フルアムがPK戦制して3回戦へ! スパーズは“珍事”生かして追いつくも新体制初のタイトル逸に…【EFLカップ】
2023.08.30 06:02 Wed
EFLカップ(カラバオカップ)2回戦、フルアムvsトッテナムが29日にクレイブン・コテージで行われ、1-1のスコアで90分の戦いが終了。その後、PK戦を5-3で制したフルアムが3回戦進出を決めた。
UEFAコンペティション出場圏外のプレミアリーグ勢13クラブが登場する2回戦。その初戦ではフルアムとトッテナムによるロンドン・ダービーが実現することになった。
ポステコグルー新体制でリーグ戦2勝1分けの好スタートを切ったトッテナムは、今シーズンのEFLカップ初戦に向け、2-0で勝利したボーンマス戦からファン・デ・フェン、リシャルリソンを除く先発9人を変更。古巣初対戦のソロモンやホイビュア、ペリシッチ、ロ・チェルソらが起用された。
一方、リーグ戦では1勝1分け1敗のスタートとなったフルアムは、2-2のドローとなったアーセナル戦から先発6人を入れ替えてアダマ・トラオレやムニス、ケアニーらを起用した。
控え中心のメンバー構成でビルドアップの安定感を欠くトッテナムが、ボールの前進に苦戦を強いられる立ち上がりに。そして、6分には左サイドの高い位置でボールを奪ったロビンソンが深い位置で上げたクロスからファーサイドのムニスが反応。だが、両チームを通じた最初の決定機でフルアムFWはヘディングシュートを枠の右に外してしまう。
序盤以降は決定機まであと一歩という場面が目立っていたものの、良い形で試合を進めるフルアムは幸運な形から先制点を奪う。19分、ボックス手前左で仕掛けたケアニーがそのまま侵入し、グラウンダーの折り返しを供給。これがゴール前でリードと競ったDFファン・デ・フェンのかかと付近に当たってコースが変わりゴール右隅に決まった。
流れを掴めないまま先制点まで奪われる最悪な展開となったトッテナムは、反撃の姿勢は見せるものの、ビルドアップに加え、相手陣内での細かいミスが多く、決定機はおろかシュートシーンさえも作り出せず。
その後、30分を過ぎて徐々に相手陣内でのプレータイムを増やすと、36分にリシャルリソンがようやくファーストシュートを放つ。ここから可能性のある崩しが見られた一方、前半終了間際にはアダマ・トラオレのクロスからムニスに2点目という決定機を許す。だが、ここはGKフォースターのビッグセーブで事なきを得た。
前半の出来を考えれば、大幅な変更も予想されたが、ポステコグルー監督はロ・チェルソに代えて若手FWスカーレットを投入する1点の変更にとどめ、ハーフタイムの修正で逆転を目指す。
立ち上がりの51分にはベン・デイビスの高い位置でのボール奪取からボックス内のリシャルリソンが反転シュート。相手DFにディフレクトしたボールがゴール左上隅に向かうが、これはGKロダークにかき出される。さらに、54分にはボックス内でルーズボールに反応したフリーのホイビュアに決定機もこのシュートは枠の右に。
立ち上がりの連続のチャンスを逸したスパーズだったが、思わぬアクシデントが味方して同点に追いつく。前述のホイビュアの決定機の場面でフルアムDFテテが履いていたスパイクが壊れてしまう。ベンチサイドにスペアが用意されておらず、テテは自らドレッシングルームに替えのスパイクを取りに行く形となり、ホームチームは一時的に10人での数的不利に。
すると56分、そのテテが抜けたサイドで仕掛けたペリシッチが正確なクロスを上げると、ファーサイドに飛び込んだリシャルリソンが頭で合わせて同点ゴールとした。
珍事が招いたゴールによって1-1の振り出しに戻った試合はここからオープンな展開に。その流れでより効果的にフィニッシュまで運ぶフルアムは、途中投入のハリー・ウィルソンが続けて決定機を創出。だが、デコルドバ=リードのシュートミスや相手DFの好ブロックに阻まれる。
一方、トッテナムは71分に3枚替えを敢行。得点に絡んだペリシッチとリシャルリソンに代えてソン・フンミンとクルゼフスキ、1枚カードをもらっていたスキップに代えてパプ・サールをピッチに送り出す。
この交代によって徐々に押し返したアウェイチームは80分、ボックス付近での細かい崩しから古巣対戦のソロモンに恩返し弾のチャンスも、得意のボックス左45度から放ったシュートはGKロダークの好守に阻まれた。
その後、トッテナムはマディソン、フルアムはラウール・ヒメネスと互いに主力をピッチに送り出した後半最終盤の攻防は拮抗。互いに決勝点に迫る場面を作り出したものの、相手の集中した守備を崩し切るまでには至らず。90分間の戦いでは決着が付かず、3回戦進出の行方はPK戦に委ねられることになった。
試合同様に拮抗したPK戦では先攻のフルアムが5人全員決めたのに対して、トッテナムは3人目のダビンソン・サンチェスがGKロダークのセーブに遭い痛恨の失敗。この結果、ロンドン・ダービーを制したフルアムが3回戦進出を決めた。一方、敗れたトッテナムは新体制で初のタイトル逸となった。
UEFAコンペティション出場圏外のプレミアリーグ勢13クラブが登場する2回戦。その初戦ではフルアムとトッテナムによるロンドン・ダービーが実現することになった。
ポステコグルー新体制でリーグ戦2勝1分けの好スタートを切ったトッテナムは、今シーズンのEFLカップ初戦に向け、2-0で勝利したボーンマス戦からファン・デ・フェン、リシャルリソンを除く先発9人を変更。古巣初対戦のソロモンやホイビュア、ペリシッチ、ロ・チェルソらが起用された。
控え中心のメンバー構成でビルドアップの安定感を欠くトッテナムが、ボールの前進に苦戦を強いられる立ち上がりに。そして、6分には左サイドの高い位置でボールを奪ったロビンソンが深い位置で上げたクロスからファーサイドのムニスが反応。だが、両チームを通じた最初の決定機でフルアムFWはヘディングシュートを枠の右に外してしまう。
最初のピンチを凌いだアウェイチームだが、ビスマやマディソン不在が響き相手のプレスに完璧に嵌ってしまう。また、前線の動き出しも乏しく背後を効果的に使えない。
序盤以降は決定機まであと一歩という場面が目立っていたものの、良い形で試合を進めるフルアムは幸運な形から先制点を奪う。19分、ボックス手前左で仕掛けたケアニーがそのまま侵入し、グラウンダーの折り返しを供給。これがゴール前でリードと競ったDFファン・デ・フェンのかかと付近に当たってコースが変わりゴール右隅に決まった。
流れを掴めないまま先制点まで奪われる最悪な展開となったトッテナムは、反撃の姿勢は見せるものの、ビルドアップに加え、相手陣内での細かいミスが多く、決定機はおろかシュートシーンさえも作り出せず。
その後、30分を過ぎて徐々に相手陣内でのプレータイムを増やすと、36分にリシャルリソンがようやくファーストシュートを放つ。ここから可能性のある崩しが見られた一方、前半終了間際にはアダマ・トラオレのクロスからムニスに2点目という決定機を許す。だが、ここはGKフォースターのビッグセーブで事なきを得た。
前半の出来を考えれば、大幅な変更も予想されたが、ポステコグルー監督はロ・チェルソに代えて若手FWスカーレットを投入する1点の変更にとどめ、ハーフタイムの修正で逆転を目指す。
立ち上がりの51分にはベン・デイビスの高い位置でのボール奪取からボックス内のリシャルリソンが反転シュート。相手DFにディフレクトしたボールがゴール左上隅に向かうが、これはGKロダークにかき出される。さらに、54分にはボックス内でルーズボールに反応したフリーのホイビュアに決定機もこのシュートは枠の右に。
立ち上がりの連続のチャンスを逸したスパーズだったが、思わぬアクシデントが味方して同点に追いつく。前述のホイビュアの決定機の場面でフルアムDFテテが履いていたスパイクが壊れてしまう。ベンチサイドにスペアが用意されておらず、テテは自らドレッシングルームに替えのスパイクを取りに行く形となり、ホームチームは一時的に10人での数的不利に。
すると56分、そのテテが抜けたサイドで仕掛けたペリシッチが正確なクロスを上げると、ファーサイドに飛び込んだリシャルリソンが頭で合わせて同点ゴールとした。
珍事が招いたゴールによって1-1の振り出しに戻った試合はここからオープンな展開に。その流れでより効果的にフィニッシュまで運ぶフルアムは、途中投入のハリー・ウィルソンが続けて決定機を創出。だが、デコルドバ=リードのシュートミスや相手DFの好ブロックに阻まれる。
一方、トッテナムは71分に3枚替えを敢行。得点に絡んだペリシッチとリシャルリソンに代えてソン・フンミンとクルゼフスキ、1枚カードをもらっていたスキップに代えてパプ・サールをピッチに送り出す。
この交代によって徐々に押し返したアウェイチームは80分、ボックス付近での細かい崩しから古巣対戦のソロモンに恩返し弾のチャンスも、得意のボックス左45度から放ったシュートはGKロダークの好守に阻まれた。
その後、トッテナムはマディソン、フルアムはラウール・ヒメネスと互いに主力をピッチに送り出した後半最終盤の攻防は拮抗。互いに決勝点に迫る場面を作り出したものの、相手の集中した守備を崩し切るまでには至らず。90分間の戦いでは決着が付かず、3回戦進出の行方はPK戦に委ねられることになった。
試合同様に拮抗したPK戦では先攻のフルアムが5人全員決めたのに対して、トッテナムは3人目のダビンソン・サンチェスがGKロダークのセーブに遭い痛恨の失敗。この結果、ロンドン・ダービーを制したフルアムが3回戦進出を決めた。一方、敗れたトッテナムは新体制で初のタイトル逸となった。
フルアムの関連記事
EFLカップの関連記事
|
|
フルアムの人気記事ランキング
1
フルアムやC・パレスで活躍した元ノルウェー代表DFハンゲランが現役引退
▽フルアムやクリスタル・パレスで活躍した元ノルウェー代表DFブレデ・ハンゲラン(35)が、5日に現役引退を表明した。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 ▽16年間のプロキャリアを終えることになったハンゲランは、『スカイ・スポーツ』で以下のようなコメントを残している。 「私は長い時間をかけて真剣に将来のことを考え、キャリアを終えるときが来たと感じたんだ」 「そして、キャリアの半分にあたる長い時間を過ごした、この美しい国で引退を発表することにした」 「今回の決断について、悲しいと感じるか、幸せと感じるか、2通りの考え方があると思う。私はとても幸せなことだと思っている」 「今回の決断は私にとって悲しいことだ。だけど、いつ終えるのが相応しいか理解することが最も大事なことだと思っている」 ▽母国のヴァイキングでプロキャリアをスタートしたハンゲランは、コペンハーゲンを経て、2008年にフルアムへ移籍。加入2年目にレギュラーポジションを掴んだ199cmの長身センターバックは、2009-10シーズンのUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)の準優勝に貢献。また、2010-11シーズンはリーグ戦でキャリアハイの6ゴールを記録していた。 ▽その後、2014年に同じロンドンに居を置くクリスタル・パレスに加入し、2シーズンに渡ってプレー。同シーズン終了後に契約が終了し、フリーの状態が続いていた。また、2002年にデビューを飾ったノルウェー代表では、通算91試合に出場し、4ゴールを記録していた。 2016.08.05 23:00 Fri2
ドルトムント、エイブラハム弟獲得に迫るもフルアムの手続き不備で破談…加入は今冬に?
ドルトムントがフルアムに所属するイングランド人FWティミー・エイブラハム(19)の獲得を逃がしていたことが判明した。『Transfermarkt』が報じている。 チェルシーで活躍するイングランド代表FWタミー・エイブラハム(23)を兄に持つティミーは、185cmの大型ストライカー。2017年にチャールトンからフルアムのU-18チームに加入。U-18プレミアリーグで29試合12ゴールを挙げるなど、ユース年代では印象的な活躍を見せていた。 現在はフルアムのU-23チームの登録となっており、昨シーズンにはレンタル先のブリストル・ローヴァーズ(3部)でプロデビューも飾っていた。 ドルトムントはそのティミーに対して、移籍市場閉幕の2週間ほど前から関心を示しており、220万ユーロ(約2億7000万円)の買い取りオプションを付けたレンタル移籍でのオファーを掲示。クラブ間、個人間でも合意に至っていたものの、フルアム側に書類作成など事務手続きの不備や遅れがあり、10月5日の締め切りまでに交渉を完了させることができなかったようだ。 なお、ティミーをリザーブチームでプレーさせ、将来的にはトップチームに引き上げることも検討しているドルトムントは、今冬のタイミングで再び獲得に動く可能性が高いようだ。 2020.10.10 18:57 Sat3
1966年W杯優勝メンバーの元イングランド代表DFコーエン氏が83歳で死去
23日、元イングランド代表DFジョージ・コーエン氏が83歳で死去した。 コーエン氏は現役時代、フルアム一筋で活躍。13年間在籍し、公式戦459試合に出場した。イングランド代表としては37試合に出場。優勝した1966年母国大会では副キャプテンを務め、右サイドバックとして全6試合に出場し、イングランドの優勝に貢献していた。 ヒザの負傷により30歳を前に現役を退いたコーエン氏は、引退後は古巣フルアムでユースチームの指導にあたっていた。 現役時代、マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるジョージ・ベスト氏から『これまで対戦した中で最高のサイドバック』と言わしめたことが、コーエン氏の選手時代の栄光を象徴する語り草となっている。 2022.12.23 22:40 Fri4
フルアムがセルビア代表MFルキッチ獲得! パルチザンの先輩ミトロビッチとのホットラインに期待
フルアムは31日、トリノからセルビア代表MFサシャ・ルキッチ(26)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2027年6月30日までの4年半となるが、さらに1年間の延長オプションが付帯している。 母国のパルチザン・ベオグラードでプロキャリアをスタートさせたルキッチは2016年にトリノへ加入。イタリアではなかなか真価を発揮できず、レバンテへのレンタルも経験したが、2019-20シーズンを境に徐々に主軸へと定着した。 豊富な運動量と優れたテクニックを武器に、中盤でのゲームメークとチャンスメークを担うプレーメーカーは、バルカン半島出身者らしく球際でもしっかりと戦える万能型のセントラルMF。 2018年にデビューを飾ったセルビア代表ではここまで35試合に出場し、先のカタール・ワールドカップでもグループリーグ全3試合に出場していた。 なお、フルアムではパルチザンの先輩であり、セルビア代表の同僚であるFWアレクサンダル・ミトロビッチがエースストライカーを務めており、早期のホットライン開通が期待されるところだ。 2023.02.01 06:09 Wed5
