ユナイテッドが逆転で4回戦進出! 打ち合い制してアストン・ビラにリベンジ達成《EFLカップ》
2022.11.11 07:08 Fri
EFLカップ(カラバオカップ)3回戦、マンチェスター・ユナイテッドvsアストン・ビラが10日にオールド・トラッフォードで行われ、4-2で勝利したユナイテッドが4回戦進出を決めた。
今ラウンドからの参戦となるユナイテッドは、直近のリーグ戦で1-3の完敗を喫したアストン・ビラとのプレミア勢対決に臨んだ。テン・ハグ監督はホームに場所を移して行われた中3日でのリベンジマッチに向け、先発7人を変更。GKドゥブラフカをデビューさせたほか、サスペンション明けのブルーノ・フェルナンデス、マルシャル、マグワイア、フレッジらを起用。体調不良のクリスティアーノ・ロナウドはベンチ外となった。
共に前回対戦から7人ずつを入れ替えて臨んだ4日ぶりの再戦。試合序盤はホームのユナイテッドがボールを握り、サイドを起点にチャンスを窺う。また、守備の局面では相手ビルドアップに対してマンマークでうまく嵌めて自由を与えない。
攻守にまずまず狙いは出せているものの、アタッキングサードでの崩しに手間取るユナイテッドだが、24分にはラッシュフォードとマラシアで左サイドを崩してクロスが上がると、右サイドバックのダロトがゴールに飛び込みヘディングシュート。だが、両チームを通じて最初のシュートはDFに触られて枠の上に外れる。
一方、前半半ばを過ぎて徐々にユナイテッドのプレスを剥がして相手陣内に侵攻し始めるビラ。ドウグラス・ルイス十八番の“直接CK”、古巣対戦ヤングのミドルシュートなどでフィニッシュまで持ち込んでいく。
両チームを通じて枠内シュート1本とクローズな前半の攻防を経て試合は後半に突入。だが、この後半は前半とは打って変わって壮絶な打ち合いに。
まずは48分、アウェイのビラがハーフウェイライン付近でのセカンドボールの競り合いを制してジェイコブ・ラムジーからディフェンスラインの背後を狙うワトキンスはへ絶妙なスルーパスが通る。そのままボックス内に持ち込んだワトキンスはGKデ・ヘアの手前で左足のチップキックシュートを流し込んだ。
リーグ戦に続いて先手を許したユナイテッドだが、この試合では反発力を示す。49分、失点後のリスタートの流れからダロトのロングフィードにB・フェルナンデスが完璧なタイミングで抜け出し、ボックス右から冷静に折り返すと、ゴール前でプレゼントパスに反応したマルシャルが冷静に右足で流し込んだ。
1-1の振り出しに戻った試合はその後も白熱の攻防が続く。その中で意外な形からビラに2点目が生まれる。直前に3枚替えを敢行し、ブエンディア、ベイリー、ミングスを投入していたアウェイチームは、右サイドのヤングからのクロスにボックス左のベイリーが反応。ヘディングで折り返したボールがDFダロトのクリアミスを誘った。
不運なオウンゴールでまたしてもビハインドを背負ったユナイテッドは、62分にマルシャル、ファン・デ・ベーク、フレッジを下げてエリクセン、ガルナチョ、エランガを一気に投入。ラッシュフォードを最前線に上げる。すると、この交代策が完璧に嵌る。
67分、最後尾からのロングフィードをラッシュフォードが頭でスペースに流すと、これに反応したエリクセンがボックス内に侵入。中央に短く落とすと、これに反応したラッシュフォードが右足の強烈なシュートを突き刺した。
再び追いついて流れを掴んだユナイテッドはここから完全に押し込む展開に。B・フェルナンデス、マグワイアの決定的なシュートはGKオルセンのビッグセーブに阻まれるが、そのまま押し切った。
78分、ハイプレスでGKオルセンのパスミスを誘うと、ショートカウンターの形からガルナチョのラストパスに反応したB・フェルナンデスがボックス中央から右足のシュート。DFミングスにディフレクトして大きくコースが変わったボールがゴール左隅に決まった。
この試合で初めてリードを手にしたテン・ハグ監督は殊勲のラッシュフォード、リンデロフを続けて下げてカゼミロ、マルティネスの投入で試合をクローズにかかる。
それでも、守りに行くことなく能動的に試合を進めて幾つか決定機を作り出すと、試合終了間際の91分には左サイドのガルナチョが右足で入れた正確なクロスをゴール前に飛び込んだマクトミネイが懸命に伸ばした右足で合わせ、トドメの4点目とした。
そして、苦戦を強いられながらもリーグ戦のリベンジを果たしたユナイテッドが、今季最多4ゴールを挙げて4回戦進出を決めた。
なお、前日までに行われたEFLカップ3回戦の結果一覧は以下の通り。
◆EFLカップ3回戦結果
▽11/10(木)
マンチェスター・ユナイテッド 4-2 アストン・ビラ
▽11/8(火)
レスター・シティ 3-0 ニューポート・カウンティ(4)
ボーンマス 4-1 エバートン
バーンリー(2) 3-1 クローリー・タウン(4)
ブリストル・シティ(2) 1-3 リンカーン・シティ(3)
スティブネイジ(4) 1-1(PK:4-5) チャールトン(3)
MKドンズ(3) 2-0 モアカム(3)
ブレントフォード 1-1(PK:5-6) ジリンガム(4)
▽11/9(水)
ウェストハム 2-2(PK:9-10) ブラックバーン・ローヴァーズ(2)
ノッティンガム・フォレスト 2-0 トッテナム
ニューカッスル 0-0(PK:3-2) クリスタル・パレス
サウサンプトン 1-1(PK:6-5) シェフィールド・ウェンズデー(3)
アーセナル 1-3 ブライトン
ウォルバーハンプトン 1-0 リーズ
リバプール 0-0(PK:3-2) ダービー・カウンティ(3)
マンチェスター・シティ 2-0 チェルシー
※()内は所属カテゴリー
今ラウンドからの参戦となるユナイテッドは、直近のリーグ戦で1-3の完敗を喫したアストン・ビラとのプレミア勢対決に臨んだ。テン・ハグ監督はホームに場所を移して行われた中3日でのリベンジマッチに向け、先発7人を変更。GKドゥブラフカをデビューさせたほか、サスペンション明けのブルーノ・フェルナンデス、マルシャル、マグワイア、フレッジらを起用。体調不良のクリスティアーノ・ロナウドはベンチ外となった。
共に前回対戦から7人ずつを入れ替えて臨んだ4日ぶりの再戦。試合序盤はホームのユナイテッドがボールを握り、サイドを起点にチャンスを窺う。また、守備の局面では相手ビルドアップに対してマンマークでうまく嵌めて自由を与えない。
一方、前半半ばを過ぎて徐々にユナイテッドのプレスを剥がして相手陣内に侵攻し始めるビラ。ドウグラス・ルイス十八番の“直接CK”、古巣対戦ヤングのミドルシュートなどでフィニッシュまで持ち込んでいく。
前半終盤にかけては完全に睨み合いの展開に。相手のコンパクトな守備に苦戦するユナイテッドは、幾度か背後を狙うアクションで相手守備を揺さぶったが、オフサイドやそこからの展開でうまくいかず。
両チームを通じて枠内シュート1本とクローズな前半の攻防を経て試合は後半に突入。だが、この後半は前半とは打って変わって壮絶な打ち合いに。
まずは48分、アウェイのビラがハーフウェイライン付近でのセカンドボールの競り合いを制してジェイコブ・ラムジーからディフェンスラインの背後を狙うワトキンスはへ絶妙なスルーパスが通る。そのままボックス内に持ち込んだワトキンスはGKデ・ヘアの手前で左足のチップキックシュートを流し込んだ。
リーグ戦に続いて先手を許したユナイテッドだが、この試合では反発力を示す。49分、失点後のリスタートの流れからダロトのロングフィードにB・フェルナンデスが完璧なタイミングで抜け出し、ボックス右から冷静に折り返すと、ゴール前でプレゼントパスに反応したマルシャルが冷静に右足で流し込んだ。
1-1の振り出しに戻った試合はその後も白熱の攻防が続く。その中で意外な形からビラに2点目が生まれる。直前に3枚替えを敢行し、ブエンディア、ベイリー、ミングスを投入していたアウェイチームは、右サイドのヤングからのクロスにボックス左のベイリーが反応。ヘディングで折り返したボールがDFダロトのクリアミスを誘った。
不運なオウンゴールでまたしてもビハインドを背負ったユナイテッドは、62分にマルシャル、ファン・デ・ベーク、フレッジを下げてエリクセン、ガルナチョ、エランガを一気に投入。ラッシュフォードを最前線に上げる。すると、この交代策が完璧に嵌る。
67分、最後尾からのロングフィードをラッシュフォードが頭でスペースに流すと、これに反応したエリクセンがボックス内に侵入。中央に短く落とすと、これに反応したラッシュフォードが右足の強烈なシュートを突き刺した。
再び追いついて流れを掴んだユナイテッドはここから完全に押し込む展開に。B・フェルナンデス、マグワイアの決定的なシュートはGKオルセンのビッグセーブに阻まれるが、そのまま押し切った。
78分、ハイプレスでGKオルセンのパスミスを誘うと、ショートカウンターの形からガルナチョのラストパスに反応したB・フェルナンデスがボックス中央から右足のシュート。DFミングスにディフレクトして大きくコースが変わったボールがゴール左隅に決まった。
この試合で初めてリードを手にしたテン・ハグ監督は殊勲のラッシュフォード、リンデロフを続けて下げてカゼミロ、マルティネスの投入で試合をクローズにかかる。
それでも、守りに行くことなく能動的に試合を進めて幾つか決定機を作り出すと、試合終了間際の91分には左サイドのガルナチョが右足で入れた正確なクロスをゴール前に飛び込んだマクトミネイが懸命に伸ばした右足で合わせ、トドメの4点目とした。
そして、苦戦を強いられながらもリーグ戦のリベンジを果たしたユナイテッドが、今季最多4ゴールを挙げて4回戦進出を決めた。
なお、前日までに行われたEFLカップ3回戦の結果一覧は以下の通り。
◆EFLカップ3回戦結果
▽11/10(木)
マンチェスター・ユナイテッド 4-2 アストン・ビラ
▽11/8(火)
レスター・シティ 3-0 ニューポート・カウンティ(4)
ボーンマス 4-1 エバートン
バーンリー(2) 3-1 クローリー・タウン(4)
ブリストル・シティ(2) 1-3 リンカーン・シティ(3)
スティブネイジ(4) 1-1(PK:4-5) チャールトン(3)
MKドンズ(3) 2-0 モアカム(3)
ブレントフォード 1-1(PK:5-6) ジリンガム(4)
▽11/9(水)
ウェストハム 2-2(PK:9-10) ブラックバーン・ローヴァーズ(2)
ノッティンガム・フォレスト 2-0 トッテナム
ニューカッスル 0-0(PK:3-2) クリスタル・パレス
サウサンプトン 1-1(PK:6-5) シェフィールド・ウェンズデー(3)
アーセナル 1-3 ブライトン
ウォルバーハンプトン 1-0 リーズ
リバプール 0-0(PK:3-2) ダービー・カウンティ(3)
マンチェスター・シティ 2-0 チェルシー
※()内は所属カテゴリー
マンチェスター・ユナイテッドの関連記事
EFLカップの関連記事
|
マンチェスター・ユナイテッドの人気記事ランキング
1
「ワカバヤシだ!」ユナイテッドGKの“帽子姿”に世界中のサポーターから反応
マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表GKディーン・ヘンダーソンのプレースタイルが話題になっている。 ユナイテッドは18日、プレミアリーグ第32節でバーンリーとホームで対戦。ヘンダーソンはリーグ戦6試合連続先発出場を果たした。 オフサイドにより取り消しとなったものの、開始20秒過ぎに不用意な飛び出しからネットを揺らされたヘンダーソンは、日光が気になったのか、後半からは赤地にクラブのエンブレムが描かれた“帽子”を着用。イングランドで帽子をかぶるGKはほとんどおらず、その珍しい姿は大きな話題を呼んだ。 ヘンダーソンはシェフィールド・ユナイテッド時代にも帽子をかぶってゴールマウスを守ったことがあるが、アメリカ『Bleacher Report』が帽子姿を公開すると、「似合ってないけど可愛い」「帽子をかぶるGKは減った」などの意見が寄せられた。 中でも、「ワカバヤシだ!」「ワカバヤシ・ヘンドー」など、漫画『キャプテン翼』に登場する、帽子がトレードマークのGK若林源三になぞらえる声が多く、そのことに驚く日本人のファンの声もあった。 ヘンダーソンは50分に左CKの場面で相手DFジェームズ・タルコウスキにゴールを許したものの、ユナイテッドは後半だけで3ゴールを記録。リーグ5連勝を達成している。 <span class="paragraph-title">【画像】若林源三を彷彿とさせる“帽子姿”のヘンダーソン</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Dean Henderson brought out the cap for the second half <a href="https://t.co/yQrtMpjOPY">pic.twitter.com/yQrtMpjOPY</a></p>— B/R Football (@brfootball) <a href="https://twitter.com/brfootball/status/1383822300311478273?ref_src=twsrc%5Etfw">April 18, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.04.19 20:30 Mon2
“ジャンピングチョップ事件”いまだ和解なし、ファン・ニステルローイが宿敵との騒動を振り返る
▽現役時代にマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元オランダ代表FWルート・ファン・ニステルローイ氏が、宿敵との騒動を振り返った。イギリス『インデペンデント』が伝えた。 ▽事件は約13年前のオールド・トラフォード、マンチェスター・ユナイテッドvsアーセナルで起こった。当時のプレミアリーグは、ユナイテッドとアーセナルの2強時代。MFロイ・キーン、MFパトリック・ヴィエラという闘将に率いられていた両者の直接対決は、常に意地と意地がぶつかり合う激闘だった。 ▽そして試合では、0-0で迎えたアディショナルタイムにFWディエゴ・フォルランがボックス内でDFマーティン・キーオンに倒されてPKを獲得。しかし、このPKキッカーを務めた名手ファン・ニステルローイは、シュートをバーに当ててしまった。 ▽そして、試合は0-0のまま終了。宿敵の絶対的エースがPKを失敗したことにより勝ち点を獲得してテンションが上がったアーセナルの選手たちは、試合終了の笛とともにファン・ニステルローイを囲んで挑発。試合中も激しくやりあっていたキーオンは、ファン・ニステルローイに“ジャンピングチョップ”を敢行した。 ▽オックスフォード大学での講義にゲストとして参加したファン・ニステルローイ氏は、「キーオンに街でたまたま会ったら、どのように振舞うのか?」と尋ねられると、冗談交じりに「彼は再び私の上に飛んでくるだろう(笑)。時代を生きていくには、クレバーじゃないといけないと思ったよ」と語り、会場の笑いを誘った。 ▽一方、この事件があった2003-04シーズンにプレミアリーグ無敗優勝を経験したキーオン氏は先月、当時について以下のように振り返っていた。 「おそらく、私は過剰な反応を見せてしまった。ルート・ファン・ニステルローイは、ブラックリスト入りする信用できない敵だった。彼はトッププレーヤーであり、ファイターだったが、どんな手を使ってでも相手を打ちのめそうとするような選手だった」 2016.02.08 20:42 Mon3
伝説のGKカーンが語る意外な後悔「あそこに移籍すれば良かった」
▽フットボール界のレジェンドである元ドイツ代表GKオリバー・カーン氏が、キャリアにおける後悔として、「マンチェスター・ユナイテッドへの移籍」を挙げた。 ▽カーン氏は現役時代、1994年にカールスルーエから加入したバイエルンで14シーズンにわたって守護神として活躍し、8度のブンデスリーガや2000-01シーズンのチャンピオンズリーグ制覇を経験した。また、ドイツ代表としては86試合に出場し、1996年のユーロ優勝や2002年の日韓ワールドカップ準優勝を経験した。 ▽ドイツ『スポーツ・ビルト』のインタビューに応じたカーン氏は、海外移籍に挑戦してみたかったという思いを吐露し、当時アレックス・ファーガソン氏が率いていたユナイテッドへの移籍についての後悔を口にした。 「アレックス・ファーガソンは未だに私に怒っているんじゃないかな。2003年か2004年、彼は私がユナイテッドに移籍すると思っていただろうからね。でもバイエルンで締めくくることが私にとってより重要だった」 「振り返ってみれば、移籍してみるべきだったと思う。私にとっていい挑戦になったはずだ」 ▽当時ユナイテッドは、2005年にGKエドウィン・ファン・デル・サールが加わるまでGKに確固たる存在を立てることができずにいた時代が続いていた。ファン・デル・サールと共に2007-08シーズンには欧州王者に君臨したユナイテッドだが、カーンが加わっていたらまた大きな違いが生まれていたことだろう。 2017.12.15 14:09 Fri4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.37“モスクワの歓喜”チェルシーとのCL決勝/マンチェスター・ユナイテッド[2007-08]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.37</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2007-2008シーズン/マンチェスター・ユナイテッド 〜モスクワの歓喜〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2007-08united.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:アレックス・ファーガソン(65) 主なタイトル実績:プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ 攻撃力9:★★★★★★★★★☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント9:★★★★★★★★★☆ 連係8:★★★★★★★★☆☆ 選手層9:★★★★★★★★★☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">モスクワの歓喜</div> 2005-06シーズン、ジョゼ・モウリーニョ率いるチェルシーにリーグ連覇を許したユナイテッドは、2006-07シーズンにクリスティアーノ・ロナウドの大車輪の活躍もあり、リーグタイトルを戴冠。迎えた2007-08シーズンは、連覇とともにチャンピオンズーグ優勝を狙った。 シーズン開幕前には、バイエルンからハーグリーブスを獲得したほか、スポルティングからナニ、ポルトからアンデルソンを獲得するなど、中盤の強化に努めた。 プレミアリーグでは、開幕から3試合で2分1敗という厳しいスタートを切る。第3節では、マンチェスター・シティとのダービーに敗れて17位にまで転落したが、そこから破竹の8連勝。一気に首位に立った。 年明け以降は、さらに調子を上げる。3月末までの12試合では10勝1分1敗。その12試合は内容も上々で、31得点4失点という素晴らしい成績で乗り切った。首位の座を確かなものとしたチームは、終盤にやや息切れしたものの、チェルシーを勝ち点2差で振り切って、見事に連覇を達成した。 リーグ杯(3回戦敗退)とFA杯(6回戦敗退)では結果を残せなかったが、CLでは躍進した。決勝トーナメント1回戦でリヨン、準々決勝でローマを撃破したユナイテッドは、準決勝でバルセロナと対戦。カンプ・ノウでの1stレグをゴールレスで終えて迎えたホームでの2ndでは、サポーターが素晴らしい雰囲気をつくりだした。そして、試合はスコールズの強烈なミドルシュートでのゴールを守ったユナイテッドが1-0で勝利。チェルシーの待つファイナルに進出した。 ロシアのルジニキで行われた試合は、前半26分にC・ロナウドのゴールでユナイテッドが先制したが、前半終了間際にランパードに同点弾を奪われる。1-1のまま90分、そして延長戦を終え、勝負はPK戦へ。PK戦では、後攻のチェルシーがリードして迎えた5人目、これを決めれば優勝という場面でテリーが足を滑らせて失敗。7人目でギグスがきっちりと沈めたのに対し、チェルシーはアネルカが失敗し、勝敗は決す。ミュンヘンの飛行機事故から50年、運命という最強の味方を有していたユナイテッドがクラブ史上3度目となる欧州王者となった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">鉄壁&強力な矛</div> 当時のチームは、攻守共に素晴らしいタレントを揃えていた。GKには足元、そしてハイボールに強く、弱点がないファン・デル・サールが君臨。センターバックのファーディナンドとヴィディッチはキャリア全盛期を迎えており、世界最高のコンビとして名を馳せた。右サイドバックはギャリー・ネビルが負傷離脱していたため、ブラウンがレギュラーとしてプレー。それでも、G・ネビルの穴を補ってあまりある活躍を見せた。 中盤は多士済々だった。セントラルMFはスコールズを中心に、フレッチャー、キャリック、ハーグリーブスとレベルの高い選手が揃う。サイドハーフには、アクセントを付けることができるベテランのギグス、豊富な運動量で攻守に貢献できるパク・チソンが在籍。そして、何といっても攻撃陣が強力。C・ロナウドとルーニー、テベスという世界屈指のアタッカー3人がポジションチェンジしながら仕掛け、相手守備陣をかく乱した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FWクリスティアーノ・ロナウド(22)</span> 2003-04シーズンにユナイテッドに移籍したC・ロナウドだが、その後の3シーズンはパフォーマンスに波があり、決して超一流の選手とは言えなかった。しかし、2006-07シーズンに17ゴール14アシストを記録し、チームプレーの楽しみも覚えたC・ロナウドは、その後に覚醒する。2007-08シーズンは開幕からゴールを量産し、リーグ31ゴールを挙げて得点王を獲得。CLでも決勝戦のゴールを含む8ゴールを奪った。決勝ではPK失敗で号泣する場面もあったが、チームが優勝したこともあって立ち直ったCR7。この年、自身初となるバロンドールとFIFA最優秀選手賞をダブル受賞した。 2019.04.21 22:00 Sun5