【プレミアリーグ第13節プレビュー】シティvsリバプール! “FIFAウイルス”蔓延の中で超過密日程スタート

2023.11.24 13:00 Fri
ニューカッスルとチェルシーによる上位浮上狙う直接対決
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ニューカッスルとチェルシーによる上位浮上狙う直接対決
インターナショナルブレーク前に行われた前節は、壮絶な撃ち合いとなったチェルシーvsマンチェスター・シティがドローに終わり、トッテナムやニューカッスルの格下相手の敗戦と少なくない波乱も。一方で、アーセナルやリバプールが順当に勝ち点3を積み重ね、リーグタイトル争いはより拮抗したものとなっている。
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2023年最後のインターナショナルマッチウィークでは“FIFAウイルス”蔓延となり、多くのクラブで負傷者が目立つが、プレミアリーグは年末年始に懸けた超過密日程がスタート。その口火を切る第13節では首位のマンチェスター・シティと2位のリバプールが1ポイント差で激突する首位攻防戦に大きな注目が集まる。
シティは前節、チェルシーとのアウェイゲームで3度のリードを手にしながらも相手の驚異的な粘りに遭い、4-4のドローに終わった。これによりリーグ連勝が「3」でストップし、2位以下との勝ち点差が縮まった。そして、ここからはリバプール、トッテナムとのホーム連戦、難攻不落ビラ・パークでのアストン・ビラとのアウェイ戦と優勝争いにおいて重要な3連戦に臨む。ここに来てDFストーンズやMFマテウス・ヌネスら負傷者が増え始め、エースFWハーランドもノルウェー代表離脱とやや選手のやり繰りが難しくなっているが、難敵相手の首位攻防戦できっちりリーグテーブルの最上位を堅持なるか。

対するリバプールは前節、ホームでブレントフォードと対戦。前半は相手十八番のカウンターやセットプレーに苦戦したが、エースFWサラーの2ゴールの活躍によって3-0の快勝。公式戦2試合未勝利という嫌な流れをしっかりと払しょくした。今回のインターナショナルブレークでは目立った負傷者は出ていないが、サラーやFWヌニェスらを筆頭に一部主力はワールドカップ(W杯)予選で長距離移動を強いられており、代表戦明けの土曜ランチタイムキックオフという厳しい日程面、難所エティハド・スタジアムでのアウェイゲームということを考えると、厳しい戦いが予想される。

その首位攻防戦に続く注目カードは7位のニューカッスルと、10位のチェルシーによる上位浮上を狙う強豪同士の直接対決だ。
久々のチャンピオンズリーグ(CL)との二足の草鞋に加え、現プレミアリーグで最も多くの負傷者に悩まされるマグパイズ。前々節はアーセナルに初黒星を与えたが、直近2試合ではドルトムント、ボーンマスに0-2の完敗。多くの主力不在と勤続疲労によって好調時に比べてパフォーマンスが低下している。週明けのCLで重要なパリ・サンジェルマン戦を控えるなかで臨むチェルシー戦では引き続き厳しい台所事情となるが、セント・ジェームズ・パークの強烈な後押しを活かして復調ブルーズ撃破といきたい。

対するチェルシーは前々節にトッテナムに初黒星を与え、前節はシティ相手にドロー。今シーズンを占う強豪5連戦においてここまで上々の滑り出しを見せている。また、ライバルを尻目にここにきて負傷者が続々と戦列に戻ってきている。現状では今夏の目玉補強の一人だった昨季ブンデスリーガ得点王のMFエンクンクのプレミアデビューはお預けになるようだが、その主力の復帰を追い風に難所を攻略し、上位戦線に絡んでいきたい。

首位攻防戦の結果次第で首位浮上が懸かる3位のアーセナルは、11位のブレントフォードとのアウェイゲームで連勝を狙う。前節はMFファビオ・ヴィエイラの退場などもあり、下位に低迷するバーンリーに苦戦を強いられたものの、FWトロサールの1ゴール1アシストの活躍によってバウンスバックの3-1の勝利を収めた。グリフィン・パークでのビーズとのアウェイゲームは決して簡単ではないが、しっかりと勝ち点3を積み重ねたい。なお、ノルウェー代表辞退のMFウーデゴールら一部主力のコンディションは懸念材料も、DF冨安健洋は森保一監督の気遣いある日本代表での起用法もあり、CLのRCランス戦に向けて温存といったプランがなければ、先発での起用が濃厚だ。

開幕10戦無敗からの連敗で4位に転落したトッテナムは、1ポイント差で5位に位置するアストン・ビラとのホームゲームで連敗ストップを目指す。2人の退場者、2人の主力の負傷という厳しいチェルシー戦での今季初黒星から回復途上で臨んだ前節のウォルバーハンプトン戦では前半開始早々に先制点を挙げたが、慣れないメンバー構成と120%を出し切ったチェルシー戦での消耗によってチームとして完全にガス欠。何とか粘り強い守備でリードを維持したが、後半アディショナルタイムに連続失点する厳しい1-2の逆転負けとなった。

次節には敵地でシティとの上位対決を控えており、今回のホームゲームでは是が非でも白星を取り戻したい。累積警告でMFビスマを欠き、エースFWソン・フンミンら代表帰りの主力のコンディションも懸念されるなか、圧倒的なホーム戦ほどの強さはないものの、ビッグ6に肉薄する選手層とプレー強度を有するエメリのチーム相手にポステコグルー監督の手腕が試される一戦となるはずだ。

MF三笘薫を擁する8位のブライトンは、14位のノッティンガム・フォレストを相手にリーグ7戦ぶりの白星を目指す。前節のシェフィールド・ユナイテッド戦では前半開始早々の先制点から最下位相手に危なげなくゲームを進めたが、MFダフートの愚行退場によって暗転。不運なオウンゴールで追いつかれ、下位相手に痛恨の取りこぼしとなった。また、ニューカッスル同様に多くの負傷者に悩まされるチームではFWファーガソンに加え、三笘が日本代表合流後に負傷が発覚。現時点で細かい状態は不明だが、フォレスト戦の欠場は決定的だ。そのエース不在のなか、FWアディングラやFWアンス・ファティら代役候補の活躍に期待したいところだ。

相変わらずパフォーマンスは安定しないものの、6位まで順位を上げてきたマンチェスター・ユナイテッドは、財務違反によって勝ち点10剥奪の処分が科されて19位に転落した渦中のエバートンとのアウェイゲームに臨む。前節は格下ルートン・タウンにホームで苦戦しながらも、伏兵リンデロフのゴールを守り切って勝ち切ったテン・ハグのチーム。ただ、今回のインターナショナルブレークではMFマウントが再負傷。代表戦で負傷したFWラッシュフォード、GKオナナは幸いにも軽傷だったが、アクシデントが続く。DFショーのチームトレーニング復帰は朗報だが、引き続きメンバーのやり繰りに苦戦しそうだ。実力差を考えればトフィーズ相手に勝ち点3を得られる可能性は高いが、勝ち点10剝奪が決定して最初のグディソン・パークで行われる一戦はスタジアムの空気を含めて読めない一戦となるはずだ。

◆プレミアリーグ第13節
▽11/25(土)
《21:30》
マンチェスター・シティ vs リバプール
《24:00》
バーンリー vs ウェストハム
ルートン・タウン vs クリスタル・パレス
ニューカッスル vs チェルシー
ノッティンガム・フォレスト vs ブライトン
シェフィールド・ユナイテッド vs ボーンマス
《26:30》
ブレントフォード vs アーセナル

▽11/26(日)
《23:00》
トッテナム vs アストン・ビラ
《25:30》
エバートン vs マンチェスター・ユナイテッド

▽11/29(月)
《29:00》
フルアム vs ウォルバーハンプトン

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先週末に行われた第35節はノースロンドン・ダービーを制したアーセナル、ノッティンガム・フォレストに辛勝したマンチェスター・シティが勝ち点3を積み上げた一方、リバプールはウェストハムに痛恨のドロー。この結果、熾烈優勝争いからリバプールが最初に脱落する形となった。また、残留争いでは最下位のシェフィールド・ユナイテッドが3節を残して1年でのチャンピオンシップ降格が決定した。 5月最初に行われる第36節ではリバプールの脱落で一騎打ちの形となった首位のアーセナル(勝ち点80)、2位のマンチェスター・シティ(勝ち点79)の優勝争いがもちろん最大の注目ポイントだ。 土曜のランチタイムキックオフに臨むアーセナルは、10位のボーンマスをエミレーツ・スタジアムで迎え撃つ。前節、アウェイ開催のノースロンドン・ダービーを2つのセットプレーと、FWサカの見事な個人技によって3-2と勝ち切ったアーセナル。守護神ラヤの軽率なミスなどもあって後半に1点差まで追い上げられたものの、要所を締める守備、決めるべきところで決め切る、勝てるチームの試合運びで重要なダービーで連勝を飾った。 ただ、ランチタイムキックオフ特有の難しさに加え、重要な連戦を終えた直後の格下相手の試合はある意味で落とし穴になりやすく、優勝争いの重圧を含めて難しい試合になることは間違いない。さらに、相手のボーンマスは直近ウォルバーハンプトン、ブライトンに2試合連続で完封勝利を収めるなど好調を維持している。より先制点が重要となる試合において得意のセットプレーと共に、サカやFWハヴァーツ、FWトロサールらの勝負強い働きを期待したい。 2位のシティはそのアーセナルの結果を把握した状況で、11位のウォルバーハンプトンとのホームゲームに臨む。前節のフォレスト戦はいずれも前後半の半ばに奪ったDFグヴァルディオル、FWハーランドの2ゴールによって2-0の勝利を収めたが、試合内容に関しては今季の中でも最も苦しんだ部類に入る厳しいものだった。相手のメリハリの利いたプレスにボールロストを繰り返し再三のカウンターでチャンスを作られた。仮にFWウッドらの決定機逸がなければ、敗戦の可能性もあった。それでも、結果的に2-0の勝利を収めたことで、ポジティブに課題と向き合えるはずだ。 その反省を踏まえて臨む今回のホームゲームは前回対戦で開幕連勝をストップされた因縁の相手、ウルブスとのリベンジマッチとなる。FWペドロ・ネトというキーマン不在も、直近のルートン・タウン戦で7試合ぶりの白星を挙げた侮れない相手に対しては、復帰戦でゴールを挙げたハーランドに加え、体調不良からの回復が見込まれるMFフォーデン、DFルベン・ディアスの復帰を追い風に勝ち切りたい。 共にシーズン最終盤を前に夢破れた感のある3位のリバプール(勝ち点75)と、5位のトッテナム(勝ち点60)は、バウンスバックの白星を目指して激突する。 マージーサイド・ダービーでの屈辱の敗戦に加え、前節はウェストハム相手に一時逆転に成功しながらも、リードを守り切れずに2-2のドローに終わったリバプール。数字上の可能性は残されているものの、現状上位2チーム両方が複数試合で取りこぼす可能性は低く、逆転での優勝は絶望的と言わざるを得ない。それはファン・サポーターを含め関係者全員が重々承知だが、クロップ体制をできるだけ良い形で締めくくるため勝利を積み重ねたい。アンフィールドでリーグ3戦ぶりの白星を目指す一戦は、誤審問題によって今季初黒星を喫したスパーズという因縁の相手だけにそのリベンジを含めしっかりとした戦いを見せたい。とりわけ、ハマーズ戦で指揮官との口論がクローズアップされたエースFWサラーの奮起に期待したいところだ。 一方、トッテナムはそのリバプール以上に厳しい状況に陥る。ニューカッスル戦での0-4の惨敗、前述のダービーでの敗戦に加え、ミッドウィーク開催の第26節延期分ではチェルシーに0-2の敗戦を喫し、今季2度目のリーグ3連敗となった。多くの離脱者の影響が大きかった1度目の3連敗とは異なり、今回の3連敗ではメンバー、日程面を含めて言い訳ができず、より深刻だ。これによって、7ポイント差の4位アストン・ビラを抜く可能性は限りなく低くなっており、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は絶望的だ。逆に、EL出場権争いでも下位に迫られており、何とか不振を抜け出して最低限のノルマを達成したいところ。伝統的に相性が悪いアンフィールドでの一戦に加え、中2日という日程面でのディスアドバンテージも大きいが、序盤戦の逆境時に見せたような不屈のメンタリティを取り戻し、少なくとも難所から勝ち点を持ち帰りたい。 チェルシーのアシストによって悲願のCL出場に近づいたアストン・ビラだが、カンファレンスリーグ(ECL)ではオリンピアコス相手の準決勝1stレグでまさかの2-4のスコアで敗戦。ボールを持たされる苦手の展開の中で相手の主砲エル・カービにハットトリックを許すなど大量失点を喫した上、後半終盤のMFドウグラス・ルイスのPK失敗が痛恨。2点のビハインドを背負って週明けに敵地で行われる2ndレグに臨む形となった。そのECLに万全の状態で臨む上では大幅なターンオーバーを実施したいところ。前回対戦で6-1の圧勝を収めた上、直近2分け4敗と絶不調の12位ブライトンの状態を鑑みれば思い切ったメンバーで臨めるはずだが、エメリ監督の用兵に注目だ。 スパーズ相手に会心のシーズンダブルを決めて8位に浮上したチェルシーは、9位のウェストハムとのシックスポインターに臨む。トッテナム戦ではいずれもセットプレーからDFチャロバー、FWジャクソンが奪ったゴールを、多くの主力を欠く急造守備陣が粘りの守備で守り抜く2-0の快勝となった。ただ、継続性に大きな問題を抱えるチームだけに、前節リバプール相手にドローに持ち込んだハマーズとのダービーに向けては少なくない懸念もある。 6位のマンチェスター・ユナイテッドは、マンデーナイト開催のアウェイゲームで14位のクリスタル・パレスと対戦する。前節、降格圏の19位バーンリー相手に終盤のPKによる失点で勝ち点2を取りこぼした赤い悪魔。その失態の影響もあってか、今週に入っては監督人事に加え、スカッドの大幅刷新と外野が騒がしくなっており、何とかピッチ上の結果で沈静化を図りたい。ただ、対戦相手のパレスは直近のフルアム戦こそ引き分けたものの、その直前にリバプール、ウェストハム、ニューカッスルを連破するなどグラスナー監督の戦術浸透で最も調子が良いチームのひとつだ。その難敵に直近の数試合のようにわきの甘さを見せれば、食われる可能性は十二分にある。MFブルーノ・フェルナンデスを中心にしっかり気持ちを引き締めて臨みたい。 その他ではDF橋岡大樹を擁する18位のルートンと、残留争いを脱した15位のエバートンによるボトムハーフの直接対決、残留争いとEL出場権を左右する19位のバーンリーvs7位のニューカッスルのカードにも注目したい。 ◆プレミアリーグ第36節 ▽5/3(金) 《28:00》 ルートン・タウン vs エバートン ▽5/4(土) 《20:30》 アーセナル vs ボーンマス 《23:00》 ブレントフォード vs フルアム バーンリー vs ニューカッスル シェフィールド・ユナイテッド vs ノッティンガム・フォレスト 《25:30》 マンチェスター・シティ vs ウォルバーハンプトン ▽5/5(日) 《22:00》 ブライトン vs アストン・ビラ チェルシー vs ウェストハム 《24:30》 リバプール vs トッテナム ▽5/6(月) 《28:00》 クリスタル・パレス vs マンチェスター・ユナイテッド 2024.05.03 20:00 Fri

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