スパーズが最下位セインツに2度のリード守れず痛恨ドロー…ポロとペリシッチに初ゴールも土壇場PK被弾に《プレミアリーグ》
2023.03.19 02:21 Sun
プレミアリーグ第28節、サウサンプトンvsトッテナムが18日にセント・メリーズ・スタジアムで行われ、3-3のドローに終わった。
暫定ながら4位を維持するトッテナムは、最下位のサウサンプトン相手に連勝を狙った。約10日間でFAカップ、チャンピオンズリーグと2つのコンペティション敗退を経験したスパーズだが、前節はノッティンガム・フォレスト相手にケインとソン・フンミンの両エースのゴールで3-1と快勝。公式戦4試合ぶりの白星を手にした。
中6日と休養十分で敵地へ乗り込んだコンテのチームは前節と全く同じスタメンを採用。古巣初対戦のGKフォースター、前線はリシャルリソン、ケイン、ソン・フンミンのトリデンテとなった。
立ち上がりから主導権争いが続く中、互いに早い時間帯に決定機を作り合う。まずは2分、ペドロ・ポロからの絶妙なフィードに抜け出したソン・フンミンがボックス左からダイレクトシュートを狙うが、これは枠を捉え切れない。その直後にはセインツが左サイドを崩してスチュアート・アームストロング、ウォード=プラウズと連続シュートに持ち込むが、ゴール前でのブロックに阻まれる。
ここから一気に攻防が白熱するかに思われたが、両チームにアクシデントが発生。トッテナムはウォームアップ中から筋肉系に問題を抱えていたリシャルリソン、セインツは競り合いの場面で左肘を脱臼したか、ベラ=コチャプがプレー続行不可能となり、それぞれクルゼフスキ、サリスが試合開始10分経たないうちにスクランブル投入となった。
その後、30分過ぎにはセインツのベドナレクが脇腹、トッテナムのベン・デイビスが右ハムストリングを痛めてプレー続行不可能に。これを受け、メイトランド=ナイルズ、ペリシッチがピッチへ送り出される。
一連のアクシデントで前半アディショナルタイムは7分の長丁場となると、終盤に押し込む形を作り出していたアウェイチームがゴールをこじ開けた。前半アディショナルタイム1分、相手陣内左のハーフスペースで縦パスを引き出したソン・フンミンがボックス右にフリーで走り込むポロへ絶妙な斜めのスルーパスを通すと、スペイン代表DFは強烈な右足シュートをニア天井に突き刺し、前節の初アシストに続き加入後初ゴールとした。
トッテナムの1点リードで折り返した試合だが、前半終盤に攻勢を仕掛けていたセインツが後半開始直後に追いつく。46分、ラヴィアからの縦パスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出した右サイドのウォルコットからの正確なグラウンダークロスに反応したアダムスがワンタッチで押し込んだ。
拙い後半の入りで追いつかれた上、以降もホームチームの勢いに晒されるトッテナム。だが、一旦試合を落ち着かせることに成功すると、カウンターの形から決定機まで持ち込んでいく。
すると、65分には右サイドでの繋ぎからカットインで左足に持ち替えたクルゼフスキが正確なクロスを供給。これを急造センターバックのメイトランド=ナイルズに難なく競り勝ったケインが左隅へヘディングシュートを流し込み、勝ち越しに成功した。
さらに、サウサンプトンが3枚替えを敢行して勝負に出た直後の74分には右CKの二次攻撃から再び右サイドのクルゼフスキが正確な左足のクロスを上げると、ファーで競り勝ったロメロが頭でマイナスに落とす。これをペリシッチがピッチへ叩きつける左足ボレーで合わせ、ポロに続いて待望の加入後初ゴールとした。
これで試合は完全に決着かに思われたが、失点直後の77分には右CKの二次攻撃からウォード=プラウズの右クロスをマーラが頭で折り返したボールをウォルコットが押し込んですぐさま点差を1点に縮めるセインツ。
その後、試合は一進一退の攻防のまま最終盤に突入する。逃げ切りを図るトッテナムは、クルゼフスキとポロを下げてパプ・サール、エメルソンと守備的な選手を投入するが、結果的にこの交代策が裏目に出た。
90分、セインツのセットプレーの流れからボックス内でルーズボールに反応したメイトランド=ナイルズをサールがアフターの形で蹴ってしまう。接触自体はかなり微妙ではあったものの、このプレーに対してPKが与えられる。これをキッカーのウォード=プラウズがゴール右上隅に蹴り込んだ。
a
これで3-3のイーブンとなり、慌てて勝ち越しゴールを目指したトッテナムは試合終了間際にペリシッチのクロスからゴール前のラングレに決定機もダイビングヘッドは枠の左に外れた。
この結果、最下位セインツに粘られて2度のリードを守り切れなかったトッテナムは、暫定4位をキープしたものの、トップ4フィニッシュへ向けて痛恨の勝ち点逸となった。
暫定ながら4位を維持するトッテナムは、最下位のサウサンプトン相手に連勝を狙った。約10日間でFAカップ、チャンピオンズリーグと2つのコンペティション敗退を経験したスパーズだが、前節はノッティンガム・フォレスト相手にケインとソン・フンミンの両エースのゴールで3-1と快勝。公式戦4試合ぶりの白星を手にした。
中6日と休養十分で敵地へ乗り込んだコンテのチームは前節と全く同じスタメンを採用。古巣初対戦のGKフォースター、前線はリシャルリソン、ケイン、ソン・フンミンのトリデンテとなった。
ここから一気に攻防が白熱するかに思われたが、両チームにアクシデントが発生。トッテナムはウォームアップ中から筋肉系に問題を抱えていたリシャルリソン、セインツは競り合いの場面で左肘を脱臼したか、ベラ=コチャプがプレー続行不可能となり、それぞれクルゼフスキ、サリスが試合開始10分経たないうちにスクランブル投入となった。
しばしの中断の後、仕切り直しとなった一戦は再び中盤での主導権争いが続く。トッテナムは右サイドで浮く場面が多いペドロ・ポロを起点に攻め手を窺う。そのポロがカットインからの左足シュート、クルゼフスキのボックス内への侵入などで良い形を作り出す。
その後、30分過ぎにはセインツのベドナレクが脇腹、トッテナムのベン・デイビスが右ハムストリングを痛めてプレー続行不可能に。これを受け、メイトランド=ナイルズ、ペリシッチがピッチへ送り出される。
一連のアクシデントで前半アディショナルタイムは7分の長丁場となると、終盤に押し込む形を作り出していたアウェイチームがゴールをこじ開けた。前半アディショナルタイム1分、相手陣内左のハーフスペースで縦パスを引き出したソン・フンミンがボックス右にフリーで走り込むポロへ絶妙な斜めのスルーパスを通すと、スペイン代表DFは強烈な右足シュートをニア天井に突き刺し、前節の初アシストに続き加入後初ゴールとした。
トッテナムの1点リードで折り返した試合だが、前半終盤に攻勢を仕掛けていたセインツが後半開始直後に追いつく。46分、ラヴィアからの縦パスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出した右サイドのウォルコットからの正確なグラウンダークロスに反応したアダムスがワンタッチで押し込んだ。
拙い後半の入りで追いつかれた上、以降もホームチームの勢いに晒されるトッテナム。だが、一旦試合を落ち着かせることに成功すると、カウンターの形から決定機まで持ち込んでいく。
すると、65分には右サイドでの繋ぎからカットインで左足に持ち替えたクルゼフスキが正確なクロスを供給。これを急造センターバックのメイトランド=ナイルズに難なく競り勝ったケインが左隅へヘディングシュートを流し込み、勝ち越しに成功した。
さらに、サウサンプトンが3枚替えを敢行して勝負に出た直後の74分には右CKの二次攻撃から再び右サイドのクルゼフスキが正確な左足のクロスを上げると、ファーで競り勝ったロメロが頭でマイナスに落とす。これをペリシッチがピッチへ叩きつける左足ボレーで合わせ、ポロに続いて待望の加入後初ゴールとした。
これで試合は完全に決着かに思われたが、失点直後の77分には右CKの二次攻撃からウォード=プラウズの右クロスをマーラが頭で折り返したボールをウォルコットが押し込んですぐさま点差を1点に縮めるセインツ。
その後、試合は一進一退の攻防のまま最終盤に突入する。逃げ切りを図るトッテナムは、クルゼフスキとポロを下げてパプ・サール、エメルソンと守備的な選手を投入するが、結果的にこの交代策が裏目に出た。
90分、セインツのセットプレーの流れからボックス内でルーズボールに反応したメイトランド=ナイルズをサールがアフターの形で蹴ってしまう。接触自体はかなり微妙ではあったものの、このプレーに対してPKが与えられる。これをキッカーのウォード=プラウズがゴール右上隅に蹴り込んだ。
a
これで3-3のイーブンとなり、慌てて勝ち越しゴールを目指したトッテナムは試合終了間際にペリシッチのクロスからゴール前のラングレに決定機もダイビングヘッドは枠の左に外れた。
この結果、最下位セインツに粘られて2度のリードを守り切れなかったトッテナムは、暫定4位をキープしたものの、トップ4フィニッシュへ向けて痛恨の勝ち点逸となった。
トッテナムの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
|
トッテナムの人気記事ランキング
1
「トッテナム」は禁止、「スパーズ」で…クラブが改めて通達、放送局からも「トッテナム」表記が消える
現在はアンジェ・ポステコグルー監督が指揮し、韓国代表FWソン・フンミンらが所属。かつては戸田和幸氏も在籍したことがあるトッテナム・ホットスパーだが、クラブは「トッテナム」と呼ばれることを望んでいない。 チーム名は「トッテナム・ホットスパー」。愛称は「スパーズ」として知られているが、「トッテナム」と称されることも多い。 「トッテナム」と言えば、「トッテナム・ホットスパー」と誰もが考える状況。イギリス『スカイ・スポーツ』もプレミアリーグの順位表などを伝える時には「Tottenham(トッテナム)」とこれまで表記してきた。しかし、ここにきて「Spurs(スパーズ)」の表記に変更されていた。 『The Athletic』によると、2月10日、クラブからプレミアリーグの放送局に通達があったとのこと。「トッテナム・ホットスパーの名称変更」というメールが届いたという。 「トッテナム・ホットスパーはクラブ名に関して説明を行った。クラブは主にトッテナム・ホットスパーとして知られるよう要請し、短縮形としてスパーズが好まれている。クラブはトッテナムと呼ばれないよう要請する」 この通達は世界中のプレミアリーグの放送局に対して送られたとのこと。プレミアリーグの公式サイトでも、「Tottenham(トッテナム)」の表記はなく、「Tottenham Hotspur(トッテナム・ホットスパー)」か「Spurs(スパーズ)」のみになったという。 そもそも、クラブは2011年以来、「トッテナム」と呼ばれることは好ましくないというスタンス。「トッテナム」とは地域の名前であり、クラブ名ではないということが理由だ。 2024年11月にリマスターされたブランドアイデンティティを発表。「ユナイテッド、シティ、ローバーズが溢れるこの世界で、ホットスパーはただ1つ、トッテナム・ホットスパーだけです。チームやブランドについて言及する際は、『トッテナム・ホットスパー』、『トッテナム・ホットスパー・フットボール・クラブ』、または『THFC』を使用してください。決して我々のクラブを『トッテナム』、『トッテナム・ホットスパーFC』、または『TH』と呼ばないでください」とのことだ。 「スパーズ」でも確かに多くの人にとっては印象付けられる一方で、世界的に見ればNBAの「サンアントニオ・スパーズ」もあり、混同される可能性もゼロではない。むしろ「トッテナム」の方が唯一無二。いずれにしても、クラブの方針としては「トッテナム」とは呼ばれなくないようなので、ファン・サポーターの方は改めて認識すると良いかもしれない。 2025.02.22 23:55 Sat2
AZがスパーズのアイルランド代表FWパロットを確保へ…昨季オランダで17ゴール
AZがトッテナムのアイルランド代表FWトロイ・パロット(22)を完全移籍で獲得することが決定的となった。イギリス『フットボール・ロンドン』が報じている。 報道によると、1シーズンのレンタル移籍で加入した昨シーズンのエクセルシオールでエールディビジ25試合10ゴール、入れ替え戦プレーオフ4試合7ゴールを記録したストライカーは、800万ユーロ(約13億8000万円)の移籍金でAZに完全移籍することになり、現地でのメディカルチェックも予約されているという。 パロットは2017年夏に母国のベルヴェディアからトッテナムのユースチームに加入した万能型ストライカー。2019年2月のファーストチーム昇格後、同年9月に行われたEFLカップのコルチェスター・ユナイテッド戦で公式戦デビューを飾り、同年11月には17歳でアイルランド代表デビューを果たした。 しかし、以降はファーストチーム定着には至らず、ミルウォールやイプスウィッチ、MKドンズ、プレストンと国内の下部カテゴリーのクラブへの武者修行を繰り返していた。 AZでは日本代表DF毎熊晟矢に続く新戦力となるパロットは、ベンフィカに完全移籍した昨季リーグ得点王のギリシャ代表FWヴァンゲリス・パヴリディスの後釜を担うことになる。 2024.07.12 17:30 Fri3
「やりづらい…」ソン・フンミンがマスクの支障を明かす「本当にストレス」
トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンが、マスクでボールが見えづらくなっていることを明かした。 昨年11月のマルセイユ戦で負った顔面のケガから、フェイスガードを着けて試合に臨んでいるソン・フンミン。先のカタール・ワールドカップはこのケガのため出場が危ぶまれたが、マスクを着ければ試合に出られるまでに回復。韓国の“バットマン”として、ベスト16入りに貢献した。 大会後に再開されたリーグ戦でもマスク姿がお馴染みとなったが、やはり平時よりもやりにくさがある様子。イギリス『The Standard』の取材で率直な感想や、身近な人たちとのやりとりを明かした。 「もちろん、マスク無しでプレーする時とは勝手が違うよ。視界はまだ大丈夫なんだけど、ボールが来たときにマスクがあると見えにくくなって、時々イライラしちゃうんだ。めちゃくちゃ気になるわけではないんだけど、ベストとは言えないね」 「アストン・ビラ戦ではパスを受けた時、ボールが見えなくて突然取られてしまうことがあって本当にストレスだった。ただただ怒りを覚えたよ」 「僕一人の判断なら当然マスクなしでプレーするんだけど、両親も家族も韓国で見ている友人も皆心配しててね。また誰かにぶつかってケガするリスクは当然あるからね」 「両親はマスクはするべきとか言ってなかったんだけど、ビラ戦の後に食事をしていたら『あれ? マスクはどうしたんだ?』って言われたんだ」 「心配なのは当然のことだよね。医者はビラ戦の後に僕に任せると言ってくれたけど、まだ着けておくべきだと思うんだ。手術からまだ7週間しか経っていないからリスクが高いんだ」 2023.01.07 21:55 Sat4
トッテナムが4選手の退団を発表! レンタル中のダイアー、ペリシッチ、タンガンガにセセニョンも契約満了
トッテナムは5日、2023-24シーズン限りでの4選手の退団を発表した。 今回発表されたのは、イングランド代表MFエリック・ダイアー(30)、クロアチア代表FWイバン・ペリシッチ(35)、DFライアン・セセニョン(24)、DFジャフェット・タンガンガ(25)となった。 ダイアーは、2014年7月にスポルティングCPから完全移籍で加入。今年1月にバイエルンへとレンタル移籍するまで9年半在籍した。 公式戦通算365試合に出場し13ゴールを記録。しかし、今シーズンはアンジェ・ポステコグルー監督の下で出番に恵まれずバイエルンへとレンタル移籍。ブンデスリーガで15試合、チャンピオンズリーグ(CL)で5試合に出場していた。そのままバイエルンにフリーで加入することになる。 ペリシッチは、2022年7月にインテルから完全移籍で加入。1年目は公式戦44試合に出場し1ゴールを記録したが、今シーズンは開幕から5試合で起用されるもその後は負傷離脱。1月に出番を求め、母国のハイドゥク・スプリトへレンタル移籍していた。 セセニョンは2019年8月にフルアムから完全移籍で加入。スピードを武器とした左サイドバックとして大きな期待が寄せられていた。 しかし、2020年10月からはホッフェンハイムへとレンタル移籍。その後はトッテナムでプレーを続けたが、4シーズンで公式戦57試合に出場し3ゴールに終わり、今季はケガでプレミアリーグでのプレーはなかった。 タンガンガはトッテナムのアカデミー育ちで、2020年1月にファーストチームに昇格。今シーズンはアウグスブルク、そしてミルウォールと武者修行が続いた。 センターバックと右サイドバックでプレーできる中、2シーズン半分で公式戦50試合の出場に終わった。 また、U-21のDFチャーリー・セイヤーズ(20)、MFビリー・ヒープス(19)も退団。U-18のMFキーラン・モーガン(18)、MFハン・ウィルホフト・キング(18)も退団する。 2024.06.05 17:59 Wed5
