首位ナポリが今季2度目のデルビー・デル・ソーレに競り勝って独走態勢継続! 途中投入シメオネが値千金の勝ち越し弾《セリエA》

2023.01.30 06:56 Mon
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セリエA第20節、ナポリvsローマが28日にディエゴ・アルマンド・マラドーナで行われ、ホームのナポリが2-1で勝利した。

コッパ・イタリアでは格下クレモネーゼに敗れる失態を演じたものの、セリエAでは16勝2分け1敗の見事な戦績を残し、2位以下に12ポイント差を付けて前半戦を終えた首位のナポリ。悲願のスクデットへ順調な歩みを見せるパルテノペイは、後半戦初戦で曲者ローマをホームで迎え撃った。リーグ3連勝中のチームは前節のサレルニターナ戦から先発1人を変更。エルマスに代えて負傷明けのクワラツヘリアを起用した。

一方、失速傾向で中断期間を迎えたローマは、年明け以降3勝1分けと安定して勝ち点を重ねトップ4圏内と勝ち点差なしの5位に浮上。後半戦も熾烈なトップ4争いが予想される中、絶好調の首位チーム相手に勝ち点奪取を狙った。2-0で勝利したスペツィア戦からは先発2人を変更。サスペンションのチェリクに代えてスピナッツォーラ、エル・シャーラウィに代えて負傷明けのペッレグリーニを起用した。なお、去就問題に揺れるザニオーロは引き続き招集外となった。
首位と5位による今季2度目のデルビー・デル・ソーレは、立ち上がりから両チームが強度の高い攻防を繰り広げる。中盤での潰し合いが目立つ中、5分には左サイドでボールを受けたクワラツヘリアが鋭いカットインからの右足のミドルシュートでGKルイ・パトリシオに好守を強いる。

一方、時間の経過と共に守備からリズムを作り始めるローマは12分、スピナッツォーラからの浮き球のクロスをエイブラハムがゴール前で競ると、GKメレトとDFキム・ミンジェのコミュニケーションミスから韓国代表DFのあわやオウンゴールというシーンを誘発するが、これはわずかに枠の左へ外れる。
デルビーらしい見応えのあるバトルが続く中、パルテノペイが誇るホットラインが開通。この試合2度目のチャンスを先制点に結びつける。17分、左サイドでの繋ぎから左のハーフスペースに侵入したマリオ・ルイがDFを引き付けてから外側でフリーのクワラツヘリアに繋ぐ。そのままドリブルでボックス内に持ち込んだジョージア代表FWが柔らかなクロスを上げると、ファーで胸トラップしたオシムヘンが腿を使ったボールコントロールから強烈な右足のボレーシュートを叩き込み、決勝点を挙げた前回対戦に続くファインゴールとした。

オシムヘンのリーグ戦4試合連続ゴールによって早くもスコアが動いたデルビーは、先制して余裕が出てきたホームチームがうまくゲームをコントロールしていく。球際での勝負はほぼ互角も、プレスの連動性とビルドアップの質で相手を凌駕。カウンター以外の局面でローマに自由を与えない。

前半終盤にかけてはよりオープンな展開になると、ローマもフィニッシュのシーンを増やしていく。37分にはマティッチの果敢な運びを起点にペッレグリーニのミドルシュート、前半アディショナルタイムには高い位置でのインターセプトから右サイドを崩し、ペッレグリーニのマイナスの折り返しからファーでフリーのスピナッツォーラに決定機が訪れるが、うまくヒザをかぶせて放った右足のシュートはGKメレトのビッグセーブに阻まれた。

ナポリの1点リードで迎えた後半、ビハインドを追うローマはスピナッツォーラを下げてエル・シャーラウィを同じ左のウイングバックに投入した。

後半の入りはローマが勢いを持って押し込む形となったが、先に決定機を作ったのは前半同様にホームチーム。55分、カウンターから右サイドのスペースに飛び出したロサーノがスライディングでのカバーを試みたDFスモーリングと入れ替わってボックス内に侵入。ボックス中央のクワラツヘリアに正確な折り返しを通すが、クワラツヘリアのファーストタッチが大きくなってしまい、DFマンチーニの好カバーに遭う。

何とか2失点目を凌いだローマはここから前に出ていくと、得意のセットプレーから続けて決定機を創出。62分、右CKの場面でペッレグリーニが右足アウトスウィングのボールを入れると、ニアに飛び込んだクリスタンテが頭でフリック。これが枠に向かうが、GKメレトの好守に遭う。さらに、こぼれ球を繋いで再びペッレグリーニが右サイドからクロスを上げると、ファーでスモーリングが丁寧に落としたボールをボックス中央のイバニェスがすかさず右足でシュート。だが、今度は相手DFの見事なシュートブロックに阻まれた。

守備陣の好守でリードを維持したホームチームは直後にビッグチャンス。相手セットプレーを撥ね返してのロングカウンターから3対2の数的優位を作り出すと、サイドの味方をオトリに中央突破を仕掛けたロサーノが右足を振るが、これはGKルイ・パトリシオのファインセーブに阻まれる。

前半終盤と同様にやや行ったり来たりの場面が増え始めると、先手を打ったスパレッティ監督はマリオ・ルイとクワラツヘリアを下げてオリベラ、エルマスとより守備面の強度が期待できるタレントを投入した。

一方のローマはロングスプリントの際に右のハムストリングを痛めたエイブラハムが自ら交代を要求し、ベロッティをスクランブル投入するアクシデントに見舞われるが、年明け好調のモウリーニョのチームは底力を見せる。75分、マンチーニの意表を突く攻撃参加からクロスのこぼれ球を回収したザレフスキがボックス手前右でクロスを上げると、ファーサイドのエル・シャーラウィがマークに付いていたロサーノの死角から一瞬前に出て巧みな右足ハーフボレーをニアに流し込んだ。

一瞬の隙を突かれて追いつかれたナポリは失点直後にオシムヘンとロサーノを下げてシメオネとラスパドーリを投入し、ここから攻撃のギアを上げていく。対して守勢に回り始めたローマは、疲労が見えるペッレグリーニとマティッチを下げてボーヴェ、タヒロビッチと生え抜きの若手をピッチに送り込んだ。

以降はナポリ優勢の時間帯が続くと、好調の首位チームが押し切る。86分、相手を押し込んだ流れからディ・ロレンツォ、ジエリンスキと中央で繋いで一瞬浮いたシメオネの足元にボールが入る。ここでシメオネが見事な左足の反転シュートをゴール右隅へ突き刺した。

エースに代えて投入したシメオネの価千金のゴールによって土壇場で勝ち越したナポリは、ここから完全に逃げ切り態勢に入る。そして、パワープレーに移った最終盤のローマの猛攻を冷静に凌ぎ切って2-1の勝利。

今季2度目のデルビー・デル・ソーレも競り勝った首位チームがリーグ4連勝を達成。後半戦初戦を白星で飾ると共に、2位以下に13ポイント差を付けて独走態勢を継続している。

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ナポリがコンテ体制で構想外のマリオ・ルイと契約解消…在籍7年半で220試合以上に出場

ナポリは30日、元ポルトガル代表DFマリオ・ルイ(33)との契約を双方合意の下で解消したことを発表した。 母国の名門スポルティングCP、ベンフィカのユースチームに、バレンシアのBチームにも在籍経験のあるマリオ・ルイは、2011年に加入したパルマでイタリアでのキャリアをスタート。その後、エンポリでの台頭後にローマを経て2017年夏にナポリへ加入した。 ここまで公式戦通算227試合3ゴール26アシストの成績を残しており、2022-23シーズンはケガによる離脱はあったものの、主力としてセリエA優勝に貢献した。 しかし、今シーズンからアントニオ・コンテ監督が就任すると立場は一変。3バックを基本とする新指揮官はシーズン序盤の苦戦を受け、4バックに変更。これは元ポルトガル代表DFにとってプラスに働くかに思われたが、全幅の信頼を受けるウルグアイ代表DFマティアス・オリベラに加え、新加入の元イタリア代表DFレオナルド・スピナッツォーラとのポジション争いで苦戦。完全に構想外となった。 また、今季のナポリは元々ヨーロッパの戦いがなく、コッパ・イタリア敗退でセリエA一本の戦いとなったことで、飼い殺し状態だった左サイドバックの居場所は完全になくなり、2026年までの契約を早期解消する形となった。 <span class="paragraph-title">【動画】在籍7年半のマリオ・ルイのハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="it" dir="ltr">Ogni corsa, ogni contrasto, ogni battaglia sul campo. Grazie Maestro, per aver indossato con orgoglio la maglia azzurra. <a href="https://t.co/BtjgP3luwJ">pic.twitter.com/BtjgP3luwJ</a></p>&mdash; Official SSC Napoli (@sscnapoli) <a href="https://twitter.com/sscnapoli/status/1873726294988357770?ref_src=twsrc%5Etfw">December 30, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.12.30 23:30 Mon
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ペッレグリーニはローマ退団へ? ラニエリ監督「オファーがあれば、我々はそれを評価するつもり」

ローマのイタリア代表MFロレンツォ・ペッレグリーニ(28)に退団の可能性が浮上している。 ローマ生まれでローマの下部組織出身のペッレグリーニは、サッスオーロから完全移籍で帰還後は中盤の主力に定着。さらに、DFアレッサンドロ・フロレンツィ、FWエディン・ジェコの退団後にはジャッロロッシのカピターノを務めてきた。 しかし、近年は細かい負傷や一貫性のないパフォーマンスに加え、その内向的な性格は強烈なリーダーシップを有したフランチェスコ・トッティ、ダニエレ・デ・ロッシといったローマ人の偉大なカピターノを求めるロマニスタの不興を買うことが多く、指揮官交代やチームの不振時にたびたび強い反発を招いてきた。 今シーズンに関してはクラウディオ・ラニエリ監督の就任後に主力としての活躍が期待されたが、コンディションが上がってきた現状においても同じローマ人の指揮官はカピターノの起用に消極的な姿勢を示している。 そんななか、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はナポリのイタリア代表FWジャコモ・ラスパドーリ(24)の獲得レースに参戦中のローマは、アントニオ・コンテ監督が評価するペッレグリーニを交渉材料に、獲得レースを優位に進める考えがあると報じる。 29日に行われるセリエA第18節のミラン戦に向けた会見に出席したラニエリ監督は、その場でメルカートについて言及。 「フンメルス、ディバラ、パレデスは将来ローマに残り、重要な役割を果たすだろうと確信している」、「我々はアレクシス・サーレマーケルスを残したい」と現有戦力の重要性を強調した。 一方で、ペッレグリーニに関しては「ロレンツォ・ペレグリーニはローマを去るかもしれない。彼が我々と一緒にいてくれることを願っているし、彼はここに留まって幸せであるはずだ。ただ、オファーがあれば、我々はそれを評価するつもりだ」と適切なオファーが届いた場合、クラブとしてそれを評価する意思があることを認めた。 なお、2026年までの現行契約で年俸600万ユーロ(約9億8000万円)を受け取っているとされる同選手に対して、ローマは現時点で半額程度の条件の延長オファーを受け入れない場合、売却に踏み切る姿勢を示している模様。 また、ナポリ以外ではフィオレンティーナといった国内クラブが興味を示しており、今冬あるいは来夏に永遠の都を離れる可能性は高い。 2024.12.27 22:40 Fri
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セリエA11連勝のアタランタが前線拡充を模索…ダニエル・マルディーニら候補に

アタランタが前線の拡充を模索中。イタリア『カルチョメルカート』が伝える。 昨季のヨーロッパリーグ(EL)制覇が、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ体制の“集大成”ではなかったことを証明する今季のアタランタ。 セリエA開幕5試合で3敗も、第7節から破竹の11連勝…28日のラツィオ戦ドローで12連勝ならずも、今日現在、暫定ながらも首位に立つ。 来年1月のマーケットではスカッド拡充を目論んでいるようで、スポーツ・ディレクター(SD)が「チャンスがあれば動く」と語れば、指揮官も「我々は攻撃陣の頭数が少ない」と明言。多くのアタッカーをリストアップしている模様だ。 まず、マルディーニ家の“3代目”、モンツァの攻撃的MFダニエル・マルディーニ(23)。ミランでは伸びずも、モンツァへのレンタルで才能が開花し、祖父と父に続くイタリア代表入りもモンツァの一員としてである。 マルディーニについては、アタランタの財布を握る最高経営責任者(CEO)、アントニオ・ペルカッシ氏が「マルディーニは我々が見習うべき優れた選手」とコメントするなどお気に入り。 そのほか、サッスオーロの元イタリア代表FWドメニコ・ベラルディ(30)、リバプールで冷遇されるイタリア代表FWフェデリコ・キエーザ(27)、マンチェスター・ユナイテッドで立場が揺らぐオランダ代表FWジョシュア・ザークツィー(23)、エバートンのポルトガル人FWベト(26)、ナポリで不遇のイタリア代表FWジャコモ・ラスパドーリ(24)が獲得候補とみられている。 健全経営の“優良企業”が欧州カップ戦まで制し、資金力には余裕があるとみてよさそうなアタランタ。欲しい選手であっても膨大なコストを割くことはなさそうだが、今後の展開やいかに。 2024.12.29 21:00 Sun

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