ローマがジラルディーノ率いるジェノア撃破で8強! W杯優勝後ホーム凱旋ディバラが決勝弾《コッパ・イタリア》

2023.01.13 07:06 Fri
Getty Images
ローマは12日、スタディオ・オリンピコで行われたコッパ・イタリアのラウンド16でジェノアと対戦し、1-0で勝利した。
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現在、セリエAで7位に位置するローマは、今シーズンのコッパ初戦でセリエBで3位に位置するジェノアと対戦した。直近のリーグ戦でミラン相手に敵地で2点差を追いつく2-2のドローゲームを演じたモウリーニョ率いるチームは、週末に難敵フィオレンティーナ戦を控える中、先発4人を変更。スモーリングとチェリク、クリスタンテ、ディバラに代えてクンブラ、エル・シャーラウィ、ボーヴェ、マティッチを起用した。
立ち上がりからボールを握ったローマは、[5-3-2]のコンパクトなブロックを敷くジェノアの守備攻略を狙う。アタッキングサードではザニオーロの個人技で局面の打開を図るが、崩し切るには至らず。

以降は相手が狙うカウンターに晒される一方、21分にはペッレグリーニのスルーパスに抜け出したエイブラハムがボックス右に抜け出して最初の決定機に絡む。だが、枠を捉えたシュートは相手GKの好守に遭う。
これをキッカケに少しずつリズムを掴み始めると、31分にはセットプレーの二次攻撃からボックス中央でマティッチの折り返しに反応したペッレグリーニが右足ダイレクトで合わすが、これは惜しくも枠の右上角に直撃した。

前半終盤にかけても得意のセットプレーを中心にシュート数を増やしたホームチームだったが、粘り強い相手の守備を崩し切るまでには至らず。前半をゴールレスで終えた。

迎えた後半、モウリーニョ監督はペッレグリーニを下げて切り札のディバラをハーフタイム明けに投入。立ち上がりから押し込む入りを見せると、52分には右サイドからドリブルで内に切り込んだディバラが強烈な左足のシュートを枠の右隅へ飛ばすが、これはGKマルティネスのビッグセーブに遭う。

前半に比べてゴールの匂いは色濃くなるも、相手GKマルティネスの再三の好守に手を焼くローマは、60分過ぎにボーヴェとエル・シャーラウィを下げてクリスタンテ、スピナッツォーラを同時投入。対するジェノアは3枚替えを敢行し、古巣対戦のストロートマン、引退撤回で帰還したクリーシトという百戦錬磨のタレントをピッチに送り込んだ。

この選手交代によって流れが変わると、やはり決定的な仕事を果たしたのは、カタール・ワールドカップ優勝後初のオリンピコ凱旋となったアルゼンチン代表FW。64分、ペナルティアーク手前でマンチーニから縦パスを引き出したディバラは鮮やかなドリブルでボックス左に持ち込んで、最後はGKマルティネスの右の肩口を狙ったパワフルなシュートを突き刺した。

これでようやくリードを手にしたローマは、チェリクやタヒロビッチの投入で試合をクローズにかかる。粘るジェノアに追加点を奪えず、最少得点差で試合終盤を迎えることになったが、最後まで集中した守備でディバラのゴールを守り切ってウノゼロ勝利。

セリエBチームに格の違いを見せつけるには至らなかったが、危なげなくベスト8進出を決めた。

また、同日行われたフィオレンティーナvsサンプドリアは、1-0で勝利したフィオレンティーナが準々決勝進出を決めている。

前半から相手を押し込んだホームチームは、25分にセットプレーの二次攻撃からゴール前の混戦でバラクが見事なボレーシュートをゴールネットに突き刺した。

以降はなかなか決定機を奪えず、後半終盤は相手の反撃に晒されたが、きっちりウノゼロで逃げ切った。

なお、ベスト8進出のフィオレンティーナは準々決勝でミラン撃破のトリノと対戦する。

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