福岡がクラブ史上初の決勝進出! 名古屋の猛攻かわし初タイトルに王手【ルヴァンカップ】
2023.10.15 17:36 Sun
勝利の喜びを分かち合う福岡の選手たち
15日、YBCルヴァンカップ準決勝第2戦の名古屋グランパスvsアビスパ福岡が豊田スタジアムで行われた。
2年ぶり2度目のルヴァンカップ制覇を目指すものの、11日に行われたアウェイの第1戦を0-1で落とした名古屋。ホームの後押しを受ける第2戦では2点差以上の勝利が求められた。長谷川健太監督は4日前の第1戦からスタメンを3人変更。ベンチスタートだったキャスパー・ユンカーが最前線に入り、内田宅哉が右ウイングバック、吉田がボランチで先発。シャドーの位置では和泉が永井とコンビを組んだ。
一方、先勝して豊田スタジアムに乗り込んだ福岡は引き分け以上でクラブ史上初の決勝進出。第1戦でターンオーバーを敢行した長谷部茂利監督はそこからメンバーを5人入れ替え、決勝点をあげた鶴野もベンチから出番をうかがうことに。前線は1トップがウェリントン、2シャドーが山岸と紺野という並びになった。
立ち上がりから押し込む福岡は、前のミドルシュートで名古屋ゴールを牽制する。するとそこで得た右CKから先制に成功。紺野の左足インスイングのクロスから三國とGKランゲラックが競り合うと、ゴール前で混戦が発生。最後はウェリントンが右足で押し込み、開始5分で福岡がリードを得た。
その後も組織的な守備を攻撃へと繋げていく福岡。17分には紺野のミドルシュートが飛んだが、GKランゲラックがキャッチした。
徐々にペースを掴み始めた名古屋は21分にネットを揺らす。右からのグラウンダーのクロスをユンカーがそらすと、ゴール前に飛び込んだのは永井。右足でゴールに流し込んだが、VARによるチェックの結果、永井のオフサイドが認められ、得点は取り消された。
救われた福岡は右シャドーの紺野が存在感を発揮する。25分、右サイドからカットインするとファーサイドへ左足シュート。これはGKランゲラックのファインセーブに遭った。29分にもスルーパスに抜け出した紺野が右サイドからボックス内へ切り込み、左足を振ったが、こちらはゴール右へと外れた。
前半終盤にかけては名古屋が攻勢に。39分には森下のミドルシュートが枠を捉えたがGK永石がセーブ。前半アディショナルタイムにも森下がボックス内で左足シュートを放ったが、またしてもGK永石が立ちはだかった。
後半頭から動いたのは2戦合わせて2点をリードする福岡。3バック右の三國に代えてドウグラス・グローリ、ボランチの森山に代えて井手口をピッチに送り出した。
両チームともに積極的にゴールを目指す中、53分に名古屋に転機が訪れる。FKの早いリスタートから右サイドを崩すと、最後はボックス内でユンカーが倒されPKを獲得。しかし、VARによるチェックとオンフィールド・レビューの結果、ノーファウルに判定が覆り、PKも取り消し。一悶着経てドロップボールで試合が再開された。
このタイミングで紺野に代えて金森を投入した福岡。追いかける名古屋も後に続き、64分に森島、前田、中島を起用。中島とユンカーの2トップに、和泉、森島の2シャドーと形も変え、攻撃に振り切った。
74分には久々ベンチ入りの米本、83分には久保を投入した名古屋だが、引いてカウンターを狙う福岡の守備をなかなか崩すことができない。86分にはついにユンカーのシュートが枠を捉えたが、GK永石が至近距離でセーブした。
福岡のGK永石は89分にまたもチームを救う。左ポケットから森下の強烈な左足シュートがニア上に飛んだが、素早く反応し、弾き出した。
8分の追加タイムが取られた中、福岡の長谷部監督は残り2枚の交代カードを使いながら逃げ切りを図る。最終盤にもGK永石のセーブがあり、福岡は無失点のまま試合終了。2戦合計2-0とした福岡がクラブ史上初の決勝進出を決め、クラブ初タイトルに王手をかけた。
名古屋グランパス 0-1(AGG0-2) アビスパ福岡
【福岡】
ウェリントン(前5)
2年ぶり2度目のルヴァンカップ制覇を目指すものの、11日に行われたアウェイの第1戦を0-1で落とした名古屋。ホームの後押しを受ける第2戦では2点差以上の勝利が求められた。長谷川健太監督は4日前の第1戦からスタメンを3人変更。ベンチスタートだったキャスパー・ユンカーが最前線に入り、内田宅哉が右ウイングバック、吉田がボランチで先発。シャドーの位置では和泉が永井とコンビを組んだ。
一方、先勝して豊田スタジアムに乗り込んだ福岡は引き分け以上でクラブ史上初の決勝進出。第1戦でターンオーバーを敢行した長谷部茂利監督はそこからメンバーを5人入れ替え、決勝点をあげた鶴野もベンチから出番をうかがうことに。前線は1トップがウェリントン、2シャドーが山岸と紺野という並びになった。
その後も組織的な守備を攻撃へと繋げていく福岡。17分には紺野のミドルシュートが飛んだが、GKランゲラックがキャッチした。
押され気味の名古屋は右サイドを中心に打開を図るが、決定機には至らない。それでも19分、永井の右足ミドルがゴール左上隅へと飛んだが、これはわずかに枠を外れた。
徐々にペースを掴み始めた名古屋は21分にネットを揺らす。右からのグラウンダーのクロスをユンカーがそらすと、ゴール前に飛び込んだのは永井。右足でゴールに流し込んだが、VARによるチェックの結果、永井のオフサイドが認められ、得点は取り消された。
救われた福岡は右シャドーの紺野が存在感を発揮する。25分、右サイドからカットインするとファーサイドへ左足シュート。これはGKランゲラックのファインセーブに遭った。29分にもスルーパスに抜け出した紺野が右サイドからボックス内へ切り込み、左足を振ったが、こちらはゴール右へと外れた。
前半終盤にかけては名古屋が攻勢に。39分には森下のミドルシュートが枠を捉えたがGK永石がセーブ。前半アディショナルタイムにも森下がボックス内で左足シュートを放ったが、またしてもGK永石が立ちはだかった。
後半頭から動いたのは2戦合わせて2点をリードする福岡。3バック右の三國に代えてドウグラス・グローリ、ボランチの森山に代えて井手口をピッチに送り出した。
両チームともに積極的にゴールを目指す中、53分に名古屋に転機が訪れる。FKの早いリスタートから右サイドを崩すと、最後はボックス内でユンカーが倒されPKを獲得。しかし、VARによるチェックとオンフィールド・レビューの結果、ノーファウルに判定が覆り、PKも取り消し。一悶着経てドロップボールで試合が再開された。
このタイミングで紺野に代えて金森を投入した福岡。追いかける名古屋も後に続き、64分に森島、前田、中島を起用。中島とユンカーの2トップに、和泉、森島の2シャドーと形も変え、攻撃に振り切った。
74分には久々ベンチ入りの米本、83分には久保を投入した名古屋だが、引いてカウンターを狙う福岡の守備をなかなか崩すことができない。86分にはついにユンカーのシュートが枠を捉えたが、GK永石が至近距離でセーブした。
福岡のGK永石は89分にまたもチームを救う。左ポケットから森下の強烈な左足シュートがニア上に飛んだが、素早く反応し、弾き出した。
8分の追加タイムが取られた中、福岡の長谷部監督は残り2枚の交代カードを使いながら逃げ切りを図る。最終盤にもGK永石のセーブがあり、福岡は無失点のまま試合終了。2戦合計2-0とした福岡がクラブ史上初の決勝進出を決め、クラブ初タイトルに王手をかけた。
名古屋グランパス 0-1(AGG0-2) アビスパ福岡
【福岡】
ウェリントン(前5)
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「立派なスピーチ」「涙腺崩壊」引退セレモニーで駒野も感極まる、本音覗く長男のメッセージに「ヤバい...もらい泣き」
今季限りでの現役引退を発表したFC今治の元日本代表DF駒野友一(41)が感極まった。 和歌山県出身の駒野はサンフレッチェ広島の育成組織から2000年にトップチームに昇格。ジュビロ磐田、FC東京、アビスパ福岡への移籍を経て、2019年には南アフリカ・ワールドカップ(W杯)での恩師、岡田武史氏に誘われるようにして今治へと加入した。 今治のJ3昇格にも貢献したサイドバックへは、今季のホーム最終戦となった13日の第33節AC長野パルセイロ戦後にセレモニーが催された。 盟友の森﨑和幸氏、林卓人(サンフレッチェ広島)、前田遼一氏がサプライズで登場したことも話題となったが、多くのファンの心を揺さぶったのは、「23年間お疲れさまでした」と始まった息子からのメッセージだったのではないだろうか。 「パパが引退すると聞いた時は涙が出ました。パパは僕の一番の憧れのサッカー選手だからです」 「何度失敗しても立ち上がって練習して、パパみたいな努力するサッカー選手になりたいです」 「誰よりもたくさん嬉しいことも、辛いことも乗り越えてきたからこそ、本当にすごいなと改めて感じました」 「だけど、本当は幼稚園生の頃からパパと離れて暮らして寂しかったです。これからはパパと一緒にたくさんサッカーしたり、2人で旅行に行ったり自転車に乗って公園に行ったりしたいです」 憧れのサッカー選手への敬意と、子供としての本音を涙ながらに伝えるメッセージに、駒野も目頭を熱くなった。Jリーグ公式SNSが公開した動画には、「立派なスピーチ」、「涙しか出なかった」、「涙腺崩壊とはこの事か」、「ヤバい…もらい泣き」、「感動」、「泣くに決まってる」などの声が寄せられている。 クラブ、代表を通じて公式戦は700試合以上に出場した鉄人駒野。セカンドキャリアで育成年代の指導者を志すとのことだ。 <span class="paragraph-title">【動画】息子の泣かせるメッセージも…駒野友一の引退セレモニー</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/hashtag/2022%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%AE%89%E7%94%B0%E7%94%9F%E5%91%BDJ3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#2022明治安田生命J3リーグ</a> 第33節<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/ac%E9%95%B7%E9%87%8E%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%AD?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ac長野パルセイロ</a><br>ありがとうサービス.夢スタジアム®︎<br><br>駒野選手の引退セレモニーの様子をお届けします<br><br>駒野選手 お疲れ様でしたシーズンラスト1試合、勝利で締め括りましょう<a href="https://twitter.com/hashtag/FC%E4%BB%8A%E6%B2%BB?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#FC今治</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B8%86%E3%82%92%E5%BC%B5%E3%82%8C%E5%85%A8%E9%80%9F%E5%89%8D%E9%80%B2?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#帆を張れ全速前進</a> <a href="https://t.co/EDtKtzTFGe">pic.twitter.com/EDtKtzTFGe</a></p>— FC今治 (@FCimabari) <a href="https://twitter.com/FCimabari/status/1591776168067596288?ref_src=twsrc%5Etfw">November 13, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.11.19 21:55 Sat4
バルサBが福岡に5発快勝! ムニルやサンドロ・ラミレスがゴール《トレーニングマッチ》
▽J2に所属する福岡は10日、本拠地レベルファイブスタジアムでバルセロナB(下部組織)とトレーニングマッチを行い、0-5で敗れた。 ▽バルセロナの地域スポンサーであり、福岡の筆頭株主でもあるアパマンショップホールディングスが縁で実現したこのトレーニングマッチ。バルセロナの下部組織出身選手で構成され、セグンダ・ディビシオン(スペイン2部相当)に所属するバルセロナBでは、2014-15シーズンにトップチームデビューを果たしたムニルを筆頭に、サンペール、ドンゴウ、サンドロ・ラミレスなどが先発出場。一方の福岡は“博多のネイマール”の愛称でファンから親しまれる金森や城後、日本代表DF酒井高徳を兄に持つ酒井宣福などがスターティングメンバーに名を連ねた。 ▽平日にもかかわらず約1万7000人の観客が集まった試合は、ドンゴウとサンドロ・ラミレスがネットを揺らしてバルセロナが前半に2点を奪う展開に。両チームともに多くの選手を入れ替えた後半は56分、サンドロ・ラミレスのこの日2点目となるゴールを奪ってバルセロナが点差を広げると、57分にアダマ・トラオレ、88分にムニルがネットを揺らして福岡を突き放した。このまま試合は終了し、バルセロナBが福岡に大差をつけて白星を飾っている。 ◆福岡先発メンバー GK:神山竜一 DF:イ・グァンソン、濱田水輝、堤俊輔、 MF:亀川諒史、阿部巧、鈴木惇、末吉隼也、城後寿、金森健志 FW:酒井宣福 ◆バルセロナB先発メンバー GK:ホセ・アウレリオ・スアレス DF:ディアワンドゥ・ディアニュ、セルジオ・ジュステ、エオオル・ゴッズウィル、セルジ・パレンシア・フルタボ MF:セルジ・サンペール、ハビエル・フェルナンデス、アダマ・トラオレ、ジャン・マリー・ドンゴウ FW:ムニル・エル・ハダディ、サンドロ・ラミレス ◆交代 [前半37分] 【福岡】 末吉隼也→中原秀人 堤俊輔→高准翼 [ハーフタイム] 【福岡】 神山竜一→笠川永太 イ・グァンソン→パク・ゴン 濱田水輝→古賀正紘 亀川諒史→三島勇太 阿部巧→牛之濱拓 鈴木惇→森村昂太 城後寿→邦本宜裕 金森健志→平井将生 酒井宣福→坂田大輔 【バルセロナB】 ホセ・アウレリオ・スアレス→アドリアン・オルトラ セルジオ・ジュステ→ロベルト・コスタ エオオル・ゴッズウィル→ジョアン・カンピンス センジ・パレンシア・フルタボ→シャビ・キンテージャ ハビエル・フェルナンデス→ジェラール・グンバウ ジャン・マリー・ドンゴウ→ファン・カマラ [後半27分] 【福岡】 高准翼→田村友 [後半32分] 【福岡】 中原秀人→冨安健洋 【バルセロナB】 ロベルト・コスタ→ウィルフリッド・カプトゥン 2015.06.11 18:02 Thu5