【ブンデス注目プレビュー】悲願の初優勝へ、レバークーゼンが絶対王者バイエルンと頂上決戦

2024.02.10 18:00 Sat
Getty Images
ブンデスリーガ第21節、レバークーゼンvsバイエルンが日本時間10日26:30にキックオフされる。悲願の初優勝を目指す首位レバークーゼン(勝ち点52)と、11連覇中の絶対王者2位バイエルン(勝ち点50)による首位攻防の頂上決戦だ。

シャビ・アロンソ体制2季目の今季、レバークーゼンが大躍進した。ここまで16勝4分けと無敗を維持し、52得点14失点と攻守にバランスの優れたサッカーを展開。[3-4-2-1]の攻撃スタイルでとりわけ両ウイングバックはここまでMFグリマルドが7ゴール、MFフリンポンが5ゴールと躍動している。弱冠20歳の司令塔ヴィルツに牽引されたチームは、圧倒的な攻撃力で相手をねじ伏せる魅力的なチームに変貌した。優勝経験のない選手たちがこの大一番でも本来のパフォーマンスを発揮できるかに注目だ。

対するバイエルンはここまで16勝2分け2敗。59得点19失点と例年なら首位を快走していておかしくない数字を残している。とりわけ大枚をはたいて獲得したFWケインがしっかりと期待に応え、ここまで24ゴールと貫禄の活躍を見せている。守備面に関してもDFキム・ミンジェが早々にフィットしてレバークーゼンに次ぐ失点の少なさと申し分ない。優勝経験豊富な絶対王者がこの大一番でも真価を発揮して首位を奪還するのか。12連覇へ最大の関門となる。
なお、今季の1stマッチは2-2のドロー。MFパラシオスの後半追加タイムのPK弾でレバークーゼンが土壇場で追いついていた。

◆レバークーゼン◆
【3-4-2-1】

(C)CWS Brains,LTD.

▽予想スタメン
GK:フラデツキー
DF:タプソバ、ター、インカピエ
MF:フリンポン、ジャカ、アンドリッヒ、グリマルド
MF:ヴィルツ、ホフマン
FW:シック
代表招集:DFコスヌ
負傷者:MFパラシオス、FWボニフェイス
出場停止者:なし
コートジボワールがアフリカネーションズカップ決勝に進出したことでDFコスヌが引き続き不在。パラシオスは練習に復帰しており、MFアンドリッヒに代わって先発する可能性がある。

◆バイエルン◆
【4-2-3-1】

(C)CWS Brains,LTD.

▽予想スタメン
GK:ノイアー
DF:ブイ、ウパメカノ、キム・ミンジェ、ラファエル・ゲレイロ
MF:キミッヒ、ゴレツカ
MF:サネ、ミュラー、ムシアラ
FW:ケイン
負傷者:DFアルフォンソ・デイビス、MFライマー、MFコマン、MFニャブリ
出場停止者:なし

守護神ノイアーがヒザに軽傷を抱えていたため今週の練習を2日ほど休んだが、大一番に向けては問題ない様子。DFウパメカノも負傷から復帰見込み。DFキム・ミンジェも韓国のアジアカップ敗退により先発予想となっている。2戦連発中のMFパブロビッチが負傷明けのMFキミッヒに代わって先発の可能性がある。

★注目選手
◆MFフロリアン・ヴィルツ(レバークーゼン)
Getty Images

レバークーゼンの注目選手にはヴィルツを挙げたい。魅力的なサッカーを体現している張本人で、ここまで5ゴール8アシストと多くのゴールシーンに関与している。圧倒的なボールスキル、戦術眼を駆使し、タイトなエリアで決定的な仕事を完遂してしまう天才MFだ。物怖じすることを知らない20歳の若武者がこの大一番でどんなパフォーマンスを発揮するのかに大注目だ。

◆MFジャマル・ムシアラ(バイエルン)
Getty Images

対するバイエルンの注目選手にはヴィルツと同じ20歳のムシアラを挙げたい。こちらはここまで5ゴール2アシストと、ヴィルツに比べれば見劣りするものの、チャンス創出力はブンデスの中でも群を抜いている。MFコマンの負傷によりサイドでの起用が濃厚だが、MFミュラーとのポジションチェンジでレバークーゼンの守備を揺さぶり好機を作り出したいところ。ドイツ代表の若きスター2人がこの大一番でどんな輝きを放つのか、固唾を吞んで見守りたい。

レバークーゼンの関連記事

レバークーゼンの最高経営責任者(CEO)であるフェルナンド・カロ氏が、去就が注目されているシャビ・アロンソ監督()の去就について中有もく発言をした。スペイン『アス』が伝えた。 アロンソ監督は、2021年10月からレバークーゼンを指揮。2023-24シーズンは史上初のブンデスリーガ無敗優勝を果たし、DFBポカールも 2025.04.21 23:35 Mon
レバークーゼンのドイツ代表DFヨナタン・ター(29)が、今シーズン限りでの退団を明言した。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えた。 2015年7月にハンブルガーSVから加入したター。ここまで公式戦303試合で17ゴール13アシストを記録している。 これまでも幾度となくたクラブからの関心が寄せられたターは、今シー 2025.04.21 22:05 Mon
レバークーゼンは20日、ブンデスリーガ第30節でザンクト・パウリとのアウェイ戦に臨み、1-1で引き分けた。 前節ウニオン・ベルリン戦を低調なゴールレスドローで終えた2位レバークーゼン(勝ち点63)は、前節復帰したヴィルツが先発となった。 15位ザンクト・パウリ(勝ち点29)に対し、守勢の入りとなったレバーク 2025.04.21 09:01 Mon
レバークーゼンがヘルタ・ベルリンの10番確保に近づいている。 逆転でのブンデスリーガ連覇はやや厳しい状況ではあるものの、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権をすでに確保したレバークーゼン。指揮官シャビ・アロンソの去就は不透明ではあるものの、クラブは来季に向けた動きを進めている。 ドイツの『キッカー 2025.04.19 18:00 Sat
ボルシアMGの日本代表DF板倉滉(28)にドイツ国内でのステップアップの可能性が取り沙汰されている。ドイツ『Rheinische Post』が報じている。 2022年7月の加入以降、ボルシアMGのディフェンスラインの主軸として活躍している板倉。しかし、クラブとの現行契約は2026年夏までとなっており、ここまでブン 2025.04.19 17:30 Sat

ブンデスリーガの関連記事

3.リーガ(ドイツ3部)の1860ミュンヘンは21日、ウニオン・ベルリンの元ドイツ代表FWケビン・フォラント(32)が今夏に加入することを発表した。 2004年から1860ミュンヘンの下部組織に加入したフォラントは、2010年8月14日もDFBポカールのSCフェール戦でトップチームデビュー。パワフルな左足と卓越し 2025.04.22 07:00 Tue
レバークーゼンの最高経営責任者(CEO)であるフェルナンド・カロ氏が、去就が注目されているシャビ・アロンソ監督()の去就について中有もく発言をした。スペイン『アス』が伝えた。 アロンソ監督は、2021年10月からレバークーゼンを指揮。2023-24シーズンは史上初のブンデスリーガ無敗優勝を果たし、DFBポカールも 2025.04.21 23:35 Mon
ドルトムントのドイツ代表FWマキシミリアン・バイアーは最悪の状態を免れたようだ。 バイアーは20日に行われたブンデスリーガ第30節のボルシアMG戦に先発出場。しかし、前半にユリアン・ヴァイグル足を痛め、35分にカーニー・チュクエメカと交代していた。 そのまま病院に搬送されたター。21日に検査を受けたところ、 2025.04.21 22:40 Mon
レバークーゼンのドイツ代表DFヨナタン・ター(29)が、今シーズン限りでの退団を明言した。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えた。 2015年7月にハンブルガーSVから加入したター。ここまで公式戦303試合で17ゴール13アシストを記録している。 これまでも幾度となくたクラブからの関心が寄せられたターは、今シー 2025.04.21 22:05 Mon
RBライプツィヒのオランダ代表MFシャビ・シモンズ(22)が、自身の去就について言及した。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えた。 2023年7月にパリ・サンジェルマン(PSG)からレンタル移籍で加入したシモンズ。2025年1月には完全移籍に切り替わり、ライプツィヒでのプレーを続けている。 今シーズンはブンデス 2025.04.21 20:15 Mon

レバークーゼンの人気記事ランキング

1

レバークーゼン、独2部ヘルタの背番号10獲得へ! シュツットガルトらとの争奪戦制す

レバークーゼンがヘルタ・ベルリンの10番確保に近づいている。 逆転でのブンデスリーガ連覇はやや厳しい状況ではあるものの、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権をすでに確保したレバークーゼン。指揮官シャビ・アロンソの去就は不透明ではあるものの、クラブは来季に向けた動きを進めている。 ドイツの『キッカー』、『シュポルト・ビルト』など複数メディアによれば、レバークーゼンはシュツットガルトらと競合していたヘルタのアルジェリア代表MFイブラヒム・マザ(19)の獲得レースを制する見込みであるという。 ベルリン生まれでアルジェリアにルーツを持つマザは180cmの攻撃的MF。トップ下やセカンドトップを主戦場に、個での打開力と攻撃センスに優れる逸材として予てより注目を集めていた。 今シーズンの2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)では29試合5ゴール5アシストを記録。これまでドイツの世代別代表でプレーしていたが、昨年10月に18歳10カ月でアルジェリアのA代表デビューを飾っている。 マザの契約解除条項は950万ユーロ(約15億4000万円)に設定されているが、クラブサイドは1100万ユーロ~1500万ユーロ(約17億8000万~24億3000万円)を要求しているとも言われている。 ただ、いずれの条件でも大きな問題にはならないようで、選手自身がすでにレバークーゼン行きを決断したなか、今季終了までに決着する可能性が高いという。 2025.04.19 18:00 Sat
2

ユナイテッドが狙うのは今季23ゴールのチェコ代表FWか? 移籍金は40〜48億円程度になる見込み

マンチェスター・ユナイテッドは、今夏の移籍市場でレバークーゼンのチェコ代表FWパトリック・シック(29)の獲得を目指すようだ。 シックは、スパルタ・プラハやサンプドリア、ローマ、RBライプツィヒでプレー。2020年9月にレバークーゼンに完全移籍した。 これまでレバークーゼンでは公式戦163試合に出場し77ゴール12アシストを記録。ブンデスリーガでも138試合で70ゴール13アシストを記録している。 今シーズンは好調を維持しており、ブンデスリーガで26試合17ゴール1アシストを記録。公式戦では40試合で23ゴール1アシストを記録している。 シックとレバークーゼンの契約は2027年夏まで。残り2年となる中で、契約を延長するか移籍するかの決断が迫られる状況となっている。 ドイツ『スカイ・スポーツ』によれば、シックはプレミアリーグへの移籍を望んでいるとのこと。サウジアラビアからの関心には全く関心を持っていないとのこと。その中で興味を示しているというのがユナイテッドだ。 ただ、ユナイテッドは29歳という年齢が引っかかっており、より若いストライカーを狙っていると見られている。 すでに交渉はスタートしているとされており、レバークーゼンは2500〜3000万ユーロ(約40億4000万〜48億5000万円)の移籍金を求めるとのこと。ストライカー補強を目指す中で、ユナイテッドはどう動くか注目だ。 2025.04.15 22:35 Tue
3

板倉滉がドイツ国内でステップアップか? 複数強豪クラブが関心

ボルシアMGの日本代表DF板倉滉(28)にドイツ国内でのステップアップの可能性が取り沙汰されている。ドイツ『Rheinische Post』が報じている。 2022年7月の加入以降、ボルシアMGのディフェンスラインの主軸として活躍している板倉。しかし、クラブとの現行契約は2026年夏までとなっており、ここまでブンデスリーガ7位と来季ヨーロッパ出場権獲得の可能性を残しているものの、今夏の売却の可能性が報じられる主力の一人となっている。 今年1月にも獲得への動きを見せたPSVを始めヨーロッパの複数クラブが関心を示しているが、『Rheinische Post』の最新報道ではドイツ国内でのステップアップの可能性もあるという。 現在、板倉に対しては来季チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が決定的なバイエルン、レバークーゼンの2強に加え、ドルトムントとフランクフルトという強豪2チームも同じく関心を示している。 ブンデスリーガでの豊富な経験に加え、4バックと3バックの両方で遜色なくプレーできる日本人DFはいずれのクラブでも十分にポジション争いできるレベルだが、国内でのステップアップを選択するのか…。 2025.04.19 17:30 Sat
4

シャビ・アロンソ監督がフリーになる可能性!? レバークーゼンCEOが認める…レアル含めた4クラブのオファーは受けられる状況に

レバークーゼンの最高経営責任者(CEO)であるフェルナンド・カロ氏が、去就が注目されているシャビ・アロンソ監督()の去就について中有もく発言をした。スペイン『アス』が伝えた。 アロンソ監督は、2021年10月からレバークーゼンを指揮。2023-24シーズンは史上初のブンデスリーガ無敗優勝を果たし、DFBポカールも優勝。ヨーロッパリーグ(EL)では決勝まで進んだがアタランタに敗れ、無敗での3冠という偉業は逃したものの、チームを大きく飛躍させた。 今シーズンもブンデスリーガで優勝を争っていた中、ザンクト・パウリ戦で1-1のドローに終わり、首位のバイエルンとの勝ち点差は「5」に広がることとなった。 アロンソ監督には、かつて所属したレアル・マドリーが関心を強めているとされており、カルロ・アンチェロッティ監督がチャンピオンズリーグ(CL)での失敗により早期退任する可能性もあるとされ、その後任候補に挙がっていると見られている。 そんな中、カロ会長はローレウス賞の授賞式に出席。その際に、アロンソ監督の去就について注目発言をした。 レバークーゼンとアロンソ監督はすでに合意に至っているとし、アロンソ監督が現役時代に在籍したレアル・ソシエダ、リバプール、マドリー、バイエルンからオファーが来た場合は、フリーで手放すことになると明かした。 クラブは監督に対して3、4週間の猶予を与えているとのこと。ブンデスリーガのシーズンが終了する頃には、どうなるのかがハッキリするという。 2025.04.21 23:35 Mon
5

ドイツ代表DFターがレバークーゼン退団へ…「具体的な時期はわからない」としながらも移籍を認める

レバークーゼンのドイツ代表DFヨナタン・ター(29)が、今シーズン限りでの退団を明言した。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えた。 2015年7月にハンブルガーSVから加入したター。ここまで公式戦303試合で17ゴール13アシストを記録している。 これまでも幾度となくたクラブからの関心が寄せられたターは、今シーズン限りでレバーウーゼンとの契約が満了を迎えることに。そのため、今夏の移籍市場での去就が注目されていた。 シーズンも終了が近づいている中で、ターはザンクト・パウリ戦後に去就について言及。具体的な名言は避けたが、退団を認めた。 「正直に言って、具体的な時期はわからない。でも、クラブはそれを承知している。これまでと全く変わらない」 移籍先が決まる時期は明かさなかったが、移籍することは明言したター。バイエルンやバルセロナが関心を寄せており、バイエルンは昨夏も獲得に動いたがレバークーゼンと合意に至っていなかった。 2025.04.21 22:05 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly