ユナイテッドがニューカッスル破って2017年以来6度目の優勝! タイトルの味知り抜くカゼミロが決勝弾《EFLカップ》
2023.02.27 03:35 Mon
EFLカップ(カラバオカップ)決勝、マンチェスター・ユナイテッドvsニューカッスルが26日にウェンブリー・スタジアムで行われ、2-0で勝利したユナイテッドが2016-17シーズン以来6度目の優勝を果たした。
一方、サウジアラビア系新オーナーによる一昨年のクラブ買収で大きく生まれ変わったニューカッスルは、クリスタル・パレスやレスター、サウサンプトンを退けて47年ぶりのEFLカップ決勝進出を決めた。直近のリーグ戦ではリバプールに完敗し18戦ぶりの黒星を喫するなどここに来て調子は下降気味だが、1954-55シーズンのFAカップ以来の国内タイトル獲得へ挑んだ。
注目のスタメンではウィルソン、ギマランイスの復帰によってフィールドプレーヤーはベストメンバーが並んだが、リバプール戦で退場した守護神ポープ、今冬まで在籍したユナイテッドで同大会に出場したセカンドGKドゥブラフカが起用できず。第3GKのカリウスが、ウニオン・ベルリン時代の2021年2月28日以来、約2年ぶりの公式戦出場を果たすことになった。
以降は接触プレーによる負傷で時計が止まって流れを掴みかねる展開となった中、30分過ぎに互いに決定機を作り合う。まずは32分、右サイド深くからロングスタッフの高速のグラウンダークロスがファーへ流れると、これを回収したサン=マクシマンが深い切り返しでゴールライン際を突破して右足のシュートを放つが、これはGKデ・ヘアの好守に遭う。
この決定機直後の33分にはユナイテッドが相手陣内左サイドでFKを獲得すると、キッカーのショーが入れた正確なクロスボールをオフサイドラインぎりぎりでゴール前に飛び込んだカゼミロが完璧なヘディングでゴール右隅へ流し込み、優勝の味を誰よりも知る元レアル・マドリーMFがチームを一歩前に進める。
さらに、畳みかける赤い悪魔は39分、相手陣内でルーズボールを制したラッシュフォードがヴェグホルストとの連携でボックス左に侵入。右足のシュートを放つと、DFボトマンが出した足に当たってコースが変わったボールがGKカリウスの反応の逆を突く形で頭上を越えてゴールネットに吸い込まれた。
痛恨の連続失点で厳しくなったニューカッスルは前半の内に何とか点差を縮めようと前がかって攻めるが、要所を締めるユナイテッドの守備に苦戦。逆に、前半アディショナルタイムにはカウンターからピンチを招くが、ヴェグホルストの強烈なミドルシュートをGKカリウスがビッグセーブで阻み、何とか後半へ望みを繋いだ。
迎えた後半、ビハインドを追うニューカッスルはロングスタッフを下げてイサクを投入し、[4-2-3-1]の攻撃的な布陣に変更。対するユナイテッドは前半に1枚カードをもらっていたダロトを下げてワン=ビサカを投入し、脅威となるサン=マクシマンとのマッチアップの守備にテコ入れを図った。
ゴールが必要なニューカッスルは当然のことながら、ユナイテッドも引くことなく3点目を奪いに行ったことで後半もオープンな展開となる。リスクを冒して前に出るエディ・ハウのチームは、サン=マクシマンやギマランイスの個人技に加えてサイドバックがたびたびボックス内に侵入し、攻撃に厚みをもたらすが、最後のところでフィニッシュまで行き切れない。68分にはロングボールからボックス内でジョエリントンが続けて右足のシュートを枠に飛ばすが、いずれも相手DFのゴールカバーに阻まれる。
時間の経過と共に中2日の疲労が出始めたユナイテッドは、70分にヴェグホルストとフレッジを下げてマクトミネイ、ザビッツァーとフレッシュな選手を投入。最前線にラッシュフォード、マクトミネイをトップ下、ブルーノ・フェルナンデスを左サイドに配置する。
試合終盤にかけてはニューカッスルの守備陣がユナイテッドの再三のカウンターを何とか凌いで望みを繋ぐが、肝心のゴールが遠い。フレッシュな選手の投入で何とかゴールをこじ開けにかかるが、マグワイアの投入で完全に逃げ切り態勢に入ったユナイテッドに守り切られた。
そして、ここ最近の好調を体現する安定した戦いぶりで難敵マグパイズに勝ち切ったユナイテッドが、テン・ハグ体制で初となるEFLカップのタイトルを獲得した。
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アストン・ビラやノッティンガム・フォレストを撃破し、2016-17シーズン以来のタイトル獲得に王手をかけたユナイテッド。直近に行われたヨーロッパリーグ(EL)ではバルセロナを2戦合計4-3で退け、ラウンド16進出を決定。公式戦9試合無敗と好調を維持して今回の大一番を迎えた。加入1年目での初タイトルが懸かる中2日での一戦に向けてテン・ハグ監督は先発2人を変更。ワン=ビサカ、サンチョに代えてダロトとアントニーを起用し、負傷が懸念されたラッシュフォードも無事スタメン入りした。注目のスタメンではウィルソン、ギマランイスの復帰によってフィールドプレーヤーはベストメンバーが並んだが、リバプール戦で退場した守護神ポープ、今冬まで在籍したユナイテッドで同大会に出場したセカンドGKドゥブラフカが起用できず。第3GKのカリウスが、ウニオン・ベルリン時代の2021年2月28日以来、約2年ぶりの公式戦出場を果たすことになった。
今季初タイトルを懸けた聖地ウェンブリーでのファイナルは立ち上がりから両チーム高いテンションで試合に入り、一進一退の攻防が続く。試合勘に大きな不安があるカリウスに揺さぶりをかけたいユナイテッドは、10分過ぎにヴェグホルストの反転シュート、アントニーの左足シュートと続けて枠内にシュートを飛ばすが、いずれも力感を欠くシュートは難なくキャッチされる。
以降は接触プレーによる負傷で時計が止まって流れを掴みかねる展開となった中、30分過ぎに互いに決定機を作り合う。まずは32分、右サイド深くからロングスタッフの高速のグラウンダークロスがファーへ流れると、これを回収したサン=マクシマンが深い切り返しでゴールライン際を突破して右足のシュートを放つが、これはGKデ・ヘアの好守に遭う。
この決定機直後の33分にはユナイテッドが相手陣内左サイドでFKを獲得すると、キッカーのショーが入れた正確なクロスボールをオフサイドラインぎりぎりでゴール前に飛び込んだカゼミロが完璧なヘディングでゴール右隅へ流し込み、優勝の味を誰よりも知る元レアル・マドリーMFがチームを一歩前に進める。
さらに、畳みかける赤い悪魔は39分、相手陣内でルーズボールを制したラッシュフォードがヴェグホルストとの連携でボックス左に侵入。右足のシュートを放つと、DFボトマンが出した足に当たってコースが変わったボールがGKカリウスの反応の逆を突く形で頭上を越えてゴールネットに吸い込まれた。
痛恨の連続失点で厳しくなったニューカッスルは前半の内に何とか点差を縮めようと前がかって攻めるが、要所を締めるユナイテッドの守備に苦戦。逆に、前半アディショナルタイムにはカウンターからピンチを招くが、ヴェグホルストの強烈なミドルシュートをGKカリウスがビッグセーブで阻み、何とか後半へ望みを繋いだ。
迎えた後半、ビハインドを追うニューカッスルはロングスタッフを下げてイサクを投入し、[4-2-3-1]の攻撃的な布陣に変更。対するユナイテッドは前半に1枚カードをもらっていたダロトを下げてワン=ビサカを投入し、脅威となるサン=マクシマンとのマッチアップの守備にテコ入れを図った。
ゴールが必要なニューカッスルは当然のことながら、ユナイテッドも引くことなく3点目を奪いに行ったことで後半もオープンな展開となる。リスクを冒して前に出るエディ・ハウのチームは、サン=マクシマンやギマランイスの個人技に加えてサイドバックがたびたびボックス内に侵入し、攻撃に厚みをもたらすが、最後のところでフィニッシュまで行き切れない。68分にはロングボールからボックス内でジョエリントンが続けて右足のシュートを枠に飛ばすが、いずれも相手DFのゴールカバーに阻まれる。
時間の経過と共に中2日の疲労が出始めたユナイテッドは、70分にヴェグホルストとフレッジを下げてマクトミネイ、ザビッツァーとフレッシュな選手を投入。最前線にラッシュフォード、マクトミネイをトップ下、ブルーノ・フェルナンデスを左サイドに配置する。
試合終盤にかけてはニューカッスルの守備陣がユナイテッドの再三のカウンターを何とか凌いで望みを繋ぐが、肝心のゴールが遠い。フレッシュな選手の投入で何とかゴールをこじ開けにかかるが、マグワイアの投入で完全に逃げ切り態勢に入ったユナイテッドに守り切られた。
そして、ここ最近の好調を体現する安定した戦いぶりで難敵マグパイズに勝ち切ったユナイテッドが、テン・ハグ体制で初となるEFLカップのタイトルを獲得した。
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