【ラ・リーガ第35節プレビュー】久保が優勝凱旋の古巣バルセロナと対戦! ホアキン最後のセビージャダービー
2023.05.19 19:00 Fri
先週末に行われた前節ではバルセロナの4シーズンぶり27度目の優勝が決定。また、アトレティコ・マドリーの思わぬ敗戦により、レアル・マドリーが2位に再浮上している。
4節を残して優勝争いが決着となり、残り試合ではヨーロッパコンペティション出場権争いと、残り2枠を巡る残留争いに視線が注がれる。
その中でMF久保建英にとって重要な古巣対決となる首位のバルセロナ(勝ち点85)と、4位のレアル・ソシエダ(勝ち点62)の上位対決に注目したい。
バルセロナは前節、エスパニョールとのダービーにFWレヴァンドフスキのドブレーテの活躍などで4-2の快勝。チャビ体制で初となるプリメーラ制覇を成し遂げた。ただ、優勝決定後はピッチ上で束の間の歓喜を味わったものの、怒れるホームサポーターのピッチ侵入を受け、すぐさまドレッシングルームに引き上げており、本格的な祝賀ムードはカンプ・ノウ開催となるソシエダ戦となる。
残り試合は消化試合となるが、チームではレヴァンドフスキのサモラ賞争いに、守備ではチームとしてシーズン最少失点記録、個人として守護神テア・シュテーゲンのシーズン最多クリーンシート記録更新が懸かる。また、王者として初のホームゲームということもあり、気の抜けた戦いは許されない。
バルセロナとは今季の公式戦2試合でいずれも敗れているが、直近のコパ・デル・レイの対戦では前半に退場者を出しながらも互角以上の内容で0-1の惜敗となっており、臆せずに臨めるはずだ。先日のレアル・マドリー戦で会心の古巣恩返し弾を決めた久保としては対バルセロナ8戦目にして初ゴールと共に初勝利を決めたいところだ。
共に置かれた状況を考えると、順位争いの重要性は高くないものの、ベティスの生ける伝説ホアキン・サンチェスにとって現役最後のダービーとなる、10位のセビージャ(勝ち点47)と6位のベティス(勝ち点55)によるセビージャ・ダービーは、今節最注目カードのひとつだ。
セビージャは前節、MFパプ・ゴメスとFWテカティートの今季初ゴールを含め効果的に3ゴールを奪って格下バジャドリーに3-0で快勝。リーグ連勝を達成した。さらに、ミッドウィークのヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグでは延長戦までもつれ込んだユベントスとの激闘を、途中出場のMFスソとMFラメラのゴールで2-1と競り勝って3シーズンぶりのファイナル進出を決めた。
一発勝負とはいえ、EL制覇での来季チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得のチャンスが舞い込み、残り試合ではローマとの決戦が最優先事項だ。とはいえ、ホーム開催のダービーで宿敵相手に敗戦は許されず、メンディリバル監督は自身初のダービーに向けて幾つかのポジションでターンオーバーを行いながらも、しっかりと勝ち切りたいところ。
対するベティスはアスレティック・ビルバオ、ラージョと曲者相手に2連勝を達成。ソシエダとの7ポイント差を逆転するのは難しいものの、EL出場権確保へしっかりと勝ち点を積み上げたい。また、今季限りでの現役引退を表明したホアキンにとっては最後のダービーとなるため、コンディションの問題でプレータイムが限られるレジェンドをできるだけ良い状態で投入するため、チーム全体の献身が求められる。
なお、前回対戦ではセビージャのDFモンティエル、ベティスのFWフェキルとFWボルハ・イグレシアスの合計3人が退場しており、今回のダービーでは何とか11人同士の戦いを最後まで見たい。
ミッドウィークに行われたCL準決勝2ndレグでマンチェスター・シティに0-4のスコアで大敗し、CL連覇の夢が潰えた2位のレアル・マドリー(勝ち点71)は、14位のバレンシア(勝ち点37)とのアウェイゲームでバウンスバックの勝利を目指す。すでにコパ・デル・レイ優勝で来季のスーペル・コパ出場権を手にしており、残り試合へのモチベーションは決して高くないが、シティ戦で失望させたマドリディスタの信頼回復に向けて、逆転でのピチーチの可能性を残す主砲ベンゼマらの奮起に期待したい。
前節、降格が決定した最下位のエルチェ相手にまさかの敗戦を喫して3位に転落したアトレティコ(勝ち点69)も、2位チーム同様にバウンスバックの勝利が求められるところ。そして、今節は逆転でのヨーロッパコンペティション出場を狙う9位のオサスナ(勝ち点47)というタフな相手をホームで迎え撃つ。堅守を売りとするアウェイチームに対しては、エルチェ戦で低調な出来に終わった攻撃陣のパフォーマンスが重要となる。
その他では連勝でのトップ4圏内接近を目指すビジャレアルと、EL出場権獲得を目指す7位のジローナ(勝ち点48)による上位対決や、残留へ崖っぷちの19位エスパニョールら残留争いにも注目したい。
《ラ・リーガ第35節》
▽5/19(金)
《28:00》
カディス vs バジャドリー
▽5/20(土)
《21:00》
ジローナ vs ビジャレアル
《23:15》
アスレティック・ビルバオ vs セルタ
《25:30》
アルメリア vs マジョルカ
ヘタフェ vs エルチェ
《28:00》
バルセロナ vs レアル・ソシエダ
▽5/21(日)
《21:00》
ラージョ vs エスパニョール
《23:15》
アトレティコ・マドリー vs オサスナ
《25:30》
バレンシア vs レアル・マドリー
《28:00》
セビージャ vs ベティス
4節を残して優勝争いが決着となり、残り試合ではヨーロッパコンペティション出場権争いと、残り2枠を巡る残留争いに視線が注がれる。
その中でMF久保建英にとって重要な古巣対決となる首位のバルセロナ(勝ち点85)と、4位のレアル・ソシエダ(勝ち点62)の上位対決に注目したい。
残り試合は消化試合となるが、チームではレヴァンドフスキのサモラ賞争いに、守備ではチームとしてシーズン最少失点記録、個人として守護神テア・シュテーゲンのシーズン最多クリーンシート記録更新が懸かる。また、王者として初のホームゲームということもあり、気の抜けた戦いは許されない。
対するラ・レアルは前節、久保がPK奪取に1アシストと圧巻のパフォーマンスを披露したが、ジローナに2点差を追いつかれて痛恨のドロー。この結果、アスレティック・ビルバオに5-1で圧勝した5位のビジャレアル(勝ち点57)に5ポイント差に迫られている。当該戦績で下回り、残り試合での互いの対戦相手を考えると、悲願のトップ4フィニッシュへ決して油断できない状況だ。
バルセロナとは今季の公式戦2試合でいずれも敗れているが、直近のコパ・デル・レイの対戦では前半に退場者を出しながらも互角以上の内容で0-1の惜敗となっており、臆せずに臨めるはずだ。先日のレアル・マドリー戦で会心の古巣恩返し弾を決めた久保としては対バルセロナ8戦目にして初ゴールと共に初勝利を決めたいところだ。
共に置かれた状況を考えると、順位争いの重要性は高くないものの、ベティスの生ける伝説ホアキン・サンチェスにとって現役最後のダービーとなる、10位のセビージャ(勝ち点47)と6位のベティス(勝ち点55)によるセビージャ・ダービーは、今節最注目カードのひとつだ。
セビージャは前節、MFパプ・ゴメスとFWテカティートの今季初ゴールを含め効果的に3ゴールを奪って格下バジャドリーに3-0で快勝。リーグ連勝を達成した。さらに、ミッドウィークのヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグでは延長戦までもつれ込んだユベントスとの激闘を、途中出場のMFスソとMFラメラのゴールで2-1と競り勝って3シーズンぶりのファイナル進出を決めた。
一発勝負とはいえ、EL制覇での来季チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得のチャンスが舞い込み、残り試合ではローマとの決戦が最優先事項だ。とはいえ、ホーム開催のダービーで宿敵相手に敗戦は許されず、メンディリバル監督は自身初のダービーに向けて幾つかのポジションでターンオーバーを行いながらも、しっかりと勝ち切りたいところ。
対するベティスはアスレティック・ビルバオ、ラージョと曲者相手に2連勝を達成。ソシエダとの7ポイント差を逆転するのは難しいものの、EL出場権確保へしっかりと勝ち点を積み上げたい。また、今季限りでの現役引退を表明したホアキンにとっては最後のダービーとなるため、コンディションの問題でプレータイムが限られるレジェンドをできるだけ良い状態で投入するため、チーム全体の献身が求められる。
なお、前回対戦ではセビージャのDFモンティエル、ベティスのFWフェキルとFWボルハ・イグレシアスの合計3人が退場しており、今回のダービーでは何とか11人同士の戦いを最後まで見たい。
ミッドウィークに行われたCL準決勝2ndレグでマンチェスター・シティに0-4のスコアで大敗し、CL連覇の夢が潰えた2位のレアル・マドリー(勝ち点71)は、14位のバレンシア(勝ち点37)とのアウェイゲームでバウンスバックの勝利を目指す。すでにコパ・デル・レイ優勝で来季のスーペル・コパ出場権を手にしており、残り試合へのモチベーションは決して高くないが、シティ戦で失望させたマドリディスタの信頼回復に向けて、逆転でのピチーチの可能性を残す主砲ベンゼマらの奮起に期待したい。
前節、降格が決定した最下位のエルチェ相手にまさかの敗戦を喫して3位に転落したアトレティコ(勝ち点69)も、2位チーム同様にバウンスバックの勝利が求められるところ。そして、今節は逆転でのヨーロッパコンペティション出場を狙う9位のオサスナ(勝ち点47)というタフな相手をホームで迎え撃つ。堅守を売りとするアウェイチームに対しては、エルチェ戦で低調な出来に終わった攻撃陣のパフォーマンスが重要となる。
その他では連勝でのトップ4圏内接近を目指すビジャレアルと、EL出場権獲得を目指す7位のジローナ(勝ち点48)による上位対決や、残留へ崖っぷちの19位エスパニョールら残留争いにも注目したい。
《ラ・リーガ第35節》
▽5/19(金)
《28:00》
カディス vs バジャドリー
▽5/20(土)
《21:00》
ジローナ vs ビジャレアル
《23:15》
アスレティック・ビルバオ vs セルタ
《25:30》
アルメリア vs マジョルカ
ヘタフェ vs エルチェ
《28:00》
バルセロナ vs レアル・ソシエダ
▽5/21(日)
《21:00》
ラージョ vs エスパニョール
《23:15》
アトレティコ・マドリー vs オサスナ
《25:30》
バレンシア vs レアル・マドリー
《28:00》
セビージャ vs ベティス
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
メッシの新天地お披露目にシャキーラがゲストで登場? 不仲ピケの元パートナー
インテル・マイアミが世界的スターの加入をド派手に盛り上げようとしているようだ。スペイン『Cadena Ser』が伝えている。 インテル・マイアミは今夏、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツというバルセロナの黄金期を謳歌した世界的スター選手2人を獲得。16日夜にはホームスタジアムで「The Unveil(啓示)』と銘打った両選手の加入セレモニーを開催する予定となっている。 マイアミの地元紙によると、スタジアム周辺には1週間ほど前から数十人のファンがアルゼンチン代表のユニフォームを着たまま、加入セレモニーに向けて路上で寝泊まり。とりわけ世界最高のプレーヤー・メッシへの大きな期待が渦巻いていることがよくわかる。 一方で、クラブは世界的に有名なアーティストを呼んでパフォーマンスをしてもらうことを検討してきた模様。誰がやって来るかは当日までのお楽しみとなりそうだが、コロンビア出身のシンガーソングライター・マルーマ、プエルトリコが誇る世界的ラッパーであるバッド・バニーらと接触したとされている状況だ。 その中に引っ掛かる名前が。メッシとブスケッツがバルセロナで共闘した元スペイン代表DFジェラール・ピケ氏の元パートナーであるコロンビア出身の歌手・シャキーラだ。 シャキーラといえば、10年以上にわたってピケ氏と恋人関係にあったものの、ピケ氏の浮気が発端となって昨年6月に破局を発表。その後もお互いに異性との2ショットをSNSで投稿したり、メディアを介して罵り合ったりと、度々ゴシップネタを世間に提供している。 また、ピケ氏はメッシとの関係が破綻していることも広く知られる。かつてメッシのバルセロナ退団をクラブに進言したのもピケ氏だったと言われており、メッシも「ピケがいるうちはバルサに戻らない」と周囲に語っていたとされている。 メッシとピケ氏の関係性を考慮すれば、本当にシャキーラがメッシのお披露目会に登場した場合、とてつもなく大きな反響を呼ぶことになるのは間違いない。 2023.07.14 16:44 Fri2
大ケガから復帰のスペイン代表MFガビがバルセロナと2030年まで契約延長、ペドリに続く
FCバルセロナは31日、スペイン代表MFガビ(20)との契約延長を発表した。新契約は2030年6月30日までとなる。 バルセロナのカンテラ育ちのガビは、2021年7月にファーストチームに昇格。当初はあまり出番がなかったが、スペイン代表を当時指揮していたルイス・エンリケ監督に見出され、スペイン代表で先に活躍を見せていった。 その後チームの中心人物となり、ペドリとともに中盤を支える存在となったが、2023-24シーズンにスペイン代表の活動で重傷。右ヒザ前十字じん帯断裂、外側半月板損傷の重傷となり、長期離脱となった。 今シーズンもシーズン序盤は欠場が続いたが、10月に復帰すると徐々に出場時間を伸ばしていき、ラ・リーガで11試合1アシスト、チャンピオンズリーグ(CL)で5試合に出場するなど、復調しつつある状況だ。 バルセロナは30日にペドリとも2030年まで契約を延長しており、中盤を支えるカンテラーノを長期でチームに留まらせることに成功した。 2025.01.31 23:20 Fri3
バルセロナ注目の“いとこコンビ”が偉業達成…バルサ・アトレティックの最年少ゴール&歴代3位記録を同じ試合で更新
バルセロナのカンテラに所属する注目の“いとこコンビ”が偉業を成し遂げた。 バルセロナのリザーブチームで、スペイン3部に所属するバルサ・アトレティック(前バルセロナB)。 7日にホームでプリメーラ・フェデラシオン第3節のオウレンセ戦を戦ったチームでは、U-17スペイン代表FWトニ・フェルナンデス、同MFギジェ・フェルナンデスの16歳いとこコンビが偉業を成し遂げた。 1点リードで迎えた前半41分、中央で味方とパス交換してゴール前に侵入したトニは低空の見事な左足ジャンピングボレーを右隅に叩き込む。この直後の45分にはボックス中央でトニから横パスを受けたギジェが右足を振ると、ブロックを試みた相手DFにもディフレクトしたシュートがゴール右隅に突き刺さった。 このゴールは2人にとってバルサ・アトレティックでの初ゴールとなったが、いずれも年少記録を更新するモノとなった。 ギジェが16歳2カ月21日で決めたゴールは元スペイン代表FWボージャン・クルキッチの16歳2カ月28日の記録を抜き、歴代3位の年少ゴールに。 一方、トニの16歳1カ月23日でのゴールは元ナイジェリア代表FWハルナ・ババンギダの16歳1カ月28日を抜き、歴代最年少ゴールとなった。 ちなみにバルセロナのレジェンド中のレジェンドであるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは17歳2カ月13日で歴代6位だ。 なお、インテリオールを主戦場とするギジェはプレシーズンツアーでハンジ・フリック監督から定期的にプレー機会を与えられ、センターフォワードや右ウイングを主戦場とするトニもモナコとのジョアン・ガンペール杯でプレー機会を与えられており、近い将来のファーストチームデビューも期待されている。 <span class="paragraph-title">【動画】トニ・フェルナンデスが決めた最年少ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ca" dir="ltr">Toni Fernández turns heads in last night's win for Barça Atlètic <a href="https://twitter.com/hashtag/MadeInLaMasia?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#MadeInLaMasia</a> | <a href="https://twitter.com/FCBmasia?ref_src=twsrc%5Etfw">@FCBmasia</a> <a href="https://t.co/CbYbyDz1kb">pic.twitter.com/CbYbyDz1kb</a></p>— FC Barcelona (@FCBarcelona) <a href="https://twitter.com/FCBarcelona/status/1832718549401440469?ref_src=twsrc%5Etfw">September 8, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.09 07:30 Mon4
