イングランドがウクライナ撃破で連勝! ケイン&サカのノースロンドン勢が殊勲の2発《ユーロ2024予選》

2023.03.27 03:00 Mon
twitterfacebookhatenalinegplus
photo
Getty Images
ユーロ2024予選のグループC第2節、イングランド代表vsウクライナ代表が26日に行われ、ホームのイングランドが2-0で勝利した。

イングランドは、グループ最大のライバルであるイタリア代表との初戦をケインの代表最多ゴールで2-1と勝ち切って今予選を白星発進。今予選初陣となるウクライナを聖地ウェンブリーで迎え撃った一戦で連勝を狙った。

イタリア戦からは先発3人を変更。出場停止のショーの代役にチルウェルを起用したほか、フィリップスとグリーリッシュに代えてヘンダーソンと代表初先発のマディソンを起用。なお、イタリア戦出場のリース・ジェームズとフォーデンはそれぞれケガと急性虫垂炎の手術で無念の離脱となった。
一方、ブレントフォードBチームとのトレーニングマッチで調整を行ってきたウクライナは、ジンチェンコやムドリク、マリノフスキー、ヤレムチュクといった主力がスタメンに入った。

立ち上がりからボールを握って押し込むイングランド、カウンターで応戦するウクライナという構図の下で一進一退の攻防となる。

右サイドはサカ、左サイドは内よりのマディソンを高い位置取りのチルウェルがサポートする形で、サイドを起点に攻略を図るイングランド。幾度かケインやベリンガムがボックス内でチャンスを迎えるが、フィニッシュまで持ち込めない。

時おり、ウクライナの高速カウンターに晒されるも、優勢に試合を進めるイングランドは、前半終盤に畳みかける攻めでゴールをこじ開けた。

まずは37分、中盤に落ちてボールを引き出したケインが右サイドのサカへ大きく展開した後にボックス内へ潜っていく。そして、サイド深くでタメを作ったサカから絶妙な左足のクロスが上がると、ファーでうまくDFの背後から一瞬前に入ったケインが左足ダイレクトで合わせ、2試合連続ゴールを達成。自身の最多得点記録を55点に更新した。

さらに、直後の40分には右サイドに流れたケインがタメを作ってサポートに入ったヘンダーソンにマイナスパス。ヘンダーソンは右のハーフスペースのサカにすかさず繋ぐと、絶妙なターンでDFを振り切って前を向いたサカが見事な左足のミドルシュートをゴール左上隅の完璧なコースに突き刺した。

ケインとサカのノースロンドン勢の連続ゴールによって2点リードで試合を折り返したホームチーム。後半は2点のリードを生かしてゲームコントロール優先の試合運びを見せる。

一方、早い時間帯に1点を返したいウクライナは、前半以上に前がかって攻撃に出ていく。だが、アタッキングサードまではボールを運べるが、そこからの打開に苦戦。ヤレムチュクは屈強なセンターバックコンビに、個人技での局面打開が期待されるムドリクはウォーカーの壁を破れず。

決定機はおろか後半はシュートまで持ち込めないウクライナは、61分に3枚替えを敢行。ムドリクと両サイドバックを下げてツィガンコフらより攻撃的な選手をピッチに送り込んだ。

この交代によって攻撃の活性化が期待されたウクライナだが、以降もイングランドの老獪な試合運びを前に見せ場を作れない。

一方、後半は完全に省エネモードのイングランドは80分を過ぎてケイン、マディソン、ベリンガムを下げて代表デビューのトニーをグリーリッシュ、ギャラガーと共にピッチに送り出す。

87分にはチルウェルの果敢な仕掛けからボックス中央のギャラガーにいきなり見せ場が訪れるが、右足のシュートはGKトルビンの好守に遭う。さらに、制空権を握るマグワイアがセットプレーから続けてゴールに迫ったが、3点目を奪い切ることはできなかった。

それでも、ウクライナに2-0のスコア以上の力の差を見せつけたイングランドが余裕を持った戦いぶりで連勝を飾った。

関連ニュース
thumb

ご意見番ロイ・キーン、古巣ユナイテッドが狙うイングランド代表3選手を格付け「良い契約になるはずだ」

マンチェスター・ユナイテッドOBのロイ・キーン氏が、古巣が獲得を目指している選手たちを格付けした。イギリス『サン』が伝えている。 マンチェスター・シティの圧倒的な強さが際立った今シーズンのプレミアリーグ。序盤戦から終盤戦にかけて首位をキープしたのはアーセナルだったが、シティは慌てることなく追いかけ、最終盤で逆転に成功した。 シティが3連覇を成し遂げた一方、キーン氏の古巣であるユナイテッドは3位でフィニッシュも、シティとの勝ち点差は実に「14」。現スカッド同士の対決では埋めようがないクオリティの開きがあり、エリク・テン・ハグ監督も今夏のチームのアップデートを熱望しているとされている。 イギリス『スカイ・スポーツ』の番組に出演するキーン氏は来シーズン、シティとタイトルを争うのが「補強次第だが、もちろんユナイテッドであってほしい」と語り、ユナイテッドが獲得を目論んでいるとされるイングランド代表の3選手について自身の見解を披露した。 まず、トッテナムのFWハリー・ケイン(29)について問われると「ユナイテッドがワールドクラスのストライカーを必要としているのは一目瞭然だ。だが、シティはあまりに素晴らしい監督を擁している…対抗するのは難しいだろう。それでも、本当にケインが来るなら興奮するだろうね」とコメント。期待を寄せつつも、監督の力量差があるとした。 また、チェルシーのMFメイソン・マウント(24)については、かなり高く評価している。 「調子が狂っているように見える。ここ1〜2年は行方不明で、今は状態の良くないチェルシーでさえ試合に出ていない。しかし、これから立ち直れることは明白だし、私は数年前に彼を絶賛していただろう? 間違いなく良い選手だ」 そして、そのマウントと10代の頃からの大親友であるウェストハムのMFデクラン・ライス(24)にも言及。「実際にマウントがユナイテッドを改善できるかどうかはわからないが、ライスならそれは可能だろう。きっと良い契約になるはずだ」と語った。 一方、3選手とも争奪戦のライバルが多いことも認識しているようで「例えばエキサイティングさとゴールを追い求める上で、ケインの獲得は重要となるが、トッテナムがユナイテッドに選手を売ると想像できるか? この上なく難しい」と現実的な意見も。ケインにはユナイテッド以外にもバイエルン、レアル・マドリーから関心が寄せられ、ニューカッスルが急襲する可能性もあるといわれている。 また、マウントとライスもアーセナルやリバプールなどと競合し、チェルシーやウェストハムも譲りたくないと考えている状況。ユナイテッドにとって一筋縄ではいかない夏がもうすぐやってくる。 2023.05.29 20:02 Mon
twitterfacebook
thumb

賭博規則違反で8カ月出場停止のイングランド代表FW、ギャンブル依存症と診断…当初は11カ月停止も処分軽減

ブレントフォードのイングランド代表FWイヴァン・トニーが、ギャンブル依存症と診断されたことがわかった。イギリス『BBC』が報じた。 トニーは、今シーズンのプレミアリーグで33試合で20ゴール4アシストを挙げる活躍をみせたトニーは、昨年9月にはイングランド代表に初招集。ブレントフォードの攻撃を牽引していた。 しかし17日、232件の賭博規則違反によってイングランドサッカー協会(FA)から8カ月間のフットボール活動禁止処分を科されていた。 2024年1月17日まで試合出場が不可になったトニーだったが、FAの規制委員会に証拠を提出した精神医学の専門家は、トニーをギャンブル依存症と診断。助けが必要だと結論付けたという。 これを受け、委員会は11カ月の制裁から3カ月に軽減。その結果が、8カ月の活動禁止となったという。 26日にFAが発表した制裁の内容を説明する文書では、トニーが最初の面談で繰り返しウソをついていたことを認めたとされていた。 FAは当初、規則に反するとわかりながらもギャンブルを行ったことを隠そうとしたため、トニーに15カ月の活動禁止を課す予定だった。これには虚偽の報告や、証拠の隠滅なども含まれていたが、その後に232件の賭博関与を認めたため、11カ月に短縮。さらに、依存症と診断されたため、追加で短縮されることとなった。 また、FAは文書で八百長ではないと結論づけ、いずれの試合もトニーは関与することはなかったとした。 「今回の事件は八百長事件ではない。もしそうであれば、告訴は別の条項に基づいて進められていただろう。トニーがチームの勝利に賭けた際に、自分のチームが負けるよう影響を与えた、あるいは影響を与える立場にあったという証拠はない。当時彼はチームにも所属しておらず、プレーする資格もなかった」 「委員会は、(精神科医の)フィリップ・ホプリー博士によって特定されたギャンブル依存症の診断を反映するため、大幅な削減が行われる必要があると判断した。選手がギャンブルに関してコントロールできないのは、明らかに診断されたギャンブル依存症が反映されている」 ブレントフォードはFAからの処分を受けて声明を発表。クラブの結果に関与するものはなかったとし、受け入れるとした。 「クラブは今後、イヴァンと彼の家族がこの訴訟で提起された問題に対処するためのサポートを提供するため、可能な限りのあらゆることを行う予定がある」 「この件に関する会話および事件に関連する全ての事項は、選手とその家族を保護するために機密として扱われる」 「我々はこの問題は解決したと考えており、9月にイヴァンをトレーニングに復帰させ、1月にプレミアリーグでブレントフォードの選手として彼に会えることを楽しみにしている」 2023.05.26 22:17 Fri
twitterfacebook
thumb

マグワイア&フィリップスにイングランド代表指揮官が警告、クラブで出番少ない状況続くなら…「私の懸念も大きくなる」

イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督が、所属クラブで出番が限られる2選手への警告を発した。イギリス『サン』が伝えている。 イングランドサッカー協会(FA)は24日、来月16日にアウェイでマルタ代表と、19日にホームで北マケドニア代表と対戦するユーロ2024予選に向けて代表メンバー25名を発表した。 キャプテンであるトッテナムのFWハリー・ケインを筆頭として、アーセナルのFWブカヨ・サカ、ウェストハムのMFデクラン・ライス、マンチェスター・シティのDFカイル・ウォーカーなど各ポジションの軸が順当に選出され、初招集はクリスタル・パレスの24歳MFエベレチ・エゼ1名となった。 その一方で、代表チームに居場所を確保しながらも、所属クラブで出場機会が少ない2選手も選出されている。マンチェスター・ユナイテッドのDFハリー・マグワイア、マンチェスター・シティのMFカルヴァン・フィリップスだ。 サウスゲイト監督は昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)を含め、ここ1年は必ず2選手を招集リストに加えてきたが、やはりそれぞれのクラブでの現状は気がかりな様子。代表チームに必要な存在だと明言しつつも、このままではいつか外すことになると語った。 「今の状況が永遠に続くわけではないだろう。2人は我々のチームにとって大切な選手だし、フィリップスで言えば、彼のように[4-3-3]のアンカーで強みを発揮できる選手はそうそういない」 「だが、この状況が長引くようなら、私の懸念も大きくなる。例えば今回チョイスしたC・パレスのDFマーク・グエイ、ブライトン&ホーヴ・アルビオンのDFルイス・ダンク、アストン・ビラのDFタイロン・ミングス…彼らは決して国際経験が豊富ではない。それでも毎週良いプレーをしている」 たとえ中堅クラブの選手でも活躍していれば選ぶよ、と実例を示したサウスゲイト監督。「私の役割は競争に打ち勝った選手を探すこと」とも語る。マグワイアとフィリップス、信頼を寄せてくれる指揮官のためにも、まずはクラブキャリアで現状を打破したいところだ。 2023.05.25 21:03 Thu
twitterfacebook
thumb

イングランド代表が発表! エゼ初招集にダンクやTAAが復帰《ユーロ2024予選》

イングランドサッカー協会(FA)は24日、ユーロ2024予選に臨む同国代表メンバー25名を発表した。 今予選連勝スタートを飾ったイングランド。ガレス・サウスゲイト監督は、来月のインターナショナルマッチウィークに向けてFWハリー・ケインや、DFカイル・ウォーカー、MFデクラン・ライス、MFジュード・ベリンガム、FWブカヨ・サカ、FWマーカス・ラッシュフォードら主力を順当に選出。 また、DFトレント・アレクサンダー=アーノルドとDFルイス・ダンクらが復帰したほか、クリスタル・パレスの主力MFMFエベレチ・エゼが初招集となった。 その一方で、FWラヒーム・スターリング(チェルシー)やGKニック・ポープ(ニューカッスル)らが負傷者と共に招集外となっている。 今予選グループCのイングランドは、6月16日にマルタ代表とのアウェイゲーム、同19日に北マケドニア代表とのホームゲームに臨む。今回発表されたイングランド代表メンバーは以下の通り。 ◆イングランド代表メンバー25名 GK ジョーダン・ピックフォード(エバートン) アーロン・ラムズデール(アーセナル) サム・ジョンストン(クリスタル・パレス) DF マーク・グエイ(クリスタル・パレス) ルイス・ダンク(ブライトン) タイロン・ミングス(アストン・ビラ) ハリー・マグワイア(マンチェスター・ユナイテッド) ルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド) ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ) キーラン・トリッピアー(ニューカッスル) カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ) トレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール) MF ジュード・ベリンガム(ドルトムント/ドイツ) コナー・ギャラガー(チェルシー) ジョーダン・ヘンダーソン(リバプール) エベレチ・エゼ(クリスタル・パレス) カルヴァン・フィリップス(マンチェスター・シティ) デクラン・ライス(ウェストハム) FW フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ) ジャック・グリーリッシュ(マンチェスター・シティ) ハリー・ケイン(トッテナム) マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド) ブカヨ・サカ(アーセナル) カラム・ウィルソン(ニューカッスル) ジェームズ・マディソン(レスター・シティ) 2023.05.24 22:47 Wed
twitterfacebook
thumb

英昇格POで4点差跳ね返す歴史的逆転突破!サポーターの大声援受け後半AT弾からPK勝ちの奇跡起こす

イングランドの昇格プレーオフで歴史的な逆転劇が起こった。 18日、EFLリーグ1(イングランド3部)プレーオフ準決勝第2戦、シェフィールド・ウェンズデイvsピーターバラ・ユナイテッドがヒルズボロ・スタジアムで行われた。 3季ぶりのチャンピオンシップ昇格を目指すシェフィールド・ウェンズデイは、ダレン・ファーガソン監督率いるピーターバラの前に、アウェイでの第1戦を0-4という大差で落としていた。 だが、第2戦では逆転を信じるホームサポーターの声援を一身に受け、序盤からラッシュ。早々の9分にマイケル・スミスのPKで先制すると、25分にはリー・グレゴリーが追加点を奪い、"2点を返して"前半を折り返した。 後半も猛攻を続けたシェフィールド・ウェンズデイは、71分に抜け出したリース・ジェームズがGKの股を抜くシュートを流し込むと、後半追加タイム8分にはロングスローの二次攻撃からリアム・パーマーがプッシュ。起死回生となる土壇場の一発で、2戦合計スコア4-4まで漕ぎつけた。 延長戦では先にゴールを許したものの、勢いの止まらないホームチームはカラム・パターソンが同点弾を奪取。勝負はPK戦までもつれこんだ。 PK戦では後攻のピーターバラ2人目が外したのに対し、シェフィールド・ウェンズデイは5人全員が成功。4点ビハインドからの大逆転劇で、ボルトンを下したバーンズリーの待つウェンブリー・スタジアムでの決勝戦へと駒を進めた。 なお、イギリス『スカイ・スポーツ』によれば、プレーオフで2点差以上をひっくり返したチームはこれまでなかったとのこと。最後まで勝負を諦めない姿勢がホームチームとサポーターに奇跡をもたらした。 <span class="paragraph-title">【動画】歴史的逆転劇となったシェフィールド・ウェンズデイvsピーターバラ・ユナイテッド</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="eJbjrbjR0To";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.05.21 19:50 Sun
twitterfacebook
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly