夏のスカッド刷新が期待されるリバプール、オーナーは「賢く投資することに注力したい」

リバプールのオーナーであるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)のジョン・ヘンリー氏が今後のクラブ運営方針を明かした。

今シーズン開幕から低空飛行が続いていたリバプール。昨年11月にはイギリス『The Athletic』によってFSGがリバプールの売却を検討していると報じられ、クラブは大きな混乱の中にあった。

それでも、ユルゲン・クロップ監督の下で徐々に復調すると、プレミアリーグ直近5試合で4勝1分けの成績を残して5位まで浮上。FSGも2月にクラブの完全売却の意向はないと声明を出したことから、クラブを取り巻く環境は徐々に落ち着きつつある。
そんな中で、ヘンリー氏はイギリス『リバプール・エコー』の独占インタビューに応じ、FSGはこれまで以上にリバプールにコミットしていると強調した。

「我々はクラブの長期的な成功に、完全にコミットし続けている。2010年の初日から、ずっとそうだった。我々の日々の努力はクラブの長期的な健全性と競争力に向けられており、これからもそうあり続けるだろう。クラブへの投資は、決して短期的なものではない。そうすることで、時折忍耐を必要としながらも長期にわたって成功を収めてきた」「リバプールへの我々のコミットメントは、これまで以上に強いものだ。監督、選手、そして経営陣は、地元でクラブに貢献し、素晴らしい歴史を維持し、サポーターが誇りに思えるような新しい歴史を作ることに変わらず取り組んでいる。このクラブの一員であることは、誰にとっても当たり前のことではないのだ」

また、ヘンリー氏はチームの主軸の多くが30歳前後となり、今夏の大規模なスカッド刷新が求められていることにも言及。これまで同様に莫大な資金を投下することはせず、移籍市場では適切な立ち回りをしていきたいと語った。

「我々は、リバプールを責任ある方法で進化させ続けている。かつてのリバプールもそうだったが、多くのフットボールクラブが持続不可能な道を歩む姿を見てきた。我々はこれまでも、これからも、移籍市場で賢く投資することに注力したい。私は我々のチームに大きな誇りを持ち続けているよ」

「同時に、我々はトレーニング施設やスタジアム拡張に投資を続けている。これらはすべて我々の決意であり、FSGがこの偉大なクラブに対する責任をいかに真剣に受け止めているかを反映したものだろう」