【2022-23セリエA総括】 超WS選出の最優秀選手はクワラツヘリア
2023.06.15 18:00 Thu
33年の時を経て、ナポリが英雄マラドーナを擁して以来となるスクデット獲得を成し遂げた今季のセリエA。頭一つ抜け出した強さを見せ付け、5試合を残しての圧巻の優勝劇だった。チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したのはラツィオとミラノ勢。ヨーロッパリーグ(EL)決勝でPK戦の末に惜敗したローマは来季もEL、勝ち点10剥奪を受けたユベントスは7位フィニッシュでUEFAカンファレンスリーグに出場することになった。
◆攻守の要流出も新戦力が大当たり~ナポリ~
スパレッティ体制2季目の今季、ナポリが大化けした。開幕前はFWインシーニェ、MFファビアン・ルイス、DFクリバリら攻守の要が流出したことによって大幅な戦力ダウンを強いられ、スクデット争いはもちろん、CL出場権獲得すら危いと予想していた。しかし蓋を開けてみればその不安は杞憂に終わり、第7節で首位に立って以降、1度も2位に後退することなく独走態勢を築いての優勝となった。原動力となったのは新戦力のFWクワラツヘリアとDFキム・ミンジェ。彼らが前述の流出した選手たちの抜けた穴を埋める以上の働きを見せ、チームは戦力ダウンどころかむしろアップする結果となった。
◆大崩れせず上位で安定~ラツィオ~
サッリ体制2季目の今季、ラツィアーレのDFロマニョーリを迎えたラツィオは大崩れせず安定した戦いを見せた。サッリズムと称されるパスワーク主体のサッカーというよりも堅実な試合運びを徹底し、失点を避けるリアリズムなスタイルで勝ち点を確実に稼いでいった。失点数30はナポリの28に次ぐ少なさ。ロマニョーリの加入、守護神プロベデルの奮闘もあって波の少ないシーズンを戦い抜いた。
◆最終盤にかけて最高潮に~インテル~
惜しくもCL準優勝に終わったインテルは、シーズン最終盤にかけてチーム力を大幅に上げていった。ワールドカップブレイク前は死の組に入ったCLとの兼ね合いもあってセリエAで結果が出ず。さらにシーズン後半は優勝したコッパ・イタリアも含めて過密日程だったこともあり、3月には3連敗を記録。一時はS・インザーギ監督の解任報道も出ていたほどだった。しかしシーズン最終盤にかけてケガで出遅れていたFWルカクが華麗に復活。エースFWラウタロとの強力2トップが復活し、攻撃力が大幅にアップした。シーズンを通して安定した活躍を見せた中盤とバックラインが踏ん張り、最後のピースとしてルカクがハマっての3位フィニッシュとなった。
◆新戦力不発が響いた昨季王者~ミラン~
昨季王者は辛くもノルマのCL出場権を確保した。ただ、FWデ・ケテラエルを筆頭に新戦力が軒並み不発に終わり、ピオリ監督は駒不足に大いに苦しんだ。そんな中でもCLでは16年ぶりにベスト4進出。システム変更や選手のやり繰り等、ピオリ監督の手腕によって4位フィニッシュを勝ち取ったと言っていいシーズンとなった。シーズン終了後、昨季のスクデット獲得に貢献したものの、今季の補強策が失敗していたマルディーニTDとマッサーラSDがオーナーとの対立によりクラブを離れることに。ミラン復活の立役者を切った来季、ロッソネロは上昇気流を描き続けることはできるか。
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ初代王者として迎えた新シーズン、FWディバラを筆頭にFWベロッティ、MFワイナルドゥム、MFマティッチと好補強を敢行したローマ。だが、思ったほど成績は伸びなかった。ワイナルドゥムの長期離脱は誤算だったが、各ポジションの選手層にバランスの悪さがあり、とりわけサイドの人材が乏しいのが痛かった。それでもヨーロッパリーグでは決勝に進出。惜しくもセビージャの前にPK負けとなって準優勝となったが、2季連続欧州大会決勝進出を果たし、モウリーニョ監督のノックアウトトーナメントでの勝負強さを見せ付けた。
◆フロントに足引っ張られ~ユベントス~
第2期アッレグリ政権2季目の今季はMFポグバ、FWディ・マリアらトップタレントを獲得して3季ぶりの覇権奪還を目指した。だが、ポグバは度重なる負傷で僅か1試合の先発に終わり、ほぼ稼働できずと大きな誤算となった。アッレグリのサッカーらしい堅実な戦いで一時は無失点による8連勝を記録したものの、9連勝を懸けたナポリとの大一番では無残に惨敗。新王者相手に実力差を見せつけられて引導を渡された直後、不正会計問題が噴出。最終的に勝ち点10剥奪の制裁を受け、7位フィニッシュで屈辱のUEFAカンファレンスリーグ初出場となった。勝ち点剥奪がなければインテルと同勝ち点の3位ではあったものの、前時代的なサッカーを展開するアッレグリ監督の下、来季も閉塞感を拭えないことが懸念される。
【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWクヴィチャ・クワラツヘリア(ナポリ)

無名のジョージア人がカルチョの国を席巻した。クラブのレジェンドであるFWインシーニェの穴を埋める存在として加入したクワラツヘリアは、そのインシーニェの穴を埋める以上のインパクトを残し、ナポリにスクデットをもたらした。
★最優秀監督
◆ルチアーノ・スパレッティ(ナポリ)

魅力的且つ強いチームに仕上げた手腕は流石の一言。これまでもローマやインテルで好チームを作ってきたが、今季のナポリはスパレッティ監督にとって最高傑作となった。マラドーナを擁してスクデットを獲得した伝説のチームに匹敵するような優雅さと実力を持つチームに仕上げたが、デ・ラウレンティス会長との確執により退任となってしまった。
【期待以上】
★チーム
◆ナポリ

今季に関してはナポリ一色のセリエAだったことから選出。披露しているサッカーが他のクラブとは一線を画していた。
★選手
DFキム・ミンジェ(ナポリ)

新戦力ではクワラツヘリアと並び、スクデット獲得の立役者となった。フェネルバフチェで一定の評価は得ていたもののトップレベルのセリエAではどうかという疑問の眼差しを一蹴。対人能力の強さは折り紙付きでミスも少なく集中力も高い、穴のないセンターバックだ。
【期待外れ】
★チーム
◆サンプドリア

12年ぶりにセリエB降格となったサンプドリアを選出。ジャンパオロ体制でスタートした新シーズン、結果が出ず10月にスタンコビッチ監督を招へいした。しかし、チーム状態は一切上向くことなく低空飛行のまま最下位でシーズンを終えた。
★選手
◆MFポール・ポグバ(ユベントス)

ノーゴールに終わったデ・ケテラエルと迷ったが、ポグバを選出。負傷による欠場のため致し方ない面もあるが、復活を期してユベントスに復帰した中で案の定の負傷離脱となってしまった。
◆攻守の要流出も新戦力が大当たり~ナポリ~
スパレッティ体制2季目の今季、ナポリが大化けした。開幕前はFWインシーニェ、MFファビアン・ルイス、DFクリバリら攻守の要が流出したことによって大幅な戦力ダウンを強いられ、スクデット争いはもちろん、CL出場権獲得すら危いと予想していた。しかし蓋を開けてみればその不安は杞憂に終わり、第7節で首位に立って以降、1度も2位に後退することなく独走態勢を築いての優勝となった。原動力となったのは新戦力のFWクワラツヘリアとDFキム・ミンジェ。彼らが前述の流出した選手たちの抜けた穴を埋める以上の働きを見せ、チームは戦力ダウンどころかむしろアップする結果となった。
◆大崩れせず上位で安定~ラツィオ~
サッリ体制2季目の今季、ラツィアーレのDFロマニョーリを迎えたラツィオは大崩れせず安定した戦いを見せた。サッリズムと称されるパスワーク主体のサッカーというよりも堅実な試合運びを徹底し、失点を避けるリアリズムなスタイルで勝ち点を確実に稼いでいった。失点数30はナポリの28に次ぐ少なさ。ロマニョーリの加入、守護神プロベデルの奮闘もあって波の少ないシーズンを戦い抜いた。
惜しくもCL準優勝に終わったインテルは、シーズン最終盤にかけてチーム力を大幅に上げていった。ワールドカップブレイク前は死の組に入ったCLとの兼ね合いもあってセリエAで結果が出ず。さらにシーズン後半は優勝したコッパ・イタリアも含めて過密日程だったこともあり、3月には3連敗を記録。一時はS・インザーギ監督の解任報道も出ていたほどだった。しかしシーズン最終盤にかけてケガで出遅れていたFWルカクが華麗に復活。エースFWラウタロとの強力2トップが復活し、攻撃力が大幅にアップした。シーズンを通して安定した活躍を見せた中盤とバックラインが踏ん張り、最後のピースとしてルカクがハマっての3位フィニッシュとなった。
◆新戦力不発が響いた昨季王者~ミラン~
昨季王者は辛くもノルマのCL出場権を確保した。ただ、FWデ・ケテラエルを筆頭に新戦力が軒並み不発に終わり、ピオリ監督は駒不足に大いに苦しんだ。そんな中でもCLでは16年ぶりにベスト4進出。システム変更や選手のやり繰り等、ピオリ監督の手腕によって4位フィニッシュを勝ち取ったと言っていいシーズンとなった。シーズン終了後、昨季のスクデット獲得に貢献したものの、今季の補強策が失敗していたマルディーニTDとマッサーラSDがオーナーとの対立によりクラブを離れることに。ミラン復活の立役者を切った来季、ロッソネロは上昇気流を描き続けることはできるか。
◆2年連続欧州大会決勝進出も~ローマ~
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ初代王者として迎えた新シーズン、FWディバラを筆頭にFWベロッティ、MFワイナルドゥム、MFマティッチと好補強を敢行したローマ。だが、思ったほど成績は伸びなかった。ワイナルドゥムの長期離脱は誤算だったが、各ポジションの選手層にバランスの悪さがあり、とりわけサイドの人材が乏しいのが痛かった。それでもヨーロッパリーグでは決勝に進出。惜しくもセビージャの前にPK負けとなって準優勝となったが、2季連続欧州大会決勝進出を果たし、モウリーニョ監督のノックアウトトーナメントでの勝負強さを見せ付けた。
◆フロントに足引っ張られ~ユベントス~
第2期アッレグリ政権2季目の今季はMFポグバ、FWディ・マリアらトップタレントを獲得して3季ぶりの覇権奪還を目指した。だが、ポグバは度重なる負傷で僅か1試合の先発に終わり、ほぼ稼働できずと大きな誤算となった。アッレグリのサッカーらしい堅実な戦いで一時は無失点による8連勝を記録したものの、9連勝を懸けたナポリとの大一番では無残に惨敗。新王者相手に実力差を見せつけられて引導を渡された直後、不正会計問題が噴出。最終的に勝ち点10剥奪の制裁を受け、7位フィニッシュで屈辱のUEFAカンファレンスリーグ初出場となった。勝ち点剥奪がなければインテルと同勝ち点の3位ではあったものの、前時代的なサッカーを展開するアッレグリ監督の下、来季も閉塞感を拭えないことが懸念される。
【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWクヴィチャ・クワラツヘリア(ナポリ)

Getty Images
無名のジョージア人がカルチョの国を席巻した。クラブのレジェンドであるFWインシーニェの穴を埋める存在として加入したクワラツヘリアは、そのインシーニェの穴を埋める以上のインパクトを残し、ナポリにスクデットをもたらした。
★最優秀監督
◆ルチアーノ・スパレッティ(ナポリ)

Getty Images
魅力的且つ強いチームに仕上げた手腕は流石の一言。これまでもローマやインテルで好チームを作ってきたが、今季のナポリはスパレッティ監督にとって最高傑作となった。マラドーナを擁してスクデットを獲得した伝説のチームに匹敵するような優雅さと実力を持つチームに仕上げたが、デ・ラウレンティス会長との確執により退任となってしまった。
【期待以上】
★チーム
◆ナポリ

Getty Images
今季に関してはナポリ一色のセリエAだったことから選出。披露しているサッカーが他のクラブとは一線を画していた。
★選手
DFキム・ミンジェ(ナポリ)

Getty Images
新戦力ではクワラツヘリアと並び、スクデット獲得の立役者となった。フェネルバフチェで一定の評価は得ていたもののトップレベルのセリエAではどうかという疑問の眼差しを一蹴。対人能力の強さは折り紙付きでミスも少なく集中力も高い、穴のないセンターバックだ。
【期待外れ】
★チーム
◆サンプドリア

Getty Images
12年ぶりにセリエB降格となったサンプドリアを選出。ジャンパオロ体制でスタートした新シーズン、結果が出ず10月にスタンコビッチ監督を招へいした。しかし、チーム状態は一切上向くことなく低空飛行のまま最下位でシーズンを終えた。
★選手
◆MFポール・ポグバ(ユベントス)

Getty Images
ノーゴールに終わったデ・ケテラエルと迷ったが、ポグバを選出。負傷による欠場のため致し方ない面もあるが、復活を期してユベントスに復帰した中で案の定の負傷離脱となってしまった。
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