ディマルコ&ルカク弾のインテルがローマとの上位対決制してリーグ4連勝! 週明けCLミラン戦に大きな弾み《セリエA》
2023.05.07 03:08 Sun
セリエA第34節、ローマvsインテルが6日にスタディオ・オリンピコで行われ、アウェイのインテルが0-2で勝利した。
直近3試合未勝利で熾烈を極めるトップ4争いで7位に転落したローマ(勝ち点58)。ここに来て深刻な野戦病院化で苦境に立たされるモウリーニョのチームは、2ポイント差の上位チームとの重要なシックスポインターに臨んだ。1-1のドローに終わった前節のモンツァ戦からは先発4人を変更。サスペンションのチェリクと負傷のエル・シャーラウィにエイブラハム、ソルバッケンに代えてスピナッツォーラ、マディ・カマラ、ベロッティ、マティッチを起用した。
一方、好調な攻撃陣に牽引されてリーグ3連勝と完全復調した4位のインテル(勝ち点60)は、週明けにチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグのデルビー・ディ・ミラノを控える中、敵地で難敵相手の4連勝を狙った。インザーギ監督は6-0で圧勝したヴェローナ戦から先発6人を変更。守護神オナナやダルミアン、バレッラを復帰させたほか、2トップはジコとラウタロ・マルティネスからルカクとホアキン・コレアのコンビに入れ替えた。
互いに過密日程の影響、ビッグマッチ特有の雰囲気によって慎重な入りを見せる。ボール保持率ではアウェイのインテルがやや優勢も、ほぼ互角の状況で試合が進んでいく。
インテルは後方でボールを動かしながら相手守備のギャップを探しつつ、ルカクへのシンプルな縦パスや右サイドで高い位置を取るダンフリースを使った仕掛けで攻め手を窺うが、セットプレーの二次攻撃以外では決定機に至らず。
以降は中盤での潰し合いが目立つ膠着状態がしばらく続いたが、昨年10月の前回対戦同様にインテルの左ウイングバックが先制点を奪う。33分、後方からの繋ぎから中央のブロゾビッチが右のスペースを狙うダンフリースを走らせるスルーパスを供給。ボックス付近でグラウンダーで折り返したボールは中央のルカクには合わずも、ファーに詰めていたディマルコが角度のないところから左足で合わせた。
逆転勝利した前回対戦のように前半の内に追いつきたいローマは、マティッチの巧みな運びや縦パスでボールを前進させていくが、ボックス内にしっかりと人数をかけて守るインテルの守備に苦戦。得意のセットプレーから幾度かフィニッシュの場面を作りかけたが、攻撃が停滞する状況のままハーフタイムを迎える形となった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半も拮抗した展開で試合が進んでいく。前半に比べて押し込む時間帯が増えたローマは、ウイングバックからの再三のクロスやセットプレーでチャンスを作っていく。57分には左CKの二次攻撃からボックス左でこぼれ球に反応したイバニェスが腰の捻りを利かせた鋭い左足シュートを枠に飛ばすが、ここはGKオナナの見事なセーブに阻まれた。
一方、後半に入って守勢が続くインテルは60分に2枚替えを敢行。前半少し足を気にしていたダンフリースと精彩を欠いたコレアを下げて、ベッラノーバとラウタロを同じポジションに投入。さらに、70分過ぎには殊勲のディマルコとチャルハノールを下げてデ・フライとムヒタリアンを投入。ミラン戦に向けたコンディション調整と共に、守備時の空中戦を強化する。
すると、前半同様にチャンスを見逃さないアウェイチームは後半半ばに決定的な2点目を奪い切った。74分、背後への長いボールを入れた流れからDFイバニェスの不用意なパスをラウタロがカット。ボックス手前でドフリーのルカクにラストパスが通ると、ベルギー代表FWはGKのポジションを冷静に見極めて左足の正確なシュートをゴール左下隅へ突き刺した。
直前に切り札のディバラを投入した中、アタランタ戦に続く守備陣の痛恨ミスで流れを失ったローマは、直後にベロッティを諦めてエイブラハムを投入。ここからリスクを冒して前に出ていく。ペッレグリーニやディバラ、カマラにボックス内でフィニッシュのチャンスが訪れるが、精度を欠く。
一方、2点リードで余裕が出てきたインテルは後ろ重心でしっかりと相手の攻撃を撥ね返しつつ、間延びした相手に対して2トップやウイングバックを起点に鋭いカウンターで再三引っくり返す場面を創出。だが、ラウタロの見事なコントロールシュートはクロスバーを叩いた。
その後、何とか一矢報いたいローマが最後まで攻撃姿勢を貫いたものの、試合はこのまま0-2でタイムアップ。トップ4争い直接対決を制してリーグ4連勝のインテルが4位を死守すると共に、CLミラン戦に弾みをつけた。一方、満身創痍の中で4戦未勝利となったローマは、リーグ戦での逆転でのトップ4がかなり厳しい状況となり、ELの重要性がより高まる結果に。
直近3試合未勝利で熾烈を極めるトップ4争いで7位に転落したローマ(勝ち点58)。ここに来て深刻な野戦病院化で苦境に立たされるモウリーニョのチームは、2ポイント差の上位チームとの重要なシックスポインターに臨んだ。1-1のドローに終わった前節のモンツァ戦からは先発4人を変更。サスペンションのチェリクと負傷のエル・シャーラウィにエイブラハム、ソルバッケンに代えてスピナッツォーラ、マディ・カマラ、ベロッティ、マティッチを起用した。
一方、好調な攻撃陣に牽引されてリーグ3連勝と完全復調した4位のインテル(勝ち点60)は、週明けにチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグのデルビー・ディ・ミラノを控える中、敵地で難敵相手の4連勝を狙った。インザーギ監督は6-0で圧勝したヴェローナ戦から先発6人を変更。守護神オナナやダルミアン、バレッラを復帰させたほか、2トップはジコとラウタロ・マルティネスからルカクとホアキン・コレアのコンビに入れ替えた。
インテルは後方でボールを動かしながら相手守備のギャップを探しつつ、ルカクへのシンプルな縦パスや右サイドで高い位置を取るダンフリースを使った仕掛けで攻め手を窺うが、セットプレーの二次攻撃以外では決定機に至らず。
対するローマはミドルプレスを基本にロングカウンターから一発を狙う形で攻撃を組み立てる。18分にはボックス手前でボーヴェからパスを受けたペッレグリーニが続けて足を振っていくが、DFとGKオナナの身体を張った守備に阻まれる。
以降は中盤での潰し合いが目立つ膠着状態がしばらく続いたが、昨年10月の前回対戦同様にインテルの左ウイングバックが先制点を奪う。33分、後方からの繋ぎから中央のブロゾビッチが右のスペースを狙うダンフリースを走らせるスルーパスを供給。ボックス付近でグラウンダーで折り返したボールは中央のルカクには合わずも、ファーに詰めていたディマルコが角度のないところから左足で合わせた。
逆転勝利した前回対戦のように前半の内に追いつきたいローマは、マティッチの巧みな運びや縦パスでボールを前進させていくが、ボックス内にしっかりと人数をかけて守るインテルの守備に苦戦。得意のセットプレーから幾度かフィニッシュの場面を作りかけたが、攻撃が停滞する状況のままハーフタイムを迎える形となった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半も拮抗した展開で試合が進んでいく。前半に比べて押し込む時間帯が増えたローマは、ウイングバックからの再三のクロスやセットプレーでチャンスを作っていく。57分には左CKの二次攻撃からボックス左でこぼれ球に反応したイバニェスが腰の捻りを利かせた鋭い左足シュートを枠に飛ばすが、ここはGKオナナの見事なセーブに阻まれた。
一方、後半に入って守勢が続くインテルは60分に2枚替えを敢行。前半少し足を気にしていたダンフリースと精彩を欠いたコレアを下げて、ベッラノーバとラウタロを同じポジションに投入。さらに、70分過ぎには殊勲のディマルコとチャルハノールを下げてデ・フライとムヒタリアンを投入。ミラン戦に向けたコンディション調整と共に、守備時の空中戦を強化する。
すると、前半同様にチャンスを見逃さないアウェイチームは後半半ばに決定的な2点目を奪い切った。74分、背後への長いボールを入れた流れからDFイバニェスの不用意なパスをラウタロがカット。ボックス手前でドフリーのルカクにラストパスが通ると、ベルギー代表FWはGKのポジションを冷静に見極めて左足の正確なシュートをゴール左下隅へ突き刺した。
直前に切り札のディバラを投入した中、アタランタ戦に続く守備陣の痛恨ミスで流れを失ったローマは、直後にベロッティを諦めてエイブラハムを投入。ここからリスクを冒して前に出ていく。ペッレグリーニやディバラ、カマラにボックス内でフィニッシュのチャンスが訪れるが、精度を欠く。
一方、2点リードで余裕が出てきたインテルは後ろ重心でしっかりと相手の攻撃を撥ね返しつつ、間延びした相手に対して2トップやウイングバックを起点に鋭いカウンターで再三引っくり返す場面を創出。だが、ラウタロの見事なコントロールシュートはクロスバーを叩いた。
その後、何とか一矢報いたいローマが最後まで攻撃姿勢を貫いたものの、試合はこのまま0-2でタイムアップ。トップ4争い直接対決を制してリーグ4連勝のインテルが4位を死守すると共に、CLミラン戦に弾みをつけた。一方、満身創痍の中で4戦未勝利となったローマは、リーグ戦での逆転でのトップ4がかなり厳しい状況となり、ELの重要性がより高まる結果に。
インテルの関連記事
セリエAの関連記事
|
インテルの人気記事ランキング
1
ケガ人続出のバイエルンに新たな負傷者、ハムストリングを痛めたムシアラがCLインテル戦欠場へ
バイエルンのドイツ代表MFジャマル・ムシアラが8日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグのインテル戦を欠場するようだ。スポーツ・ディレクターのマックス・エバール氏が明かしている。 ムシアラは4日に行われたブンデスリーガ第28節アウグスブルク戦に先発。42分に同点弾を挙げていたが、後半開始7分に左ハムストリングを痛めてピッチに座り込み、そのまま交代となっていた。 エバール氏はムシアラについて「火曜日(インテル戦)には間に合わないだろう」とコメント。ヴァンサン・コンパニ監督も「ジャマルが戻って来るまでに我々が試合に勝っていることを願う」と話し、インテル戦欠場を示唆した。 バイエルンでは代表ウィーク中にDFアルフォンソ・デイビスとDFダヨ・ウパメカノを負傷で失い、前節ザンクト・パウリ戦でDF伊藤洋輝が再離脱となっていた。 2025.04.05 10:00 Sat2
マキシ・ロペスが元妻ワンダ・ナラとディナーに…かつてイカルディと不倫され離婚も「幸せであり続けて欲しい」
マキシ・ロペス氏が元妻であるワンダ・ナラ氏とのディナーに出かけた。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 バルセロナやサンプドリアなどで活躍したアルゼンチンの元サッカー選手、マキシ・ロペス氏。2008年にワンダ・ナラ氏と結婚し、3人の息子を授かったが、ナラ氏が自身の元チームメイトである元アルゼンチン代表FWマウロ・イカルディとの不倫関係にあることが発覚し、2013年に離婚した。 一方、ナラ氏といえば、イカルディとの2度目の結婚後は代理人としても振る舞い、夫のクラブに金銭面での難癖をつけて首脳陣やファンから毛嫌いされる存在に。このような元妻をロペス氏が完全に見放しても不思議ではない。 しかし、前述の通り、両者の間には3人の息子が。イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』によると、ロペス氏は先日、ナラ氏と息子3人とともにブエノスアイレス市内にあるレストランへとディナーに出かけたという。 レストランまで押しかけた報道陣のインタビューに応じたロペス氏は「1人の良い親でありたい。彼らが幸せであり続けることを望んでいるよ。それ以上に望むものはない」と、元妻と親権を持たない息子3人を思いやった。 一方で、自身の妻を“略奪”したイカルディについては「イカルディとのディナー? ありえない。彼女や子どもたちと同じテーブルを囲むことには躊躇しないが、あの男と私が同席することはできない」と突き放した。 ロペス氏は現役時代、ナラ氏との離婚後に対戦相手として相見えたイカルディに対し、キックオフ前の握手を拒否したことがある。不倫された元妻への恨みはなくとも、奪っていった男への憎悪はいつまでも消えないようだ。 なお、ナラ氏は昨年9月にイカルディとの離別を発表。未だ正式な離婚は成立していないとされるが、選手と代理人の関係は崩壊済みだといわれている。 <span class="paragraph-title">【動画】マキシ・ロペスとワンダ・ナラ、元夫婦が息子3人とともに再会...報道陣が押し寄せる</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="es" dir="ltr"> Wanda Nara y Maxi López juntos en un restaurante en Palermo<br><br> La empresaria entró con Kennys Palacios.<br><br>Cc <a href="https://twitter.com/hashtag/LAM?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#LAM</a> en América TV <a href="https://twitter.com/elejercitodelam?ref_src=twsrc%5Etfw">@elejercitodelam</a> <a href="https://twitter.com/AngeldebritoOk?ref_src=twsrc%5Etfw">@AngeldebritoOk</a> <a href="https://t.co/o6QBhyWhaD">pic.twitter.com/o6QBhyWhaD</a></p>— América TV (@AmericaTV) <a href="https://twitter.com/AmericaTV/status/1651386103767629827?ref_src=twsrc%5Etfw">April 27, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.05.01 19:01 Mon3
インテルがルイス・エンヒキと5年契約で個人間合意か、残すはマルセイユとの交渉に
インテルがマルセイユのブラジル人FWルイス・エンヒキ(23)の獲得に迫っているようだ。フランス『フット・メルカート』が報じている。 母国ブラジルのトレッス・パッソスでキャリアをスタートしたルイス・エンヒキ。レンタル先のボタフォゴFRで台頭し、バイエルンやユベントスの関心も集めたなか、2020年にマルセイユへ完全移籍した。 その新天地では左右のウイング、右ウイングバックを主戦場に準主力を担った一方、ボタフォゴへのレンタル移籍も経験。ローンバックした2023-24シーズン後半戦で定位置を掴むと、ロベルト・デ・ゼルビ新監督を迎えた今季は開幕から完全な主力を担い、ここまで公式戦30試合9ゴール7アシストを記録している。 そんなルイス・エンヒキには、今夏にウイングバックの強化に動いているインテルが注目。『フット・メルカート』によると、すでに選手個人とは2030年までの5年契約で合意に至ったとのこと。 また、クラブ間では2400万ユーロ+ボーナス400万ユーロの総額2800万ユーロ(約45億4000万円)のオファーを提示。しかし、3000万~3500万ユーロ(約48億6400万~56億7500万円)を要求するマルセイユ側との交渉はまだ続いているという。 なお、ルイス・エンヒキにはインテルのほかにも、バイエルンが関心を示していたが、選手がインテルへの移籍を希望したため破談に終わったと報じられていた。 2025.04.22 09:15 Tue4
モウがバロテッリとの逸話を紹介 F1観戦でミーティングをすっぽかす
▽チェルシーを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、『BT Sport』のクリスマス企画として実施された特別インタビュー内で、インテル時代に教え子だったリバプールのイタリア代表FWマリオ・バロテッリとのエピソードを明かした。 ▽2008年から2010年までインテルを指揮していた時に、バロテッリを指導していたモウリーニョ監督。同指揮官は数々の問題行動を起こす悪童として知られるバロテッリに、何度も手を焼いていたようだ。 ▽イギリス『デイリー・メール』がモウリーニョ監督のコメントを伝えた。 「我々は奇妙な関係だったね。私は、午後2時にミーティングがあるからと彼(バロテッリ)にオフィスへ来るように伝えた。だが、彼は日曜のF1の本戦と土曜日の予選を観に行った」 「そして、彼はこう言ったんだ。『あなたとのミーティングは毎日することができる。でも、F1を観られるのは年に1回だけなんだ』とね。私は笑うことしかできなかったよ」 ▽また『デイリー・メール』は、過去にモウリーニョ監督が語ったバロテッリとのエピソードを掲載。チャンピオンズリーグ(CL)グループステージのルビン・カザン戦での出来事を紹介した。 「我々がCLのルビン・カザンと対戦したときのことを憶えているよ。その試合、我々にはバロテッリ以外のストライカーがケガでいなかった。マリオただ1人しかいなかったんだ」 「マリオは42分にイエローカードを提示された。ハーフタイムのロッカールームでは、彼に『マリオ、私に君を変えることはできない。だが、ベンチにはストライカーがいない。誰とも衝突するな。ボールだけに集中するんだ』と言ったんだ。だが、彼は開始1分でレッドカードをもらってしまったんだよ(笑)」 2014.12.24 17:53 Wed5