【プレミアリーグ第6節プレビュー】今季最初のNLD開催! ビッグ6vs曲者の2カードも

2023.09.23 12:00 Sat
Getty Images
先週末に行われた第5節では難敵ハマーズに逆転勝利のマンチェスター・シティが開幕5連勝を達成。また、リバプールとトッテナムが4連勝、2連勝のアーセナルが2ポイント差で王者をしっかりと追走している。

UEFAコンペティションのグループステージが開幕し、週明けにはEFLカップ(カラバオ)3回戦も控える過密日程の中で行われる今節は、共に4勝1分けと好スタートを切ったノースロンドンの両雄による今シーズン最初のノースロンドン・ダービーが開催される。
アーセナルは前節、2017年以来勝利がなかった鬼門グディソン・パークでエバートンに1-0の勝利。相手の堅守攻略に苦戦を強いられたものの、FWマルティネッリの負傷で途中投入されたFWトロサールが決めた値千金の今季初ゴールを最後まで守り抜いた。さらに、7シーズンぶりの参戦となったチャンピオンズリーグ(CL)初戦ではPSV相手に決定力、守備、切り替えの精度で大きくクオリティの差を見せつけると、2戦連発のトロサールを含む3トップ揃い踏みで4-0の完勝。CLの舞台でもこれ以上ない最高のスタートを飾り、ホーム開催のダービーマッチに大きな弾みを付けた。

対するトッテナムは前節、昇格組シェフィールド・ユナイテッドとホームで対戦。守護神フォダリンガムを中心とする相手の粘り強い守備と、執拗に時間を浪費するしたたかな戦い方、微妙なレフェリングの影響によって大苦戦。後半アディショナルタイム8分まで0-1のビハインドを強いられて今季初黒星やむなしかに思われたが、途中出場のFWリシャルリソンの1ゴール1アシストの圧巻の活躍によって100分のMFクルゼフスキの逆転ゴールによって2-1の劇的過ぎる勝利を収めた。エミレーツ・スタジアムでのダービーでは長らく勝利がないが、このブレイズ戦の勝利と中7日というコンディション面の優位性を武器に宿敵撃破を狙う。

また、今節はそのノースロンドン・ダービーと同じ日曜の同時刻にリバプールvsウェストハム、チェルシーvsアストン・ビラという、ビッグ6と強豪クラブによる激戦必至の2つのカードが開催される。
リバプールは前節、ウォルバーハンプトン相手に敵地で低調な前半の戦いを強いられたが、後半にエースFWサラーが相手のオウンゴールを含む全3ゴールをアシストする圧巻の活躍をみせ、敵地で3-1の逆転勝利を収めた。また、先発全員を入れ替えたヨーロッパリーグ(EL)初戦のLASK戦では同じく低調な前半となったが、FWルイス・ディアスがPK奪取、逆転ゴールを挙げる見事な活躍をみせ、リーグ戦と同じく3-1の逆転勝利。今季の公式戦無敗を継続している。なお、LASK戦で先発出場を飾ったMF遠藤航だが、慣れないメンバー構成の影響などもありポジション奪取に向けたアピールはならず。主力復帰が見込まれるハマーズ戦ではベンチスタートが濃厚だ。

一方、対戦相手のウェストハムはシティと対戦した前節を1-3の逆転負けで今季初黒星を喫したが、直近のELではリバプール同様に積極的なターンオーバーを敢行しながらもホームで3-1の逆転勝利。リバウンドメンタリティを示すと共に、期待の新戦力クドゥスに初ゴールが生まれた点も好材料だ。

チェルシーは前節、ボーンマスとのアウェイゲームをゴールレスドローで終えた。ロベルト・サンチェス、ネトと両守護神の奮闘がハイライトとなった試合において、やはり前線の決定力不足を露呈し、開幕5試合でわずかに1勝とポチェッティーノ新体制での苦境は続く。そういった中、直近のカンファレンスリーグ(ECL)ではレギア・ワルシャワに敗れる波乱はあったものの、開幕から安定して勝利を重ねる智将エメリ率いるアストン・ビラとの一戦は改めて真価が試される試合に。アストン・ビラは今季ここまでニューカッスル、リバプールと強豪クラブとの対戦でいずれも大敗しているが、ブルーズはその2クラブに続き“強者”として難敵撃破なるか。

開幕6連勝を狙う王者シティは、ホームゲームでノッティンガム・フォレストと対戦。前節のウェストハム戦では相手得意のカウンターに屈して先制を許したが、後半に新加入FWドクの初ゴールを皮切りにMFベルナルド・シウバ、FWハーランドと3ゴールを叩き込み、守護神エデルソンの奮闘も光った一戦で鮮やかな逆転勝利。さらに、CL初戦のツルヴェナ・ズヴェズダ戦も思わぬ先制点を許したものの、FWアルバレスの2ゴールの活躍などで同じく3-1の逆転勝利。CL王者の面目躍如となった。ただ、同試合ではベルナルド・シウバがDFストーンズ、MFデ・ブライネ、MFグリーリッシュ、MFコバチッチに続いて負傷者リスト入りしてしまい、今後の過密日程に向けて不安材料に。そのため、フォレスト戦ではドクやMFマテウス・ヌネスといった新戦力に2年目のMFフィリップスら代役候補に今後に繋がるような活躍を期待したいところだ。

公式戦3試合連続3失点以上を喫しての3連敗と苦境のマンチェスター・ユナイテッドは、宿敵シティのレジェンドであるコンパニが率いるバーンリー相手に、連敗ストップと今季初のアウェイ勝利を目指す。リーグ前節はブライトンにホームで1-3の完敗を喫し、得意のホームで初黒星を喫すると、CL初戦のバイエルン戦では試合最終盤のMFカゼミロの2ゴールで意地を見せたものの、新守護神オナナの先制点献上に絡む失策を含む守備の脆さを露呈し、3-4の敗戦となった。

対戦相手のバーンリーはここまで1試合未消化も1分け3敗と厳しいスタートとなっており、その相手に対してアウェイ初勝利を挙げられないと、テン・ハグ監督の立場もやや危ぶまれることになるはずだ。負傷者や規律面の問題で数選手を欠く中、この試合では負傷明けのDFヴァランとMFマウントの復帰が見込まれており、その2選手の復帰を何とか追い風にしたい。

MF三苫薫を擁するブライトンは、前節チェルシーと引き分けたボーンマス相手にリーグ3連勝を目指す。前節はいまや完全に“カモ”にしている赤い悪魔に快勝し、ニューカッスル戦に続く強豪相手の連勝に。ただ、クラブ史上初のELではホームでAEKアテネに2-3の敗戦。苦手とする堅守速攻の相手に、セットプレーとカウンターから今季最多タイの3失点を喫した。その激戦から中2日で臨む一戦では、同じくカウンタースタイルのチェリーズにバウンスバックの勝利を掴めるか。また、AEKアテネ戦ではやや消化不良のパフォーマンスとなった三笘には本来の躍動感あるパフォーマンスと決定的な仕事を期待したい。

その他では直近のCLミラン戦を手堅いドローで終えるなど徐々に復調傾向のニューカッスルが、開幕未勝利のシェフィールド・ユナイテッド相手に今季初のリーグ連勝を狙う一戦や、今季初勝利を狙うエバートン、ルートン・タウンらの戦いにも注目だ。

◆プレミアリーグ第6節
▽9/23(土)
《23:00》
クリスタル・パレス vs フルアム
ルートン・タウン vs ウォルバーハンプトン
マンチェスター・シティ vs ノッティンガム・フォレスト
《25:30》
ブレントフォード vs エバートン
《28:00》
バーンリー vs マンチェスター・ユナイテッド

▽9/24(日)
《22:00》
アーセナル vs トッテナム
ブライトン vs ボーンマス
リバプール vs ウェストハム
チェルシー vs アストン・ビラ
《24:30》
シェフィールド・ユナイテッド vs ニューカッスル

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先週末に行われた第13節は首位攻防となったマンチェスター・シティvsリバプールがドローに終わり、代わって勝利を収めたアーセナルが首位に浮上。また、トッテナムとの上位対決を制したアストン・ビラが4位に順位を上げている。 2023年最終月となる12月最初の一節はマンチェスター・シティvsトッテナムを筆頭に、ニューカッスルvsマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーvsブライトンと3つの強豪対決が開催される。 チェルシー、リバプールとの連戦をいずれもドローで終えて2戦未勝利のシティ。リバプール戦ではFWハーランドの先制点を含めて試合を通して主導権を握ったものの、後半終盤に一瞬の隙を突かれてDFアレクサンダー=アーノルドにゴールを決められて逃げ切り失敗。要塞エティハド・スタジアムでの公式戦連勝記録が「23」でストップ。 それでも、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではRBライプツィヒにホームで2点ビハインドを背負うも、後半にハーランド、MFフォーデン、FWアルバレスと続けて3点を叩き込んで劇的3-2の逆転勝利。グループステージ5連勝での首位通過を確定させ、直近2試合の微妙な流れを払拭した。そして、今節は手負いのスパーズ相手にリーグ3戦ぶりの白星を狙う。 対するトッテナムは前節、ホームでアストン・ビラと対戦。今季初出場となったMFロ・チェルソの今季初ゴールによって先制点を奪い、以降も相手のハイラインを攻略して再三の決定機を創出。だが、2点目を奪い切れずにいると、サイドバック4人を並べた急造守備陣がセットプレー、相手エースFWワトキンスに続けてゴールネットを揺らされて1-2の敗戦。3試合連続逆転負けでの3連敗に。 さらに、同試合ではDFキャッシュの悪質なタックルを受けたMFベンタンクールが右足首のじん帯を断裂。2カ月以上の戦線離脱が見込まれており、泣きっ面に蜂という状況だ。サスペンション明けのMFビスマに加え、負傷明けのMFサールに復帰の可能性はあるものの、シティの超強力攻撃陣を相手に苦戦必至だ。 7位のニューカッスルは前節、チェルシーとの強豪対決に臨み4-1の完勝。公式戦連敗ストップに成功。さらに、直近のCLのパリ・サンジェルマン(PSG)戦ではFWイサクの公式戦2試合連続ゴールで先制に成功し、敵地で1-0の勝利かに思われたが、誤審によって献上した土壇場のPKを決められて無念のドローに終わった。それでも、チーム全体のパフォーマンスは明らかに改善されており、先日のEFLカップで3-0の快勝を収めたユナイテッド相手にチェルシー戦同様の相手を圧倒する戦いが期待されるところだ。 対する6位のユナイテッドは前節、エバートン相手にFWガルナチョ、FWラッシュフォード、FWマルシャルと悩めるアタッカー陣揃い踏みで3-0の完勝。今季初となるリーグ3連勝を達成した。しかし、今季リーグ戦以上に苦戦が続くCLでは敵地での勝利必須だったガラタサライ戦を3-3のドローで終え、最下位脱出とはならず。ガルナチョの2試合連続ゴールやMFブルーノ・フェルナンデスの鮮烈なミドルシュートなどで2度に渡って2点リードを得たが、GKオナナの拙守や途中投入のアタッカー陣の決定力不足が響いて逃げ切りに失敗した。その痛恨ドローに加え、EFLカップでのリベンジを期す今回の一戦では好調ガルナチョや新星メイヌーといった若手の輝きに期待したい。 10位のチェルシーは強豪5連戦の3戦目となった前節のニューカッスル戦で1-4の惨敗。DFチアゴ・シウバの痛恨ミス、キャプテンのDFリース・ジェームズの軽率な退場が響きダメージが残る敗戦となった。その敗戦からのリバウンドメンタリティ試されるホームゲームでは手負いのシーガルズ相手に結果、内容共にこだわりたい。好調のFWスターリングに加え、この試合では新戦力エンクンクにもベンチ入りの可能性が伝えられており、脆弱な守備をカバーする攻撃陣の躍動を期待したい。 一方、前節のノッティンガム・フォレスト戦を3-2で競り勝ってリーグ7試合ぶりの白星を収めた8位のブライトン。だが、同試合ではDFランプティ、FWアンス・ファティの2選手がいずれも長期離脱の重傷を負ってしまった。ただ、直近のヨーロッパリーグ(EL)ではMF三笘薫やMFミルナーらが戦列に復帰したなか、FWジョアン・ペドロのPK弾でAEKアテネをアウェイで1-0と破り、最終節を前に2位以内を確定。日程面や選手層でのディスアドバンテージは否めないが、公式戦連勝の勢いを持って敵地へ乗り込む。なお、インターナショナルブレーク明けで初の実戦となった三笘は試運転といった印象のパフォーマンスで、このチェルシー戦ではさらなるギアアップが求められるところだ。 リーグ連勝で首位に浮上したアーセナルは、12位のウォルバーハンプトン相手のホームゲームで3連勝での首位固めを狙う。前節のブレントフォード戦では相手の堅守に手を焼いたが、後半終了間際に途中出場のMFハヴァーツが決めた値千金のゴールによって1-0の勝利を収めた。さらに、ミッドウィークのCLでは前回対戦で敗れたRCランス相手にDF冨安健洋の見事な2アシストに6人の異なるスコアラーが生まれた6-0の圧勝で、最終節を残しての首位通過を確定させた。これで公式戦4連勝となった絶好調のアルテタのチームだが、今節は今季上位陣相手の健闘が光る曲者ウルブスが相手だ。ランス戦の余裕な展開で一部主力のプレータイムをコントロールできたが、インテンシティの高いアウェイチームに対して気を引き締めて戦いたい。 そのアーセナルを勝ち点2差で追う3位のリバプールは、ホームで14位のフルアムと対戦。前述のシティ戦では難所から勝ち点1を持ち帰れた点はプラスも、同試合では守護神アリソンとFWジョタの主力2人が負傷離脱。直近ELのLASK戦は相手のレベルもあって4-0と問題なく勝ち切ってグループステージ首位通過を確定させたが、プレミアリーグの戦いに向けては守護神不在の影響はやや懸念材料だ。そのため、代役を担うケレハーのパフォーマンスに注目しつつ、攻撃陣がよりラクな試合展開に持っていきたい。なお、LASK戦でフル出場のMF遠藤航は良いアピールを見せたものの、この試合ではベンチスタートが決定的だ。 その他では直近公式戦4連勝中と絶好調のアストン・ビラが16位のボーンマスのホームに乗り込む一戦、浮上のきっかけを探る最下位のバーンリーと18位のシェフィールド・ユナイテッドによる下位対決にも注目したい。 ◆プレミアリーグ第14節 ▽12/2(土) 《24:00》 アーセナル vs ウォルバーハンプトン ブレントフォード vs ルートン・タウン バーンリー vs シェフィールド・ユナイテッド 《26:30》 ノッティンガム・フォレスト vs エバートン 《29:00》 ニューカッスル vs マンチェスター・ユナイテッド ▽12/3(日) 《23:00》 ボーンマス vs アストン・ビラ チェルシー vs ブライトン リバプール vs フルアム ウェストハム vs クリスタル・パレス 《25:30》 マンチェスター・シティ vs トッテナム 2023.12.02 12:00 Sat

【ラ・リーガ第15節プレビュー】バルサvsアトレティコ! 首位奪還マドリーは格下と対戦

先週末に行われた第14節ではジローナとバルセロナのカタルーニャ勢が取りこぼした結果、カディスに完勝のレアル・マドリーが首位を奪還。また、アトレティコ・マドリー、レアル・ソシエダの上位陣がきっちり勝ち点3を積み上げている。 2023年最終月となる12月初戦とな今節は、勝ち点31で並ぶ4位のバルセロナと3位のアトレティコによる上位対決に注目が集まる。 バルセロナは前節、苦手とするバジェカスで難敵ラージョと対戦。MFウナイ・ロペスにゴラッソを叩き込まれ、以降は反撃に転じたものの相手の堅守に苦戦。その後、後半終盤に相手のオウンゴールで何とか追いつき勝ち点1を持ち帰るにとどまった。 インターナショナルブレーク明けというエクスキューズはあったものの、振るわないパフォーマンスによってチャビ監督に対する風当りもきつくなっている。それでも、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではポルトとの首位攻防戦をDFカンセロ、FWフェリックスのポルトガル代表コンビの活躍で2-1の逆転勝利。首位通過確定はならずも、3シーズンぶりの決勝トーナメント進出を確定。ホームで戦う難敵コルチョネロスとのビッグマッチに向け弾みを付けた。 対するアトレティコは前節、重要なCLフェイエノールト戦を控えるなかで下位のマジョルカと対戦。相手の守備的な戦いにやや手を焼いたが、頼れるFWグリーズマンのゴールを最後まで守り抜いてウノセロ勝利。さらに、肝心のフェイエノールト戦では2つのオウンゴールにDFエルモソの意外性のある一撃によって敵地で3ゴールを挙げて3-1の勝利。最終節を前に決勝トーナメント進出を決め、公式戦4連勝で敵地へ乗り込むことになった。 その2強の潰し合いに期待しつつ、首位固めを狙うレアル・マドリーは、19位に沈むグラナダとのホームゲームでリーグ3連勝を狙う。前節のカディス戦ではFWヴィニシウスらの負傷離脱に加え、体調不良のMFブラヒム・ディアスが急遽スタメンを外れるアクシデントに見舞われたが、FWロドリゴのドブレーテの活躍で3-0の完勝。さらに、CLのナポリ戦ではその絶好調ロドリゴの公式戦4試合連続ゴールを皮切りにMFベリンガム、MFニコ・パスのトップチーム初ゴールなどで4-2の逆転勝利。グループステージ5連勝で首位通過を確定させた。 今後の過密日程に向け、手薄な前線を中心にこれ以上の離脱者を回避するためには格下相手に早い時間帯に試合を決め、ニコ・パスらカンテラーノや出場機会が少ない控え選手を投入し、主力のプレータイムコントロールといきたいところだ。 MF久保建英を擁する6位のソシエダは14位のオサスナとのアウェイゲームでリーグ3連勝を狙う。前節のセビージャ戦は開始早々のオウンゴールとFWサディクの目の覚めるゴラッソで前半に2点リードを挙げると、後半序盤に1点を返されたものの、後半終盤に2人の退場者を出した相手の自滅にも助けられて逃げ切りに成功。また、すでに決勝トーナメント進出を決めたCLのレッドブル・ザルツブルク戦では久保ら一部主力を温存したなか、最低限のゴールレスドローで試合を終えている。そのザルツブルク戦では見事な直接FKでCL初ゴールに迫った久保は先発復帰が見込まれており、粘り強い守備を信条とするオサスナ相手に久々のゴールといきたい。 前節、アスレティック・ビルバオとの上位対決を1-1のドローで終えて首位陥落となった2位のジローナは、9位のバレンシア相手のホームゲームで仕切り直しの白星を目指す。アスレティック戦ではリードを守り切れずにリーグ連勝が「5」でストップしたが、パフォーマンス自体に悲観すべき部分は全くない。次節にバルセロナとのカタルーニャ自治州ダービーを控えるなか、バレンシア相手にきっちりホームで勝ち切って良い流れを維持したい。 その他ではマルセリーノ新体制の初陣を3-1の快勝で飾った新生ビジャレアルと、泥沼の状況が続き早くも今季2度目の監督交代も取り沙汰されるセビージャの名門対決、アスレティック・ビルバオvsラージョ、アルメリアvsベティスといったカードにも注目したい。 《ラ・リーガ第15節》 ▽12/1(金) 《29:00》 ラス・パルマス vs ヘタフェ ▽12/2(土) 《22:00》 ジローナ vs バレンシア 《24:15》 アスレティック・ビルバオ vs ラージョ 《26:30》 レアル・マドリー vs グラナダ 《29:00》 オサスナ vs レアル・ソシエダ ▽12/3(日) 《22:00》 マジョルカ vs アラベス 《24:15》 アルメリア vs ベティス 《26:30》 セビージャ vs ビジャレアル 《29:00》 バルセロナ vs アトレティコ・マドリー ▽12/4(月) 《29:00》 セルタ vs カディス 2023.12.01 19:00 Fri

【ラ・リーガ第14節プレビュー】“FIFAウイルス”罹患の上位陣は格下と対戦…首位ジローナは難敵ビルバオ戦

インターナショナルブレーク前に行われた前節は上位陣が順当に勝ち点3を積み重ねる波乱の少ない一節に。首位のジローナを3強が僅差で追走する形が継続されている。 2023年最後のインターナショナルマッチウィーク明けで開催される第14節は、上位陣を中心に多くのクラブが“FIFAウイルス”の影響に晒されたなかで臨む一節となる。 5連勝で首位を堅持するジローナは、5位のアスレティック・ビルバオとのマンデーナイト開催のホームゲームで今季2度目の6連勝を狙う。前節は曲者ラージョに開始早々の先制点を奪われたが、FWドヴビク、FWサヴィオのゴールによって逆転し、敵地から勝ち点3を持ち帰った。直近2試合ではややあっさりとした形での失点が目につくが、自慢の攻撃力を武器にしっかりと反発力を示しており、簡単には揺るがないメンタル面を含めてリーグテーブルの最上位に相応しいパフォーマンスを示した。今節は開幕節のレアル・ソシエダ戦(1-1)、唯一の敗北を喫したレアル・マドリー戦(0-3)以来の上位陣との対戦となり、改めて真価が試される一戦となる。なお、互いに今シーズンは攻撃力を売りとしており、撃ち合いの展開が想定される。 2位のレアル・マドリーは16位のカディスとのアウェイゲームでリーグ連勝を狙う。前節のバレンシア戦ではFWヴィニシウスとFWロドリゴのドブレーテ共演によってマニータの圧勝を収め、今季初めて無得点に終わった前々節のラージョ戦のゴールレスドローをきっちり払しょくした。しかし、今回のインターナショナルブレークではMFカマヴィンガとヴィニシウスの2選手がいずれも負傷し、共に2カ月程度の戦線離脱が決定。また、右肩のケガからの復帰を目指すMFベリンガムの回復も思わしくなく前線を中心に主力不在の中での戦いを強いられる。そういったなか、FWホセルとロドリゴの2トップ、ここ数試合好アピールを見せるMFブラヒム・ディアスら代役の活躍に期待したい。 3位のバルセロナは直近2試合でレアル・マドリー、ジローナに善戦した10位のラージョとアウェイで対戦。前節のアラベス戦では前半にFWオモロディオンの対応に手を焼いたが、主砲レヴァンドフスキのドブレーテの活躍によって2-1の逆転勝利。内容は低調ながらもリーグ2連勝を達成した。3連勝を狙う今節に向けてはMFフレンキー・デ・ヨングら一部主力の復帰に目途が立った一方、MFガビがスペイン代表で今季絶望の重傷。クラブに激震が走った。今回の一戦ではその代役を担うMFフェルミン・ロペスらのパフォーマンスに加え、ここ最近湿りがちな攻撃陣の奮起が求められるところだ。 4位のアトレティコ・マドリーは、週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のフェイエノールト戦を控えるなか、17位に低迷するマジョルカと対戦。前節は混迷のビジャレアルを相手に前半は苦戦を強いられたが、FWグリーズマンらの活躍によって3-1の逆転勝利。前々節のラス・パルマス戦で喫した久々の敗戦をきっちり払拭した。ライバル2チームと異なり、今回の代表戦で目立った負傷者は出ていないが、ラス・パルマス戦での教訓を活かしてしっかりとした姿勢で格下相手に勝ち点3をつかみ取りたい。 MF久保建英を擁する6位のソシエダは、13位のセビージャとの名門対決に臨む。前節は最下位のアルメリア相手に思わぬ苦戦を強いられたが、後半終盤のPKとセットプレー2発で突き放して3-1の勝利を手にした。週明けにはCLのレッドブル・ザルツブルク戦を控えるが、すでに決勝トーナメント進出を決めているため、この一戦に全力を注げる。 今回の代表戦では絶好調だったFWオヤルサバルが負傷するアクシデントが発生したが、FWアンドレ・シウバ、DFティアニーらがチームトレーニングに復帰。前線に関してはFWカルロス・フェルナンデス、FWサディク、FWチョを含め選択肢は十分にあり、どういった形でカピタン不在を埋めるかに注目が集まる。なお、久保は日本代表で直近のシリア戦しか出場しておらず、同試合では大勝に導く見事なゴラッソも記録。良い状態でこのセビージャ戦に臨めるはずだ。 対するセビージャは、前節のベティスとのエル・グラン・デルビをMFラキティッチのゴラッソで1-1のドローに持ち込んだが、相変わらず低調なパフォーマンスは変わらず。週明けに逆転突破を目指すCLのPSV戦を控えるなか、ある程度メンバーを入れ替えつつラ・レアル撃破を目指す。 その他では今季2度目の監督交代に踏み切り、マルセリーノ新監督を招へいした14位のビジャレアル、唯一未勝利が続くアルメリアといったクラブの戦いにも注目したい。 《ラ・リーガ第14節》 ▽11/24(金) 《29:00》 アラベス vs グラナダ ▽11/25(土) 《22:00》 ラージョ vs バルセロナ 《24:15》 バレンシア vs セルタ 《26:30》 ヘタフェ vs アルメリア 《29:00》 アトレティコ・マドリー vs マジョルカ ▽11/26(日) 《22:00》 ビジャレアル vs オサスナ 《24:15》 レアル・ソシエダ vs セビージャ 《26:30》 カディス vs レアル・マドリー 《29:00》 ベティス vs ラス・パルマス ▽11/27(月) 《29:00》 ジローナ vs アスレティック・ビルバオ 2023.11.24 19:00 Fri

【プレミアリーグ第13節プレビュー】シティvsリバプール! “FIFAウイルス”蔓延の中で超過密日程スタート

インターナショナルブレーク前に行われた前節は、壮絶な撃ち合いとなったチェルシーvsマンチェスター・シティがドローに終わり、トッテナムやニューカッスルの格下相手の敗戦と少なくない波乱も。一方で、アーセナルやリバプールが順当に勝ち点3を積み重ね、リーグタイトル争いはより拮抗したものとなっている。 2023年最後のインターナショナルマッチウィークでは“FIFAウイルス”蔓延となり、多くのクラブで負傷者が目立つが、プレミアリーグは年末年始に懸けた超過密日程がスタート。その口火を切る第13節では首位のマンチェスター・シティと2位のリバプールが1ポイント差で激突する首位攻防戦に大きな注目が集まる。 シティは前節、チェルシーとのアウェイゲームで3度のリードを手にしながらも相手の驚異的な粘りに遭い、4-4のドローに終わった。これによりリーグ連勝が「3」でストップし、2位以下との勝ち点差が縮まった。そして、ここからはリバプール、トッテナムとのホーム連戦、難攻不落ビラ・パークでのアストン・ビラとのアウェイ戦と優勝争いにおいて重要な3連戦に臨む。ここに来てDFストーンズやMFマテウス・ヌネスら負傷者が増え始め、エースFWハーランドもノルウェー代表離脱とやや選手のやり繰りが難しくなっているが、難敵相手の首位攻防戦できっちりリーグテーブルの最上位を堅持なるか。 対するリバプールは前節、ホームでブレントフォードと対戦。前半は相手十八番のカウンターやセットプレーに苦戦したが、エースFWサラーの2ゴールの活躍によって3-0の快勝。公式戦2試合未勝利という嫌な流れをしっかりと払しょくした。今回のインターナショナルブレークでは目立った負傷者は出ていないが、サラーやFWヌニェスらを筆頭に一部主力はワールドカップ(W杯)予選で長距離移動を強いられており、代表戦明けの土曜ランチタイムキックオフという厳しい日程面、難所エティハド・スタジアムでのアウェイゲームということを考えると、厳しい戦いが予想される。 その首位攻防戦に続く注目カードは7位のニューカッスルと、10位のチェルシーによる上位浮上を狙う強豪同士の直接対決だ。 久々のチャンピオンズリーグ(CL)との二足の草鞋に加え、現プレミアリーグで最も多くの負傷者に悩まされるマグパイズ。前々節はアーセナルに初黒星を与えたが、直近2試合ではドルトムント、ボーンマスに0-2の完敗。多くの主力不在と勤続疲労によって好調時に比べてパフォーマンスが低下している。週明けのCLで重要なパリ・サンジェルマン戦を控えるなかで臨むチェルシー戦では引き続き厳しい台所事情となるが、セント・ジェームズ・パークの強烈な後押しを活かして復調ブルーズ撃破といきたい。 対するチェルシーは前々節にトッテナムに初黒星を与え、前節はシティ相手にドロー。今シーズンを占う強豪5連戦においてここまで上々の滑り出しを見せている。また、ライバルを尻目にここにきて負傷者が続々と戦列に戻ってきている。現状では今夏の目玉補強の一人だった昨季ブンデスリーガ得点王のMFエンクンクのプレミアデビューはお預けになるようだが、その主力の復帰を追い風に難所を攻略し、上位戦線に絡んでいきたい。 首位攻防戦の結果次第で首位浮上が懸かる3位のアーセナルは、11位のブレントフォードとのアウェイゲームで連勝を狙う。前節はMFファビオ・ヴィエイラの退場などもあり、下位に低迷するバーンリーに苦戦を強いられたものの、FWトロサールの1ゴール1アシストの活躍によってバウンスバックの3-1の勝利を収めた。グリフィン・パークでのビーズとのアウェイゲームは決して簡単ではないが、しっかりと勝ち点3を積み重ねたい。なお、ノルウェー代表辞退のMFウーデゴールら一部主力のコンディションは懸念材料も、DF冨安健洋は森保一監督の気遣いある日本代表での起用法もあり、CLのRCランス戦に向けて温存といったプランがなければ、先発での起用が濃厚だ。 開幕10戦無敗からの連敗で4位に転落したトッテナムは、1ポイント差で5位に位置するアストン・ビラとのホームゲームで連敗ストップを目指す。2人の退場者、2人の主力の負傷という厳しいチェルシー戦での今季初黒星から回復途上で臨んだ前節のウォルバーハンプトン戦では前半開始早々に先制点を挙げたが、慣れないメンバー構成と120%を出し切ったチェルシー戦での消耗によってチームとして完全にガス欠。何とか粘り強い守備でリードを維持したが、後半アディショナルタイムに連続失点する厳しい1-2の逆転負けとなった。 次節には敵地でシティとの上位対決を控えており、今回のホームゲームでは是が非でも白星を取り戻したい。累積警告でMFビスマを欠き、エースFWソン・フンミンら代表帰りの主力のコンディションも懸念されるなか、圧倒的なホーム戦ほどの強さはないものの、ビッグ6に肉薄する選手層とプレー強度を有するエメリのチーム相手にポステコグルー監督の手腕が試される一戦となるはずだ。 MF三笘薫を擁する8位のブライトンは、14位のノッティンガム・フォレストを相手にリーグ7戦ぶりの白星を目指す。前節のシェフィールド・ユナイテッド戦では前半開始早々の先制点から最下位相手に危なげなくゲームを進めたが、MFダフートの愚行退場によって暗転。不運なオウンゴールで追いつかれ、下位相手に痛恨の取りこぼしとなった。また、ニューカッスル同様に多くの負傷者に悩まされるチームではFWファーガソンに加え、三笘が日本代表合流後に負傷が発覚。現時点で細かい状態は不明だが、フォレスト戦の欠場は決定的だ。そのエース不在のなか、FWアディングラやFWアンス・ファティら代役候補の活躍に期待したいところだ。 相変わらずパフォーマンスは安定しないものの、6位まで順位を上げてきたマンチェスター・ユナイテッドは、財務違反によって勝ち点10剥奪の処分が科されて19位に転落した渦中のエバートンとのアウェイゲームに臨む。前節は格下ルートン・タウンにホームで苦戦しながらも、伏兵リンデロフのゴールを守り切って勝ち切ったテン・ハグのチーム。ただ、今回のインターナショナルブレークではMFマウントが再負傷。代表戦で負傷したFWラッシュフォード、GKオナナは幸いにも軽傷だったが、アクシデントが続く。DFショーのチームトレーニング復帰は朗報だが、引き続きメンバーのやり繰りに苦戦しそうだ。実力差を考えればトフィーズ相手に勝ち点3を得られる可能性は高いが、勝ち点10剝奪が決定して最初のグディソン・パークで行われる一戦はスタジアムの空気を含めて読めない一戦となるはずだ。 ◆プレミアリーグ第13節 ▽11/25(土) 《21:30》 マンチェスター・シティ vs リバプール 《24:00》 バーンリー vs ウェストハム ルートン・タウン vs クリスタル・パレス ニューカッスル vs チェルシー ノッティンガム・フォレスト vs ブライトン シェフィールド・ユナイテッド vs ボーンマス 《26:30》 ブレントフォード vs アーセナル ▽11/26(日) 《23:00》 トッテナム vs アストン・ビラ 《25:30》 エバートン vs マンチェスター・ユナイテッド ▽11/29(月) 《29:00》 フルアム vs ウォルバーハンプトン 2023.11.24 13:00 Fri

【プレミアリーグ第12節プレビュー】チェルシーvsシティに、上位陣はバウンスバック図る

先週末に行われた第11節ではトッテナム、アーセナルのノースロンドン勢がいずれも今シーズン初黒星。これで無敗のチームが消滅した中、王者マンチェスター・シティが首位に返り咲いた。 2023年最後のインターナショナルマッチウィークを控えるなかでの開催となる今節は、10位のチェルシーと首位のマンチェスター・シティによるビッグマッチが最注目カードだ。 チェルシーは前節、首位のトッテナムとアウェイで対戦。ポチェッティーノ監督のN17初帰還に注目が集まったなか、ダービーは壮絶な展開に。開始早々に失点を喫し、守勢が続いたチェルシーだったが、DFロメロの一発退場にPK献上によってMFパーマーのゴールで追いつくと、後半序盤に2人目の退場者を出したホームチームに対して猛攻を仕掛けた。相手の堅守に手を焼いたものの、悩めるFWジャクソンのハットトリックによって最終的に4-1で勝利。首位チームに初黒星を与える会心のリーグ3戦ぶりの白星となった。 ただ、昨季から思うように結果が出ていないスタンフォード・ブリッジで再び首位チームを迎え撃つビッグゲームでは苦戦必至。相手の強力な攻撃を何とか撥ね返しつつ、古巣対戦のFWスターリングやパーマーの躍動が求められるところだ。 対するシティは前節、下位に沈むボーンマスと対戦。前半序盤こそ相手の守備的な戦い方に手を焼いたが、FWドクが1ゴール4アシストの驚異的な活躍を披露し、終わってみれば6-1の圧勝。リーグ3連勝を達成した。さらに、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではFWハーランドの2ゴールなどでヤング・ボーイズを3-0と一蹴。2節を残しての決勝トーナメント進出を決めている。同試合でDFストーンズとDFアカンジが負傷するアクシデントに見舞われたが、代役は十分に揃っており良い形で敵地へ乗り込む。 そのシティを2ポイント差で追う2位のトッテナムは、14位のウォルバーハンプトンとのアウェイゲームでバウンスバックの白星を目指す。前述のチェルシー戦ではロメロとDFウドジェの退場に加え、DFファン・デ・フェン、MFマディソンが重傷を負う痛恨のアクシデントに見舞われた。さらに、今週に入って以前から恥骨に問題を抱えていたFWリシャルリソンが手術を受け、元々選手層に問題を抱えるチームはさらなる窮地に立たされる。 対戦相手のウルブスは下位に低迷しているが、シティに今季初黒星を与えマンチェスター・ユナイテッドやリバプール相手にも善戦するなど上位陣との対戦においては侮れない相手だ。この試合では負傷とサスペンションによってバックラインの主力3選手を欠くなか、今季初先発が見込まれるDFダイアーに加え、今夏ブラックバーンから加入した18歳DFフィリップスのプレミアデビューも見込まれる。守備面に大きな不安を抱えるなか、FWソン・フンミンやMFクルゼフスキらアタッカー陣の爆発が勝利のカギを握る。また、敗れたダービーにおいても超急造のバックラインで9人でのハイライン戦術で最後まで勝ち点の可能性を残したポステコグルー監督の采配にも注目だ。 そのトッテナムとお付き合いする形で前節のニューカッスル戦で今季初黒星を喫した4位のアーセナルは、19位に低迷するバーンリーと対戦。ハイインテンシティの攻防を繰り広げたマグパイズとのアウェイゲームでは勝ち点3に値するパフォーマンスだったとは言えないが、少なくとも勝ち点1は持ち帰れる内容を見せた。だが、大きな波紋を残したFWゴードンの物議を醸す1ゴールに泣き、EFLカップのウェストハム戦に続く公式戦連敗となった。 それでも、CLのセビージャ戦では不振の相手にFWトロサール、FWサカのゴールによって2-0の完勝。大事を取って前半のみの出場となったDF冨安健洋ら一部主力のコンディションは懸念材料だが、きっちりリバウンドメンタリティを示した。直近で公式戦5連敗且つ、2得点14失点と泥沼の昨季チャンピオンシップ王者をしっかりと叩いてリーグ戦でも勝利を取り戻したい。 そのアーセナルと同勝ち点で3位のリバプールは、直近の3連勝で9位に浮上してきた難敵ブレントフォード相手に公式戦3試合ぶりの勝利を狙う。前節は昇格組ルートン・タウン相手にFWヌニェスの再三の決定機逸など最後の精度を欠いた結果、相手の見事なカウンター一発に屈して先に失点。その後、FWルイス・ディアスの土壇場ゴールによって辛くも勝ち点1を拾う形となった。さらに、直近のヨーロッパリーグ(EL)ではトゥールーズに2-3で敗れ、今季のELで初黒星を喫した。MF遠藤航ら控え選手の振るわないパフォーマンスに加え、後半は主力5人をピッチに送り込んだものの挽回できず。インターナショナルブレークを挟んでシティとのビッグマッチを控えており、ホームで戦うビーズとの一戦で何とか白星を取り戻したい。 8位のマンチェスター・ユナイテッドは17位のルートンとホームで対戦する。前節のフルアム戦では後半最終盤にMFブルーノ・フェルナンデスが決めた劇的ゴールによって1-0の勝利を収めて公式戦連敗をストップ。だが、CLではコペンハーゲンとのアウェイゲームでよもやの3-4の逆転負け。 古巣対戦となったFWホイルンドの2ゴールで前半半ばまでに2点を先行したが、FWラッシュフォードの一発退場で流れが変わると2点差を追いつかれる。その後、何とか粘ってB・フェルナンデスのPKによるゴールで勝ち越しに成功したが、後半終盤の連続失点によって格下に金星を献上した。さらに、DFエバンスと新たな負傷者も出してしまい、厳しい状況で今回の一戦に臨む。仮に今回のルートン戦でホーム3連敗を喫するようなことがあれば、テン・ハグ監督の去就問題に発展するだけにコペンハーゲン戦で評価を落としたラッシュフォードやDFヴァランらの奮起が求められる。 MF三笘薫を擁する7位のブライトンは最下位に低迷するシェフィールド・ユナイテッド相手にリーグ戦6試合ぶりの白星を目指す。前節は下位に沈むエバートンに苦戦し、三笘が演出したオウンゴールによって辛くも1-1のドローとなった。直近のELではその三笘の躍動もあって泥沼のアヤックス相手に2-0の快勝を収めたが、DFダンク、MFミルナー、DFエストゥピニャンの主力3選手が相次いで負傷。同試合の勝利を素直に喜べない形となった。そういった逆境で臨むブレイズ戦では三笘やブラジル代表初招集のFWジョアン・ペドロ、出場時の効率の良さが際立つFWアンス・ファティら攻撃陣の活躍でラクな試合展開に持ち込みたい。 その他では前節のノッティンガム・フォレスト戦で0-2の完敗を喫したものの、リーグ戦のホームゲーム12連勝中で1983年のクラブ記録に王手をかけた5位のアストン・ビラの試合や、負傷者続出で正念場を迎える6位のニューカッスルといった上位陣に戦いにも注目だ。 ◆プレミアリーグ第12節 ▽11/11(土) 《21:30》 ウォルバーハンプトン vs トッテナム 《24:00》 クリスタル・パレス vs エバートン マンチェスター・ユナイテッド vs ルートン・タウン アーセナル vs バーンリー 《26:30》 ボーンマス vs ニューカッスル ▽11/12(日) 《23:00》 アストン・ビラ vs フルアム ブライトン vs シェフィールド・ユナイテッド リバプール vs ブレントフォード ウェストハム vs ノッティンガム・フォレスト 《25:30》 チェルシー vs マンチェスター・シティ 2023.11.11 12:00 Sat
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