【プレミアリーグ第7節プレビュー】シティはクラブ新記録開幕7連勝狙う! スパーズvsレッズの無敗対決も

2023.09.30 10:18 Sat
Getty Images
先週末に行われた第6節では王者マンチェスター・シティが開幕6連勝を達成。また、注目のノースロンドン・ダービーがドロー決着となったなか、5連勝を達成したリバプールとブライトンが北ロンドン勢を抜いて2位と3位に順位を上げている。

引き続き過密日程が続く状況での開催となる今節は4位のトッテナムと、2位のリバプールによる、開幕無敗同士の上位対決に注目が集まる。
トッテナムは前節、鬼門エミレーツ・スタジアムで開催された今季最初のノースロンドン・ダービーを2-2のドローで終えた。オウンゴールとPKによる不運な失点で常にアーセナルに先行を許す厳しい展開ながらも、FWソン・フンミンの2ゴールによってドローに持ち込んだ。これで連勝は「4」でストップしたが、熟成度で勝る相手に自分たちの新たなスタイルを見せつけて勝ち点1を持ち帰ったことは、ポステコグルー率いる新生スパーズに大きな自信を与える結果となった。

近年苦手とするレッズとの対戦では相手の強力なカウンターとアグレッシブなプレスにうまく応対し、アーセナル戦からの進化を示したいところ。なお、このビッグマッチに向けてはFWブレナン・ジョンソンの欠場に加え、MFマディソンとソン・フンミンもコンディション面に不安を抱える中での試合となるため、元エバートンFWリシャルリソンやMFクルゼフスキらの活躍が必須となる。

対するリバプールは前節、ウェストハム相手に一時同点に追い付かれるなどほぼイーブンの展開に持ち込まれる難しい戦いを強いられたが、FWサラーとFWヌニェス、FWジョタと頼れるアタッカー陣の3ゴールで3-1と勝利。リーグ5連勝を達成した。さらに、ミッドウィークのEFLカップ3回戦では2部のレスター・シティに先制点を奪われる難しい展開ながら、後半にFWガクポ、MFソボスライ、ジョタの3ゴールで得意の逆転勝利。控え組でのメンバー構成となった中で、MF遠藤航は初アシストを含め攻守に安定したパフォーマンスを披露。ポジション奪取へ良い形でのアピールとなった。
スパーズ戦では完全休養のFWサラーを含めてレスター戦で温存された主力の復帰が見込まれるが、前線を中心に控え組も状態を上げており、遠藤やガクポら途中出場組の活躍にも期待したいところだ。

王者シティはウォルバーハンプトン戦でクラブ新記録の開幕7連勝を狙う。前節のノッティンガム・フォレスト戦では前半にいずれも圧巻のチームプレーからMFフォーデン、FWハーランドのゴールで2点を先行し、前半を余裕の展開で終えた。しかし、後半開始早々にMFロドリの愚行退場によって10人での戦いを強いられると、最終的に2-0で逃げ切ったものの、思わぬ消耗戦となった。また、EFLカップではFWハーランドやDFウォーカーらを温存した中でニューカッスルに0-1で敗戦。開幕前のコミュニティ・シールド戦以来、開幕後は初となる公式戦での敗戦を喫した。対戦相手も大幅なターンオーバーを敢行しており、負傷者続出の中で選手層の問題を露呈する結果となった。

とはいえ、16位に低迷し、直近のEFLカップでは2部のイプスウィッチに敗れる失態を演じたウォルバーハンプトンとの戦力差は大きく、温存されたハーランドや古巣初対戦のMFマテウス・ヌネスらの活躍できっちり勝ち切りたい。そして、週明けに控えるチャンピオンズリーグ(CL)のRBライプツィヒ戦、リーグ次節のアーセナルとのビッグマッチに弾みを付けたいところだ。

ダービーで勝利を逃して連勝がストップした5位のアーセナルは、降格圏一歩手前の17位に低迷するボーンマス相手に2試合ぶりの白星を狙う。ダービーでは2度のリードを手にしながらも、MFジョルジーニョの痛恨のボールロストなどが響き勝ち点2を失う格好となった。直近のEFLカップではブレントフォード相手にFWネルソンが決めた序盤のゴールを最後まで守り切って1-0の勝利を収め、きっちりバウンスバックに成功。右センターバックでの起用となったDF冨安健洋やGKラムズデールら守備陣を中心に控え組も上々のパフォーマンスを見せた。ただ、ボーンマス戦の前日会見でアルテタ監督はMFライス、FWトロサール、FWマルティネッリの3選手の欠場と共に、FWサカの状態懸念を認めており、チェリーズとのアウェイゲームではその他の攻撃陣の奮起が必要となりそうだ。

MF三笘薫を擁する3位のブライトンは、6位のアストン・ビラとのアウェイゲームでリーグ4連勝を狙う。前節のボーンマス戦では大幅なターンオーバーの影響で苦戦も、後半から投入した三笘の圧巻の2ゴールの活躍によって逆転勝利。リーグ3試合連続の3-1のスコアで3連勝を飾った。ただ、直近のEFLカップでは内容はほぼ互角も、チェルシーに0-1で惜敗し、ヨーロッパリーグに続きカップ戦では2連敗となった。対戦相手のアストン・ビラはハイライン、ハイプレスに球際での強さを誇る、シーガルズにとって比較的相性が悪い相手となるが、オフ・ザ・ボールに優れる三笘やFWウェルベックといったアタッカー陣がうまく相手守備陣との駆け引きを優位に進められれば、十分に敵地から勝ち点3を持ち帰ることはできるはずだ。

前節のバーンリー戦で公式戦の連敗を「3」でストップすると共に、アウェー初白星を手にしたマンチェスター・ユナイテッド。今季初の連勝を狙う今節はクリスタル・パレスとの連戦2戦目に挑む。EFLカップでは共にメンバーを入れ替えた中、MFカゼミロの1ゴール1アシストの活躍などによって3-0の完勝。EFLカップ王者に相応しい内容で勝ち切った。互いに主力を復帰させて臨む第2ラウンドは決してラクな展開とはならないだけに、現状のユナイテッドの真価が試される。ディフェンスラインを中心に離脱者が少なくないなか、アタッカー陣や新加入MFアムラバトらのパフォーマンスに注目したい。

14位に低迷するチェルシーは、直近の公式戦2勝1分けと復調気配の11位フルアムとのダービーでリーグ4戦ぶりの白星を狙う。前節のアストン・ビラ戦は概ね試合をコントロールしたが、後半序盤のDFグストの一発退場が響き0-1で敗戦。それでも、EFLカップでは難敵ブライトン相手にFWジャクソンのゴールを最後まで守り切って1-0の勝利を収め、ひとまず悪い流れを払しょくした。ただ、フルアム戦に向けては3試合停止のグストに加え、ジャクソンが累積警告で出場停止、ブライトン戦で負傷したDFチルウェルが不在と新たに離脱者が出てしまった。とりわけ、ジャクソンを欠く前線の迫力不足は否めず、ポチェッティーノ監督の前線の起用法に注目が集まるところだ。負傷明けのFWブロヤを順当に最前線に置くのか、FWスターリングらセンターフォワードが本職ではない選手を据えることになるのか…。

その他では前節のシェフィールド・ユナイテッド戦でプレミアリーグ史上初の1試合8人の得点者によるゴールで、8-0の圧勝を収めたニューカッスルと、開幕6戦目での初勝利を目指すバーンリーの一戦。バーンリー同様にそろそろ初白星がほしいルートン・タウン、ブレイズの昇格組の戦いにも注目だ。

◆プレミアリーグ第7節
▽9/30(土)
《20:30》
アストン・ビラ vs ブライトン
《23:00》
ボーンマス vs アーセナル
エバートン vs ルートン・タウン
マンチェスター・ユナイテッド vs クリスタル・パレス
ニューカッスル vs バーンリー
ウェストハム vs シェフィールド・ユナイテッド
ウォルバーハンプトン vs マンチェスター・シティ
《25:30》
トッテナム vs リバプール

▽10/1(日)
《22:00》
ノッティンガム・フォレスト vs ブレントフォード

▽10/2(月)
《28:00》
フルアム vs チェルシー

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【プレミアリーグ第15節プレビュー】ミッドウィーク開催は2つの強豪対決に注目

先週末に行われた第14節はアーセナルとリバプールがしぶとく勝ち点3を積み上げた一方、マンチェスター・シティがトッテナム相手のドローで痛恨の取りこぼしに。また、ニューカッスルとチェルシーがそれぞれマンチェスター・ユナイテッド、ブライトンとの強豪対決を制している。 ミッドウィーク開催となる今節は、上位浮上へ勝ち点3必須のマンチェスター・ユナイテッドvsチェルシーの名門対決が最注目カードだ。 7位のユナイテッドは前節、ニューカッスルとの強豪対決で0-1というスコア以上の力の差を見せつけられ、EFLカップでの前回対戦に続く完敗を喫した。共に負傷者の多さや直前にチャンピオンズリーグ(CL)のアウェイゲームを戦った条件は同じだったものの、ホームサポーターの情熱的な後押しを受けたマグパイズに攻守両面で圧倒され、GKオナナの好守などで前半は耐えたものの、後半にFWゴードンに先制ゴールを奪われると、以降はさしたる見せ場を作れずに敗戦。リーグ戦での連勝が「3」でストップした。 DFショーやDFワン=ビサカ、FWホイルンドら一部主力の復帰に新星MFメイヌーの台頭によって一時に比べて選手層の問題は改善傾向にあるが、FWラッシュフォードらの覇気のないプレー、一部で報じられるテン・ハグ監督の求心力低下といったネガティブな部分も目に付きクラブとしてここが踏ん張りどころ。公式戦3試合ぶりのホームゲームに向けてポジティブな要素はあまり見当たらないが、MFブルーノ・フェルナンデスやDFマグワイアらリーダーグループの奮起を期待したい。 一方、10位のチェルシーは前々節に同じニューカッスルに1-4の惨敗を喫したなか、前節はブライトン相手に3-2の勝利。MFギャラガーの退場によって2試合連続で数的不利の戦いを強いられたが、いずれもセットプレーからMFエンソ・フェルナンデスとDFコルウィルにプレミアリーグ初ゴールが生まれ、後半終盤はチーム一丸となった守備で逃げ切った。そのタフな一戦から中2日で臨むアウェイゲームはタフな戦いが予想されるが、サスペンション明けのDFリース・ジェームズとDFククレジャのコンビ、新天地デビューが期待されるMFエンクンクらの復帰を追い風に連勝を飾りたい。 その名門対決と同時刻開催となるアストン・ビラvsマンチェスター・シティも上位争いを左右する重要な一戦だ。 シティは前節、ホームで手負いのトッテナムと対戦。開始早々に先制点を許すも、MFフォーデンのゴールなどで前半の内に逆転に成功。ペースダウンした後半は同点に追いつかれるも、相手のミスを突いてMFグリーリッシュのゴールで勝ち越し。しかし、土壇場で同点に持ち込まれると、最終盤にグリーリッシュの決定的な裏抜けが不可解な主審の判定で阻止される不運もあって3-3のドロー。痛恨の3試合連続ドローによって3位に転落している。 リーグ4連覇に向けてこれ以上の足踏みは許されないが、今回の対戦相手はクラブ記録タイとなるプレミアリーグのホームゲーム13連勝中の4位アストン・ビラが相手となる。さらに、この試合では累積警告によるサスペンションで大黒柱のMFロドリと古巣対戦のグリーリッシュが不在となり、コンディションに問題を抱えるFWドクにも欠場の可能性がある。その厳しい状況のなかでエメリ率いる難敵に勝ち切れるか。 その王者の4試合連続取りこぼしを期待しつつ、勝ち点差を広げたい首位のアーセナルと、2位のリバプールはいずれも下位に沈む昇格組相手の勝ち点3必須の一戦に臨む。 アーセナルは前節、ウォルバーハンプトンに2-1で勝利。今季初のリーグ3連勝を飾った。FWサカとMFウーデゴールの連続ゴールによって前半序盤に2点のリードを得たが、攻めあぐねた後半に1点を返されると、最後は後ろの枚数を増やして専守防衛の展開に。ホームゲームということもあり課題を残したが、昨季から磨きをかける勝負強さを発揮した。 対戦相手のルートンは17位に低迷しているが、ホームゲームではリバプールと引き分け、トッテナムやユナイテッド相手にも善戦している侮れない相手。直近のブレントフォード、ウルブス戦同様に1点差勝負も想定される。ちなみにこの試合はサカにとって通算200試合出場のメモリアルゲームとなるため、公式戦3試合連続ゴールで偉業達成を祝いたい。なお、公式戦2試合連続アシストも、ウルブス戦で左ふくらはぎを痛めて負傷交代のDF冨安健洋の出場に関してはアルテタ監督が前日会見で五分五分の状況だと説明している。 一方、リバプールは最下位のシェフィールド・ユナイテッドとのアウェイゲームに臨む。アンフィールドでフルアムと対戦した前節は壮絶な撃ち合いとなった一戦を4-3で劇的勝利。守護神アリソンの負傷離脱やDFマティプの負傷交代といった影響もあり、決して得点力があるとは言えないフルアムに3ゴールを奪われたが、MFマク・アリスターとMF遠藤航の鮮烈なミドルシュートでの加入後初のリーグ戦ゴールに、DFアレクサンダー=アーノルドの2ゴールと見事な4ゴールを叩き込んでの、らしい勝利となった。今回の試合では守備面をしっかりと修正しつつ、不発に終わったアタッカー陣を含め格下相手にきっちり勝ち切りたい。 なお、対戦相手のブレイズは前節終了後にヘッキングボトム監督の解任が決断されたと報じられており、6日の試合では新指揮官か暫定指揮官の下での戦いになるかもしれない。 シティとのアウェイゲームで連敗を「3」でストップした5位のトッテナムは、トップ4圏内返り咲きを期して9位のウェストハムとのロンドン・ダービーで5試合ぶりの白星を目指す。多くの主力を欠いて臨んだシティ戦では2試合連続ゴールを決めたMFロ・チェルソのハイパフォーマンスや主力と控えのハイブリッド布陣での連携面の向上と多くのポジティブな要素が見受けられた。さらに、ディフェンスリーダーであるDFロメロが3試合のサスペンションから復帰する。ハマーズが非常にタフな相手であることに間違いないが、上位戦線踏みとどまりへ勝ち点3を掴みたい。 MF三笘薫を擁する8位のブライトンは、11位のブレントフォードを相手にバウンスバックの白星を目指す。一部ポジションでターンオーバーを図って臨んだチェルシー戦は前半終盤に得た数的優位を活かし切れず、連勝のチャンスを逃した。それでも、後半序盤に投入された三笘は再三の鋭い仕掛けで局面を打開するなど復帰戦となったAEKアテネ戦に比べて状態を上げており、先発復帰も期待されるビーズ戦では[5-3-2]の堅固な守備を特徴とする相手に攻撃の突破口となる仕事を期待したい。 その他ではチェルシー、ユナイテッドを連破して6位に順位を上げてきたニューカッスルがエバートン相手に今季2度目の3連勝を狙う一戦に注目。負傷明けのFWイサクの安定したパフォーマンスに17歳の新星MFマイリーの台頭で調子を上げるマグパイズだが、ユナイテッド戦では守護神ポープが肩の脱臼で長期離脱を余儀なくされる激震に見舞われた。その代役を担うドゥブラフカは経験豊富な選手ではあるが、今回のトフィーズ戦ではそのパフォーマンスに注目が集まるところだ。 ◆プレミアリーグ第15節 ▽12/5(火) 《28:30》 ウォルバーハンプトン vs バーンリー 《29:15》 ルートン・タウン vs アーセナル ▽12/6(水) 《28:30》 ブライトン vs ブレントフォード フルアム vs ノッティンガム・フォレスト シェフィールド・ユナイテッド vs リバプール クリスタル・パレス vs ボーンマス 《29:15》 マンチェスター・ユナイテッド vs チェルシー アストン・ビラ vs マンチェスター・シティ ▽12/7(木) 《28:30》 エバートン vs ニューカッスル 《29:15》 トッテナム vs ウェストハム 2023.12.05 19:00 Tue

【プレミアリーグ第14節プレビュー】シティvsスパーズ筆頭に強豪対決目白押しの一節

先週末に行われた第13節は首位攻防となったマンチェスター・シティvsリバプールがドローに終わり、代わって勝利を収めたアーセナルが首位に浮上。また、トッテナムとの上位対決を制したアストン・ビラが4位に順位を上げている。 2023年最終月となる12月最初の一節はマンチェスター・シティvsトッテナムを筆頭に、ニューカッスルvsマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーvsブライトンと3つの強豪対決が開催される。 チェルシー、リバプールとの連戦をいずれもドローで終えて2戦未勝利のシティ。リバプール戦ではFWハーランドの先制点を含めて試合を通して主導権を握ったものの、後半終盤に一瞬の隙を突かれてDFアレクサンダー=アーノルドにゴールを決められて逃げ切り失敗。要塞エティハド・スタジアムでの公式戦連勝記録が「23」でストップ。 それでも、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではRBライプツィヒにホームで2点ビハインドを背負うも、後半にハーランド、MFフォーデン、FWアルバレスと続けて3点を叩き込んで劇的3-2の逆転勝利。グループステージ5連勝での首位通過を確定させ、直近2試合の微妙な流れを払拭した。そして、今節は手負いのスパーズ相手にリーグ3戦ぶりの白星を狙う。 対するトッテナムは前節、ホームでアストン・ビラと対戦。今季初出場となったMFロ・チェルソの今季初ゴールによって先制点を奪い、以降も相手のハイラインを攻略して再三の決定機を創出。だが、2点目を奪い切れずにいると、サイドバック4人を並べた急造守備陣がセットプレー、相手エースFWワトキンスに続けてゴールネットを揺らされて1-2の敗戦。3試合連続逆転負けでの3連敗に。 さらに、同試合ではDFキャッシュの悪質なタックルを受けたMFベンタンクールが右足首のじん帯を断裂。2カ月以上の戦線離脱が見込まれており、泣きっ面に蜂という状況だ。サスペンション明けのMFビスマに加え、負傷明けのMFサールに復帰の可能性はあるものの、シティの超強力攻撃陣を相手に苦戦必至だ。 7位のニューカッスルは前節、チェルシーとの強豪対決に臨み4-1の完勝。公式戦連敗ストップに成功。さらに、直近のCLのパリ・サンジェルマン(PSG)戦ではFWイサクの公式戦2試合連続ゴールで先制に成功し、敵地で1-0の勝利かに思われたが、誤審によって献上した土壇場のPKを決められて無念のドローに終わった。それでも、チーム全体のパフォーマンスは明らかに改善されており、先日のEFLカップで3-0の快勝を収めたユナイテッド相手にチェルシー戦同様の相手を圧倒する戦いが期待されるところだ。 対する6位のユナイテッドは前節、エバートン相手にFWガルナチョ、FWラッシュフォード、FWマルシャルと悩めるアタッカー陣揃い踏みで3-0の完勝。今季初となるリーグ3連勝を達成した。しかし、今季リーグ戦以上に苦戦が続くCLでは敵地での勝利必須だったガラタサライ戦を3-3のドローで終え、最下位脱出とはならず。ガルナチョの2試合連続ゴールやMFブルーノ・フェルナンデスの鮮烈なミドルシュートなどで2度に渡って2点リードを得たが、GKオナナの拙守や途中投入のアタッカー陣の決定力不足が響いて逃げ切りに失敗した。その痛恨ドローに加え、EFLカップでのリベンジを期す今回の一戦では好調ガルナチョや新星メイヌーといった若手の輝きに期待したい。 10位のチェルシーは強豪5連戦の3戦目となった前節のニューカッスル戦で1-4の惨敗。DFチアゴ・シウバの痛恨ミス、キャプテンのDFリース・ジェームズの軽率な退場が響きダメージが残る敗戦となった。その敗戦からのリバウンドメンタリティ試されるホームゲームでは手負いのシーガルズ相手に結果、内容共にこだわりたい。好調のFWスターリングに加え、この試合では新戦力エンクンクにもベンチ入りの可能性が伝えられており、脆弱な守備をカバーする攻撃陣の躍動を期待したい。 一方、前節のノッティンガム・フォレスト戦を3-2で競り勝ってリーグ7試合ぶりの白星を収めた8位のブライトン。だが、同試合ではDFランプティ、FWアンス・ファティの2選手がいずれも長期離脱の重傷を負ってしまった。ただ、直近のヨーロッパリーグ(EL)ではMF三笘薫やMFミルナーらが戦列に復帰したなか、FWジョアン・ペドロのPK弾でAEKアテネをアウェイで1-0と破り、最終節を前に2位以内を確定。日程面や選手層でのディスアドバンテージは否めないが、公式戦連勝の勢いを持って敵地へ乗り込む。なお、インターナショナルブレーク明けで初の実戦となった三笘は試運転といった印象のパフォーマンスで、このチェルシー戦ではさらなるギアアップが求められるところだ。 リーグ連勝で首位に浮上したアーセナルは、12位のウォルバーハンプトン相手のホームゲームで3連勝での首位固めを狙う。前節のブレントフォード戦では相手の堅守に手を焼いたが、後半終了間際に途中出場のMFハヴァーツが決めた値千金のゴールによって1-0の勝利を収めた。さらに、ミッドウィークのCLでは前回対戦で敗れたRCランス相手にDF冨安健洋の見事な2アシストに6人の異なるスコアラーが生まれた6-0の圧勝で、最終節を残しての首位通過を確定させた。これで公式戦4連勝となった絶好調のアルテタのチームだが、今節は今季上位陣相手の健闘が光る曲者ウルブスが相手だ。ランス戦の余裕な展開で一部主力のプレータイムをコントロールできたが、インテンシティの高いアウェイチームに対して気を引き締めて戦いたい。 そのアーセナルを勝ち点2差で追う3位のリバプールは、ホームで14位のフルアムと対戦。前述のシティ戦では難所から勝ち点1を持ち帰れた点はプラスも、同試合では守護神アリソンとFWジョタの主力2人が負傷離脱。直近ELのLASK戦は相手のレベルもあって4-0と問題なく勝ち切ってグループステージ首位通過を確定させたが、プレミアリーグの戦いに向けては守護神不在の影響はやや懸念材料だ。そのため、代役を担うケレハーのパフォーマンスに注目しつつ、攻撃陣がよりラクな試合展開に持っていきたい。なお、LASK戦でフル出場のMF遠藤航は良いアピールを見せたものの、この試合ではベンチスタートが決定的だ。 その他では直近公式戦4連勝中と絶好調のアストン・ビラが16位のボーンマスのホームに乗り込む一戦、浮上のきっかけを探る最下位のバーンリーと18位のシェフィールド・ユナイテッドによる下位対決にも注目したい。 ◆プレミアリーグ第14節 ▽12/2(土) 《24:00》 アーセナル vs ウォルバーハンプトン ブレントフォード vs ルートン・タウン バーンリー vs シェフィールド・ユナイテッド 《26:30》 ノッティンガム・フォレスト vs エバートン 《29:00》 ニューカッスル vs マンチェスター・ユナイテッド ▽12/3(日) 《23:00》 ボーンマス vs アストン・ビラ チェルシー vs ブライトン リバプール vs フルアム ウェストハム vs クリスタル・パレス 《25:30》 マンチェスター・シティ vs トッテナム 2023.12.02 12:00 Sat

【ラ・リーガ第15節プレビュー】バルサvsアトレティコ! 首位奪還マドリーは格下と対戦

先週末に行われた第14節ではジローナとバルセロナのカタルーニャ勢が取りこぼした結果、カディスに完勝のレアル・マドリーが首位を奪還。また、アトレティコ・マドリー、レアル・ソシエダの上位陣がきっちり勝ち点3を積み上げている。 2023年最終月となる12月初戦とな今節は、勝ち点31で並ぶ4位のバルセロナと3位のアトレティコによる上位対決に注目が集まる。 バルセロナは前節、苦手とするバジェカスで難敵ラージョと対戦。MFウナイ・ロペスにゴラッソを叩き込まれ、以降は反撃に転じたものの相手の堅守に苦戦。その後、後半終盤に相手のオウンゴールで何とか追いつき勝ち点1を持ち帰るにとどまった。 インターナショナルブレーク明けというエクスキューズはあったものの、振るわないパフォーマンスによってチャビ監督に対する風当りもきつくなっている。それでも、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではポルトとの首位攻防戦をDFカンセロ、FWフェリックスのポルトガル代表コンビの活躍で2-1の逆転勝利。首位通過確定はならずも、3シーズンぶりの決勝トーナメント進出を確定。ホームで戦う難敵コルチョネロスとのビッグマッチに向け弾みを付けた。 対するアトレティコは前節、重要なCLフェイエノールト戦を控えるなかで下位のマジョルカと対戦。相手の守備的な戦いにやや手を焼いたが、頼れるFWグリーズマンのゴールを最後まで守り抜いてウノセロ勝利。さらに、肝心のフェイエノールト戦では2つのオウンゴールにDFエルモソの意外性のある一撃によって敵地で3ゴールを挙げて3-1の勝利。最終節を前に決勝トーナメント進出を決め、公式戦4連勝で敵地へ乗り込むことになった。 その2強の潰し合いに期待しつつ、首位固めを狙うレアル・マドリーは、19位に沈むグラナダとのホームゲームでリーグ3連勝を狙う。前節のカディス戦ではFWヴィニシウスらの負傷離脱に加え、体調不良のMFブラヒム・ディアスが急遽スタメンを外れるアクシデントに見舞われたが、FWロドリゴのドブレーテの活躍で3-0の完勝。さらに、CLのナポリ戦ではその絶好調ロドリゴの公式戦4試合連続ゴールを皮切りにMFベリンガム、MFニコ・パスのトップチーム初ゴールなどで4-2の逆転勝利。グループステージ5連勝で首位通過を確定させた。 今後の過密日程に向け、手薄な前線を中心にこれ以上の離脱者を回避するためには格下相手に早い時間帯に試合を決め、ニコ・パスらカンテラーノや出場機会が少ない控え選手を投入し、主力のプレータイムコントロールといきたいところだ。 MF久保建英を擁する6位のソシエダは14位のオサスナとのアウェイゲームでリーグ3連勝を狙う。前節のセビージャ戦は開始早々のオウンゴールとFWサディクの目の覚めるゴラッソで前半に2点リードを挙げると、後半序盤に1点を返されたものの、後半終盤に2人の退場者を出した相手の自滅にも助けられて逃げ切りに成功。また、すでに決勝トーナメント進出を決めたCLのレッドブル・ザルツブルク戦では久保ら一部主力を温存したなか、最低限のゴールレスドローで試合を終えている。そのザルツブルク戦では見事な直接FKでCL初ゴールに迫った久保は先発復帰が見込まれており、粘り強い守備を信条とするオサスナ相手に久々のゴールといきたい。 前節、アスレティック・ビルバオとの上位対決を1-1のドローで終えて首位陥落となった2位のジローナは、9位のバレンシア相手のホームゲームで仕切り直しの白星を目指す。アスレティック戦ではリードを守り切れずにリーグ連勝が「5」でストップしたが、パフォーマンス自体に悲観すべき部分は全くない。次節にバルセロナとのカタルーニャ自治州ダービーを控えるなか、バレンシア相手にきっちりホームで勝ち切って良い流れを維持したい。 その他ではマルセリーノ新体制の初陣を3-1の快勝で飾った新生ビジャレアルと、泥沼の状況が続き早くも今季2度目の監督交代も取り沙汰されるセビージャの名門対決、アスレティック・ビルバオvsラージョ、アルメリアvsベティスといったカードにも注目したい。 《ラ・リーガ第15節》 ▽12/1(金) 《29:00》 ラス・パルマス vs ヘタフェ ▽12/2(土) 《22:00》 ジローナ vs バレンシア 《24:15》 アスレティック・ビルバオ vs ラージョ 《26:30》 レアル・マドリー vs グラナダ 《29:00》 オサスナ vs レアル・ソシエダ ▽12/3(日) 《22:00》 マジョルカ vs アラベス 《24:15》 アルメリア vs ベティス 《26:30》 セビージャ vs ビジャレアル 《29:00》 バルセロナ vs アトレティコ・マドリー ▽12/4(月) 《29:00》 セルタ vs カディス 2023.12.01 19:00 Fri

【ラ・リーガ第14節プレビュー】“FIFAウイルス”罹患の上位陣は格下と対戦…首位ジローナは難敵ビルバオ戦

インターナショナルブレーク前に行われた前節は上位陣が順当に勝ち点3を積み重ねる波乱の少ない一節に。首位のジローナを3強が僅差で追走する形が継続されている。 2023年最後のインターナショナルマッチウィーク明けで開催される第14節は、上位陣を中心に多くのクラブが“FIFAウイルス”の影響に晒されたなかで臨む一節となる。 5連勝で首位を堅持するジローナは、5位のアスレティック・ビルバオとのマンデーナイト開催のホームゲームで今季2度目の6連勝を狙う。前節は曲者ラージョに開始早々の先制点を奪われたが、FWドヴビク、FWサヴィオのゴールによって逆転し、敵地から勝ち点3を持ち帰った。直近2試合ではややあっさりとした形での失点が目につくが、自慢の攻撃力を武器にしっかりと反発力を示しており、簡単には揺るがないメンタル面を含めてリーグテーブルの最上位に相応しいパフォーマンスを示した。今節は開幕節のレアル・ソシエダ戦(1-1)、唯一の敗北を喫したレアル・マドリー戦(0-3)以来の上位陣との対戦となり、改めて真価が試される一戦となる。なお、互いに今シーズンは攻撃力を売りとしており、撃ち合いの展開が想定される。 2位のレアル・マドリーは16位のカディスとのアウェイゲームでリーグ連勝を狙う。前節のバレンシア戦ではFWヴィニシウスとFWロドリゴのドブレーテ共演によってマニータの圧勝を収め、今季初めて無得点に終わった前々節のラージョ戦のゴールレスドローをきっちり払しょくした。しかし、今回のインターナショナルブレークではMFカマヴィンガとヴィニシウスの2選手がいずれも負傷し、共に2カ月程度の戦線離脱が決定。また、右肩のケガからの復帰を目指すMFベリンガムの回復も思わしくなく前線を中心に主力不在の中での戦いを強いられる。そういったなか、FWホセルとロドリゴの2トップ、ここ数試合好アピールを見せるMFブラヒム・ディアスら代役の活躍に期待したい。 3位のバルセロナは直近2試合でレアル・マドリー、ジローナに善戦した10位のラージョとアウェイで対戦。前節のアラベス戦では前半にFWオモロディオンの対応に手を焼いたが、主砲レヴァンドフスキのドブレーテの活躍によって2-1の逆転勝利。内容は低調ながらもリーグ2連勝を達成した。3連勝を狙う今節に向けてはMFフレンキー・デ・ヨングら一部主力の復帰に目途が立った一方、MFガビがスペイン代表で今季絶望の重傷。クラブに激震が走った。今回の一戦ではその代役を担うMFフェルミン・ロペスらのパフォーマンスに加え、ここ最近湿りがちな攻撃陣の奮起が求められるところだ。 4位のアトレティコ・マドリーは、週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のフェイエノールト戦を控えるなか、17位に低迷するマジョルカと対戦。前節は混迷のビジャレアルを相手に前半は苦戦を強いられたが、FWグリーズマンらの活躍によって3-1の逆転勝利。前々節のラス・パルマス戦で喫した久々の敗戦をきっちり払拭した。ライバル2チームと異なり、今回の代表戦で目立った負傷者は出ていないが、ラス・パルマス戦での教訓を活かしてしっかりとした姿勢で格下相手に勝ち点3をつかみ取りたい。 MF久保建英を擁する6位のソシエダは、13位のセビージャとの名門対決に臨む。前節は最下位のアルメリア相手に思わぬ苦戦を強いられたが、後半終盤のPKとセットプレー2発で突き放して3-1の勝利を手にした。週明けにはCLのレッドブル・ザルツブルク戦を控えるが、すでに決勝トーナメント進出を決めているため、この一戦に全力を注げる。 今回の代表戦では絶好調だったFWオヤルサバルが負傷するアクシデントが発生したが、FWアンドレ・シウバ、DFティアニーらがチームトレーニングに復帰。前線に関してはFWカルロス・フェルナンデス、FWサディク、FWチョを含め選択肢は十分にあり、どういった形でカピタン不在を埋めるかに注目が集まる。なお、久保は日本代表で直近のシリア戦しか出場しておらず、同試合では大勝に導く見事なゴラッソも記録。良い状態でこのセビージャ戦に臨めるはずだ。 対するセビージャは、前節のベティスとのエル・グラン・デルビをMFラキティッチのゴラッソで1-1のドローに持ち込んだが、相変わらず低調なパフォーマンスは変わらず。週明けに逆転突破を目指すCLのPSV戦を控えるなか、ある程度メンバーを入れ替えつつラ・レアル撃破を目指す。 その他では今季2度目の監督交代に踏み切り、マルセリーノ新監督を招へいした14位のビジャレアル、唯一未勝利が続くアルメリアといったクラブの戦いにも注目したい。 《ラ・リーガ第14節》 ▽11/24(金) 《29:00》 アラベス vs グラナダ ▽11/25(土) 《22:00》 ラージョ vs バルセロナ 《24:15》 バレンシア vs セルタ 《26:30》 ヘタフェ vs アルメリア 《29:00》 アトレティコ・マドリー vs マジョルカ ▽11/26(日) 《22:00》 ビジャレアル vs オサスナ 《24:15》 レアル・ソシエダ vs セビージャ 《26:30》 カディス vs レアル・マドリー 《29:00》 ベティス vs ラス・パルマス ▽11/27(月) 《29:00》 ジローナ vs アスレティック・ビルバオ 2023.11.24 19:00 Fri

【プレミアリーグ第13節プレビュー】シティvsリバプール! “FIFAウイルス”蔓延の中で超過密日程スタート

インターナショナルブレーク前に行われた前節は、壮絶な撃ち合いとなったチェルシーvsマンチェスター・シティがドローに終わり、トッテナムやニューカッスルの格下相手の敗戦と少なくない波乱も。一方で、アーセナルやリバプールが順当に勝ち点3を積み重ね、リーグタイトル争いはより拮抗したものとなっている。 2023年最後のインターナショナルマッチウィークでは“FIFAウイルス”蔓延となり、多くのクラブで負傷者が目立つが、プレミアリーグは年末年始に懸けた超過密日程がスタート。その口火を切る第13節では首位のマンチェスター・シティと2位のリバプールが1ポイント差で激突する首位攻防戦に大きな注目が集まる。 シティは前節、チェルシーとのアウェイゲームで3度のリードを手にしながらも相手の驚異的な粘りに遭い、4-4のドローに終わった。これによりリーグ連勝が「3」でストップし、2位以下との勝ち点差が縮まった。そして、ここからはリバプール、トッテナムとのホーム連戦、難攻不落ビラ・パークでのアストン・ビラとのアウェイ戦と優勝争いにおいて重要な3連戦に臨む。ここに来てDFストーンズやMFマテウス・ヌネスら負傷者が増え始め、エースFWハーランドもノルウェー代表離脱とやや選手のやり繰りが難しくなっているが、難敵相手の首位攻防戦できっちりリーグテーブルの最上位を堅持なるか。 対するリバプールは前節、ホームでブレントフォードと対戦。前半は相手十八番のカウンターやセットプレーに苦戦したが、エースFWサラーの2ゴールの活躍によって3-0の快勝。公式戦2試合未勝利という嫌な流れをしっかりと払しょくした。今回のインターナショナルブレークでは目立った負傷者は出ていないが、サラーやFWヌニェスらを筆頭に一部主力はワールドカップ(W杯)予選で長距離移動を強いられており、代表戦明けの土曜ランチタイムキックオフという厳しい日程面、難所エティハド・スタジアムでのアウェイゲームということを考えると、厳しい戦いが予想される。 その首位攻防戦に続く注目カードは7位のニューカッスルと、10位のチェルシーによる上位浮上を狙う強豪同士の直接対決だ。 久々のチャンピオンズリーグ(CL)との二足の草鞋に加え、現プレミアリーグで最も多くの負傷者に悩まされるマグパイズ。前々節はアーセナルに初黒星を与えたが、直近2試合ではドルトムント、ボーンマスに0-2の完敗。多くの主力不在と勤続疲労によって好調時に比べてパフォーマンスが低下している。週明けのCLで重要なパリ・サンジェルマン戦を控えるなかで臨むチェルシー戦では引き続き厳しい台所事情となるが、セント・ジェームズ・パークの強烈な後押しを活かして復調ブルーズ撃破といきたい。 対するチェルシーは前々節にトッテナムに初黒星を与え、前節はシティ相手にドロー。今シーズンを占う強豪5連戦においてここまで上々の滑り出しを見せている。また、ライバルを尻目にここにきて負傷者が続々と戦列に戻ってきている。現状では今夏の目玉補強の一人だった昨季ブンデスリーガ得点王のMFエンクンクのプレミアデビューはお預けになるようだが、その主力の復帰を追い風に難所を攻略し、上位戦線に絡んでいきたい。 首位攻防戦の結果次第で首位浮上が懸かる3位のアーセナルは、11位のブレントフォードとのアウェイゲームで連勝を狙う。前節はMFファビオ・ヴィエイラの退場などもあり、下位に低迷するバーンリーに苦戦を強いられたものの、FWトロサールの1ゴール1アシストの活躍によってバウンスバックの3-1の勝利を収めた。グリフィン・パークでのビーズとのアウェイゲームは決して簡単ではないが、しっかりと勝ち点3を積み重ねたい。なお、ノルウェー代表辞退のMFウーデゴールら一部主力のコンディションは懸念材料も、DF冨安健洋は森保一監督の気遣いある日本代表での起用法もあり、CLのRCランス戦に向けて温存といったプランがなければ、先発での起用が濃厚だ。 開幕10戦無敗からの連敗で4位に転落したトッテナムは、1ポイント差で5位に位置するアストン・ビラとのホームゲームで連敗ストップを目指す。2人の退場者、2人の主力の負傷という厳しいチェルシー戦での今季初黒星から回復途上で臨んだ前節のウォルバーハンプトン戦では前半開始早々に先制点を挙げたが、慣れないメンバー構成と120%を出し切ったチェルシー戦での消耗によってチームとして完全にガス欠。何とか粘り強い守備でリードを維持したが、後半アディショナルタイムに連続失点する厳しい1-2の逆転負けとなった。 次節には敵地でシティとの上位対決を控えており、今回のホームゲームでは是が非でも白星を取り戻したい。累積警告でMFビスマを欠き、エースFWソン・フンミンら代表帰りの主力のコンディションも懸念されるなか、圧倒的なホーム戦ほどの強さはないものの、ビッグ6に肉薄する選手層とプレー強度を有するエメリのチーム相手にポステコグルー監督の手腕が試される一戦となるはずだ。 MF三笘薫を擁する8位のブライトンは、14位のノッティンガム・フォレストを相手にリーグ7戦ぶりの白星を目指す。前節のシェフィールド・ユナイテッド戦では前半開始早々の先制点から最下位相手に危なげなくゲームを進めたが、MFダフートの愚行退場によって暗転。不運なオウンゴールで追いつかれ、下位相手に痛恨の取りこぼしとなった。また、ニューカッスル同様に多くの負傷者に悩まされるチームではFWファーガソンに加え、三笘が日本代表合流後に負傷が発覚。現時点で細かい状態は不明だが、フォレスト戦の欠場は決定的だ。そのエース不在のなか、FWアディングラやFWアンス・ファティら代役候補の活躍に期待したいところだ。 相変わらずパフォーマンスは安定しないものの、6位まで順位を上げてきたマンチェスター・ユナイテッドは、財務違反によって勝ち点10剥奪の処分が科されて19位に転落した渦中のエバートンとのアウェイゲームに臨む。前節は格下ルートン・タウンにホームで苦戦しながらも、伏兵リンデロフのゴールを守り切って勝ち切ったテン・ハグのチーム。ただ、今回のインターナショナルブレークではMFマウントが再負傷。代表戦で負傷したFWラッシュフォード、GKオナナは幸いにも軽傷だったが、アクシデントが続く。DFショーのチームトレーニング復帰は朗報だが、引き続きメンバーのやり繰りに苦戦しそうだ。実力差を考えればトフィーズ相手に勝ち点3を得られる可能性は高いが、勝ち点10剝奪が決定して最初のグディソン・パークで行われる一戦はスタジアムの空気を含めて読めない一戦となるはずだ。 ◆プレミアリーグ第13節 ▽11/25(土) 《21:30》 マンチェスター・シティ vs リバプール 《24:00》 バーンリー vs ウェストハム ルートン・タウン vs クリスタル・パレス ニューカッスル vs チェルシー ノッティンガム・フォレスト vs ブライトン シェフィールド・ユナイテッド vs ボーンマス 《26:30》 ブレントフォード vs アーセナル ▽11/26(日) 《23:00》 トッテナム vs アストン・ビラ 《25:30》 エバートン vs マンチェスター・ユナイテッド ▽11/29(月) 《29:00》 フルアム vs ウォルバーハンプトン 2023.11.24 13:00 Fri
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