主将ファン・ダイク弾で120分の激闘制したリバプールが有終の美へまず1冠! フル出場の遠藤航は新天地で初タイトル【EFLカップ】
2024.02.26 02:54 Mon
EFLカップ(カラバオカップ)決勝、チェルシーvsリバプールが25日にウェンブリー・スタジアムで行われ、120分の激闘を0-1で制したリバプールが2シーズンぶり通算10度目の優勝を果たした。なお、リバプールのMF遠藤航はフル出場した。
共に今季初タイトルが懸かる一戦は立ち上がりから主導権争いが続いていく。序盤はリバプールがより効率的にフィニッシュまで持ち込み、14分にはルイス・ディアスがGKペトロビッチにファインセーブを強いる。
一方、時間の経過と共に押し返すチェルシーは20分にビッグチャンスを創出。右サイドを起点とした攻撃からボックス中央でルーズボールに反応したパーマーがゴール至近距離から強烈な左足シュートを放つ。だが、これはGKケレハーが左腕で大きくはじき出す驚異的なセーブで阻んだ。
前半半ばから終盤にかけて試合はよりオープンな展開に。32分にはゴール左にタイミング良く抜け出したスターリングがワンタッチシュートを決めるが、これは直前のジャクソンの抜け出しのタイミングでのオフサイドを取られる。一方、リバプールは40分にロバートソンの正確な左クロスをゴール前のガクポが頭で合わせるが、これは惜しくも右ポストを叩いた。
互いにチャンスは作りながらもゴールレスで後半に突入。立ち上がりには遠藤がミドルシュートを狙うなどリバプールが良い入りを見せると、60分には決定機が訪れる。ロバートソンのFKをゴール前で競り勝ったファン・ダイクがヘディングでゴール左隅に突き刺す。だが、オンフィールド・レビューの結果、オフサイドポジションでDFコルウィルをブロックした遠藤のプレー関与と判断されてゴールは取り消しに。
VARに救われて失点を回避したチェルシーはここから攻勢を強めていく。自慢の中盤とパーマーを起点に良い形の崩しを見せると、76分にはボックス右付近でのパーマーの高速クロスに反応したギャラガーがゴール右で右足ダイレクトで合わす。だが、これは惜しくも左ポストを叩いた。
後半半ばを過ぎて耐える時間が続くリバプールはクラークやマコーネル、ダンズと続けてフレッシュなアカデミー育ちの選手をピッチに送り出すが、チェルシーの攻勢をなかなか止められない。それでも、後半終盤に訪れたギャラガーの2度の決定機、パーマーの決定的なシュートは出色のパフォーマンスを見せるGKケレハーの圧巻の連続セーブによって事なきを得た。
そして、以前から拮抗したカードとして知られる青と赤の名門対決は0-0のまま延長戦に突入した。
延長戦前に闘将から激しい檄を受けたリバプールは、後半終盤の守勢から一転して攻勢を仕掛けていく。94分にはセットプレーの流れからファン・ダイクのヘディングでの折り返しをゴール前のダンズが頭で合わせるが、ここはGKペトロビッチのワンハンドセーブに阻まれた。
ただ、チェルシーも粘りを見せて押し返すと、延長戦も均衡が保たれたまま時間だけが進んでいく。延長後半のエリオット、ダンズの連続決定機もポスト、GKペトロビッチの好守に阻まれ、このまま延長戦突入かに思われたが、リバプールの頼れるスキッパーが土壇場で試合を動かした。
延長後半の118分、右CKの場面でキッカーのツィミカスの左足インスウィングのクロスを中央からニアにタイミング良く走り込んだファン・ダイクがゴール左隅に流し込んだ。
そして、この虎の子の1点を集中した守備で守り抜いたリバプールが、2シーズン前はPK戦で破ったチェルシーに再び競り勝って最多優勝記録を更新する10度目の優勝を達成。4冠を狙うクロップ体制ラストシーズンで最初のトロフィーを獲得した。
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ポチェッティーノ新体制で2014–15シーズン以来、6度目の優勝を目指すチェルシー。今大会ではブライトン、ニューカッスルというプレミアリーグ勢、準決勝でチャンピオンシップ(2部)のミドルズブラを撃破し、ファイナル進出を果たした。アルゼンチン人指揮官は新天地での初タイトル懸かる大一番へ1-1のドローに終わったマンチェスター・シティ戦と全く同じメンバーで臨んだ。一方、クロップ体制ラストシーズンで4冠の可能性を有するリバプールは、2021-22シーズン以来、10度目のタイトルを狙った。今大会ではレスター・シティ、ボーンマス、ウェストハムを連破し、準決勝ではフルアムとの接戦を制して決勝の舞台へ駒を進めた。この大一番では守護神アリソンらに加え、サラー、ヌニェスが間に合わず。直近のルートン・タウン戦からの変更はクアンサーに代えてコナテを起用する1点のみで、遠藤は聖地ウェンブリーでの重要な一戦でスタメンを担った。一方、時間の経過と共に押し返すチェルシーは20分にビッグチャンスを創出。右サイドを起点とした攻撃からボックス中央でルーズボールに反応したパーマーがゴール至近距離から強烈な左足シュートを放つ。だが、これはGKケレハーが左腕で大きくはじき出す驚異的なセーブで阻んだ。
見応えのある攻防が続くなか、リバプールにアクシデントが発生。カイセドとの接触プレーで足首を痛めたグラフェンベルフがプレー続行不可能となり、担架でピッチを後に。これを受けてクロップ監督は27分にジョー・ゴメスを右サイドバックに投入し、エリオットをインサイドハーフ、ブラッドリーを右ウイングに配置換えした。
前半半ばから終盤にかけて試合はよりオープンな展開に。32分にはゴール左にタイミング良く抜け出したスターリングがワンタッチシュートを決めるが、これは直前のジャクソンの抜け出しのタイミングでのオフサイドを取られる。一方、リバプールは40分にロバートソンの正確な左クロスをゴール前のガクポが頭で合わせるが、これは惜しくも右ポストを叩いた。
互いにチャンスは作りながらもゴールレスで後半に突入。立ち上がりには遠藤がミドルシュートを狙うなどリバプールが良い入りを見せると、60分には決定機が訪れる。ロバートソンのFKをゴール前で競り勝ったファン・ダイクがヘディングでゴール左隅に突き刺す。だが、オンフィールド・レビューの結果、オフサイドポジションでDFコルウィルをブロックした遠藤のプレー関与と判断されてゴールは取り消しに。
VARに救われて失点を回避したチェルシーはここから攻勢を強めていく。自慢の中盤とパーマーを起点に良い形の崩しを見せると、76分にはボックス右付近でのパーマーの高速クロスに反応したギャラガーがゴール右で右足ダイレクトで合わす。だが、これは惜しくも左ポストを叩いた。
後半半ばを過ぎて耐える時間が続くリバプールはクラークやマコーネル、ダンズと続けてフレッシュなアカデミー育ちの選手をピッチに送り出すが、チェルシーの攻勢をなかなか止められない。それでも、後半終盤に訪れたギャラガーの2度の決定機、パーマーの決定的なシュートは出色のパフォーマンスを見せるGKケレハーの圧巻の連続セーブによって事なきを得た。
そして、以前から拮抗したカードとして知られる青と赤の名門対決は0-0のまま延長戦に突入した。
延長戦前に闘将から激しい檄を受けたリバプールは、後半終盤の守勢から一転して攻勢を仕掛けていく。94分にはセットプレーの流れからファン・ダイクのヘディングでの折り返しをゴール前のダンズが頭で合わせるが、ここはGKペトロビッチのワンハンドセーブに阻まれた。
ただ、チェルシーも粘りを見せて押し返すと、延長戦も均衡が保たれたまま時間だけが進んでいく。延長後半のエリオット、ダンズの連続決定機もポスト、GKペトロビッチの好守に阻まれ、このまま延長戦突入かに思われたが、リバプールの頼れるスキッパーが土壇場で試合を動かした。
延長後半の118分、右CKの場面でキッカーのツィミカスの左足インスウィングのクロスを中央からニアにタイミング良く走り込んだファン・ダイクがゴール左隅に流し込んだ。
そして、この虎の子の1点を集中した守備で守り抜いたリバプールが、2シーズン前はPK戦で破ったチェルシーに再び競り勝って最多優勝記録を更新する10度目の優勝を達成。4冠を狙うクロップ体制ラストシーズンで最初のトロフィーを獲得した。
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