直前にヒザを捻る重傷、W杯の夢潰えたモロッコ代表MFが心境「自分だけの時間を過ごしたかった」

2022.11.20 21:30 Sun
Getty Images
マルセイユに所属するモロッコ代表MFアミーヌ・アリ。25歳の攻撃的MFが自身の心境を綴った。今季シャルケからレンタル移籍でマルセイユに加入していたアリ。チームの軸としてプレーし、モロッコ代表としてカタール・ワールドカップ(W杯)に出場することが決まっていた。

しかし、代表合流前のラストマッチ、13日に行われたリーグ・アン第15節のモナコ戦に先発出場。しかし、後半にアクシデントに見舞われ、プレー中にモナコのアクセル・ディザジがボールをクリア。しかし、このキックと左足が接触すると、ヒザを捻ることに。そのままピッチに倒れ込んだアリは痛みに絶叫。周囲の選手も顔を覆ってしまった。
マルセイユのチームメイトは早くスタッフを呼び、近くにいたモナコの選手も異変に気付いて顔面蒼白。騒然となる中、そのまま担架で運び出されてプレー続行不可能に。W杯直前にまさかの重傷となり、夢は儚く散ることとなった。

そのアリは自身のインスタグラムに病院のベッドに横になる写真を投稿。ケガをしたことへの心境を綴りながらも、相手選手を責める気はないとし、ここからの復帰にすでに意気込んでいると気丈にに振舞うコメントを残した。
「愛する人たちとともに自分だけの時間を過ごしたかったから、少し待ってから話すことにした。想像の通り、肉体的な痛み以上に、ワールドカップの夢が、数時間前に消えてしまったことを実感するのは辛い」

「ただ、試合(モナコ戦)の前の記者会見でも語ったように、僕たちにとっては運命でもあり、それを受け入れる。僕はライオンズ(モロッコ代表)が大会で最高の結果を出すことを祈っている。僕の兄弟たちが、僕を誇りに思ってくれていると信じている」

「それからすでにプライベートで彼にも言ったことだが、ここでも改めて言っておきたいのは、僕はアクセル・ディザジを少しも責める気はないということだ」

「2人でボールをプレーする普通の試合であり、何の意図もなかった。彼がインターネット上で受けた被害は許しがたく、申し訳なく思っている」

「最後に、僕も落ち着いて手術を待ちたいと思った。ドクターと彼のチームに感謝する。これまで経験したことがない最大のケガだ。旅は確かに長くて辛いものだけど、みんなは僕のことをよく知っているはずだ。僕は決して諦めず、さらに強くなって戻ってくることをすでに考えている」

「また、クラブ全体、モナコのピッチでの事故から僕をケアしてくれたスタッフ、常にサポートしてくれたチームメイトにも感謝する。受け取った何千ものメッセージにも感謝する」

「みんなの存在は僕にとってかけがえのないものであり、僕はみんなのおかげで、この試練に冷静に立ち向かうことができる」

「シーズンnの終わりに代表チームとクラブのチームメイトの幸運を祈る。僕は君たちから目を離さない。自分を大切にしてほしい。またグラウンドで会いましょう」



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ユニフォームのデザインを巡って、大きな騒動に発展している。 イギリス『BBC』によると、モロッコの文化省が「アディダス」を非難しているとのこと。モロッコ文化をアルジェリア代表のユニフォームに使用していると訴えている。 モロッコ人弁護士のムラド・エラジュティ氏は、モロッコの陶器のデザインによくみられる「ゼリージュ」という彩り豊かな幾何学模様が、アルジェリア代表のユニホームで採用されていると主張。モロッコ文化賞の代理として、アディダスに法的警告を行った。 エラジュティ氏は、アディダスのトップであるカスパー・ローステッド氏に書簡を送り、新たなデザインが「文化の盗用」であり、「モロッコの遺産の1つを盗み、文化を盗用している」としていた。 また、アディダスに対し、このデザインを2週間以内に中止するように依頼しているという。 アルジェリアとモロッコは隣接しており、2000kmの国境を有している。ともにフランスから独立した国家であり、たびたび紛争も起こっている。 そして1994年に治安上の理由から、両国間の国境は閉鎖。2021年にはモロッコとの全ての外交関係をアルジェリアが断ち切っていた。 アディダスは24日に、「文化と歴史にインスパイアされている。ロイヤルティに合わせ作られた」とし、2022-23シーズンのホームキットとアウェイキットを発表。アルジェリアのミシュワール宮殿から着を得たとしている。 なお、アルジェリアはカタール・ワールドカップ(W杯)には出場しない。 <span class="paragraph-title">【写真】アディダスが発表した問題視されているアルジェリア代表ユニフォーム(3枚目)</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/Ci5MnmiNzDN/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); 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Made to fit for royalty <br><br>We introduce the new 22/23 <a href="https://twitter.com/LesVerts?ref_src=twsrc%5Etfw">@LesVerts</a> home/away kit, and the culture wear collection. Available from October 14. <a href="https://t.co/LgIYWsL69x">pic.twitter.com/LgIYWsL69x</a></p>&mdash; adidas Football (@adidasfootball) <a href="https://twitter.com/adidasfootball/status/1573357208653504512?ref_src=twsrc%5Etfw">September 23, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.09.30 20:25 Fri
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モロッコの国家的プロジェクト…ブラヒム&16歳ヤマルに政府高官が接触、自国にルーツの海外出身選手でA代表強化へ

モロッコ国王が、自国にルーツを持つ2選手のA代表招集を指示しているようだ。スペイン『Relevo』が伝えている。 カタール・ワールドカップ(W杯)で4位入賞を果たしたモロッコ代表。20世紀前半にフランスの植民地だった同国の代表チームにはフランス生まれの選手が多く、他にもスペインやオランダなど欧州を中心とした海外出身の選手が非常に多いのが特徴的だ。 フランス生まれのワリド・レグラギ監督が率いる現チームでは、キャプテンのDFロマン・サイスもフランス生まれ。DFアクラフ・ハキミはスペイン、MFハキム・ツィエクとDFヌサイル・マズラウィとMFソフィアン・アムラバトはオランダ、GKボノはカナダなどなど中心選手の大半が海外出身だ。 かつて移民として国を離れた者たち。その子孫を集めることが代表チーム強化に繋がっているわけだが、現在はラ・リーガでプレーするモロッコ系プレーヤー2人の呼び戻しに注力。レアル・マドリーのMFブラヒム・ディアス(24)、バルセロナのFWラミン・ヤマル(16)を招集したい考えがあるようだ。 2人とも、生まれも育ちもスペインで、父親がモロッコ人。16歳ヤマルが今シーズンのラ・リーガ序盤戦で旋風を巻き起こしていることもあってか、モロッコ国内では2人の勧誘に関する議論が活発化しており、もはやスポーツの枠組みを越え、国家的なプロジェクトになっているという。 また、国王であり、国家元首でもあるムハンマド6世の命を受けた政府高官ら数人が「ブラヒム&ヤマルをモロッコ代表に」作戦を進めており、2人と電話で接触。モロッコは2030年のW杯招致に立候補していることもあって、本気で2人の囲い込みに動いているようだ。 ブラヒムはA代表の変更手続きが容易な国際親善試合とはいえ、2021年にスペイン代表として1試合に出場した経験が。ただ、現時点でモロッコ代表入りには応じずも、プライベートで頻繁にモロッコを訪れており、スペイン代表から遠ざかるなか、どこかで決断する可能性も捨てきれないとみられている。 その一方、ヤマルの説得は現実的ではない。こちらは9月の代表ウィークでスペイン代表に初招集されることが確実視され、カンテラの先輩MFガビが保有する17歳62日という最年少出場記録を塗り替えるものと考えられている。もう時間が残されていない。 可能性があるとすればブラヒムの方であることは想像に難くない。レグラギ監督はブラヒムから「イエス」が届けば、即座に招集する方針とのことだ。 2023.08.29 17:51 Tue
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PSGでストレス溜め込むハキミ、古巣復帰説に代理人が言及「今でもインテルを愛しているが…」

パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するモロッコ代表DFアクラフ・ハキミ(24)のインテル復帰説について、代理人が言及した。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 レアル・マドリーの下部組織で育ったハキミ。2020年9月にインテルへ加入すると、替えの効かない不動の右ウイングバックとしてセリエA優勝の立役者となった。しかし、クラブの財政難により、わずか1年でPSGへの移籍を余儀なくされている。 全てのインテリスタが途方に暮れた衝撃の退団から約2年、PSGでも主軸として活躍するハキミだが、フランス『レキップ』は「ここ最近、ハキミはPSGでの将来を疑問視しており、移籍を希望するシグナルも見せている」と報道。その中でインテルへの復帰も仮説として立っている状況だ。 そんななか、ハキミの代理人を務めるアレハンドロ・カマーニョ氏がイタリア『Inter Dipendenza』のインタビューに応じ、ハキミのインテルへの愛着を代弁している。 「インテルに戻りたいと希望している? クラブ側が何を望んでいるか知らないが、現実としてアクラフはかつてインテルの選手だった。今でもインテルを愛していて、実際にあの頃は幸せだった。だが、現在はPSGの選手で、契約もあと3年残っている」 インテルとハキミの絆を示しつつ、復帰は現実的ではないと強調したカマーニョ氏。『カルチョメルカート』も、ハキミと同時期にインテルを退団しながら昨年夏に1年で帰ってきたベルギー代表FWロメル・ルカクのようなケースは稀であり、仮説は仮説でしかないと主張している。 なお、ハキミは今年2月以降、婦女暴行容疑で捜査されており、これまで一貫してえん罪を主張。PSG内部がスター選手の扱いに手を焼いた今シーズンの低調な出来もあって、パリでの生活にストレスを溜め込んでしまっているようだ。 2023.06.04 20:58 Sun

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