう要請し、短縮形としてスパーズが好まれている。クラブはトッテナムと呼ばれないよう要請する」 この通達は世界中のプレミアリーグの放送局に対して送られたとのこと。プレミアリーグの公式サイトでも、「Tottenham(トッテナム)」の表記はなく、「Tottenham Hotspur(トッテナム・ホットスパー)」か「Spurs(スパーズ)」のみになったという。 そもそも、クラブは2011年以来、「トッテナム」と呼ばれることは好ましくないというスタンス。「トッテナム」とは地域の名前であり、クラブ名ではないということが理由だ。 2024年11月にリマスターされたブランドアイデンティティを発表。「ユナイテッド、シティ、ローバーズが溢れるこの世界で、ホットスパーはただ1つ、トッテナム・ホットスパーだけです。チームやブランドについて言及する際は、『トッテナム・ホットスパー』、『トッテナム・ホットスパー・フットボール・クラブ』、または『THFC』を使用してください。決して我々のクラブを『トッテナム』、『トッテナム・ホットスパーFC』、または『TH』と呼ばないでください」とのことだ。 「スパーズ」でも確かに多くの人にとっては印象付けられる一方で、世界的に見ればNBAの「サンアントニオ・スパーズ」もあり、混同される可能性もゼロではない。むしろ「トッテナム」の方が唯一無二。いずれにしても、クラブの方針としては「トッテナム」とは呼ばれなくないようなので、ファン・サポーターの方は改めて認識すると良いかもしれない。 2025.02.22 23:55 Sat2
AZがスパーズのアイルランド代表FWパロットを確保へ…昨季オランダで17ゴール
AZがトッテナムのアイルランド代表FWトロイ・パロット(22)を完全移籍で獲得することが決定的となった。イギリス『フットボール・ロンドン』が報じている。 報道によると、1シーズンのレンタル移籍で加入した昨シーズンのエクセルシオールでエールディビジ25試合10ゴール、入れ替え戦プレーオフ4試合7ゴールを記録したストライカーは、800万ユーロ(約13億8000万円)の移籍金でAZに完全移籍することになり、現地でのメディカルチェックも予約されているという。 パロットは2017年夏に母国のベルヴェディアからトッテナムのユースチームに加入した万能型ストライカー。2019年2月のファーストチーム昇格後、同年9月に行われたEFLカップのコルチェスター・ユナイテッド戦で公式戦デビューを飾り、同年11月には17歳でアイルランド代表デビューを果たした。 しかし、以降はファーストチーム定着には至らず、ミルウォールやイプスウィッチ、MKドンズ、プレストンと国内の下部カテゴリーのクラブへの武者修行を繰り返していた。 AZでは日本代表DF毎熊晟矢に続く新戦力となるパロットは、ベンフィカに完全移籍した昨季リーグ得点王のギリシャ代表FWヴァンゲリス・パヴリディスの後釜を担うことになる。 2024.07.12 17:30 Fri3
10年前、当時21歳のベイルがCLで覚醒…!インテル相手に記録した衝撃のハットトリック【CL名場面プレイバック】
20日、遂に新シーズンの幕が上がったチャンピオンズリーグ(CL)。今まで数多くの名場面が生まれてきたが、その中でも選りすぐりの名場面を振り返る。今回は、トッテナム時代のウェールズ代表FWガレス・ベイルが今から10年前に見せた驚愕のハットトリックだ。 育成の名門サウサンプトンで育ったベイルは2007年夏にトッテナムに加入。当初は左サイドバックとしてプレーしていたが、2010-11シーズンに一列前で起用されるようになると、その攻撃力が爆発した。 <div id="cws_ad">◆10年前、伝説となったベイルのサン・シーロでの夜<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJiUGM1dHM4WSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ベイルがその才能を覚醒させるきっかけの1つとなった試合が、2010年10月20日にサン・シーロで行われたCLグループリーグのインテル戦だった。 試合は開始2分でインテルが先制すると、その後8分にはトッテナムのGKエウレリョ・ゴメスが一発退場。10人になったトッテナムは前半だけで4失点と数的不利を背負うという絶望的な状況に置かれた。 しかし後半、ベイルが覚醒する。52分に自陣でボールを持ったベイルがドリブルを開始。相手を寄せ付けない高速ドリブルでぐんぐん加速し、あっという間にボックス左に侵入すると、そのまま左足を振りぬいてシュートを放つ。ゴール右下の完璧なコースに鋭いシュートを突き刺して1点を返した。 その後は膠着状態が続いたものの90分、左サイドのスペースで味方からのボールを得たベイルが、またも高速ドリブルでボックス左に侵入。1点目とほぼ同じ位置からシュートを放つと、再びゴール右下のコースにシュートを突き刺して2点目を奪った。 直後の92分、中央突破に成功したMFアーロン・レノンがペナルティアーク内までボールを運ぶと、ボックス内のベイルにパスを送る。このパスを受けたベイルが再びゴール右下にシュートを突き刺し、1点差に迫る3点目を記録した。 トッテナムの反撃もここまでとなり、試合は4-3でインテルが制したが、当時世界最高のサイドバックの一人であった元ブラジル代表DFマイコンの守るインテルの右サイドを完全に圧倒してのハットトリックは世界に衝撃を与えた。 その後、天職とも言えるポジションを手にしたベイルは、トッテナムの攻撃を牽引し、ワールドクラスのアタッカーへと成長を遂げる。2013年夏にレアル・マドリーへ巨額の移籍金で加入し、数々のタイトルを勝ち取ったベイルは、今シーズンからブレイクを果たしたトッテナムに復帰した。ベイル擁するトッテナムは今季、CL出場を逃しているものの、チームを再びCLの舞台に導く活躍に期待だ。 2020.10.21 20:15 Wed4
トッテナムが4選手の退団を発表! レンタル中のダイアー、ペリシッチ、タンガンガにセセニョンも契約満了
トッテナムは5日、2023-24シーズン限りでの4選手の退団を発表した。 今回発表されたのは、イングランド代表MFエリック・ダイアー(30)、クロアチア代表FWイバン・ペリシッチ(35)、DFライアン・セセニョン(24)、DFジャフェット・タンガンガ(25)となった。 ダイアーは、2014年7月にスポルティングCPから完全移籍で加入。今年1月にバイエルンへとレンタル移籍するまで9年半在籍した。 公式戦通算365試合に出場し13ゴールを記録。しかし、今シーズンはアンジェ・ポステコグルー監督の下で出番に恵まれずバイエルンへとレンタル移籍。ブンデスリーガで15試合、チャンピオンズリーグ(CL)で5試合に出場していた。そのままバイエルンにフリーで加入することになる。 ペリシッチは、2022年7月にインテルから完全移籍で加入。1年目は公式戦44試合に出場し1ゴールを記録したが、今シーズンは開幕から5試合で起用されるもその後は負傷離脱。1月に出番を求め、母国のハイドゥク・スプリトへレンタル移籍していた。 セセニョンは2019年8月にフルアムから完全移籍で加入。スピードを武器とした左サイドバックとして大きな期待が寄せられていた。 しかし、2020年10月からはホッフェンハイムへとレンタル移籍。その後はトッテナムでプレーを続けたが、4シーズンで公式戦57試合に出場し3ゴールに終わり、今季はケガでプレミアリーグでのプレーはなかった。 タンガンガはトッテナムのアカデミー育ちで、2020年1月にファーストチームに昇格。今シーズンはアウグスブルク、そしてミルウォールと武者修行が続いた。 センターバックと右サイドバックでプレーできる中、2シーズン半分で公式戦50試合の出場に終わった。 また、U-21のDFチャーリー・セイヤーズ(20)、MFビリー・ヒープス(19)も退団。U-18のMFキーラン・モーガン(18)、MFハン・ウィルホフト・キング(18)も退団する。 2024.06.05 17:59 Wed5
