【セリエA注目プレビュー】熾烈トップ4争い左右する今季2度目の首位決戦!

2023.03.19 12:30 Sun
Getty Images
セリエA第27節のラツィオvsローマが、日本時間19日26:00にスタディオ・オリンピコでキックオフされる。熾烈トップ4争いを左右する今季2度目のデルビー・デッラ・カピターレだ。
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強豪相手に好結果を残す一方、下位相手の思わぬ取りこぼしも目立つ3位のラツィオ(勝ち点49)。直近では絶好調の首位ナポリに今季2敗目を与えたが、前節はボローニャ相手に劣勢を強いられてのゴールレスドローと、今季ここまでの流れを証明する形に。また、ヨーロッパリーグ(EL)3位敗退に伴い、プレーオフから参戦したカンファレンスリーグでは優勝候補の一角に挙がるも、ラウンド16でAZに屈辱の連敗。2ndレグ前後のサッリ監督の同大会を軽視する発言や交代カードの切り方に疑問符が付くなど、今回のデルビーへより重圧がかかる形となっている。一方、今季は昨季苦しんだ上位との対決でまずまずの結果を残すものの、格下相手の取りこぼしによって勝ち点を積み上げきれない5位のローマ(勝ち点47)。2ポイント差に迫る6位のアタランタを含め、僅差でのトップ4争いが続く中で難しい立ち位置にいる。ただ、ELでは難敵レアル・ソシエダを相手に堅守速攻、セットプレーと真骨頂を発揮し、1勝1分けの2戦合計2-0でベスト8進出。試合後にモウリーニョ監督が疲労を認めながらも、良い精神状態でデルビーに臨むことになった。なお、そのポルトガル人指揮官は2試合のベンチ入り禁止処分中で、副官のフォーティがサッスオーロ戦に続いて指揮を執る。
昨年11月に行われたローマのホーム扱いの前回対戦はアウェイ扱いのラツィオが1-0で勝利。前半にローマ守備陣のビルドアップのミスを突いたFWフェリペ・アンデルソンのゴールで先制に成功したラツィオが、後半のローマの攻勢を安定した守備で凌ぎ切ってのウノゼロ勝利だった。

◆ラツィオ◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:プロベデル
DF:マルシッチ、カサレ、ロマニョーリ、ヒサイ
MF:ミリンコビッチ=サビッチ、カタルディ、ルイス・アルベルト
FW:ペドロ、フェリペ・アンデルソン、ザッカーニ
負傷者:FWインモビーレ
出場停止者:MFベシーノ(1/1)

累積警告のベシーノが出場停止となる。負傷者に関してはエースでカピターノのインモビーレが不在となる。

スタメンに関してはベシーノ、インモビーレの代役をカタルディ、フェリペ・アンデルソンが務める以外、現状のベストメンバーが名を連ねるはずだ。サイドバックではラッツァーリが右に入り、マルシッチが左に回る形も考えられる。

◆ローマ◆
【3-4-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ルイ・パトリシオ
DF:マンチーニ、スモーリング、イバニェス
MF:ザレフスキ、クリスタンテ、マティッチ、スピナッツォーラ
FW:ディバラ、エイブラハム、ペッレグリーニ

負傷者:DFカルスドルプ、MFダルボエ、FWソルバッケン
出場停止者:DFクンブラ(2/2)

前節のサッスオーロ戦で退場のクンブラが2試合停止の1試合目で欠場する。負傷者に関してはトレーニングに復帰も、マッチフィットネスに問題を抱えるソルバッケンに加え、直近のソシエダ戦で鼻骨を骨折したカルスドルプが不在となる見込みだ。

スタメンに関しては胃腸炎でソシエダ戦を欠場したマティッチが復帰し、前述の11人がデルビーのピッチにスタートから立つはずだ。ただ、ワイナルドゥム、エル・シャーラウィ起用の可能性もある。

★注目選手
◆ラツィオ:MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ
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今季初のデルビーで存在感示せるか。1-0で勝利した前回対戦はサスペンションで不在となっており、今回の一戦が今季初のデルビーとなる。さらに、カピターノのインモービレが負傷欠場となるため、腕章を巻いての特別な一戦となるはずだ。

今季のセリエAでは24試合4ゴール8アシストと安定した数字を残しており、カタルディやルイス・アルベルト、ベシーノと共にリーグ屈指の中盤を支えている。依然としてプレミアリーグ、ユベントスなどからの関心も伝えられる28歳はクラブへの忠誠を示す一方、これが最後のデルビーとなる可能性も否定できないところ。

その特別なデルビーでは偉大なる同胞MFマティッチやクリスタンテ、ジャッロロッシのカピターノであるペッレグリーニとのタフな中盤での争いでチームに優位性をもたらす仕事、守備時は偉丈夫が並ぶ相手のセットプレーに対して、カサレやロマニョーリと共に身体を張る仕事が求められる。

◆ローマ:FWパウロ・ディバラ
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デルビー初出場で決定的な仕事を果たせるか。ユベントスを離れて今季からローマに加入したラ・ホヤは、ここまでの公式戦28試合で13ゴール8アシストと、攻撃面で圧倒的なクオリティを発揮。トッティ以来の創造的なアタッカーとしてロマニスタを魅了し続けている。

前回対戦はハムストリングの負傷で欠場を余儀なくされたユベントスの元10番は、今回の一戦において攻撃を牽引する仕事が期待される。両チームのスタイル上、直近のソシエダ戦のようにボールを握る相手に対してカウンターで応戦する形となるが、持ち味のキープ力、展開力を生かしてエイブラハムや両ウイングバックにチャンスを提供しつつ、アタッキングサードで違いを生み出したい。

対ラツィオでは近年結果を残せていないものの、公式戦20試合の対戦で11ゴールを記録。これは12ゴールを挙げているウディネーゼ戦に続く数字となっており、好相性のビアンコセレスティ相手に鮮烈な一撃を叩き込みたい。

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