ラツィオがミリンコビッチ=サビッチに新契約を打診、国内クラブへの売却は断固阻止へ
2023.04.05 13:02 Wed
ラツィオがセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(28)に新たな条件での契約延長を打診しているようだ。
ミリンコビッチ=サビッチは2015年にラツィオへ加入して以来、チームの不動の主軸として君臨。今季もここまで公式戦37試合に出場して7得点8アシストを記録しており、現在セリエAで2位と好調なチームを力強く牽引している。
ミリンコビッチ=サビッチとラツィオの契約は2024年夏までとなっており、これまで何度も延長に向けた交渉の場が設けられてきたが進展はなし。今夏には契約が残り1年となることから、その去就は不透明となりつつある。
イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、クラブはミリンコビッチ=サビッチを維持し続けるため、新たな契約内容を提示したとのことだ。新契約では2年の契約期間延長、320万ユーロ(約4億6000万円)から400万ユーロ(5億7000万円)への昇給のほか、1億ユーロ(144億円)以上の契約解除条項も含まれる予定だという。
この契約解除条項には国外のクラブだけが発動できるよう制限されており、クラブはライバルとなるユベントスやインテルへの売却を断固として避けたい模様。ミリンコビッチ=サビッチに対してはアーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、パリ・サンジェルマン(PSG)も関心を示しており、選手がどのような決断を下すかが注目される。
ミリンコビッチ=サビッチは2015年にラツィオへ加入して以来、チームの不動の主軸として君臨。今季もここまで公式戦37試合に出場して7得点8アシストを記録しており、現在セリエAで2位と好調なチームを力強く牽引している。
ミリンコビッチ=サビッチとラツィオの契約は2024年夏までとなっており、これまで何度も延長に向けた交渉の場が設けられてきたが進展はなし。今夏には契約が残り1年となることから、その去就は不透明となりつつある。
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