【プレミアリーグ第20節プレビュー】元日に首位リバプールvsニューカッスル! 息つく暇なく後半戦スタート

2023.12.30 13:23 Sat
元日にリバプールvsニューカッスル
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元日にリバプールvsニューカッスル
ボクシング・デーを含むミッドウィーク開催となった前半戦ラストゲームでは、リバプールとマンチェスター・シティが順当に勝ち点3を重ねた一方、アーセナルとトッテナムのノースロンドン勢にアストン・ビラが敗れて上位戦線に若干の変化が起きた。そういったなか、リバプールがアーセナルを抜いて首位ターンを決めた。
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後半戦初戦にして年またぎでの開催となる今節は、FAカップを除く年末年始の超過密日程を締めくくる重要な一節に。さらに、アフリカ・ネーションズカップ、アジアカップ開幕を控えるなかで各クラブの一部主力がチームを離れる前の最後の試合となる。
その第20節の最注目カードは、2024年初戦となる首位のリバプールと9位のニューカッスルによる強豪対決だ。

リバプールは前節、降格圏に沈むバーンリー相手に2-0の勝利。FWヌニェスのリーグ9戦ぶりのゴールで前半序盤にリードを手にし、以降は2度の“幻のゴール”もあって勝負を決められずにいたが、後半最終盤に復帰戦となったFWジョタのゴールでトドメを差し、2-0の快勝となった。これで3戦ぶりの勝利を収めたクロップのチームは、アーセナルの取りこぼしによって首位で2023年の戦いを終えた。

そして、2019–20シーズン以来のリーグ制覇へ力強いスタートを切りたい初陣では、公式戦3連敗を含めて絶不調のマグパイズをホームで迎え撃つ。難所セント・ジェームズ・パークで行われた前回対戦では1点ビハインドに加え、DFファン・ダイクの退場という二重苦に晒されたなか、途中出場ヌニェスの圧巻の2ゴールで2-1の劇的な逆転勝利を収めた。そして、この勝利によって良い流れを掴んだ印象もあり、その因縁の相手にシーズンダブルを食らわせてさらなる勢いを付けたい。公式戦7試合連続スタメンとフル稼働が続くMF遠藤航だが、アジアカップ参戦前最後のリーグ戦にしてプレミア屈指のタフな中盤を擁するニューカッスル戦で当然のことながらスタメンとしてプレーする可能性は高いはずだ。
2023年大晦日に最終戦を控えるノースロンドン勢は、いずれも前節に悔しい敗戦を喫しており、バウンスバックの勝利ですっきりと新年を迎えたいところ。

アーセナルは前節、圧倒的な戦績を誇るエミレーツ・スタジアムでウェストハムとのロンドン・ダービーに臨んだ。対モイーズ相手のホームゲームでは無敗を誇っており、実力自体は拮抗しているものの、勝ち点3奪取の可能性は高いと思われた。しかし、試合序盤にゴールラインを割ったか否かの判定が非常に難しいFWボーウェンの折り返しからMFソウチェクに先制点を奪われると、後半序盤にはDFマヴロパノスに痛恨の恩返し弾を喫した。リーグ戦では古巣初対戦のMFライスが献上したPKはGKラヤのビッグセーブで凌いだが、EFLカップに続いてハマーズに敗れる結果となった。相手を大きく上回るシュート30本を浴びせかけたが、守護神アレオラや急造センターバックコンビにうまく守られて決定力不足を露呈。さらに、DFジンチェンコを中心に勤続疲労を抱える一部選手のミスも目立った。

この敗戦によって改めて悲願達成への課題を露呈したアルテタのチームは、13位のフルアムとのロンドン・ダービーでは結果だけでなく内容が伴ったものを見せたい。なお、対戦相手のフルアムは一時4試合連続3得点以上と攻撃が爆発していたが、直近3試合では無得点且つ複数失点での3連敗とフォームを落としており、アーセナルとしては是が非でも勝ち切りたいところだ。

5位のトッテナムは前節、敵地でブライトンに2-4の敗戦。リーグ連勝が「3」でストップすると共にトップ4陥落となった。ブライトン戦では軽率な形で与えた2つのPK、防ぎようがないDFエストゥピニャンの決勝点と失点シーンは完璧に崩されたものではなかったが、守護神ヴィカーリオの再三のビッグセーブがなければ、より多くの失点を喫していた可能性もあった。4人のサイドバックが並ぶディフェンスラインに加え、中盤の構成力の低下、FWソン・フンミンらの勤続疲労によってパフォーマンスの低下は顕著。さらに、今節ではMFクルゼフスキをサスペンションで欠く厳しい状況だ。

一方、対戦相手の12位ボーンマスは直近6勝1分けの7戦無敗と最も調子がいい難敵。3-0で快勝したフルアム戦からは中4日と日程面のアドバンテージもあり、満身創痍のスパーズにとって非常に難しい相手だ。ブライトン戦で露呈した守備面、ビルドアップの修正に加え、プレミア初ゴールを挙げたFWベリスやDFフィリップスや、DFドリントン、FWドンリーといった若手逸材の台頭は必須か。

クラブ・ワールドカップ初制覇のマンチェスター・シティは前節、難敵エバートンに3-1の勝利を収めてリーグ2試合ぶりの白星と共に4位に浮上。CWS制覇後、初凱旋となるエティハド・スタジアムでの年内最終戦では最下位のシェフィールド・ユナイテッド相手に連勝を狙う。前節はサウジアラビア帰りの疲労の影響もあってか相手の堅守攻略に苦戦したが、MFフォーデンの鮮烈なミドルシュートでの同点ゴールで一気に流れを変えて鮮やかな逆転勝利を飾った。前線では引き続きFWハーランドら一部主力を欠くが、粘り強いブレイズの堅守を揺さぶりながらセットプレーや個の力で攻略したい。

2戦未勝利で足踏みが続く3位のアストン・ビラは19位のバーンリー相手に3試合ぶりの白星を狙う。前節は今季のチームの真骨頂であるセットプレーから2ゴールを挙げる余裕の展開となったが、後半に息を吹き返したマンチェスター・ユナイテッドに3ゴールを叩き込まれてダメージが残る逆転負けとなった。負傷者の影響によるターンオーバー、一部主力の勤続疲労によるパフォーマンス低下が見受けられるが、前々節のブレイズ戦のドローで連勝記録がストップしたビラ・パークで勝ち切りたい。

そのアストン・ビラに劇的勝利を収めた7位のマンチェスター・ユナイテッドは、ニューカッスル相手に会心のヌーノ新体制初勝利を挙げた16位のノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームに臨む。前述のアストン・ビラ戦ではFWガルナチョの2ゴールで追いつき、悩めるFWホイルンドのプレミアリーグ初ゴールで試合を引っくり返す会心の勝利となった。ただ、同じく会心の勝利を収めたチェルシー戦後のボーンマス戦では不甲斐ない惨敗を喫した過去もあり、今回こそは後半戦の巻き返しに繋がる試合を見せたいところだ。

前節、クリスタル・パレスに競り勝って辛くもトップハーフでシーズンを折り返す形となった10位のチェルシー。後半戦初戦では18位のルートン・タウン相手に連勝を狙う。パレス戦では目立ったパフォーマンスの改善は見られなかったが、FWムドリクの決定力向上に試合終盤のFWマドゥエケのPKで競り勝つ勝負強さなど後半戦に向けてポジティブな部分もあった。ただ、ルートンは今季初勝利を挙げた相手だが、3-0で快勝した前回対戦時に比べてパフォーマンスを上げており、決して侮れない相手だ。

MF三笘薫が在籍する8位のブライトンは、年明け初戦でアーセナルを破った6位のウェストハムという難敵とのトップハーフ対決に挑む。前述のトッテナム戦では三笘とFWアディングラの両ウイングを欠いたなか、左ウイング起用のMFミルナーや前線で縦関係を築いたFWウェルベック、FWジョアン・ペドロらが奮闘。2つのPKはあったものの、久々に大量得点を奪った。その一方で、4-0の余裕の状況から2失点を喫した上に最終盤は防戦一方を強いられるなど、開幕から続く連続失点記録をストップできず。対戦相手のハマーズは前回対戦で大敗を喫し、少ないチャンスを確実にゴールに結びつけられるタフな相手だけにスパーズ戦同様に決定力を発揮しつつ、守備ではより一層の集中力を求めたい。

◆プレミアリーグ第20節
▽12/30(土)
《21:30》
ルートン・タウン vs チェルシー
《24:00》
アストン・ビラ vs バーンリー
クリスタル・パレス vs ブレントフォード
マンチェスター・シティ vs シェフィールド・ユナイテッド
ウォルバーハンプトン vs エバートン
《26:30》
ノッティンガム・フォレスト vs マンチェスター・ユナイテッド

▽12/31(日)
《23:00》
フルアム vs アーセナル
トッテナム vs ボーンマス

▽1/1(月)
《29:00》
リバプール vs ニューカッスル

▽1/2(火)
《28:30》
ウェストハム vs ブライトン

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先週末に行われた第35節はノースロンドン・ダービーを制したアーセナル、ノッティンガム・フォレストに辛勝したマンチェスター・シティが勝ち点3を積み上げた一方、リバプールはウェストハムに痛恨のドロー。この結果、熾烈優勝争いからリバプールが最初に脱落する形となった。また、残留争いでは最下位のシェフィールド・ユナイテッドが3節を残して1年でのチャンピオンシップ降格が決定した。 5月最初に行われる第36節ではリバプールの脱落で一騎打ちの形となった首位のアーセナル(勝ち点80)、2位のマンチェスター・シティ(勝ち点79)の優勝争いがもちろん最大の注目ポイントだ。 土曜のランチタイムキックオフに臨むアーセナルは、10位のボーンマスをエミレーツ・スタジアムで迎え撃つ。前節、アウェイ開催のノースロンドン・ダービーを2つのセットプレーと、FWサカの見事な個人技によって3-2と勝ち切ったアーセナル。守護神ラヤの軽率なミスなどもあって後半に1点差まで追い上げられたものの、要所を締める守備、決めるべきところで決め切る、勝てるチームの試合運びで重要なダービーで連勝を飾った。 ただ、ランチタイムキックオフ特有の難しさに加え、重要な連戦を終えた直後の格下相手の試合はある意味で落とし穴になりやすく、優勝争いの重圧を含めて難しい試合になることは間違いない。さらに、相手のボーンマスは直近ウォルバーハンプトン、ブライトンに2試合連続で完封勝利を収めるなど好調を維持している。より先制点が重要となる試合において得意のセットプレーと共に、サカやFWハヴァーツ、FWトロサールらの勝負強い働きを期待したい。 2位のシティはそのアーセナルの結果を把握した状況で、11位のウォルバーハンプトンとのホームゲームに臨む。前節のフォレスト戦はいずれも前後半の半ばに奪ったDFグヴァルディオル、FWハーランドの2ゴールによって2-0の勝利を収めたが、試合内容に関しては今季の中でも最も苦しんだ部類に入る厳しいものだった。相手のメリハリの利いたプレスにボールロストを繰り返し再三のカウンターでチャンスを作られた。仮にFWウッドらの決定機逸がなければ、敗戦の可能性もあった。それでも、結果的に2-0の勝利を収めたことで、ポジティブに課題と向き合えるはずだ。 その反省を踏まえて臨む今回のホームゲームは前回対戦で開幕連勝をストップされた因縁の相手、ウルブスとのリベンジマッチとなる。FWペドロ・ネトというキーマン不在も、直近のルートン・タウン戦で7試合ぶりの白星を挙げた侮れない相手に対しては、復帰戦でゴールを挙げたハーランドに加え、体調不良からの回復が見込まれるMFフォーデン、DFルベン・ディアスの復帰を追い風に勝ち切りたい。 共にシーズン最終盤を前に夢破れた感のある3位のリバプール(勝ち点75)と、5位のトッテナム(勝ち点60)は、バウンスバックの白星を目指して激突する。 マージーサイド・ダービーでの屈辱の敗戦に加え、前節はウェストハム相手に一時逆転に成功しながらも、リードを守り切れずに2-2のドローに終わったリバプール。数字上の可能性は残されているものの、現状上位2チーム両方が複数試合で取りこぼす可能性は低く、逆転での優勝は絶望的と言わざるを得ない。それはファン・サポーターを含め関係者全員が重々承知だが、クロップ体制をできるだけ良い形で締めくくるため勝利を積み重ねたい。アンフィールドでリーグ3戦ぶりの白星を目指す一戦は、誤審問題によって今季初黒星を喫したスパーズという因縁の相手だけにそのリベンジを含めしっかりとした戦いを見せたい。とりわけ、ハマーズ戦で指揮官との口論がクローズアップされたエースFWサラーの奮起に期待したいところだ。 一方、トッテナムはそのリバプール以上に厳しい状況に陥る。ニューカッスル戦での0-4の惨敗、前述のダービーでの敗戦に加え、ミッドウィーク開催の第26節延期分ではチェルシーに0-2の敗戦を喫し、今季2度目のリーグ3連敗となった。多くの離脱者の影響が大きかった1度目の3連敗とは異なり、今回の3連敗ではメンバー、日程面を含めて言い訳ができず、より深刻だ。これによって、7ポイント差の4位アストン・ビラを抜く可能性は限りなく低くなっており、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は絶望的だ。逆に、EL出場権争いでも下位に迫られており、何とか不振を抜け出して最低限のノルマを達成したいところ。伝統的に相性が悪いアンフィールドでの一戦に加え、中2日という日程面でのディスアドバンテージも大きいが、序盤戦の逆境時に見せたような不屈のメンタリティを取り戻し、少なくとも難所から勝ち点を持ち帰りたい。 チェルシーのアシストによって悲願のCL出場に近づいたアストン・ビラだが、カンファレンスリーグ(ECL)ではオリンピアコス相手の準決勝1stレグでまさかの2-4のスコアで敗戦。ボールを持たされる苦手の展開の中で相手の主砲エル・カービにハットトリックを許すなど大量失点を喫した上、後半終盤のMFドウグラス・ルイスのPK失敗が痛恨。2点のビハインドを背負って週明けに敵地で行われる2ndレグに臨む形となった。そのECLに万全の状態で臨む上では大幅なターンオーバーを実施したいところ。前回対戦で6-1の圧勝を収めた上、直近2分け4敗と絶不調の12位ブライトンの状態を鑑みれば思い切ったメンバーで臨めるはずだが、エメリ監督の用兵に注目だ。 スパーズ相手に会心のシーズンダブルを決めて8位に浮上したチェルシーは、9位のウェストハムとのシックスポインターに臨む。トッテナム戦ではいずれもセットプレーからDFチャロバー、FWジャクソンが奪ったゴールを、多くの主力を欠く急造守備陣が粘りの守備で守り抜く2-0の快勝となった。ただ、継続性に大きな問題を抱えるチームだけに、前節リバプール相手にドローに持ち込んだハマーズとのダービーに向けては少なくない懸念もある。 6位のマンチェスター・ユナイテッドは、マンデーナイト開催のアウェイゲームで14位のクリスタル・パレスと対戦する。前節、降格圏の19位バーンリー相手に終盤のPKによる失点で勝ち点2を取りこぼした赤い悪魔。その失態の影響もあってか、今週に入っては監督人事に加え、スカッドの大幅刷新と外野が騒がしくなっており、何とかピッチ上の結果で沈静化を図りたい。ただ、対戦相手のパレスは直近のフルアム戦こそ引き分けたものの、その直前にリバプール、ウェストハム、ニューカッスルを連破するなどグラスナー監督の戦術浸透で最も調子が良いチームのひとつだ。その難敵に直近の数試合のようにわきの甘さを見せれば、食われる可能性は十二分にある。MFブルーノ・フェルナンデスを中心にしっかり気持ちを引き締めて臨みたい。 その他ではDF橋岡大樹を擁する18位のルートンと、残留争いを脱した15位のエバートンによるボトムハーフの直接対決、残留争いとEL出場権を左右する19位のバーンリーvs7位のニューカッスルのカードにも注目したい。 ◆プレミアリーグ第36節 ▽5/3(金) 《28:00》 ルートン・タウン vs エバートン ▽5/4(土) 《20:30》 アーセナル vs ボーンマス 《23:00》 ブレントフォード vs フルアム バーンリー vs ニューカッスル シェフィールド・ユナイテッド vs ノッティンガム・フォレスト 《25:30》 マンチェスター・シティ vs ウォルバーハンプトン ▽5/5(日) 《22:00》 ブライトン vs アストン・ビラ チェルシー vs ウェストハム 《24:30》 リバプール vs トッテナム ▽5/6(月) 《28:00》 クリスタル・パレス vs マンチェスター・ユナイテッド 2024.05.03 20:00 Fri

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