エイブラハム弾で先制も逃げ切り失敗のローマが2戦未勝利…《セリエA》
2022.11.10 04:28 Thu
セリエA第14節、サッスオーロvsローマが9日にマペイ・スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。
互いに後方からの組み立てに苦戦し、守備からのカウンターでチャンスを窺う立ち上がりに。ザニオーロを起点に縦へ速い攻撃を狙うローマだが、全体の押し上げの遅さや連携不足もあってフィニッシュまで持ち込めない停滞した状況が続く。
逆に、幾度か不用意なロストからピンチを招くと、17分には古巣対戦のフラッテージに強烈なミドルシュートを枠に飛ばされる。だが、ここはGKルイ・パトリシオの見事なワンハンドセーブで事なきを得る。
30分を過ぎた辺りから共にギアが上がって球際の攻防が激しくなると、行ったり来たりのオープンな展開からフィニッシュの数が増えていく。シュート数ではホームチームが上回るが、ローマもフィードに反応したショムロドフが不用意にエリア外へ飛び出したGKコンシーリをかわしたシュート。チェリクの右クロスをファーでフリーのザレフスキがダイレクトで合わすなど、際どいシーンを作り出した。
共に最後の決め手を欠き試合はゴールレスで後半に突入。交代なしで臨んだ後半も拮抗した展開が続く。
前半終盤とは異なり後半は攻撃の形を作り出せないローマは65分に3枚替えを敢行。チェリクとザレフスキの両ウイングバックをカルスドルプ、エル・シャーラウィに入れ替え、ショムロドフに代えてエイブラハムを投入。さらに、ヴォルパートを下げてボーヴェをピッチへ送り込む。
だが、この交代も即時流れを引き寄せる一手とはならず。逆に、76分には相手の高速カウンターを受けて絶体絶命のピンチ。左サイドからカットインしたローリエンにボックス右でフリーのハメド・トラオレにラストパスを送られる。だが、ここはGKルイ・パトリシオが見事な寄せでシュートコースを消してチームを救うビッグセーブ。
すると、ピンチの後にチャンスあり。直後の80分には攻撃参加したマンチーニが右サイド深くで正確なクロスを上げると、これをゴール前で競り勝ったエイブラハムが強烈なヘディングシュートで右隅に突き刺した。
苦しみながらもようやく先制点を奪ったローマだったが、相手の反撃を受けるとリードを守り切れない。85分、ディフェンスラインを揃えられずに左サイドのローリエンに背後への抜け出しを許すと、正確なグラウンダーの折り返しをニアに飛び込んだピナモンティにダイレクトで蹴り込まれた。
これで再びゴールが必要となったアウェイチームは、ギアを上げて攻撃に出るが、同点ゴールで勢いづくサッスオーロ相手に苦戦。後半アディショナルタイムにはパワープレーで勝ち越しゴールを目指したものの、最後まで相手のゴールをこじ開けられず。
この結果、敵地で1-1のドローに終わったローマは2戦未勝利と上位争いにおいて厳しい勝ち点逸となった。
PR
前節、ラツィオとのデルビー・デッラ・カピターレに0-1と惜敗し、6位に後退したローマ。デルビー敗戦の屈辱を払しょくしたいモウリーニョのチームは、13位のサッスオーロとのアウェイゲームに臨んだ。そのラツィオ戦からは先発4人を変更。負傷でメンバー外のペッレグリーニに加え、エイブラハム、カルスドルプ、マディ・カマラがベンチスタートとなり、チェリクとマティッチ、今季初先発のショムロドフ、ヴォルパートが起用された。逆に、幾度か不用意なロストからピンチを招くと、17分には古巣対戦のフラッテージに強烈なミドルシュートを枠に飛ばされる。だが、ここはGKルイ・パトリシオの見事なワンハンドセーブで事なきを得る。
時間の経過と共にマティッチを配球役に、前線の選手がアクションの量を増やして攻撃に変化を付け始めるアウェイチーム。32分には鋭いカウンターからボックス右でザニオーロのラストパスを受けたショムロドフにビッグチャンスが訪れるが、スムーズさを欠いた右足のシュートはGKコンシーリがうまく残した右足にはじき出され、ファーストチャンスをモノにできない。
30分を過ぎた辺りから共にギアが上がって球際の攻防が激しくなると、行ったり来たりのオープンな展開からフィニッシュの数が増えていく。シュート数ではホームチームが上回るが、ローマもフィードに反応したショムロドフが不用意にエリア外へ飛び出したGKコンシーリをかわしたシュート。チェリクの右クロスをファーでフリーのザレフスキがダイレクトで合わすなど、際どいシーンを作り出した。
共に最後の決め手を欠き試合はゴールレスで後半に突入。交代なしで臨んだ後半も拮抗した展開が続く。
前半終盤とは異なり後半は攻撃の形を作り出せないローマは65分に3枚替えを敢行。チェリクとザレフスキの両ウイングバックをカルスドルプ、エル・シャーラウィに入れ替え、ショムロドフに代えてエイブラハムを投入。さらに、ヴォルパートを下げてボーヴェをピッチへ送り込む。
だが、この交代も即時流れを引き寄せる一手とはならず。逆に、76分には相手の高速カウンターを受けて絶体絶命のピンチ。左サイドからカットインしたローリエンにボックス右でフリーのハメド・トラオレにラストパスを送られる。だが、ここはGKルイ・パトリシオが見事な寄せでシュートコースを消してチームを救うビッグセーブ。
すると、ピンチの後にチャンスあり。直後の80分には攻撃参加したマンチーニが右サイド深くで正確なクロスを上げると、これをゴール前で競り勝ったエイブラハムが強烈なヘディングシュートで右隅に突き刺した。
苦しみながらもようやく先制点を奪ったローマだったが、相手の反撃を受けるとリードを守り切れない。85分、ディフェンスラインを揃えられずに左サイドのローリエンに背後への抜け出しを許すと、正確なグラウンダーの折り返しをニアに飛び込んだピナモンティにダイレクトで蹴り込まれた。
これで再びゴールが必要となったアウェイチームは、ギアを上げて攻撃に出るが、同点ゴールで勢いづくサッスオーロ相手に苦戦。後半アディショナルタイムにはパワープレーで勝ち越しゴールを目指したものの、最後まで相手のゴールをこじ開けられず。
この結果、敵地で1-1のドローに終わったローマは2戦未勝利と上位争いにおいて厳しい勝ち点逸となった。
PR
ローマの関連記事
セリエAの関連記事
|
ローマの人気記事ランキング
1
首位陥落のインテル、公式戦3連敗と苦境のS・インザーギ監督はCLバルセロナ戦に向け「勢いを取り戻さなければ」と奮起を促す
インテルのシモーネ・インザーギ監督が27日にホームで行われ、0-1で敗れたセリエA第34節ローマ戦を振り返った。 4日前のミランとのコッパ・イタリア準決勝2ndレグを落として3冠の可能性が断たれたインテル。セリエAでは前節ボローニャに敗れてナポリに勝ち点で並ばれ、3日後にはチャンピオンズリーグ準決勝1stレグでバルセロナ戦を控えるタフな日程の中、疲労の色が濃いチームはローマにウノゼロで敗戦。 公式戦3連敗でナポリに首位の座を奪還された中、S・インザーギ監督はCLバルセロナ戦に向けて勢いを取り戻さなければと奮起を促した。 「これがサッカーだ。3連敗は痛手だが、チームは全力を尽くした。前半は鋭さがなかったが、選手たちは熱意でそれを補おうとしていた。ローマはよくやった。我々はもっと良い結果を残すべきだった。多くのチャンスを作ったが、生かせなかった。それは我々の鋭さが欠けていたからだ」 「セリエAとCLでまだ大事な試合が残っている。今は勢いを取り戻さなければならない。良い結果が出ていればもっとエネルギーが湧いていたかもしれないが、それは自分たちで掴まなければならない。ファンは選手たちが今季何をしてきたか理解してくれている。今は精神的にも肉体的にもエネルギーを充電し、どこを改善できるか分析する」 「3連敗には慣れていない。厳しい1週間となった。昨夜、バルセロナの試合を見たが、彼らがどれほど強いか改めて知ることになった。我々は敬意を持って恐れることなく臨む」 前半に負傷交代したDFバンジャマン・パヴァールについては「左足首を捻挫した。着地が不自然だった。数日様子を見ることになる。不運な出来事だった」と負傷を嘆いた。 2025.04.28 10:00 Mon2
フンメルスの古巣復帰は選手次第に? クラブはすでにコンタクト
古巣ドルトムントへの電撃復帰が取り沙汰されるローマの元ドイツ代表DFマッツ・フンメルス(36)だが、現時点でその選択は選手サイドに委ねられているようだ。ドイツ『シュポルト・ビルト』が報じている。 昨シーズン終了後に2度目のドルトムント退団を決断したフンメルスは、しばしのフリーの期間を経てローマへ加入。今季3人の指揮官の下で戦う混迷のシーズンを送った新天地では公式戦19試合に出場し1ゴールを記録。 現指揮官クラウディオ・ラニエリの下ではバックアッパーとして試合に絡んでいたが、先日に今季限りでの現役引退を表明した。 しかし、先日には今夏アメリカで行われるFIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)に向け、ドイツ代表DFニコ・シュロッターベックの長期離脱などでディフェンスラインの選手層に不安を抱える古巣ドルトムントが、短期契約で復帰を要請しているとの報道が出ていた。 『シュポルト・ビルト』の今回の最新報道によれば、具体的なオファーがあったかどうかは明らかにされていないものの、ドルトムントがフンメルスに接触を図ったことは事実だという。 フンメルスは短期間のキャリア継続の可能性を否定していないが、少なくとも1年間の完全休養を希望しているとの話もあり、古巣の要請を受け入れるかはイーブンな状況にあるという。 さらに、ドルトムントは元ドイツ代表DFにフロントオフィスのポストや、指導者として迎え入れることにも関心を示している模様。ただ、こちらに関してはクラブ内部のごたごたを認知し、それに対して否定的な考えを持っていることから現実味は乏しいとの見方が強い。 ニコ・コバチ監督は、先日に噂の段階でのフンメルス復帰を歓迎することを公言しており、クラブサイドに受け入れ態勢はできているが、キャリア最後に再びブラックイエローのジャージに袖を通すことになるのか…。 2025.04.23 19:05 Wed3
インテル撃破でCL出場権視野のローマ、ラニエリ監督は「首位チームに勝つことができた」と更なる自信
ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が27日にアウェイで行われ、1-0で勝利したセリエA第34節インテル戦を振り返った。 セリエA17戦負けなしで迎えた首位インテルとの一戦。22分にFWマティアス・スーレのゴールで先制したローマは、この虎の子をの1点を守り抜いてウノゼロ勝利。首位チームを叩き、チャンピオンズリーグ出場権獲得も視野に入れる中、今季ビッグクラブ相手に初の勝利を挙げることができたとラニエリ監督は更なる自信を掴んだ。 「最初の30分は素晴らしかった。インテルはとても強いチームだ。先制後は相手が作ろうとするチャンスを阻止することに全力を尽くした。ファンと選手たちが払った犠牲に心から感謝する。今季、我々は一度もビッグクラブ相手(ラツィオを除く)に勝利していなかった。しかしサン・シーロで首位チームに勝つことができた」 そして21日に亡くなり、前日に葬儀が行われたローマ教皇へ哀悼の意を表した。 「教皇にお会いした時、そして今日の1分間の黙祷時には当然、感情が揺さぶられた。教会を助けた人、最も助けを必要としている人々を助けた人物。胸が締め付けられる瞬間だ。彼のしたことを今後も倣って欲しい。そうでなければ無駄になってしまう」 2025.04.28 11:00 Mon4
【セリエA第34節プレビュー】残り5試合、3冠潰えたインテルはCL出場権狙うローマと対戦
前節は首位インテルがボローニャとの上位対決をウノゼロ惜敗した一方、2位ナポリがモンツァにウノゼロ勝利とし、勝ち点71で並んだ。残り5試合となって迎える第34節、首位インテル(勝ち点71)はチャンピオンズリーグ(CL)出場権を狙う7位ローマ(勝ち点57)と対戦する。 インテルは前節ボローニャ戦、後半追加タイム被弾でウノゼロ敗戦。8試合ぶりの黒星を喫し、ナポリに勝ち点で並ばれた。そして水曜に行われたコッパ・イタリアではミランの前に敗戦し、決勝進出ならず。3冠の可能性が潰えた中、翌水曜にはCL準決勝1stレグのバルセロナ戦を控えるが、過密日程下でのビッグマッチを制すことはできるか。 一方、好調FWショムロドフ弾で前節ヴェローナ戦をウノゼロ勝利とし、3試合ぶりに白星を取り戻したローマ。第16節以降、リーグ戦で負けのないチームはCL圏内の4位ボローニャとは3ポイント差。十分にCL出場権を狙える位置にいる中、疲労困憊のインテルを叩くことはできるか。 インテルを捉えた2位ナポリ(勝ち点71)は10位トリノ(勝ち点43)と対戦。スクデットがちらつき始めて足踏みが続いていたナポリだったが、久々の2連勝とした。MFマクトミネイの得点力が光る中、トリノ戦で3戦連発となるか。 ボローニャ戦の勝利で連敗を3で止め、前節ミラン戦をウノゼロ勝利として連勝の3位アタランタ(勝ち点64)は17位レッチェ(勝ち点26)と対戦。ここ2試合で力のあるところを示した中、残留争いを強いられているレッチェを退け、3位堅守となるか。なお、同試合はレッチェの理学療法士の急逝の影響を受け、25日から27日の開催に延期されている。 パルマにウノゼロ敗戦を喫し、CL圏外の5位に後退したユベントス(勝ち点59)は最下位モンツァ(勝ち点15)と対戦。トゥドール監督就任後4試合目にして初黒星を喫した中、降格が迫るモンツァ相手に勝利を取り戻し、4位再浮上なるか。 そしてユベントスと勝ち点で並ぶ6位ラツィオ(勝ち点59)は、ユベントスを撃破したGK鈴木彩艶の15位パルマ(勝ち点31)と対戦。コッパ・イタリア準決勝でインテルを下してライバルの3冠の夢を絶った9位ミラン(勝ち点51)は18位ヴェネツィア(勝ち点25)と対戦する。 ◆セリエA第34節 ▽4/27(日) 《19:30》 コモvsジェノア ヴェネツィアvsミラン 《22:00》 インテルvsローマ フィオレンティーナvsエンポリ 《25:00》 ユベントスvsモンツァ 《27:45》 ナポリvsトリノ アタランタvsレッチェ ▽4/28(月) 《25:30》 ウディネーゼvsボローニャ 《27:45》 ヴェローナvsカリアリ ラツィオvsパルマ 2025.04.27 12:30 Sun5