【ラ・リーガ第13節プレビュー】今季最初のセビージャダービー! バルサは電撃引退ピケのラストゲームに
2022.11.04 21:00 Fri
先週末に行われた第12節ではレアル・マドリーが微妙な判定の影響もあって格下ジローナにドローでの取りこぼしを喫した中、バレンシアに劇的な勝利を掴んだバルセロナが勝ち点差を「1」に縮めている。
今節の最注目カードは4位のベティスと、18位のセビージャによる今季最初のセビージャ・ダービーだ。
ベティスは前節、レアル・ソシエダとの拮抗した上位対決を試合終盤のFWフアン・クルス、FWボルハ・イグレシアスの2ゴールによって2-0の勝利。ラ・リーガ3試合ぶりの白星を奪取し、トップ圏内に再浮上した。また、直近のヨーロッパリーグ(EL)ではすでに首位通過を決定していた中、多くの主力を温存したもののヘルシンキに3-0の快勝を飾り、ホーム開催のダービーに弾みを付ける結果を手にした。
長期離脱中のFWフアンミを除き主力が軒並み復帰を果たした中、不振の宿敵相手に万全の状態で重要な一戦に臨めるが、今季限りでの現役引退を表明し、これがベニート・ビジャマリンでのラストダービーとなる英雄ホアキンに関しては筋肉系の問題でベンチ入りが微妙な状況。そのため、ベティコに限らず多くのラ・リーガファンは41歳ベテランのメンバー入りを切に願う。
そのセビージャ・ダービーと共に今節大きな注目を集めるのが、2位のバルセロナと13位のアルメリアの一戦だ。首位に勝ち点1差に迫ったことで、重要度が増したこの試合だが、3日に急遽飛び込んできたDFジェラール・ピケの電撃引退発表によって別の意味で注目を集める結果に。
かつて副会長を務めたアマドール・ベルナベウを祖父に持つ生まれながらのクレは、ラ・マシアからマンチェスター・ユナイテッドに移籍した後、2008年に古巣に帰還。以降、クラブ歴代5位の615試合に出場し、30ものタイトル獲得に貢献した。近年は加齢によるパフォーマンスの低下に加え、ピッチ外での問題行動も多くクレの不興を買ったが、今回の引退発表によって今後受け取るはずだった巨額の給与を放棄する形となり、深刻な財政難に陥るクラブを助けることになった。
自身の現役ラストゲームとなるアルメリア戦では元同僚チャビがどのような形で起用するかは不明だが、紛れもないレジェンドに対してカンプ・ノウに集うホームサポーターから是非とも最大限の敬意が示されることを願いたい。
肝心の試合に関しては4-2で快勝したCLのビクトリア・プルゼニ戦でFWレヴァンドフスキら一部主力に休養が与えられており、ピケを勝利で送り出すという大きなモチベーションを含め、万全の状態での戦いが期待される。
前節、微妙なPK判定によってジローナ相手に勝ち点2を失う形となったレアル・マドリーは珍しいマンデーナイト開催の一戦で9位のラージョとのマドリード自治州ダービーで白星奪還を狙う。直近のCLではセルティック相手に5-1の大勝を飾り、危なげなくグループ首位通過を決定。エースFWベンゼマに加え、MFセバージョスが戦列に復帰しており、MFクロースをサスペンションで欠くものの、ベストな布陣で戦えるはずだ。ただ、対戦相手のラージョは今季ここまでバルセロナ、アトレティコ・マドリーにドロー、セビージャに勝利とビッグクラブ相手に結果を残しており、隙を見せた場合、ジローナ戦に続く勝ち点逸の可能性も十分にあるはずだ。
3位のアトレティコは今季2度目の公式戦連敗という泥沼の状況を脱するため、15位のエスパニョール相手のホームゲームでバウンスバックを図る。CL敗退が決定した前節のカディス戦ではFWフェリックスの2ゴールで2点差を追いついたものの、試合終了間際の失点でカディスに34年ぶりの白星を献上。さらに、CLグループ最終節となったポルト戦も1-2のスコア以上の力の差を見せつけられ、屈辱のグループ最下位での敗退となった。シメオネ体制の終焉を強く感じさせられる厳しい状況の中、難敵エスパニョールとの試合では攻守両面でパフォーマンスを改善し、公式戦4試合ぶりの白星を手にしたい。
MF久保建英を擁する5位のソシエダは、10位のバレンシアを相手にラ・リーガでの連敗ストップを目指す。左肩の脱臼で久保が今季初めて欠場した前節のベティス戦ではパフォーマンス自体は悪くなかったものの、ホームで0-2の敗戦。また、直近のELでは最終的に首位通過を決めたものの、同じくホームでマンチェスター・ユナイテッドに0-1で敗戦している。久保が引き続き欠場となる見込みのホーム3連戦のラストゲームでは、久保やMFダビド・シルバ不在で創造性、精度を欠く攻撃陣の奮起が求められる。
その他ではコウデ監督を解任し、ラ・リーガ初采配となるカルロス・カルヴァリャル新監督を招へいした16位のセルタの初陣にも注目したい。
《ラ・リーガ第13節》
▽11/4(金)
《29:00》
ジローナ vs アスレティック・ビルバオ
▽11/5(土)
《22:00》
ヘタフェ vs カディス
《24:15》
バジャドリー vs エルチェ
《26:30》
セルタ vs オサスナ
《29:00》
バルセロナ vs アルメリア
▽11/6(日)
《22:00》
アトレティコ・マドリー vs エスパニョール
《24:15》
レアル・ソシエダ vs バレンシア
《26:30》
ビジャレアル vs マジョルカ
《29:00》
ベティス vs セビージャ
▽11/7(月)
《29:00》
ラージョ vs レアル・マドリー
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早くもヨーロッパのグループステージが閉幕を迎えた中、悲喜こもごもの強豪クラブはカタール・ワールドカップ中断までのラストスパートに臨む。ベティスは前節、レアル・ソシエダとの拮抗した上位対決を試合終盤のFWフアン・クルス、FWボルハ・イグレシアスの2ゴールによって2-0の勝利。ラ・リーガ3試合ぶりの白星を奪取し、トップ圏内に再浮上した。また、直近のヨーロッパリーグ(EL)ではすでに首位通過を決定していた中、多くの主力を温存したもののヘルシンキに3-0の快勝を飾り、ホーム開催のダービーに弾みを付ける結果を手にした。
長期離脱中のFWフアンミを除き主力が軒並み復帰を果たした中、不振の宿敵相手に万全の状態で重要な一戦に臨めるが、今季限りでの現役引退を表明し、これがベニート・ビジャマリンでのラストダービーとなる英雄ホアキンに関しては筋肉系の問題でベンチ入りが微妙な状況。そのため、ベティコに限らず多くのラ・リーガファンは41歳ベテランのメンバー入りを切に願う。
対するセビージャはサンパオリ新体制移行後、パフォーマンスに若干の改善は見受けられるものの、公式戦7試合で2勝3分け2敗と結果が出ない。前節はホームでラージョに競り負け、直近のチャンピオンズリーグ(CL)では主力温存のマンチェスター・シティに1-3の完敗と、新体制で初の連敗となった。システムや選手の配置に関して試行錯誤の状況が続くが、勝利必須のダービーでは失いつつある熱量を前面に出したエモーショナルなパフォーマンスで浮上のキッカケを見いだしたい。
そのセビージャ・ダービーと共に今節大きな注目を集めるのが、2位のバルセロナと13位のアルメリアの一戦だ。首位に勝ち点1差に迫ったことで、重要度が増したこの試合だが、3日に急遽飛び込んできたDFジェラール・ピケの電撃引退発表によって別の意味で注目を集める結果に。
かつて副会長を務めたアマドール・ベルナベウを祖父に持つ生まれながらのクレは、ラ・マシアからマンチェスター・ユナイテッドに移籍した後、2008年に古巣に帰還。以降、クラブ歴代5位の615試合に出場し、30ものタイトル獲得に貢献した。近年は加齢によるパフォーマンスの低下に加え、ピッチ外での問題行動も多くクレの不興を買ったが、今回の引退発表によって今後受け取るはずだった巨額の給与を放棄する形となり、深刻な財政難に陥るクラブを助けることになった。
自身の現役ラストゲームとなるアルメリア戦では元同僚チャビがどのような形で起用するかは不明だが、紛れもないレジェンドに対してカンプ・ノウに集うホームサポーターから是非とも最大限の敬意が示されることを願いたい。
肝心の試合に関しては4-2で快勝したCLのビクトリア・プルゼニ戦でFWレヴァンドフスキら一部主力に休養が与えられており、ピケを勝利で送り出すという大きなモチベーションを含め、万全の状態での戦いが期待される。
前節、微妙なPK判定によってジローナ相手に勝ち点2を失う形となったレアル・マドリーは珍しいマンデーナイト開催の一戦で9位のラージョとのマドリード自治州ダービーで白星奪還を狙う。直近のCLではセルティック相手に5-1の大勝を飾り、危なげなくグループ首位通過を決定。エースFWベンゼマに加え、MFセバージョスが戦列に復帰しており、MFクロースをサスペンションで欠くものの、ベストな布陣で戦えるはずだ。ただ、対戦相手のラージョは今季ここまでバルセロナ、アトレティコ・マドリーにドロー、セビージャに勝利とビッグクラブ相手に結果を残しており、隙を見せた場合、ジローナ戦に続く勝ち点逸の可能性も十分にあるはずだ。
3位のアトレティコは今季2度目の公式戦連敗という泥沼の状況を脱するため、15位のエスパニョール相手のホームゲームでバウンスバックを図る。CL敗退が決定した前節のカディス戦ではFWフェリックスの2ゴールで2点差を追いついたものの、試合終了間際の失点でカディスに34年ぶりの白星を献上。さらに、CLグループ最終節となったポルト戦も1-2のスコア以上の力の差を見せつけられ、屈辱のグループ最下位での敗退となった。シメオネ体制の終焉を強く感じさせられる厳しい状況の中、難敵エスパニョールとの試合では攻守両面でパフォーマンスを改善し、公式戦4試合ぶりの白星を手にしたい。
MF久保建英を擁する5位のソシエダは、10位のバレンシアを相手にラ・リーガでの連敗ストップを目指す。左肩の脱臼で久保が今季初めて欠場した前節のベティス戦ではパフォーマンス自体は悪くなかったものの、ホームで0-2の敗戦。また、直近のELでは最終的に首位通過を決めたものの、同じくホームでマンチェスター・ユナイテッドに0-1で敗戦している。久保が引き続き欠場となる見込みのホーム3連戦のラストゲームでは、久保やMFダビド・シルバ不在で創造性、精度を欠く攻撃陣の奮起が求められる。
その他ではコウデ監督を解任し、ラ・リーガ初采配となるカルロス・カルヴァリャル新監督を招へいした16位のセルタの初陣にも注目したい。
《ラ・リーガ第13節》
▽11/4(金)
《29:00》
ジローナ vs アスレティック・ビルバオ
▽11/5(土)
《22:00》
ヘタフェ vs カディス
《24:15》
バジャドリー vs エルチェ
《26:30》
セルタ vs オサスナ
《29:00》
バルセロナ vs アルメリア
▽11/6(日)
《22:00》
アトレティコ・マドリー vs エスパニョール
《24:15》
レアル・ソシエダ vs バレンシア
《26:30》
ビジャレアル vs マジョルカ
《29:00》
ベティス vs セビージャ
▽11/7(月)
《29:00》
ラージョ vs レアル・マドリー
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