琉球GK猪瀬康介が相模原と3年契約 「強い責任と覚悟を持って来ました」

2022.12.17 11:35 Sat
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SC相模原は17日、FC琉球からGK猪瀬康介(21)の完全移籍加入を発表した。3年契約での加入となる。

鹿島アントラーズの下部組織で育った猪瀬は流通経済大学付属柏高校に進学して、2019年に琉球でプロ入り。入団3年目の昨季は明治安田生命J2リーグの13試でプレーしたが、今季はケガの影響もあって出場なしだった。

来季から心機一転を図る猪瀬は両クラブを通じて、それぞれコメントしている。
◆SC相模原
「SC相模原に関わる全ての皆さん、初めまして! FC琉球から加入する事になりました猪瀬康介です。来シーズンSC相模原でJ3優勝、J2昇格を果たすという強い責任と覚悟を持って来ました。その為にも、サガミスタの皆さんとどんな時も同じ気持ちで戦い、時には熱い叱咤激励もしていただきながら前に進んで行きたいと思っています。相模原ギオンスタジアムでサガミスタの皆さんとお会いできる日を楽しみにしています! 宜しくお願いします!」

◆FC琉球
「発表の通りSC相模原に移籍する事になりました。2018年12月4日、まだ高校生の僕が1人で沖縄に来てセレクションを受け入団内定を掴み取った日からここまでの約4年間は文章では表せられない程内容の濃いものでした。僕を拾ってくれたFC琉球が無ければ僕はサッカー選手として4年も続けられなかったので、FC琉球に関わる全てのみなさんに感謝をしたいと思います」
「そして第二の故郷と言っても過言ではないほど沖縄のみなさんは温かくいつも寄り添って下さいました。そんな方達に活躍している姿を見せられず悔しい気持ちもありますが、FC琉球で培ったものを全力で出して“猪瀬康介〟という名前をもっと知ってもらえるように愚直に頑張っていきます。それではFC琉球に関わる皆さん、またやーさい!!」

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