ミラン戦控えるスパーズが公式戦2試合連続無得点で連敗…前半圧倒も後半失速でウルブスに敗戦《プレミアリーグ》

2023.03.05 02:16 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第26節、ウォルバーハンプトンvsトッテナムが4日にモリニュー・スタジアムで行われ、ホームのウルブスが1-0で勝利した。
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前節、チェルシーとのダービーに2-0の快勝を収めてリーグ連勝を達成した4位のトッテナム。しかし、直近のFAカップでは格下シェフィールド・ユナイテッドに0-1で敗れ、復調に水を差す屈辱の5回戦敗退となった。週明けに逆転突破を目指すチャンピオンズリーグ(CL)のミラン戦を控える中、15位のウルブスのホームに乗り込んだ一戦ではバウンスバックの白星と共にリーグ3連勝を狙った。FAカップからは先発5人を変更。ケイン、クルゼフスキ、スキップらが復帰した一方、軽傷を抱えるエメルソンはベンチスタートとなった。
下位に低迷も守備の堅さに定評があるホームチームに対して、立ち上がりからアグレッシブな姿勢で早い時間帯のゴールを狙うトッテナム。

前線からの激しいプレスでビルドアップに制限をかけつつ、ソン・フンミンを起点に縦への速い仕掛けでチャンスを窺う。この立ち上がりにはボックス内に侵入したペドロ・ポロ、右からカットインしたソン・フンミンのミドルシュートと良い形でフィニッシュまで持ち込む。
立ち上がり以降は一時相手に押し返されたが、球際の勝負で優位に立つアウェイチームは19分にビッグチャンス。カウンターの形からボックス付近でケイン、ソン・フンミン、クルゼフスキと繋ぎ、ボックス右から狙いすました左足のシュートが枠の左隅へ向かうが、これはGKジョゼ・サのビッグセーブに遭う。

この直後に足首を痛めたジエゴ・コスタがプレー続行不可能となり、ウルブスがヒメネスをスクランブル投入。さらに、鼻から流血したキルマンの治療を含め小休止が続き、ここから試合は膠着状態に。

トッテナムは、前半終盤にかけてレミナのマンマークに遭いながらも要所で絶妙なポストワークを見せるケインを起点にチャンスを窺う。

流れの中では決定機には至らないが、41分にはソン・フンミンのFKからペリシッチのヘディングシュート、前半終了間際にはボックス手前左の好位置で得たFKをポロが直接狙うが、右足の鋭いシュートはクロスバーを叩いた。

相手をシュート0に抑え込む圧倒した戦いを見せながらもゴールレスで試合を折り返したトッテナム。ハーフタイムの2枚替えで[3-5-2]に並びを変えたウルブスに対して、立ち上がりの47分に決定機を創出。ホイビュアの高い位置での潰しからケインのラストパスを受けたソン・フンミンがボックス左でまたぎフェイントから左足に持ち替えて強烈なシュート。だが、これは惜しくもクロスバーを叩く。

序盤の攻勢でゴールをこじ開けられなかったトッテナムは、以降もソン・フンミンやポロのシュートでGKジョゼ・サを脅かす。その一方で、間延びした中盤を使われ始め、ネヴェスやモウティーニョらのミドルシュートでゴールを脅かされる。

時間の経過と共に形勢が悪くなり始めたトッテナムは、ルーカス・モウラ、エメルソンの投入で流れを引き戻しにかかる。だが、82分にはボックス手前でヒメネスに強烈なシュートを打たれると、GKフォースターが何とかはじき出したこぼれ球をボックス中央のアダマ・トラオレにシュートされる。そして、クロスバーの内側を叩いたボールがゴールネットに吸い込まれた。

土壇場の失点によってビハインドを背負ったスパーズは、直後にベン・デイビスを下げてリシャルリソンを投入。[4-4-2]の布陣で同点、逆転を目指す。しかし、専守防衛の構えを見せるホームチームの堅い守備を前に、後半パワーダウンした攻撃はことごとく撥ね返された。

そして、公式戦2試合連続無得点での連敗となったトッテナムは、トップ4争いにおいて痛恨の黒星を喫すると共に週明けのミラン戦へ大きな不安を残す形となった。

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