エイブラハム圧巻ゴールカバーで土壇場被弾回避のローマが4戦ぶり白星! 副官フォーティ指揮試合で4戦全勝《セリエA》
2023.01.05 02:32 Thu
セリエA第16節、ローマvsボローニャが4日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが1-0で勝利した。
3戦未勝利と失速する形で序盤戦を7位で終えたローマ。再開初戦で4試合ぶりの勝利を目指すモウリーニョ率いるチームは、ホームに10位のボローニャを迎え撃った。
この再開戦ではエイブラハムやマティッチ、スピナッツォーラ、ザレフスキをベンチに置いた以外は現状のベストメンバーを起用。両ウイングバックにチェリク、エル・シャーラウィ、中盤に初先発の19歳タヒロビッチを抜擢し、2トップにザニオーロとカタール・ワールドカップ王者のディバラを並べた。なお、ベンチ入り禁止処分のポルトガル人指揮官に代わって副官のフォーティ
かつてローマに選手として在籍し、ボローニャで監督を務めたシニシャ・ミハイロビッチ氏、サッカーの王様ペレ氏を追悼する厳かなムードの中でスタートしたオリンピコでの一戦。
互いにインテンシティ高く試合に入った中、ホームチームが開始早々にゴールをこじ開ける。
立ち上がりにスコアが動いたことで、以降はチアゴ・モッタ監督の下でより後方からの組み立てを重視するボローニャがボールの主導権を握り、ローマが機動力のある2トップを起点にカウンターを狙う構図に試合が落ち着く。
ボローニャはディフェンスラインのドライブを効果的に使いつつ、個での打開が期待できるオルソリーニの右サイドを突破口とする。ただ、クロス精度や中の選手との連携を欠きフィニッシュには至らず。
一方、守備は危なげなしもボールを奪う位置の低さ、課題のビルドアップの質の低さによって攻撃が停滞するローマ。序盤のマンチーニの強烈なミドルシュート以降はなかなか効果的に攻めることができず。30分過ぎにはクリスタンテが読みを利かせたインターからボックス内に持ち込んで左足を振り抜くが、これはGKスコルプスキの正面を突く。
以降も膠着状態が続くが、徐々にボールの循環でリズムが生まれ始めたローマが優勢に進めていく。そして、得意のセットプレーの流れからボックス内のディバラ、ザニオーロに決定機が訪れるが、ここはシュートを枠に飛ばすことができなかった。
迎えた後半、ローマは前半同様に開始早々に決定機。48分、右サイド深くでチェリクが入れた高速クロスがDFソマオロのクリアミスを誘うと、ゴール前でこぼれ球に反応したザニオーロがGKと一対一となるが、ここは古巣対戦のGKスコルプスキの好守に遭う。
以降、試合は一進一退の攻防となると、ローマにアクシデント発生。接触プレーで痛めたザニオーロが自ら交代を要求し、エイブラハムがスクランブル投入される。
続けて攻撃的なカードを切って前がかるアウェイチームの勢いに呑まれ始めるローマは、マティッチとザレフスキの同時投入。さらに、久々の先発出場で足が攣ってしまったディバラを諦めボーヴェを投入し、逃げ切りを意識した戦い方にシフトしていく。
一連の交代で守備の強度が上がったものの、エイブラハムやペッレグリーニが前線で起点を作れず、相手を引っくり返すカウンターを打てないローマ。試合終盤はかなり厳しい消耗戦を強いられると、後半アディショナルタイムにはボックス内でヒューヒティア、ルクミに続けて決定機を許すが、DFスモーリングの決死のシュートブロック、エイブラハムのチームを救う圧巻のゴールカバーで難を逃れて6戦ぶりのクリーンシート達成。
苦しみながらもフォーティコーチの指揮した試合での連勝を「4」に更新すると共に、ミランとの上位対決を前に4試合ぶりの白星を手にした。
3戦未勝利と失速する形で序盤戦を7位で終えたローマ。再開初戦で4試合ぶりの勝利を目指すモウリーニョ率いるチームは、ホームに10位のボローニャを迎え撃った。
この再開戦ではエイブラハムやマティッチ、スピナッツォーラ、ザレフスキをベンチに置いた以外は現状のベストメンバーを起用。両ウイングバックにチェリク、エル・シャーラウィ、中盤に初先発の19歳タヒロビッチを抜擢し、2トップにザニオーロとカタール・ワールドカップ王者のディバラを並べた。なお、ベンチ入り禁止処分のポルトガル人指揮官に代わって副官のフォーティ
互いにインテンシティ高く試合に入った中、ホームチームが開始早々にゴールをこじ開ける。
6分、ザニオーロからのスルーパスに抜け出したディバラがDFルクミのファウルを誘ってPK獲得。これをキッカーのペッレグリーニが冷静に右隅へ蹴り込んだ。
立ち上がりにスコアが動いたことで、以降はチアゴ・モッタ監督の下でより後方からの組み立てを重視するボローニャがボールの主導権を握り、ローマが機動力のある2トップを起点にカウンターを狙う構図に試合が落ち着く。
ボローニャはディフェンスラインのドライブを効果的に使いつつ、個での打開が期待できるオルソリーニの右サイドを突破口とする。ただ、クロス精度や中の選手との連携を欠きフィニッシュには至らず。
一方、守備は危なげなしもボールを奪う位置の低さ、課題のビルドアップの質の低さによって攻撃が停滞するローマ。序盤のマンチーニの強烈なミドルシュート以降はなかなか効果的に攻めることができず。30分過ぎにはクリスタンテが読みを利かせたインターからボックス内に持ち込んで左足を振り抜くが、これはGKスコルプスキの正面を突く。
以降も膠着状態が続くが、徐々にボールの循環でリズムが生まれ始めたローマが優勢に進めていく。そして、得意のセットプレーの流れからボックス内のディバラ、ザニオーロに決定機が訪れるが、ここはシュートを枠に飛ばすことができなかった。
迎えた後半、ローマは前半同様に開始早々に決定機。48分、右サイド深くでチェリクが入れた高速クロスがDFソマオロのクリアミスを誘うと、ゴール前でこぼれ球に反応したザニオーロがGKと一対一となるが、ここは古巣対戦のGKスコルプスキの好守に遭う。
以降、試合は一進一退の攻防となると、ローマにアクシデント発生。接触プレーで痛めたザニオーロが自ら交代を要求し、エイブラハムがスクランブル投入される。
続けて攻撃的なカードを切って前がかるアウェイチームの勢いに呑まれ始めるローマは、マティッチとザレフスキの同時投入。さらに、久々の先発出場で足が攣ってしまったディバラを諦めボーヴェを投入し、逃げ切りを意識した戦い方にシフトしていく。
一連の交代で守備の強度が上がったものの、エイブラハムやペッレグリーニが前線で起点を作れず、相手を引っくり返すカウンターを打てないローマ。試合終盤はかなり厳しい消耗戦を強いられると、後半アディショナルタイムにはボックス内でヒューヒティア、ルクミに続けて決定機を許すが、DFスモーリングの決死のシュートブロック、エイブラハムのチームを救う圧巻のゴールカバーで難を逃れて6戦ぶりのクリーンシート達成。
苦しみながらもフォーティコーチの指揮した試合での連勝を「4」に更新すると共に、ミランとの上位対決を前に4試合ぶりの白星を手にした。
ローマの関連記事
セリエAの関連記事
|
ローマの人気記事ランキング
1
ローマが新スタジアム計画を発表…目玉は欧州最大のクルヴァ・スッド
ローマが新スタジアムの計画を発表した。 ローマは1953年の開場以来、ラツィオと共にスタディオ・オリンピコを本拠地として使用してきた。しかし、幾度か修繕や改修は行っているものの、老朽化が否めないこともあり、クラブは以前から新スタジアム建設への動きを進めていた。 ただ、“地面を掘れば遺跡にあたる”とも言われる「永遠の都」特有の事情もあり、その計画はなかなか進まずにいたが、ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOとローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏ら市議会の代表者との会談を経て、新スタジアムの計画を発表した。 『YouTube』での新スタジアムのイメージ動画と共にクラブは今回の計画を以下のように説明している。 「ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOを代表とするASローマのトップマネジメントは、本日、ローマ市長ロベルト・グアルティエリ氏と会談し、クラブの新スタジアムのエキサイティングな計画について話し合いました」 「会議では、プロジェクトの革新性と、フットボールファンと地域社会の両方に約束される数多くのメリットに対する共通の熱意が示されました」 「プロジェクトのビデオプレゼンテーションのリリースは、新しいスタジアムのユニークなビジョンとモダンなデザインを紹介し、熱狂的な反響を呼びました。このビジョンの鍵となるのは、ヨーロッパ最大となる予定の新しいクルヴァ・スッドです。このクルヴァ・スッドは、ASローマのサポーターの揺るぎない情熱の証となるでしょう」 また、フリードキン副会長は、このプロジェクトがクラブだけでなくローマという都市、地域社会においても新たな価値を創造するものになると確信している。 「本日、ローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏とお会いし、新しいスタジアムのビジョンを発表できたことを光栄に思います。この素晴らしいスタジアムは、ASローマとそのファンの新しいホームであるだけでなく、ローマ市民全員にとってのランドマークでもあります。ヨーロッパ最大のクルヴァとなる予定の新しいクルヴァ・スッドは、サポーターの情熱とエネルギーを体現する強力な焦点となるでしょう。古典的なローマ建築にインスピレーションを得た象徴的なデザインと最先端の設備を備えたこのスタジアムは、フットボールファンから地元のコミュニティまで、すべての人に世界クラスの体験を提供します」 「ASローマの誇りある管理者として、私たちは、クラブの精神と伝統を体現する空間を創り出すとともに、革新と卓越性の世界的なシンボル、そして環境責任のモデルとなることに尽力しています」 「新スタジアムを環境責任のモデルにするという取り組みは、ローマ市長が指摘したように、クラブの価値観やローマ市のより広範な目標と一致しています」 「両者は、開発のさまざまな側面に焦点を当てる作業グループの設立を含む、プロジェクトを進めるためのロードマップについて話し合い、合意しました。これらのグループは、環境基準とコミュニティの関与に細心の注意を払いながら、プロジェクトがスムーズに進むようにします」 「ASローマとそのリーダーシップは、ファンの体験を向上させるだけでなく、コミュニティと環境にプラスの影響を与えるランドマークを作成することに専念しています。新しいスタジアムプロジェクトは、クラブ、ファン、そしてローマ市の誇りのシンボルとなるでしょう」 <span class="paragraph-title">【動画】ローマの新スタジアム構想が発表!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/RE0m08zRgBo" title=" Towards our new stadium " frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2024.07.25 06:30 Thu2
モウリーニョ解任のローマに“レジェンド”デ・ロッシが帰還! 監督就任に「この感動は言葉では言い表せない」
ローマは16日、新監督にダニエレ・デ・ロッシ氏(40)が就任することを発表した。 契約期間は2024年6月30日までの残りシーズンとなる。 デ・ロッシ新監督は、ローマ育ちでアカデミー出身者。2002年にファーストチームに昇格すると、2019年7月にボカ・ジュニアーズに移籍するまでプレー。ローマ時代には2007年、2008年にはコッパ・イタリアで優勝。2007年にはスーペル・コパも制し、フランチェスコ・トッティ氏が引退してからはキャプテンとしてチームを支えた。 引退後はイタリア代表のテクニカルコーチを務め、2021年のユーロ優勝に貢献。2022年10月から2023年2月まではSPALで指揮を執っていたが、半年でわずか3勝に終わり解任されていた。 ローマでは公式戦通算616試合に出場し63ゴール。18年間プレーしたクラブに監督として復帰することとなったデ・ロッシ新監督は、クラブを通じてコメントしている。 「ローマのテクニカル面でのリーダーシップの責任を私に託してくれたフリードキンファミリーに感謝したい。私としては、今からシーズン終了までの間に待ち受ける試練に立ち向かうため、日々の犠牲を払い、自分の中にある全てを捧げる必要があると思っている」 「ベンチに座ることができる感動は言葉では言い表せない。私にとってローマがどんな存在であるかは、誰もが知っているが、我々全員を待っている仕事は既に引き受けた」 「我々には時間がなく、選択肢もない。競争力を持ち、目標のために戦い、達成しようとすることがスタッフと私が自分たちに与える唯一の優先事項だ」 ローマは16日、4シーズン目を迎えていたジョゼ・モウリーニョ監督を解任。就任1年目の2021-22シーズンはヨーロッパ・カンファレンスリーグで優勝。2022-23シーズンはヨーロッパリーグで決勝に進むも、セビージャにPK戦の末に敗れて準優勝。今シーズンはリーグ戦で序盤から調子が上がらず、14日に行われたセリエA第20節でミランに敗れ、3戦未勝利となっており、9位と苦しんでいた。 2024.01.16 22:15 Tue3
「僕はスペイン人」18歳ハイセンが母国オランダに決別…2月にスペイン国籍取得でU-21代表デビュー
ローマDFディーン・ハイセン(18)が自らのアイデンティティを語った。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 セリエAでメキメキ頭角を表す197cmの両利きセンターバック・ハイセン。16歳でマラガからユベントスへ移籍し、トップ昇格の今季は後半戦からローマへ武者修行…順調に出場機会を得ている。 そんなハイセン、U-17オランダ代表の一員として2022年にU-17欧州選手権準優勝などなど、これまでは世代別オランダ代表の常連。 しかし、今回の代表ウィークはU-21スペイン代表に招集…元アヤックスの父ドン・ハイセン氏を含めて一家揃ってオランダ出身だが、自身が5歳の時にスペイン・アンダルシア州へ移住し、今年2月にはスペイン国籍を取得しているのだ。 そして、21日に行われたU-21スロバキア代表との国際親善試合でラ・ロヒタ(世代別スペイン代表の愛称)デビュー。スペイン『マルカ』のインタビューでは「僕はスペイン人」と明言した。 「そうだね。僕は自分がスペイン人だと感じているよ。5歳からマラガで育ち、今回スペイン代表の一員になれて嬉しい。いずれスペイン代表でトロフィーを勝ち取りたいよ」 ハイセンをDFヴィルヒル・ファン・ダイクやDFステファン・デ・フライ、DFマタイス・デ・リフトらに続く新時代のディフェンスリーダーと捉えていたオランダ側から見れば、今回の所信表明は痛い。 2024.03.26 16:35 Tue4
希少なイタリア人センターフォワード…201cmルッカ、今冬ミラン移籍実現せずも夏に向けて別の強豪2クラブがスタンバイ
ウディネーゼがイタリア代表FWロレンツォ・ルッカ(24)の売却を想定。強豪2クラブが本格的にスタンバイしているようだ。 身長201cmのセンターフォワード、24歳ルッカ。その特性ゆえに10代の頃から注目されてきたが、真にトップクラブの興味を引き出したのはポストワークも安定したここ1年ほどで、今季は公式戦26試合で11得点を記録する。 昨年10月にはイタリア代表デビューも飾り、今冬の移籍市場ではミランが獲得候補に。 ミランはサンティアゴ・ヒメネスを確保できなかった場合に備えたプランBだったとされるが、即座にルッカへ乗り換えられるよう、ウディネーゼの要求する3000万ユーロ(約48.1億円)を用意済みだったとも。ヒメネスの移籍金は3200万ユーロ(約51.2億円)と伝えられる。 ミラン移籍はなくなったとみてよさそうなルッカだが、イタリア『カルチョメルカート』いわく、夏に向けてはナポリとローマが獲得へスタンバイ。両クラブは代理人ジュゼッペ・リソ氏とのやりとりを続け、ウディネーゼも評価額を3000万ユーロで固定しているとされる。 2025.02.13 20:13 Thu5