アルトゥール、負傷に苦しんだ2022年を振り返る「痛みで眠れない夜が何日も…」

2023.01.04 13:04 Wed
Getty Images
リバプールのブラジル代表MFアルトゥール・メロが2022年を振り返った。

ユベントスで出場機会が限られていたアルトゥールは昨夏の移籍市場最終日に1年間のレンタル移籍でリバプールへと電撃加入。しかし、ここまでの出番はチャンピオンズリーグ(CL)での1試合のみであり、出場時間にしてわずか13分のプレーのみとなっている。

さらに、10月には左足太ももを負傷し、手術を受ける事態に。年内の復帰は叶わず、カタール・ワールドカップ(W杯)のブラジル代表メンバー入りも逃した。
試練の1年となったアルトゥールは自身のインスタグラムを通じて心境を吐露。思うようにプレーできない苦しみは、私生活にも影響が及ぼしていたと明かした。

「2022年は僕の人生で最も困難な年だった。多くのケガをして、多くの批判に耳を傾けたが、少なくとも僕自身に何が起きているのかという真実を明らかにする機会もなかった」
「身体の痛みで眠れない夜が何日も続き、病院に通ったんだ。僕が愛しているサッカーをプレーできなくなるような事態でないことを願いながら、診断書を待つ苦悩に満ちた一年だった。また、自分の目標を達成するために選手として最も成長しようと努力した1年でもあったね」

「2022年は、ピッチ外で最も献身的に働き、最もトレーニングに打ち込み、最も努力した年だった。しかし、ピッチでは最も問題を抱えた年だったんだ。私生活でも感情の起伏が激しくなり、もがけばもがくほど物事が狂っていった」

一方で、「2022年のすべての学び、困難な年、困難な局面に感謝しているよ。多くの教訓を得たし、次の人生に活かすことができる年だったからだ。2022年ありがとう!良い2023年となりますように」とも語ったアルトゥール。今年はイングランドの地で真価を発揮できるだろうか。

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