【プレミアリーグ第35節プレビュー】ニューカッスルvsアーセナルの上位対決! CL控えるシティは新生リーズと対戦
2023.05.06 12:36 Sat
先週末に行われた第34節ではアーセナルとマンチェスター・シティの2強を含め、上位4チームが揃って勝利。また、ミッドウィーク開催となった第28節延期分では快勝したシティが首位に浮上している。
週明けにヨーロッパコンペティションの準決勝初戦を控える中で開催される今節は、3位のニューカッスル(勝ち点65)と2位のアーセナル(勝ち点78)による、優勝争いとトップ4争いの行方を左右する重要な上位対決が開催される。
サウジアラビア資本の下で積極補強を敢行した中、悲願のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が現実味を帯びてきたマグパイズ。先月半ばのアストン・ビラ戦では0-3の完敗を喫し、トップ4への重圧も想起されたが、以降はトッテナム相手の6-1の圧勝からいずれも3ゴール以上を奪って3連勝。直近6試合連続失点と前半戦の躍進を支えた堅守にかげりが見えるが、それを補って余りある攻撃力で好調を維持している。
新年初戦でゴールレスドローとなったアーセナルとの再戦では、共に2桁ゴール到達でハイレベルなポジション争いに加え、ここ最近では共演も見せるFWウィルソンとFWイサクの好調ストライカーに、自慢のプレー強度の高さ、圧倒的なホームサポーターの後押しを武器に2位チーム撃破を狙う。
対するアーセナルは前々節の頂上決戦での1-4の大敗を含め、4試合未勝利とシーズン最終盤の重要な局面で優勝への強烈な重圧を御することができず。それでも、仕切り直しの一戦として臨んだホームでのチェルシーとのダービーではMFウーデゴールの2ゴールの活躍などで3-1の完勝。絶不調の相手に後半はやや盛り返されたものの、残り4試合に弾みを付ける勝利となった。
その上位対決の前日に試合を行う首位のシティ(勝ち点79)は、9日に敵地で行われるレアル・マドリーとのCL準決勝1stレグを控える中、17位のリーズ(勝ち点30)とのホームゲームに臨む。ミッドウィーク開催となった延期分のウェストハム戦では一部主力を欠く相手に前半は攻めあぐねたが、FWハーランドのプレミアシーズン最多ゴール記録(35ゴール)達成の一撃などで3点を重ねて3-0の完勝。破竹の9連勝で1試合未消化ながらも首位に浮上した。
昨季、CLで衝撃的な敗退を喫した難所サンティアゴ・ベルナベウでの重要な初戦に万全の状態で臨むため、できるだけ省エネモードで10連勝を決めたいホームゲームだが、対戦相手はハビ・グラシア前監督を解任し、残留請負人として知られるアラダイス新監督を招へい。稀代のモチベーターであると共に、割り切って相手の長所を消してくる曲者が率いるチーム相手にハマーズ戦のように0-0の状況で試合が推移すると思わぬ事故に遭う可能性もあり、前半から飛ばしていきたい。なお、MFデ・ブライネはトレーニング復帰しており、少なくともベンチ入りは確実だ。
4位のマンチェスター・ユナイテッド(勝ち点63)は、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準決勝1stレグのAZ戦を控える15位のウェストハム(勝ち点34)と対戦する。
前節は好調アストン・ビラとのタフな一戦を1-0の勝利で飾ったユナイテッドだったが、ミッドウィーク開催となった延期分のブライトン戦では先日のFAカップ準決勝で激闘を演じた相手に苦戦。0-0でのタイムアップ直前にDFショーのハンドで与えたPKを決められて0-1の敗戦を喫した。この取りこぼしにより、1試合消化試合は少ないものの、5位のリバプール(勝ち点59)とのポイント差が「4」に縮まっており、トップ4死守へ残り5試合では全く気が抜けない状況に。とりわけ、直近の公式戦5試合でわずかに3ゴールと湿りがちな攻撃は気がかりな点だ。
対するウェストハムはECL制覇を強く望む一方、降格圏とのポイント差はわずかに4ポイント。直近のシティ戦をいずれも体調不良で回避したMFライスとMFソウチェク、DFアゲルドの3選手は復帰が濃厚となっており、ホームの後押しを生かして難敵からの勝ち点奪取を狙う。
今季初の5連勝で逆転でのトップ4フィニッシュに望みを繋いだリバプールは、9位のブレントフォード(勝ち点50)を相手に6連勝を狙う。前節のトッテナム戦を劇的4-3の勝利で飾ったクロップのチームは、ミッドウィーク開催となった延期分のフルアム戦でもホームで1-0の勝利。パフォーマンス自体は低調だったが、エースFWサラーのPKによるゴールを守護神アリソンの好守で守り切った。前回対戦で1-3と完敗した曲者ビーズとのリベンジマッチでは、再びアンフィールドの力を借りながらしっかりと勝ち切りたい。
そのリバプールと4ポイント差も2試合未消化で同じくトップ4圏内浮上の可能性を残す6位のブライトン(勝ち点55)は、降格圏の19位エバートン(勝ち点29)を相手に3連勝を狙う。前述のユナイテッド戦を守護神スティールの再三のビッグセーブ、MFマク・アリスターのラストプレーでのPK弾で競り勝ったシーガルズでは、MF三笘薫ら主力の安定したパフォーマンスに加え、ここに来てFWエンシソやFWウンダブ、MFブオナノッテら控えのアタッカー陣が存在感を示しており、日程面ではかなり厳しいが、ホームでトフィーズ相手の勝ち点3は堅いか。
4戦未勝利で7位に転落したトッテナム(勝ち点54)は、11位のクリスタル・パレス(勝ち点41)とのダービーで新体制初白星を目指す。前節は難所アンフィールドで3点差を追いつく気概を見せたが、直後にミス絡みで喫した失点によって痛恨の敗戦となった。ホジソン新監督就任以降、4勝1分け1敗と完全復調のイーグルスとの一戦では3試合連続で前半10分以内に失点を喫する脆弱な試合への入りの改善が急務。まずはそこを乗り切れれば、好調の攻撃陣の力をもってすれば、ホームでの勝ち点3獲得は十分に可能だ。
最後に、アーセナルとのダービーに完敗し、新体制で泥沼の6戦全敗となった12位のチェルシー(勝ち点39)は、同勝ち点で13位のボーンマスとのアウェイゲームで初勝利を目指す。ランパード暫定監督の下、やることすべてがうまくいかない苦境のブルーズは、リーグ最後の3試合がマンチェスター勢とニューカッスルとの対戦となっており、現体制で勝機が見いだせるのは残留圏内に近いチェリーズとの今節と、次節のノッティンガム・フォレスト戦の2試合のみ。後者が残留争いの渦中にいることを考えれば、アウェイとはいえども今節は何とか勝ち点3を掴みたいところだ。
◆プレミアリーグ第35節
▽5/6(土)
《23:00》
ボーンマス vs チェルシー
トッテナム vs クリスタル・パレス
ウォルバーハンプトン vs アストン・ビラ
マンチェスター・シティ vs リーズ
《25:30》
リバプール vs ブレントフォード
▽5/7(日)
《24:30》
ニューカッスル vs アーセナル
《27:00》
ウェストハム vs マンチェスター・ユナイテッド
▽5/8(月)
《23:00》
フルアム vs レスター・シティ
《25:30》
ブライトン vs エバートン
《28:00》
ノッティンガム・フォレスト vs サウサンプトン
週明けにヨーロッパコンペティションの準決勝初戦を控える中で開催される今節は、3位のニューカッスル(勝ち点65)と2位のアーセナル(勝ち点78)による、優勝争いとトップ4争いの行方を左右する重要な上位対決が開催される。
サウジアラビア資本の下で積極補強を敢行した中、悲願のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が現実味を帯びてきたマグパイズ。先月半ばのアストン・ビラ戦では0-3の完敗を喫し、トップ4への重圧も想起されたが、以降はトッテナム相手の6-1の圧勝からいずれも3ゴール以上を奪って3連勝。直近6試合連続失点と前半戦の躍進を支えた堅守にかげりが見えるが、それを補って余りある攻撃力で好調を維持している。
対するアーセナルは前々節の頂上決戦での1-4の大敗を含め、4試合未勝利とシーズン最終盤の重要な局面で優勝への強烈な重圧を御することができず。それでも、仕切り直しの一戦として臨んだホームでのチェルシーとのダービーではMFウーデゴールの2ゴールの活躍などで3-1の完勝。絶不調の相手に後半はやや盛り返されたものの、残り4試合に弾みを付ける勝利となった。
絶好調の首位チームに少しでも圧力をかけたいアルテタのチームは、次節に難敵ブライトン戦を控えるものの、残り試合で最も勝ち点3を獲得するのが困難なのが、難所セント・ジェームズ・パークで行われる今回のアウェイゲーム。攻撃陣は好調を維持しているが、チェルシー戦で終盤に負傷交代したDFガブリエウに欠場の可能性があり、DFサリバに続いて主力DFを欠くことになれば、DFホールディングとDFキヴィオルのコンビでエディ・ハウのチームと対峙することになる。
その上位対決の前日に試合を行う首位のシティ(勝ち点79)は、9日に敵地で行われるレアル・マドリーとのCL準決勝1stレグを控える中、17位のリーズ(勝ち点30)とのホームゲームに臨む。ミッドウィーク開催となった延期分のウェストハム戦では一部主力を欠く相手に前半は攻めあぐねたが、FWハーランドのプレミアシーズン最多ゴール記録(35ゴール)達成の一撃などで3点を重ねて3-0の完勝。破竹の9連勝で1試合未消化ながらも首位に浮上した。
昨季、CLで衝撃的な敗退を喫した難所サンティアゴ・ベルナベウでの重要な初戦に万全の状態で臨むため、できるだけ省エネモードで10連勝を決めたいホームゲームだが、対戦相手はハビ・グラシア前監督を解任し、残留請負人として知られるアラダイス新監督を招へい。稀代のモチベーターであると共に、割り切って相手の長所を消してくる曲者が率いるチーム相手にハマーズ戦のように0-0の状況で試合が推移すると思わぬ事故に遭う可能性もあり、前半から飛ばしていきたい。なお、MFデ・ブライネはトレーニング復帰しており、少なくともベンチ入りは確実だ。
4位のマンチェスター・ユナイテッド(勝ち点63)は、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準決勝1stレグのAZ戦を控える15位のウェストハム(勝ち点34)と対戦する。
前節は好調アストン・ビラとのタフな一戦を1-0の勝利で飾ったユナイテッドだったが、ミッドウィーク開催となった延期分のブライトン戦では先日のFAカップ準決勝で激闘を演じた相手に苦戦。0-0でのタイムアップ直前にDFショーのハンドで与えたPKを決められて0-1の敗戦を喫した。この取りこぼしにより、1試合消化試合は少ないものの、5位のリバプール(勝ち点59)とのポイント差が「4」に縮まっており、トップ4死守へ残り5試合では全く気が抜けない状況に。とりわけ、直近の公式戦5試合でわずかに3ゴールと湿りがちな攻撃は気がかりな点だ。
対するウェストハムはECL制覇を強く望む一方、降格圏とのポイント差はわずかに4ポイント。直近のシティ戦をいずれも体調不良で回避したMFライスとMFソウチェク、DFアゲルドの3選手は復帰が濃厚となっており、ホームの後押しを生かして難敵からの勝ち点奪取を狙う。
今季初の5連勝で逆転でのトップ4フィニッシュに望みを繋いだリバプールは、9位のブレントフォード(勝ち点50)を相手に6連勝を狙う。前節のトッテナム戦を劇的4-3の勝利で飾ったクロップのチームは、ミッドウィーク開催となった延期分のフルアム戦でもホームで1-0の勝利。パフォーマンス自体は低調だったが、エースFWサラーのPKによるゴールを守護神アリソンの好守で守り切った。前回対戦で1-3と完敗した曲者ビーズとのリベンジマッチでは、再びアンフィールドの力を借りながらしっかりと勝ち切りたい。
そのリバプールと4ポイント差も2試合未消化で同じくトップ4圏内浮上の可能性を残す6位のブライトン(勝ち点55)は、降格圏の19位エバートン(勝ち点29)を相手に3連勝を狙う。前述のユナイテッド戦を守護神スティールの再三のビッグセーブ、MFマク・アリスターのラストプレーでのPK弾で競り勝ったシーガルズでは、MF三笘薫ら主力の安定したパフォーマンスに加え、ここに来てFWエンシソやFWウンダブ、MFブオナノッテら控えのアタッカー陣が存在感を示しており、日程面ではかなり厳しいが、ホームでトフィーズ相手の勝ち点3は堅いか。
4戦未勝利で7位に転落したトッテナム(勝ち点54)は、11位のクリスタル・パレス(勝ち点41)とのダービーで新体制初白星を目指す。前節は難所アンフィールドで3点差を追いつく気概を見せたが、直後にミス絡みで喫した失点によって痛恨の敗戦となった。ホジソン新監督就任以降、4勝1分け1敗と完全復調のイーグルスとの一戦では3試合連続で前半10分以内に失点を喫する脆弱な試合への入りの改善が急務。まずはそこを乗り切れれば、好調の攻撃陣の力をもってすれば、ホームでの勝ち点3獲得は十分に可能だ。
最後に、アーセナルとのダービーに完敗し、新体制で泥沼の6戦全敗となった12位のチェルシー(勝ち点39)は、同勝ち点で13位のボーンマスとのアウェイゲームで初勝利を目指す。ランパード暫定監督の下、やることすべてがうまくいかない苦境のブルーズは、リーグ最後の3試合がマンチェスター勢とニューカッスルとの対戦となっており、現体制で勝機が見いだせるのは残留圏内に近いチェリーズとの今節と、次節のノッティンガム・フォレスト戦の2試合のみ。後者が残留争いの渦中にいることを考えれば、アウェイとはいえども今節は何とか勝ち点3を掴みたいところだ。
◆プレミアリーグ第35節
▽5/6(土)
《23:00》
ボーンマス vs チェルシー
トッテナム vs クリスタル・パレス
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▽5/7(日)
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《27:00》
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ノッティンガム・フォレスト vs サウサンプトン
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