再開初戦で前大会王者リバプールに打ち勝ったシティがベスト8進出! ハーランド弾にデ・ブライネが圧巻2A《EFLカップ》

2022.12.23 07:01 Fri
Getty Images
EFLカップ(カラバオカップ)4回戦、マンチェスター・シティvsリバプールが22日に行われ、3-2で勝利したシティが準々決勝進出を決めた。
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前ラウンドでチェルシーを破ったシティは、今ラウンドで再びプレミアリーグの覇権を争う強豪との対戦に。カタール・ワールドカップに多数の主力を送り込んだグアルディオラのチームは、この再開初戦で守護神エデルソンやアルゼンチン代表で決勝を戦ったアルバレスを除く主力を招集。リコ・ルイスとパーマーの若手2人を除き、デ・ブライネやロドリ、アカンジらW杯出場組をハーランドやマフレズと共にスタメンで起用した。一方、ダービー・カウンティとの初戦をPK戦の末に突破したディフェンディングチャンピオンのリバプール。対戦相手同様に中断期間に多くの主力が不在となったクロップのチームは、再開後いきなりのビッグマッチに向けヌニェスを除くW杯不出場組を起用。ただ、マティプやロバートソン、チアゴ、サラーと主力クラスがバイチェティッチ、カルヴァーリョら若手と共にスタメンに名を連ねた。
約1カ月ぶりに戻ってきたイングリッシュフットボールは序盤から白熱の展開に。

開始20秒も経たずにギュンドアンの正確なスルーパスで背後を取ったハーランドがいきなり決定機に絡むと、直後にはリバプールが返し刀の形でボックス内に抜け出したヌニェスがシュートに持ち込んだ。
互いにいきなりシュートシーンを作り出したものの、時間の経過と共にホームのシティが主導権を握る。すると、10分にはW杯不出場で鬱憤が溜まっていた怪物が早速の仕事を果たす。左サイドでギュンドアン、パーマーと左サイドで繋いでスペースに抜け出したデ・ブライネが正確な左足クロスを供給。これに対して中央からニアへの動き出しでDFの前に入ったハーランドが左足ワンタッチで流し込んだ。

シチズンズ自慢のホットライン開通によってここから一気にホームチームの流れで試合が進むかに思われたが、リバプールもワンチャンスを生かしてスコアをタイに戻す。

20分、押し込んだ流れで高い位置までドリブルで運んだマティプがDF3枚を無効化する見事なショートパスを供給。これをボックス右で半身で受けたミルナーが丁寧に折り返すと、ゴール前でフリーのカルヴァーリョが右足ダイレクトで流し込んだ。

1-1のイーブンとなった試合だが、展開自体に大きな変化はなくシティがボールを握って押し込む時間帯が続く。決定機まであと一歩という場面が目立つが、35分過ぎに続けて決定機を創出。

まずは右サイドのスペースに抜け出したデ・ブライネが中央のハーランドをオトリにその背後へ顔を出したギュンドアンに完璧なクロスを送るが、狙いすましたシュートはGKケレハーの好守に遭う。さらに、セットプレーの流れから再びデ・ブライネのクロスをゴール前のアケがダイビングヘッドで合わすが、これもケレハーに防がれる。

一方、筋肉系のトラブルかミルナーがプレー続行不可能となり、フィリップスのスクランブル投入を余儀なくされたリバプールは、サラーもうまく封じ込まれてなかなか攻め切れない。それでも、ハイラインの背後への抜け出しやセットプレーからヌニェスが2度の決定機に顔を出すなど手数は少ないものの、しっかりとゴールを匂わせて前半を終えた。

迎えた後半、先に動いたのはリバプール。1枚カードをもらっていたバイチェティッチ、同点ゴールのカルヴァーリョを下げてファビーニョ、オックスレイド=チェンバレンを同時投入した。

すると、後半も早い時間帯に続けてスコアが動く。まずは47分、ショートカウンターの形から中央のロドリが浮き球で入れたボールをボックス右のマフレズが左足アウトを使った圧巻のファーストタッチで収めて左足のシュートを左隅に流し込んだ。

しかし、リバプールも前半以上の早さで反発力を示す。48分、ハーフウェイライン手前の左サイドでボールを収めたオックスレイド=チェンバレンが短く縦に運んでから右足アウトを使った完璧なミドルスルーパスを供給。これに快足を飛ばして抜け出したヌニェスが冷静に折り返すと、ゴール前でフリーとなったサラーが難なく左足のシュートを流し込んだ。

2-2となった試合はここから一進一退の展開に。だが、前半から存在感を示していたベルギー代表の右足が試合を動かす。58分、左CKのショートコーナーからデ・ブライネが右足インスウィングの絶妙なクロスをボックス右へ供給すると、オフサイドポジションのロドリの背後からフリーで飛び出してきたアケがヘディングで流し込んだ。

三度リードを手にしたシティは今度こそ逃げ切るべくゲームコントロールを意識した戦い方にシフト。さらに、各自の疲労を考慮してアカンジ、ハーランド、パーマーを下げてストーンズ、フォーデン、グリーリッシュと主力をピッチへ送り出す。

対してエリオット、チアゴのインサイドハーフをヘンダーソン、ナビ・ケイタに代えてチームに活力を加えたリバプールだが、守備をより意識するシティを前になかなか決定機まで持ち込めず。うまくオフサイドをかいくぐってボックス内に抜け出した決定機も、この日はシュートのフィーリングを欠いたヌニェスが枠外に外してしまう。

試合終盤にかけてはファビーニョのロドリに対するラフプレーをキッカケにやや荒れた展開となった中、シティがより相手ゴールに迫ったものの、勝負を決める4点目を奪い切れず。

それでも、今度こそ逃げ切ったシティがチェルシーに続き前大会王者リバプールを3-2で退け、ベスト8進出を決めている。

なお、EFLカップ4回戦の結果は以下の通り。

▽12/22(木)
マンチェスター・シティ 3-2 リバプール

▽12/20(火)
MKドンズ(3) 0-3 レスター・シティ
ウォルバーハンプトン 2-0 ジリンガム(4)
サウサンプトン 2-1 リンカーン・シティ(3)
ニューカッスル 1-0 ボーンマス

▽12/21(水)
ブラックバーン(2) 1-4 ノッティンガム・フォレスト
チャールトン(3) 0-0(PK:4-3) ブライトン
マンチェスター・ユナイテッド 2-0 バーンリー(2)

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【プレミアリーグ第12節プレビュー】新生ユナイテッド初陣に、不調のシティがスパーズ戦

インターナショナルマッチウィーク前に行われた第11節では首位のリバプールが上位陣で唯一勝ち点3を取り切った一方、マンチェスター・シティが、ノッティンガム・フォレストが敗戦。チェルシーとアーセナルの上位対決がドローに終わり、首位チームが独り勝ちという形で中断期間に入った。 今年最後のインターナショナルマッチウィークが終了し、ここから年末年始の超過密日程に突入するなか、今節ではマンチェスターの両雄に大きな注目が集まるところだ。 13位のマンチェスター・ユナイテッドはファン・ニステルローイ暫定体制のラストマッチとなった前節のレスター・シティ戦に3-0で完勝し、公式戦3勝1分けの4戦無敗でルベン・アモリム新監督へバトンを渡す形となった。そして、新指揮官の初陣では、前節トッテナムを破って待望のリーグ初勝利を挙げた17位のイプスウィッチ・タウンとのアウェイゲームに臨む。 今シーズンのスポルティングCPでは開幕から公式戦17勝1分けと圧倒的な戦績を残したポルトガル人指揮官の手腕に注目集まる今回の一戦では、近年ユナイテッドが重用する[4-2-3-1]の継続か、自身が志向する[3-4-2-1]への変更か。システムや選手起用を中心に大きな期待感とともに、指揮官の一挙手一投足や新たなモチベーションを得たチームの躍動を見守りたいところだ。 その赤い悪魔の宿敵でプレミア4連覇中の王者マンチェスター・シティは、グアルディオラ体制初の公式戦4連敗という苦境のなか、次節にはリバプールとの大一番を控える状況で10位のトッテナムという難敵相手にバウンスバックの白星を目指す。 前節のブライトン戦は1点リードで折り返した後半に圧倒されると、らしくない連続失点でホームチームに逆転勝利を許して1-2の逆転負けとなった。多くの離脱者、勤続疲労に加え、少し自信を失っているように見える点も気がかりだ。ただ、今週に入ってグアルディオラ監督の2年の契約延長という朗報が舞い込み、度重なる財務違反に関するピッチ外の雑音は別として空気が変わった印象もあり、連敗のきっかけを作った因縁の相手を叩いて再浮上といきたい。 対するトッテナムはイプスウィッチ相手の逆転負けによって公式戦連敗中。前々節のアストン・ビラ戦での会心の逆転勝利で流れを掴みたいなか、格下相手の痛い取りこぼしとなった。度重なる負傷者に加え、先日には人種差別発言でMFベンタンクールに7試合の出場停止処分が科され、過密日程において大きなダメージを受けた。上位戦線に踏みとどまる上で勝ち点必須となる苦手のアウェイゲームでは総力戦で臨みたい。 絶好調のリバプールは週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のレアル・マドリー戦、次節にシティ戦とビッグマッチ連戦を控えるなか、最下位のサウサンプトンと対戦する。前節はアストン・ビラとの強豪対決を、FWヌニェス、FWサラーの高速カウンター2発で制し、改めてその強さを証明した。守護神アリソンやFWジョタに加え、DFアレクサンダー=アーノルドが不在となるが、現状のセインツ相手に後れを取る可能性は低い。後方から繋いでくる相手を得意のカウンターで仕留めたい。 対するセインツでは日本代表でゴールを挙げたDF菅原由勢の活躍に期待。直近は2試合連続ベンチスタートとなり、代表戦の疲労を考慮すればベンチスタートの可能性もあるが、右サイドでFWルイス・ディアスやFWガクポといった強力な選手に対応しつつ、持ち味の攻撃センスでチャンスを演出したい。 4位のアーセナルは同勝ち点で並ぶ5位のノッティンガム・フォレストとの上位対決でリーグ5戦ぶりの白星を目指す。チェルシーとのロンドン・ダービーではFWマルティネッリのゴールで先制したが、緩い守備からすぐさま同点に追いつかれての1-1のドローとなった。MFウーデゴールの復帰は朗報だが、4試合3ゴールと得点力不足が顕著な攻撃の改善が急務だ。フォレストは直近のニューカッスル戦で1-3の敗戦を喫したが、リーグ2位の堅守と相手の長所を消すことに長けた曲者だけにチームとしての真価が試される。 3位のチェルシーは指揮官マレスカの古巣である15位のレスター・シティ相手に3試合ぶりの白星を狙う。ユナイテッド、アーセナルとの連戦では自分たちらしさを見せたものの、MFパーマーとFWジャクソンの両エースがうまく封じ込められたことで、アタッキングサードでのプレーに課題も見受けられた。ただ、対戦相手のレスターは直近のユナイテッド戦を含め守備面に大きな問題を抱えており、早い時間帯に1点を取れれば、大量得点での快勝という展開も十分に考えられる。 MF三笘薫の所属する6位のブライトン&ホーヴ・アルビオンは、王者撃破の勢いにのって12位のボーンマス相手に連勝を狙う。シティ戦では途中出場で流れを変えたFWジョアン・ペドロらとともに攻撃の核として傑出したパフォーマンスを見せた左ウイングは、日本代表で2試合に出場したもののプレータイムはコントロールされており、コンディションに問題がなければスタメン起用の可能性は高い。球際にタイトに来る相手に対して、持ち味の打開力で攻撃の突破口となりたい。 18位のクリスタル・パレスは9位のアストン・ビラ相手にリーグ3戦ぶりの白星を狙う。度重なる負傷者に加え、前節フルアム戦で退場したMF鎌田大地が3試合出場停止の1試合目で不在となり、厳しい戦いが想定されるが、2-1で勝利したEFLカップの再現を狙いたいところだ。 《プレミアリーグ第12節》 ▽11/23(土) 《21:30》 レスター・シティ vs チェルシー 《24:00》 ボーンマス vs ブライトン アーセナル vs ノッティンガム・フォレスト アストン・ビラ vs クリスタル・パレス エバートン vs ブレントフォード フルアム vs ウォルバーハンプトン 《26:30》 マンチェスター・シティ vs トッテナム ▽11/24(日) 《23:00》 サウサンプトン vs リバプール 《25:30》 イプスウィッチ vs マンチェスター・ユナイテッド ▽11/25(月) 《29:00》 ニューカッスル vs ウェストハム 2024.11.23 12:36 Sat

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