広島と鹿島の同勝ち点対決はドロー…指揮官不在に離脱者続出の広島が意地の連敗ストップ【明治安田J1第20節】
2023.07.08 20:44 Sat
8日、明治安田生命J1リーグ第20節のサンフレッチェ広島vs鹿島アントラーズがエディオンスタジアム広島で行われ、1-1のドローに終わった。
前節、アルビレックス新潟に0-2で完敗し、今シーズン初のリーグ戦3連敗となった7位の広島。4戦ぶりの白星を目指して臨んだホームゲームだが、今週に入って体調不良者が続出。さらに、ミヒャエル・スキッベ監督も同様の理由で不在となり、迫井深也ヘッドコーチを暫定指揮官に据えての一戦に。
前節からは先発7人を変更。志知孝明を除くバックラインの主力が不在となり、松本大弥、中野就斗をスクランブル起用。その他では柏好文や越道草太らがスタメンに入り、ナッシム・ベン・カリファを最前線に配した[3-4-2-1]で臨んだ。
対する6位の鹿島は京都サンガF.C.とのゴールレスドローによって後半戦は2戦未勝利。3試合ぶりの勝利を目指すアウェイゲームでは先発3人を変更。常本佳吾、松村優太、荒木遼太郎に代えて広瀬陸斗、名古新太郎、土居聖真をそれぞれ同じポジションで起用した。
急造布陣の広島相手に早い時間帯で主導権を握りたい鹿島は、その狙い通りにスコアを動かす。
一方、いきなりのビハインドを背負った広島は鹿島の勢いを何とか凌ぐと、10分を過ぎた辺りからボールを握って反撃態勢に。ライン間でボールを動かしながら右サイドの越道のクロスから際どい場面を創出する。
時間の経過とともに試合は一進一退の攻防に。そういった流れで広島にアクシデントが発生。攻撃のアクセントになっていた越道が体調不良かプレー続行不可能となり、27分に茶島雄介の投入を余儀なくされた。
以降はボールを握って押し込む広島、リトリートからのロングカウンターをメインに、チャンスがあれば前がかりな守備でショートカウンターを狙う鹿島という構図がより明確に。鈴木優磨の見事なドリブル突破から名古が抜け出す決定機もあったが、ここはわずかに呼吸が合わない。
一方、前半終盤に攻撃のギアを上げた広島は畳みかける仕掛けで同点に迫る。43分、前線でうまく収めたエゼキエウがDF2枚を相手に細かい仕掛けから前を向くと、ペナルティアーク付近から右足を一閃。だが、枠の右隅を捉えたシュートはGK早川友基のビッグセーブに遭う。アディショナルタイムにも人数をかけた攻めから柏がチャンスメークも、要所を締めるアウェイチームの粘り強い守備を崩し切るには至らなかった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半は、広島が前半終盤からの良い流れを継続する。立ち上がりの48分にはセットプレーの二次攻撃からボックス内のベン・カリファのマイナスの落としに反応した野津田岳人が利き足とは逆の右足で鋭いシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを叩く。
後半最初のビッグチャンスを生かせずも広島のペースが続くと、鹿島ベンチが先に動く。51分、名古と土居を下げて佐野海舟、垣田裕暉を同時投入。中盤と前線の各自の立ち位置に変化を加える。だが、結果的にこの交代が試合を動かす契機となった。
55分、自陣ボックス付近での野津田の潰しから中央での細かい繋ぎで相手のカウンタープレスをかいくぐると、ハーフウェイライン付近の中央で浮いたベン・カリファが右で背後を狙うエゼキエウに完璧なラストパスを供給。そのままスピードに乗ってボックス付近まで運んだエゼキエウが冷静にGKとの一対一を制し、値千金の今季初ゴールとした。
1-1の振り出しに戻った試合は徐々に勢いを増した雨と呼応するように激しい展開に。追いついた広島がより決定的なシーンを作り出すが、鹿島もそうやすやすと2点目は許さない。
後半半ばを過ぎて試合が徐々にオープンな展開になると、両ベンチも積極的に交代カードを切っていく。すると、仲間隼斗に代わってエディオン初帰還の藤井智也が持ち味の推進力を遺憾なく発揮。カウンターシチュエーションから鈴木優磨や垣田のシュートシーンを創出した。
試合終盤にかけてもどちらに転んでもおかしくない拮抗した攻防が繰り広げられた中、より勝ち点3がほしい鹿島が勝ち越しゴールに迫る。だが、89分の藤井のミドルシュート、後半アディショナルタイムの鈴木のゴール至近距離からの叩きつけるヘディングシュートはいずれもGK大迫敬介のビッグセーブに阻まれた。
そして、試合はこのまま1-1でタイムアップ。指揮官不在、多くの離脱者という逆境の中で気概を見せた広島が4試合ぶりのゴールと共に連敗ストップとなる勝ち点1を手にした。一方、満身創痍の相手にドロー止まりの鹿島は後半戦初白星を逃す結果となった。
サンフレッチェ広島 1-1 鹿島アントラーズ
【広島】
エゼキエウ(後10)
【鹿島】
関川郁万(前5)
前節、アルビレックス新潟に0-2で完敗し、今シーズン初のリーグ戦3連敗となった7位の広島。4戦ぶりの白星を目指して臨んだホームゲームだが、今週に入って体調不良者が続出。さらに、ミヒャエル・スキッベ監督も同様の理由で不在となり、迫井深也ヘッドコーチを暫定指揮官に据えての一戦に。
前節からは先発7人を変更。志知孝明を除くバックラインの主力が不在となり、松本大弥、中野就斗をスクランブル起用。その他では柏好文や越道草太らがスタメンに入り、ナッシム・ベン・カリファを最前線に配した[3-4-2-1]で臨んだ。
急造布陣の広島相手に早い時間帯で主導権を握りたい鹿島は、その狙い通りにスコアを動かす。
開始5分、相手陣内中央左で得たFKの場面でキッカーの樋口雄太が浮き球のボールをゴール前のスペースへ蹴り込むと、DFに完全に競り勝った関川郁万が難しい体勢ながらもうまく首を振ってゴール左隅へ見事なヘディングシュートを流し込んだ。
一方、いきなりのビハインドを背負った広島は鹿島の勢いを何とか凌ぐと、10分を過ぎた辺りからボールを握って反撃態勢に。ライン間でボールを動かしながら右サイドの越道のクロスから際どい場面を創出する。
時間の経過とともに試合は一進一退の攻防に。そういった流れで広島にアクシデントが発生。攻撃のアクセントになっていた越道が体調不良かプレー続行不可能となり、27分に茶島雄介の投入を余儀なくされた。
以降はボールを握って押し込む広島、リトリートからのロングカウンターをメインに、チャンスがあれば前がかりな守備でショートカウンターを狙う鹿島という構図がより明確に。鈴木優磨の見事なドリブル突破から名古が抜け出す決定機もあったが、ここはわずかに呼吸が合わない。
一方、前半終盤に攻撃のギアを上げた広島は畳みかける仕掛けで同点に迫る。43分、前線でうまく収めたエゼキエウがDF2枚を相手に細かい仕掛けから前を向くと、ペナルティアーク付近から右足を一閃。だが、枠の右隅を捉えたシュートはGK早川友基のビッグセーブに遭う。アディショナルタイムにも人数をかけた攻めから柏がチャンスメークも、要所を締めるアウェイチームの粘り強い守備を崩し切るには至らなかった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半は、広島が前半終盤からの良い流れを継続する。立ち上がりの48分にはセットプレーの二次攻撃からボックス内のベン・カリファのマイナスの落としに反応した野津田岳人が利き足とは逆の右足で鋭いシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを叩く。
後半最初のビッグチャンスを生かせずも広島のペースが続くと、鹿島ベンチが先に動く。51分、名古と土居を下げて佐野海舟、垣田裕暉を同時投入。中盤と前線の各自の立ち位置に変化を加える。だが、結果的にこの交代が試合を動かす契機となった。
55分、自陣ボックス付近での野津田の潰しから中央での細かい繋ぎで相手のカウンタープレスをかいくぐると、ハーフウェイライン付近の中央で浮いたベン・カリファが右で背後を狙うエゼキエウに完璧なラストパスを供給。そのままスピードに乗ってボックス付近まで運んだエゼキエウが冷静にGKとの一対一を制し、値千金の今季初ゴールとした。
1-1の振り出しに戻った試合は徐々に勢いを増した雨と呼応するように激しい展開に。追いついた広島がより決定的なシーンを作り出すが、鹿島もそうやすやすと2点目は許さない。
後半半ばを過ぎて試合が徐々にオープンな展開になると、両ベンチも積極的に交代カードを切っていく。すると、仲間隼斗に代わってエディオン初帰還の藤井智也が持ち味の推進力を遺憾なく発揮。カウンターシチュエーションから鈴木優磨や垣田のシュートシーンを創出した。
試合終盤にかけてもどちらに転んでもおかしくない拮抗した攻防が繰り広げられた中、より勝ち点3がほしい鹿島が勝ち越しゴールに迫る。だが、89分の藤井のミドルシュート、後半アディショナルタイムの鈴木のゴール至近距離からの叩きつけるヘディングシュートはいずれもGK大迫敬介のビッグセーブに阻まれた。
そして、試合はこのまま1-1でタイムアップ。指揮官不在、多くの離脱者という逆境の中で気概を見せた広島が4試合ぶりのゴールと共に連敗ストップとなる勝ち点1を手にした。一方、満身創痍の相手にドロー止まりの鹿島は後半戦初白星を逃す結果となった。
サンフレッチェ広島 1-1 鹿島アントラーズ
【広島】
エゼキエウ(後10)
【鹿島】
関川郁万(前5)
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